高校の【選択科目】失敗しない選び方のポイント

【科目選択】失敗しないポイント

高校の授業は、中学校までとは異なり、実技や音楽などの副教科以外にも個人で履修を決めなければならない「選択科目」があるのをご存知でしょうか?

高校3年生、場合によっては2年生から、文系・理系の進路選択に応じてやそれぞれ目指す大学の受験科目に対応するために、自分で学習する科目を決める必要が出てきます。

ところが、急にそのようなことを言われても、何をどうやって決めれば良いのかも分からないという人が多いかもしれませんね。

そこで、大学受験する上でとても重要な意味を持つ、高校生の科目選択について解説しましょう。

文系・理系別の選び方のポイント、おすすめの組み合わせなどをご紹介します。

少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

なぜ科目を選択する必要があるの?

皆さんの中にはどうして科目選択をしなければならないの?と考える人もいるかもしれませんね。

ここでは、どうして科目選択が必要なのかといった前提の部分を解説します。

この「選択科目」は実は大学受験に直結するとても重要なことだ、ということをはじめにお伝えしましょう。

志望校選択科目選択とは、大学受験で自分がどの教科で受験するのか、大学受験で使う科目を決めることなのです。

大学入試は、志望大学や志望学部によって受験の時に必要な科目が変わります。

そのため、自分の志望に合わせて科目を選ぶ必要があるのです。

高校生たちは自分の志望進路に応じて、大学受験の受験科目に応じて、各自が学習する科目を自分で選ぶ仕組みになっているのです。

この受験に必要な科目を選ぶ作業が「科目選択」ということになります。

どうやって選択科目を選んだらいいの?

AかBで悩む女性もしも現在、志望大学や学部が決まっている場合には、志望校の受験科目として採用されている科目を選択するといいでしょう。

もしもまだ志望大学がはっきりしていないという人は、自分の興味がある分野や学びたいこと、将来なりたい職業から逆算して選択科目を選ぶと、意欲的にその教科の勉強に取り組むことができます。

最初はざっくりと興味のある分野や得意なこと、志望大学が文系・理系どちらなのかを調べてから選択科目を決めても良いかもしれませんね。

文系・理系を選択したら、次に社会、理科の選択科目を決めましょう。

この時に選択した科目が大学入試科目になるので、先を見据えて慎重に選ぶことをお勧めします。

科目選択のポイントになるのは、「理科」と「社会」

国語・数学・英語主要3科目よりも、高校の科目履修でポイントになるのは理科と社会と言えます。

scienceまずは「理科」ですが、理科の科目は、物理・化学・生物・地学の4科目から選択することになっています。

地学以外の物理・化学・生物の3科目は、ほとんどの大学で受験科目として採用されていることから、選択する人が多い科目です。

それぞれの科目の特徴は次のようになります。

物理:暗記量は少ないですが、公式を用いて解答を導き出すという、数学的な要素が多い科目です。

生物:理系科目の中でも暗記量が多いのが特徴と言えます。

化学:計算と暗記の割合がちょうど半分の割合の科目です。

地学に関しては、そもそも選択科目にない高校や受験科目として採用していない大学が多いので、あまり選択肢として考えない方が良いかもしれません。

理科科目は、国公立の大学を受験する時には、基本的には、共通テストでは文系で1科目、理系で2科目を受験することになります。

基礎科目受験の場合には、文系でも2科目を選択する必要があります。

理科科目の中で、文系の学生が選択しやすい科目としては、数学的な要素が少なく暗記量で勝負がしやすい生物で受験する生徒が多いようです。

一方、理系の学生の場合は、国公立大学の二次試験や私立大学を受験する際に理科科目を使うことが多く、特に多くの大学が物理や化学を受験科目として採用しています。

したがって物理・化学の2教科を選択することをお勧めします。

そのほかにも医療系学部を志望している人は生物、工学部志望であれば物理のような、志望学部に即した科目を選択しておけば、受験時に使えるのはもちろん、進学後の学びにおいても役に立つのでお勧めです。

