発達障害・学習障害などのお子さんにオススメの家庭教師

発達障害・学習障害などのお子さんにオススメの家庭教師

発達障害や学習障害のお子さんがいるご家庭では、お子さんの学習に悩みを持たれている親御さんも多くいらっしゃると思います。

そんなお子さんに寄り添い、学習を優しくサポートしてくれるのは、家庭教師です。
家庭教師紹介サービスのなかには、発達障害のお子さんに対応しているものがあります。

この記事では、発達障害や学習障害のお子さんに対応している家庭教師サービスをご紹介します。

近年増加している発達障害

ある日突然、お子さんが「発達障害」と診断されたとしても、多くの方はすぐにはピンとこないかもしれません。
お子さんに合った家庭教師を選ぶうえで、まず発達障害がどんなものかを十分理解することが大切です。

発達障害は近年、急激な増加傾向にあります。
文部科学省の調査では、ここ20年あまりで発達障害と思われるお子さんが、なんと7倍以上に増えているとの報告があります。

さらに2022年の調査によると、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%(約11人に1人、1学級に3人の割合)に、学習や行動に困難のある発達障害の可能性があることが分かりました。
そのうえ深刻なことに、このうち4割強が授業中に丁寧な指導を受けられるようにする配慮や支援を受けていませんでした。

また、完全な発達障害ではないものの、配慮が必要なのか、それとも個性的なのかを見極めづらい「発達障害グレーゾーン」と呼ばれるお子さんも増えています。

「グレーゾーン」は文字通り白と黒の間で、定型発達と発達障害の間を指す俗称であるため、明確な定義は存在しません。
医学的な診断基準を全て満たさなくても、発達障害の特性をいくつか持ち、日常生活を送る上で困難を抱えている状態を指します。

発達障害の診断

発達障害かどうかを調べるための検査としては「WISC-Ⅳ」があります。

  1. 言語理解
  2. 知覚推理
  3. 処理速度
  4. ワーキングメモリ

の4つの各指標を分析し、総合点によるIQの度合いによって、知的障害と発達障害のいずれに分類されるかを調べます。
発達障害の増加要因としては、こうした診断基準が確立し、発見数が増えたことなどもあります。

発達障害は生まれつきの遺伝要因、もしくは発達過程による環境要因によって、脳の一部の機能に障害があるとされます。
ただ、適切な支援によって困難が解消されることも多いです。
したがって、発達障害のお子さんをおもちの場合、ご家族や学校を含めた周囲の人の理解とサポートによる療育が重要になってきます。

さまざまな発達障害の種類

ひとくち発達障害といっても、その種類は広汎です。

  • 発達障害にはLD(学習障害)
  • ADD(注意欠陥障害)
  • ADHD(注意欠陥・多動性障害)
  • ASD(自閉症スペクトラム障害)
  • アスペルガー症候群
  • チック障害
  • 吃音症

などが含まれます。
これらは互いに独立ではなく、2つ以上の特性を併せもっているケースもあります。

以下に、主だった発達障害について解説します。

ADD(注意欠陥障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)

その名の通り、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性(順番を待てない、考える前に実行してしまう)のうち2つ以上の特性が現れます。

特徴的な症状として、年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に対する集中力がなくほとんど関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことをよく考えずに即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られます。
裏返せば、好きな分野や特異な分野では集中力を維持できたり、ミスも少ないことも特徴です。
12歳以前からこれらの行動特徴がみられます。

原因には、脳の前頭前野の機能調節に偏りがあることや、神経伝達物質が不足していることが考えられています。

ASD(自閉症スペクトラム障害)

言葉の発達に遅れがあり、コミュニケーションや興味に大きな偏りが見られ、パターン化した行動がみられます。

LD(学習障害)

知的発達に遅れはないものの、「読む・書く・計算する・聞く・話す」などの特定の能力に困難を示す障害です。読字障害・書字障害・計算障害などがあります。

アスペルガー症候群

高機能自閉症の一種で、言葉の発達に遅れがないものを指します。
自閉症スペクトラム障害と同様に、コミュニケーションや興味に大きな偏りが見られ、パターン化した行動がみられます。

