内定が決まらずに大学を卒業しても就職できる?

厚生労働省が2019年5月に発表した「大学等卒業者の就職状況 」によると、大学生の就職率は97.6%に達しています。

過去5年間のデータを確認してみると2014年は94.4%、2015年は96.7%、2016年は97.3%、2017年は97.6%、2018年は98.0%(過去最高)となっており、非常に多くの学生が大学卒業時には内定が出ていることがわかります。

しかし、それでも100%に達した年はありません。

例えば就職率が過去最高に達した2018年でも98.0%であり、全国の大学生の人数はおよそ250万人ほどですから、そのうちの2%つまり5万人ほどは内定が決まらずに大学を卒業していることになります。

このような場合、就職することは可能なのでしょうか?

また、新卒採用の時とはどのような点が異なるのでしょうか。

当記事ではこのような疑問にお答えしてまいります。

内定が決まらないまま卒業するとどのような扱いになる?

まず最初に「内定が決まらないまま卒業すると就活市場ではどのような扱いになる?」ということに対してご回答いたします。

結論から申し上げると、内定が決まらないまま卒業した場合は「既卒者」として扱われることになります。

言葉通り「既に大学を卒業した者」という意味ですね。

では新卒と比較すると就活のやり方は変わるのか?ということに関してですが、これはほとんどやり方を変える必要はありません。

既卒になったとしても、採用面接時に話す内容は特に変わることは無いためです。

また2010年に厚生労働省が「学校卒業後3年以内の既卒は、新卒として扱うこと」と通達を出しており、公的にも既卒と新卒は同じ扱いをするように推奨されているのです。

既卒扱いは不利な場合も多い

就活性の足既卒になった場合も面接で話す内容や扱いも新卒と変わらず、一見するとそこまで新卒時と就活の難易度は変わらないように思えます。

しかし、現実としては既卒者の就活は不利な点が多いことが事実です。

その最たるものとして「すべての企業が新卒採用で既卒者を募集しているわけでは無い」ということです。

新卒採用の求人では現役大学生のみを対象にしている企業も多く、公的に扱いは同じといっても中々就職活動が思うように進まないケースが多いのです。

日本では世界的に見ても新卒信仰が強く、新卒一括採用が積極的に行われているのがその背景にあると思います。

中途採用に応募することもできる

上記のように、新卒としては応募できないケースが多くある既卒者の対応策としては「中途採用に応募する」ということが挙げられます。

しかし中途採用といえば、エントリーシートに加えて「職務経歴書」が必須です。

職務経歴書とはこれまで自分が積み上げてきたキャリアの内容を記載する書類。

社会人経験の無い既卒者はどのようなことを記載すれば良いのでしょうか?

自己PRその答えは「自己紹介書を用いる」ということが挙げられます。

自己紹介書とは、自己PRや自分の強みをピックアップして記載する書類のことです。

合わせて在学中のクラブ・サークル活動や資格などを記載すれば内容が充実してきます。

北海道の就職に役立つ資格や検定については、以下の記事でご紹介しています。

また卒業後に頑張っていることや勉強していることなどがあれば、率先して記載するようにしましょう。

冒頭でご説明したように日本では大学生の卒業時の就職率は非常に高いです。

そのため、既卒者は「学生時代は就職活動をサボっていたのでは?」と疑問の目を向けられる傾向にあります。

そのような疑問を払拭するために、努力家であるということを裏付けるようなエピソードは積極的に盛り込んでいきましょう。

内定が決まらず大学を卒業しても就職できる?

以上、内定が決まらずに大学を卒業した場合どのような扱いになるかということをご説明しました。

さて、それでは次に当記事のメインテーマである「内定が決まらず大学を卒業しても就職できるのか?」という疑問にお答えします。

就職できる!・・・が不利であることを認識しよう

結論から申し上げると、内定が決まらず大学を卒業しても就職することはできます。

上記では既卒者が選考すら受けさせてもらえない場合があることをご紹介しましたが、募集している企業もまた数多く存在し就職への道が全くなくなってしまうわけでは無いのです。

しかしその現状が、新卒時と比較して厳しいということはしっかりと認識しなければなりません。

なぜなら既卒者の就職率はおよそ30%であることがわかっているためです。

新卒の実に3分の1まで割合が落ち込んでしまいます。

想定される質問にはしっかりと対策を

このような既卒者の現状を理解ししっかりと選考を通過するためには、基本に立ち返って面接時に良い印象を残すことを重視しなければなりません。

なぜなら既卒者というのは、新卒を特に重要視する日本においてはどうしてもマイナスの評価を受けやすいためです。

面接を受ける男性面接時には必ずといって良いほど「なぜ既卒になってしまったのですか?」といったような質問が飛んで来るでしょう。

これに対してしっかりとした受け答えをすれば、担当面接官の心象もよくなり選考を優位に進めることが可能となります。

ポイントとしては「理由に加えて反省を盛り込む」ということです。

しっかりと就活がうまくいかなった原因を把握してそれを活かしている旨を伝えれば、既卒であっても良い印象を面接官に与えることができるでしょう。

就職面接のコツについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

3年以内は大丈夫と思わずすぐ行動!