古書次に「社会」ですが、地歴分野の世界史・日本史・地理、公民分野の倫理・現代社会・政治経済の6科目から選択しなければなりません。

いずれの科目でも暗記は必須ですが、なかでも世界史・日本史は暗記量が膨大となります。

一方、それに比べると地理・現代社会・政治経済の暗記量は少ないのですが、受験できる学校の幅が狭まる可能性があるので、注意する必要があります。

また、基本的には国公立の大学を受験する場合は、共通テストで文系2科目、理系1科目社会科科目を受験します。

志望校によっては、二次試験でも論述形式での社会科科目での試験が行われる学校もあります。

私立大学の一般入試の場合は、基本的には3教科での受験となり、文系の学部は、英語・国語に加えて、残りの1科目を地歴・公民もしくは数学から選択する場合が多いです。

世界史・日本史は、ほとんどの学校で受験科目として採用されているため、どちらかを選択しておくことをお勧めします。

理系の場合、基本的には社会科科目は共通テストのみで必要となります。

大学入試を見据えた科目選択がお勧め

文系の科目選択では、主に「地歴公民」と「理科」を選択する必要があります。

国公立大学を志望する場合には、地歴公民から2科目、理科からは「基礎」がついた科目を2科目選ぶのがスタンダードです。

一方、私立文系の大学学部を志望する場合、理科は受験には不要ということがほとんどです。

一方、理系の科目選択は、「理科」から2科目、そして「地歴公民」から1科目選択する必要があります。

「理科」科目は「基礎」がついていない理科科目になります。

そして私立理系の大学学部を志望する場合は、地歴公民は選択しなくて良いということもあります。

選択する女性科目選択では、志望大学や受験方式で選択する以外にも、その科目が得意か不得意か、また興味があるかないかといった自分の感覚や主観も大切にしましょう。

それでもなお、大学受験に使う科目だということも心がけておかなければなりません。

一番避けたいことは、必要な科目を履修していなかったといった、科目選択の失敗によって志望大学を受験できなくなるという結果になることです。

大学入試科目には、学部系統ごとに一定の規則性があるので、その系統ごとの入試科目の特徴を押さえて科目選択に生かすことが大切です。

まずは文系学部の入試科目の特徴から説明しましょう。

高校で国公立大文系コースを選択していれば、どの科目を選択しても志望校の選択肢を狭めることはありません。

私立文系コースの場合は、地歴公民の選択に気をつける必要があります。

私立文系学部の受験で必要な地歴公民の科目は1科目であることが多いのですが、「地理」や「政治経済」で受験ができる大学はかなり限定的です。

おおむねどの私立大学でも受験科目に採用している「世界史」「日本史」を選択することをお勧めします。

では、理系学部の入試科目の特徴はというと、理系の学部は、系統によって特徴が分かれますので注意しましょう。

理学部系:大学の専攻に関係する科目を指定されている場合が多い。

工学部系:物理・化学の両科目、もしくはいずれかを受験科目に指定されていることが多い。

薬学部系:化学を含む場合が多い。

医・歯学部系や農・水産学部系:生物を指定されていることが多いが、地学が選択不可という場合が多い。

このように入学後に必要な知識を含む科目を入試科目に指定しているケースが多く、これは国公立大2次試験・私立大個別試験共通の傾向といえます。

以上のことを踏まえて、志望大学の入試科目をよくチェックし、受験選択不可の科目を選択しないように気をつけましょう。

具体的な科目の選び方〜文系の場合

チェックでは具体的に、どんな科目を選択したらよいか、できるだけ大学受験の際に不利にならない科目の組み合わせや選択科目の決定方法を紹介します。

まずは文系を選択した場合、理科は、「基礎」がつく教科の2科目を選択するのが一般的です。

大学受験の際には「基礎」ではない4単位の理科科目(専門理科)でも受験は可能です。

けれども専門理科は理系の学生が学ぶ高度で難しい内容のため、文系の学生にはハードルが高いかもしれません。

授業や試験も理系の学生と一緒に受けることになるので、好成績を取りにくくなる危険性があります。

そこで文系の生徒の理科教科選択科目のおすすめは、「生物基礎+地学基礎」という2科目です。

というのも、これらの科目は暗記事項が多いのが特徴で、物理の法則や計算が苦手な生徒でも対応しやすいからです。

地歴・公民はどうでしょうか。

こちらは大学受験の時にできるだけ無駄のないような組み合わせで選択するのが良いようです。

志望大学の入試科目に目を向けると、共通テストでの地歴公民を「4単位科目」、つまり「世界史・日本史・地理・倫理、政治経済」から選ぶよう指定している大学があり、これは特に難関大学に多く見られる傾向です。

