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家庭教師に教わる「教科」は何個が適切?決め方のポイント

家庭教師に教わる「教科」は何個が適切?決め方のポイント

成績アップを目指して、家庭教師を検討中の生徒や保護者の皆さん、家庭教師は何の教科を教えてもらったらいいか、何教科お願いすれば良いか、さまざまなニーズがあると思いますが、ここでは少数教科に絞って家庭教師に指導してもらう際や、教科を増やして指導してもらう際のメリットと、気をつけるべきポイントなどを紹介します。

これから家庭教師を依頼しようか迷われている人や、すでに家庭教師に来てもらっていて、もっと活用したいと思っている人にぜひ読んでいただきたい内容です。

家庭教師に1教科だけ指導してもらうのはあり?メリットは?

勉強が嫌いな生徒や、ご家庭の予算を考える必要があるときは、家庭教師を依頼したくでもせいぜい1教科だけが限界かもしれない、と感じる人も多いでしょう。

もちろん、家庭教師は1教科だけでも指導を受け付けてくれます。

むしろひとつの科目だけでもしっかり勉強することで、学力の伸びを実感することができます。費用面についても抑えやすいので、まずは主要教科の英語または数学から教えてもらうことをお勧めします。

「ほかにも科目はたくさんあるのに、1教科だけで大丈夫?」と不安に感じるかもしれません。けれども1教科だけ指導してもらうことで得られるメリットは十分あります。

主に、次の3点がメリットとして挙げられるでしょう。

  • 1教科を集中して教えてもらえるので効率が良い
  • 家庭教師で指導してもらった1教科で経験した成功体験が自信となり、そのほかの教科へも良い影響がある
  • 複数教科を指導してもらうよりも費用をリーズナブルに抑えることができる

これらを順番に解説していきましょう

1教科を集中して教えてもらえるので効率が良い

家庭教師に来てもらった時に思わず「英語も数学も、国語も…」というように、複数の科目を教えてもらいたくなってしまうかもしれませんが、成績を上げてテストで得点できるようになるためには、教えてもらう教科は絞るのがお勧めです。

全体に力を分散させるのではなく、今現在の生徒が持つ能力の大部分を1教科だけに集中させてしまいましょう。そうすることで、その教科については成績が向上しやすくなります。

例えば「まずは英語だけ」と決めて、教科を絞って指導してもらうことで、生徒は「とにかく英語だけは絶対に頑張ろう」という気持ちが生まれやすくなります。また、ポイントを押さえて単語・文法・文章の読み方、のように一点集中の学習することで、さらに大きな学習効果が期待できます。

これだけでいいの?と不安に思われるかもしれませんが、このように1教科に集中指導してもらう方がその教科は結果が出やすくなります。こうしてひとつ良い結果が出ることで、相乗効果で他の教科も成績が伸びやすくなります。

英語、数学、国語、理科、社会、学ぶ内容はまったく違うのに、どうして他の教科の成績も伸びるようになるの?と疑問に思われるかもしれません。

それは一つの成功体験が、実は全ての教科に通ずる普遍的な「勉強の仕方」をマスターできることにつながるからなのです。

「ただ覚えるだけでなく、なぜなのかを理解する」「正解には必ず根拠がある」「反復練習が大切」これらのことについて身をもって体験するようになった生徒は、別の教科でも同じようにできるようになり、結果、成績を伸ばせるようになっていきます。これはつまり、「正しい勉強法が身についた」ということです。

成功体験が自信となり、そのほかの教科へも良い影響がある

さらに良いことは、1教科だけ集中して取り組むことで、まずは成功体験が積めるということです。生徒自身が「自分でもできた」という自信を持てるようになることも、とても大きな収穫です。頑張ればできるという実感がわき、自信を持つことで、他教科にも良い影響を及ぼすようになります。

総じて、成績が芳しくない生徒の場合、学校の試験やテストで成功した経験が極端に乏しいケースが多いのが特徴です。生徒によっては、今までの人生で一度も成功体験と言えるような経験をしていないということもあります。