上述したように厚生労働省が「大学卒業後、3年以内は既卒者も新卒と同じように扱うように」と通告しています。

疾走するビジネスマンしかし、その上にあぐらをかいて「3年以内に決まればいいや」というような心構えでは絶対にいけません。

企業が新卒に求めるのはポテンシャルやフレッシュさ。

年数を経るにつれてこれらが無いと判断されてしまい、どんどん就職が難しくなっていってしまうのです。

そのため、既卒者の就職であれば特に迅速に行動することが重要となります。

北海道の就職状況は?

さて、これまで既卒者に関して話をしてまいりましたが、北海道の就職状況はどのようなものなのでしょうか。

厚生労働省北海道労働局が発表した「平成31年3月新規大学等卒業者の求職・就職状況 」によると、実に95.2%の大学生が大学卒業時に就職が決まっていることがわかります。

全国のデータと同様に北海道でも就職率は非常に高いということですね。

そのため、既卒者はやはり上記でご説明したような環境で就職活動を行う必要があります。

北海道の就活は実際どんな感じ?

では実際に北海道で就活を行うのはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

お二人の体験談をご紹介します。

北海道から東京へ就職した方の体験談

飛行機と深夜高速バスを利用していました。

遠方まで活動範囲を伸ばすということは、地元での就職活動よりも移動費・滞在費にお金がかかります。

説明会や面接で何度も訪れなければならない場合がありますので、1つの地域(首都圏)に絞って活動するとよいでしょう。

バスなどは回数券で少しお得に行けますし、1度の遠征で数社まとめての見学や説明会に行けるかもしれません。
1回の遠征で小規模の都市だと1泊で1万5千円程度でした。

これば高速バスの場合です。バスが5000円程度です。回数券で1回分お得になります。

その他、食事や地下鉄代も入れて、1.5万円くらいです。
飛行機距離だと1泊で2万円くらいです。
飛行機は格安チケットで6000円から8000円でした。
空港からの電車代もかかるのでかなり痛いです。
自分の場合、総額で11万円ほどでした。

貯金するイメージお金がかかるのでとにかく活動費を貯め込むことです。

「お金がないから面接にいけなかった」じゃ洒落になりません。

その企業がどのようなスケジュールで採用するのかも参考にして、同じ時期の企業を受けると交通費が浮きます。
首都圏は大体5社程度まで絞って狙える企業も受けるのが鉄則です。

一か八かの企業をいくら受けたところで、ダメなものはダメだし同じような評価ならより地元が首都圏に近い学生を選ばれます。

より可能性が高い企業を保険で入れておくと、余裕を持った就職活動ができます。

滞在費や食費も考えてあと何回くらい遠征するのかも考えてお金を管理しましょう。

東京から北海道へ就職した方の体験談

東京で面接やSPIの試験なども受けることができました。
また、社員の方が東京に来て僕たち学生との食事会なんかもありましたね。
採用が決まってから、夏に1〜2週間ほど実際の現場で働く機会などもありましたが、そういった時や最終面接で北海道へ行く際の交通費や宿泊費は全部会社から出していただきました。

一番最初自ら会社へ飛び込んだ時は自費で行きましたがその時はジェットスターを利用しました。
往復1万円くらいで行けるんですよね。
東京と北海道、距離にしたら遠いけど金銭的には近いっていう感覚です。

入社後、今の家は自分で探しました。
会社の近くに住んでいます。

友人もいない中での北海道就職・移住でしたが、同期や先輩方に釣りや飲みに連れて行ってもらって楽しんでいます。
最近車も買って今納車待ちなんですが、車が来たらもっと北海道の色んなところに行ってみたいです。

それこそ一緒に仕事をするであろう漁師さんのところへ行って交流したいと思っています。

まとめ

以上、「内定が決まらずに大学を卒業しても就職できる?」という疑問にお答えしました。

調査したところ、決して不可能では無いものの新卒時よりも厳しいという実情が明らかとなりました。

また既卒者の就活の問題点として「就活仲間がいない」ということが挙げられますね。

冒頭でも触れたように、既卒者の割合はわずか2%ほど。

孤独であるのに加えて就職活動は情報戦の一面もあるので、大きく出遅れてしまう可能性があるのです。

そのため既卒者の就活を成功させるためには就職エージェントを利用するのは必須と言えるでしょうね。

ぜひ当記事を参考にしてご自身の就職活動をより良いものとされてください。

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