4単位科目が指定されている場合、倫理や政経、現代社会は選択候補から外します。

特に指定がない場合、科目の好みや興味関心のほか、勉強効率の良い組み合わせで選んでみるのも一つの方法です。

例えば、次のような組み合わせがおすすめと言えます。

日本史・政治経済:日本史の近現代史では政治経済分野に関することを多く学ぶため、政治経済と重なる部分が多いのが特徴です。

世界史・倫理:世界史で文化史を学ぶと、倫理で扱う哲学者や思想家が多く登場するので、学びやすいといえます。

地理・政治経済(現代社会):地理で扱う世界の産業や経済は、政治経済でも学ぶため、重なる部分が多いのが特徴です。

ひょっとしたら日本史・世界史の組み合わせで選択したいと思っている人がいるかもしれませんが、勉強する内容が多い割に重なる部分も少ないので、受験勉強の負担が大きくなってしまうという可能性があります。

しかしながら、この2科目の組み合わせは、受験できる大学がもっとも多くなるという点がメリットといえます。

もしも歴史2科目を選択したいと考えている人がいたら、まず学校の先生に相談してみると良いでしょう。

具体的な科目の選び方〜理系の場合

理系の生徒の科目選択に関しては、大学入学後を見据えた観点で選択しましょう。

例えば、工学系学部では物理の力学や電気の知識が必要になります。

また、薬学や化学系学部を志望の場合は、化学変化の知識が必須になります。

女子医学生このように、特に理科科目では、大学入学後の勉強に直結する教科も多いため、大学入学後に自分がどの学部の何を専攻したいかまでを見据えて選択することが大切です。

こうしたミスマッチを防ぐために、大学のなかには、高校で選択しなかった科目や受験で使わなかった科目の知識が必要になった際に、補習を行ってくれるという大学もあるようです。

たとえば「物理」「化学」を受験で選択して合格した医学部生のために、「生物」の補習をするケースがあります。

このように、大学に入ってから受験で使わなかった教科を改めて勉強し直すことは可能ではありますが、大学の授業を受けつつ補習も受講するのは、思うよりも簡単なことではありません。

入学後に大変な思いをしないためにも、大学の勉強に必要な学習内容を見通して科目選択をしておくのが無難です。

社会科科目の地歴選択に関しては、「地理B」をお勧めします。日本史や世界史も選択することはできますが、膨大な量の暗記が必要なため負担が多く、あまりおすすめとは言えません。

地理は理系の生徒にとって勉強がしやすい科目だといわれます。

比較的、暗記内容が少ないことはもちろんですが、事項の因果関係が明確なため、理屈で攻略しやすいという点も理系の学生に人気なようです。

そのため、6割以上の理系の生徒は地理Bを選択しているというデータもあるようです。

特別歴史が大好きで歴史科目に強いこだわりがある人を除いて、地歴科目選択では迷わず地理を選んでおくと良いでしょう。

また、実は理系のなかでも「数III」での受験が必要ない学部もあります。

私立大学の薬学部・生命科学部・情報工学系学部に多いようですので、それらの学部を志望している人は志望大学、志望学部の入試科目を一度よく調べてみましょう。

というのも、数IIIは膨大な計算量と学ぶべき内容からも、理系生徒のなかでも得意不得意がはっきりと分かれる科目です。

そのため模試などでも高得点を狙うには、かなりの勉強量が必要となります。

志望大学・志望学部の受験に数IIIを必要としないのなら、その分ほかの強化の学習時間を確保することができるでしょう。

ただし、理系で数IIIを選択しないということが可能かどうかは学校のカリキュラムによりますので、希望進路の相談も兼ねて、一度学校の先生に相談してみることをおすすめします。

先輩たちの経験談を参考に後悔しない科目選択を!