成績が上がると、単純にその教科が好きになり、楽しくなることが多いですし、成功体験を積むことができれば「やればできる」というように、生徒自身の自信につながります。自分に自信を持った生徒は、他の教科にも希望が持てるようになり、好循環が生まれ、他教科の勉強も含むさまざまなことに今まで以上にがんばれるようになるでしょう。その結果、も成績が伸びやすくなります。

まずは1教科、得意科目と言えるような教科を作ることを目指しましょう。得意科目が一つあるだけで、生徒の自信や勉強への意欲向上につながり、そこから好循環がはじまります。

費用をリーズナブルに抑えることができる

まずは1教科だけ家庭教師に指導してもらうことで、指導時間を短めに設定できその分、費用を抑えやすいといえるでしょう。

いきなり1教科の家庭教師の指導時間を120分にするというケースは少なく、月4回で60分または90分指導してもらうことが一般的です。このように、1教科指導の場合は、時間や回数を少なくできるため、家庭教師にかかる費用も抑えやすいと言えます。

費用は家庭教師派遣会社や個人で行われている家庭教師など、それぞれで異なりますが、多くは1ヶ月で1万円から3万円程度が多いようです。それぞれに特徴があり、大抵良い指導とサポートを受けられますので、一つの会社だけに絞らず、いくつか体験してから決めるのがお勧めです。

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慣れてきてから指導科目を少しずつ増やすのがおすすめ

全体的にまんべんなく学習してどの教科も良い成績を出そうとすると、それだけ大きな労力が必要になります。けれども、教科を絞って1教科だけを徹底的に集中して取り組めば、労力も小さくて済みますし、結果も出やすいと言えます。

全部指導してもらいたい、どの教科から手をつけたらいいのかわからない、という人は、まず1教科だけに集中して学習し、その教科の成績を一気に伸ばすことを考えると良いでしょう。くれぐれも、同時に複数教科を少しずつ上げていこうと考えるのはお勧めできません。一つの教科を徹底して学習して成績を伸ばすことができてから、そこで初めて2教科目、3教科目と学習する教科を増やすようにすると良いでしょう。その際も、基本は1教科ずつ取り組みながら、徐々に教科数を増やしていきましょう。

1教科の指導に慣れてきて成績が伸びてきたら、2教科の指導を考えても良い時期です。後でも述べますが、その時に指導してもらう教科は英語と数学、それぞれを半分ずつの指導時間で教えてもらうのが一般的です。

なぜ英語と数学が良いかというと、英語と数学はそれぞれ文系・理系のメイン科目にあたるため、文系・理系それぞれの軸となる科目を伸ばしておくことで、将来どちらのコースへ進んだとしてもスムーズに対応することができるからです。

中学生・高校生の場合、家庭教師で指導してもらう教科は、2教科までをお勧めします。3教科以上では内容が分散しやすいため、せっかく家庭教師に指導してもらっているのにどれも中途半端になってしまいかねません。

一番多いケースは、最初から英語と数学の2教科、もしくは最初は英語か数学の1教科で慣れてきたら2教科にするケースです。

また、2教科指導を受ける時には、できれば月4回・1回120分(月8時間)くらいの指導時間を確保できると良いでしょう。

最初に教えてもらう教科は何がおすすめ?

初めは1教科から家庭教師に指導してもらうと考えた時に、何の教科を選んだら良いでしょうか。

さまざまな考え方がありますが、一番効果的と考えられるのは、解説や添削が必要な科目・単元ということです。

学習にはさまざまなタイプの勉強内容があります。例えば、「暗記して知識を詰め込むタイプの勉強」もありますし、「暗記した公式や法則をもとに問題を解くタイプの勉強」もあります。おおむね学習はこの2パターンに分けられるのではないでしょうか。

家庭教師に指導してもらう際には、後者の「暗記した公式や法則をもとに問題を解くタイプの勉強」を見てもらう方が効率的です。なぜなら「暗記して知識を詰め込むタイプの勉強」は、教科書や参考書の内容をただ単に「覚える」だけの学習だからです。このタイプの学習であれば、場合によっては生徒一人で行うこともできます。