ここまでさまざまな選択科目のお勧めパターンを紹介しましたが、どれだけ入念に考えても志望変更をせざるを得なくなったり、残念ながら失敗してしまうという可能性もなくはありません。

次にどんな失敗がありがちなのか、先輩たちの科目選択の失敗談を紹介しましょう。

選択教科に対して興味が持てなかった

ブルーな気持ち例えば、理系の生徒の場合は「物理・化学」を選択するのが無難という雰囲気があるため、なんとなく周りに合わせて選択してみた、という人も多いようです。

ところが、授業が始まってみたら、内容に全く興味が持てずやる気にならない・・・。

こんな意見も少なからずありました。

全く興味がわかない勉強を受験で使えるレベルまで取り組むことはとても難しいでしょう。

これまで紹介した内容を照らし合わせても、文系でも理系でも多くの人が選択する科目の組み合わせ、選択科目の「多数派」は存在します。

特に全く初めて取り組む科目では、授業内容の見当がつかず、みんなと同じ科目を選択すればいいと思ってしまうかもしれません。

けれども、やはり自分で考えて選択しなければ、後でとても苦労するかもしれないということを知っておきましょう。

科目選択は、自分の大学受験ともっと先の将来にかかわる大切な選択であると考えて、自分で納得がいくようにしっかりと調べて決めるようにしましょう。

選択した科目では志望大学受験で利用できなかった

好きな科目を選んだものの、その科目では受けられる大学が少ないということを、後から知ったというパターン。

入試科目をよく調べずに、自分の好みで選んでしまったことによる失敗です。

特に国公立大学受験では、共通テストと2次試験で必要になる科目まで調べておきましょう。

共通テストは「理科2科目」でOKだったけれど、2次試験では「物理・化学のみ」でしか受験できなかった、というパターンも多いです。

実際の教科が思っていたイメージと違っていた

勉強しない女子学生暗記が多いかと思い「生物」を選択したけれど、思いのほか計算が多くて困った、という声や、日本史よりも世界の歴史の方が面白そうと「世界史」を選んだものの、カタカナの人物名を覚えるのがとても大変だという人もいました。

なんとなくイメージだけで科目選択を決めたために、実際のギャップに困ってしまったという人は多いです。

とはいえ、実際に勉強を始める前に抱いているイメージと、実際の内容が違うのはよくあることです。

もしも選択に迷ったり科目の内容がわからない時には、先生や先輩などに話を聞いて確認しましよう。

実際のところどうなのか」を聞くことで、こうしたミスマッチの多くを防ぐことができるでしょう。

失敗しない教科選択のために何をするべきか

以上のような失敗をしないために、次のようなことに気をつけて科目選択をしましょう。

気になる大学・学部は入試科目をすべて調べる

文系の科目が得意だから文系を選択したり、物理が苦手だから生物を選択したり・・・と、イメージや好き嫌いで選択している人は注意しましょう。

ポイントを示す男性文系理系を選択することや科目選択は、自分が興味のある学問なのかどうかや、将来の夢や目標に向けて学びたい学問が何なのか、それが文系なのか理系なのか、その学問に繋がる科目かどうかで判断することをおすすめします。

また、入試に関しても、志望学部学科のなかでも大学によって入試科目が異なることがあります。

気になる大学・学部の入試科目は、第2志望以下でも早めに調べておきましょう。

学部系統ごとの入試科目の特徴を押さえて科目選択を

物理を受験で使わなかったため、大学の物理の授業で取り残されないように、とても苦労している、という声もあります。

大学の学部学科ごとに指定されている入試科目は、学問系統ごとに大まかな傾向があります。

それは、大学で専攻する内容のベースになる教科、知っておいてほしい必要な科目であるからといえます。

自分が学ぶ学問に必要な知識は何なのか、学部系統ごとにその特徴を確認しておくことで、大学での学びがどんなものかもわかるかもしれませんね。

受験の選択肢を広げられるような科目選択を心がけよう

せっかく選択した科目で、志望大学や学部の受験ができないということがないようにしましょう。

そのためには、もしもまだ志望大学を決定していないという人は、後々のことを考えて受験できる大学の選択肢が多くなるような、多くの大学の入試で採用されている科目を選択するようにしましょう。

まとめ

女子高生高校の授業を選択する科目選択は、大学受験の入試科目を決める大事な選択というだけでなく、将来にもつながっているという意識を持って真剣に考えましょう。

なんとなく選んでしまったために勉強が嫌になったケースや、良く調べずに決めてしまい受験できる大学が減ってしまった、ということも少なくありません。

受験直前に「受験できない」「志望大学を変更しなければならない」ということにならないためにも、しっかりと確認してから科目選択をするようにしてください。

この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表:池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2022年11月21日
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