「暗記した公式や法則をもとに問題を解くタイプの勉強」のうち、具体的な科目を挙げるならば、算数・数学や英語がまず考えられます。この2教科は、公式や文法などの基本を解説してもらい、覚えた型をもとに問題を解いていくというのが一般的です。

またこの2教科は、言うまでもなく、文系・理系のそれぞれのメイン科目ですが、前の単元を理解してから先に進んでいかないと、どんどん分からないことが増えていって、最後には取り返しのつかないことになってしまう危険性を孕む教科といえます。

特に数学は、生徒が自分の力で理解するよりも、ポイントを絞って家庭教師などに分かりやすく教えてもらう方が、理解が進むことがよくあります。数学は生徒がつまずきやすい教科である反面、指導の仕方によってはレベルアップが図りやすい教科でもあるため、独学よりも家庭教師などに指導してもらう方が良いといえるでしょう。

また国語でも、文法や品詞など、文章を読解する上での基本ルールにあたる単元は、家庭教師に教えてもらうと理解が進み、その先の学習がスムーズになります。

英語も数学も、どちらも大切な教科でありながら、内容を理解するのに時間がかかる教科です。1教科を家庭教師に指導してもらう場合は、英語か数学のうち、苦手だと感じる方の教科を教えてもらうと良いでしょう。

一方で、他の国語・理科・社会については、後で講習や集中して学習することでも挽回が可能な教科です。理科や社会に関しては特に暗記して知識を詰め込むことが多いとも言えます。

ただし、次の場合は家庭教師に指導してもらうことも検討の余地があるかもしれません。

理科であれば計算問題社会では、記述型で文章を自分でまとめるタイプの論述問題などです。こうした「暗記した公式や法則をもとに問題を解くタイプの勉強」に近い領域の問題は、家庭教師に添削してもらった方が良いでしょう。

家庭教師に5教科指導してもらうときに気をつけるポイント

家庭教師の良いところは、マンツーマンで勉強を教えてもらえる点です。そこで欲張ってしまい、「5教科全部教えてもらって全教科成績アップ!」と欲張ってしまうかもしれません。

もちろん、指導時間内であれば5教科の指導もしてもらえますし、料金も変わらないことが多いようです。

仮に週に2回、120分の指導を受けている生徒であれば、1週間の合計が240分(4時間)指導時間してもらうことができます。1教科あたり約50分に配分すれば、5教科で250分となり、1週間で5教科全ての指導を受けることができます。

このように考えると、5教科指導も一見可能ではないかと考えられます。

けれども実際は、家庭教師に5教科の指導を希望する生徒は少ないです。なぜなら、トータルの指導時間数は一緒なので、教科が増えるほど1教科にかける時間が少なくなり、結果的にどの教科も中途半端になってしまいやすいからです。5教科全てを指導してもらうことは、あまりお勧めできないといえるでしょう。

それでは、120分の授業時間のうち、60分は英語、45分は数学、残り15分で残り教科の質問対応と、科目ごとにメリハリをつけて指導してもらう場合はどうでしょうか。

この場合も、英語と数学の2教科だけならまだ良いですが、それ以外の教科も授業に含めると、どうしてもそれぞれの授業内容が薄くなりがちです。ある程度の説明はしてもらえるかもしれませんが、知識の定着や理解を深めるための演習に時間をかけられなくなってしまいます。

「暗記して知識を詰め込むタイプの勉強」も大切ですが、それよりも難しいのが、問題演習である「暗記した公式や法則をもとに問題を解くタイプの勉強」です。指導教科が増えるほど演習時間は減ってしまいます。すると、「教えてもらったけど、忘れてしまった」ということになりやすいのです。

何よりも5教科の授業は、生徒の負担がかなり大きいといえます。

1教科だけでもマスターするためにはかなりのボリュームがあるのに、最初から5教科の指導を選んでしまうと、今まで勉強してこなかった生徒ほど、心が折れてしまうかもしれません。

つい、あれもこれもと欲張りたくなるかもしれませんが、まずは教科を絞って集中的に指導してもらう方が、結果的に良い結果に結び付きます。

もしも5教科をまんべんなくしっかりと教えてもらおうと考えている場合、1週間で4〜5時間(1教科45〜60分)は必要と考えておきましょう。よりしっかりと教えてもらおうと思うなら、1週間で7時間や8時間になることもあります。その分、費用が多くかかるということを認識しておきましょう。

家庭教師に5教科指導してもらう時のおすすめの受講方法は?

それでもどうしても5教科全てを家庭教師に見てもらいたいという生徒は、次のポイントに気を付けて授業を受けるようにしましょう。

まず前提として5教科全てを指導できる家庭教師の先生はとても少ないです。そのため、5教科指導をしてもらっている生徒は次のようにしていることが多いようです。

  1. 教科ごとに担当の家庭教師を分けている。
  2. 普段は英語と数学を中心に指導してもらい、その他の教科についてはどうしてもわからないときや、試験前の時だけ教えてもらう。

多いのは、この②のパターンです。英語と数学はマスターするのに時間がかかる教科ですが、国語・社会・理科は試験前など必要に応じて指導してもらうだけでも、案外何とかなることも多いです。全教科をまんべんなく教えてもらおうと思わずに、まずは英語と数学、この2教科に集中するのがおすすめです。

英語と数学の2教科だけなら、生徒の方も「どちらも大事な教科だからこのくらいはやろう」と前向きな気持ちになりやすいです。なるべく無理なく取り組める形で進めるのが良いでしょう。

英語と数学といったメイン教科をまずしっかりと固めて、ペースに余裕があるときに国語・社会・理科も必要に応じて教えてもらいましょう。

例外的なケース:中学受験や記述問題対策など

小学校高学年のお子さんで、中学受験を目指す場合は少し例外になります。というのも、中学受験では国語・算数・理科・社会の4教科をまんべんなく勉強する必要があるからです。

中学受験生にとっては、4教科全てが主要教科だと言えるでしょう。ただし、志望校によっては、受験科目が国語・算数のみという学校もあるので、自分の志望校の受験科目は予めチェックが必要です。

また、中学生は英語と数学がメイン科目で、国語・社会・理科はそれ以外の教科となる場合が多いということは先述しましたが、生徒によっては、そうしたメイン科目以外の学習指導をしてもらいたいというニーズもあるかもしれません。

例えば、国語の古典文法を基礎から教えてほしい、歴史の流れをわかりやすく説明してほしい、理科の物理分野の計算方法や簡単に解けるコツを教えてほしい、といったケースが考えられます。また、中高一貫校受験対策のための作文や記述問題対策を指導してもらうケースもあります。

こうした個別ケースに関しても、家庭教師によっては対応してくれることもあるので、担当の家庭教師や家庭教師派遣会社などへ相談してみると良いでしょう。

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まとめ

家庭教師はマンツーマンで教えてもらえるのが一番のメリット。そのため生徒側としては、思わず色々な要求をしてしまいたくなってしまうかもしれませんが、学習の効率を考えるならば、ここで紹介したような1教科~2教科を中心に指導してもらい、残りの教科は様子を見ながら必要に応じて指導してもらうことが一番良い方法のように思えます。

ほとんどの家庭教師は信頼できる優秀な講師が多く、あなたの現状を踏まえて、その時に一番必要な授業を設計してくれるでしょう。

けれども、もしも自分で「もっと演習をしたい」「この部分をしっかりと理解できるようになりたい」といったような、授業内容の良いアイデアが浮かんできたら、授業内容に対してのリクエストを出してみてもいいのです。

あなたの学習に対する意欲的で主体的な行動に対しては、きっとどんな家庭教師であっても喜んで応えてくれるに違いありません。

効率的な指導教科やその数よりも、そうした主体的に「学び取る」姿勢の方が、何よりも学習にとっては大切なマインドといえるのです。

公開日:2022年12月6日