各発達障害と記憶力の関係

発達障害と記憶力には密接な関係があります。
ここでいう記憶力には、「短期記憶」と「ワーキングメモリ」の2種類があります。
端的には、短期記憶は記憶容量そのもの、ワーキングメモリは記憶の操作・処理を指します。

さらに扱う対象によって、短期記憶とワーキングメモリはそれぞれ「言語的」「視空間的」の2種類に分けられ、計4種類の記憶力が存在することになります。
すなわち、「言語的短期記憶」「視空間的短期記憶」「言語性ワーキングメモリ」「視空間性ワーキングメモリ」の4種類です。

各機能の低下の一例は、以下のようなものです。

  • 言語的短期記憶の低下…先生の指示をすぐ忘れる
  • 視空間的短期記憶の低下…目の前の出来事をうまく伝えられない
  • 言語性ワーキングメモリの低下…作文や日記が苦手
  • 視空間性ワーキングメモリの低下…暗算や図形の展開図を想像するのが苦手

つまり、発達障害の一部は、これらの「記憶力」のいずれか(もしくは複数)の欠陥や不足に起因するといえます。
発達障害の種類と、低下している記憶力の種類の関係は、以下のようになります。

ADHD言語性ワーキングメモリ・視空間性ワーキングメモリ
ASD言語的短期記憶
LD言語的短期記憶・視空間的短期記憶・言語性ワーキングメモリ・視空間性ワーキングメモリ(LDの種類によって若干異なる)

このように、発達障害を抱えるお子さんへの学習支援にあたっては、各障害の特性とともに記憶特性に対する理解も必要になります。

発達障害専門の家庭教師サービス

以上を鑑みると、発達障害のお子さんを普通の家庭教師が指導することは通常困難であり、発達障害専門の指導資格をもった家庭教師に指導を依頼する必要があります。

以下では、発達障害専門の家庭教師を抱える派遣サービスをご紹介します。

発達障害の生徒さんへの教え方 – 家庭教師のあすなろ

発達障害の特性や個性に合わせ、簡単に点数アップできる勉強法を教えており、これまで1000人以上のお子さんに優れた成果を出しています。発達障害や児童心理学のスペシャリストが指導法を監修しており、発達障害のお子さんにとって最強の勉強法である「カンタン家勉法」を提唱しています。これは、教科書に沿った学習と、映像授業や専任スタッフによるLINEでの質疑応答を組み合わせたものです。これにより、基礎学力を最も手軽に身につけることを目指しています。

エリア関東・東北・新潟・九州
料金入会金22,000円+14,000円~25,000円

ウェブサイトはこちら

発達障害対応のプロ家庭教師のジャンプ

生徒の可能性を拡げるために、業界に先駆けて発達障害の生徒の学習指導を専属社員が行っています。いわゆる”プロ家庭教師”が特性を理解し寄り添った熱心な指導を行うことで、受験、進級、学習の遅れ、自信回復といった難しい課題を解決しているのが特徴です。多様なお子さんに合わせてADHD/ASD/LD/グレーゾーンの4カテゴリに分かれており、小学生・中学生・高校生・受験指導など、各学年やお子さんの目的に対応した指導を行っています。近年、発達障害に理解を示す学校や特色を強く出しているところも増えてきているため、お子さんの特性と環境がマッチする学校を選択できるような受験指導を行っています。

エリア関東近郊1都5県
料金入会金33,000円+授業料3万~4万円/月(週1回)

ウェブサイトはこちら

発達障害・グレーゾーン専門「家庭教師のコーチング1」

ひとくちにADHD・グレーゾーンといっても、特性は十人十色です。コーチング1では完全マンツーマン体制で指導を行っています。開校12年で、9千件以上の相談実績・指導実績とノウハウがあるのが強みです。ADHDやグレーゾーンのお子さんの実行機能をどうフォローするか、という独自の視点でひとりひとりのお子さんを捉えます。そして、特性にあった学習方法を確立できるようにコーチングを行います。また、家庭教師を含む全てのサービスをオンラインで受講することが可能です。

エリア全国
料金入会金17,000円+授業料27,900円/月(週1回90分)

ウェブサイトはこちら

発達障害のお子さんのための勉強法|家庭教師のゴーイング

10年以上前から発達障害のお子さんの学習サポートを行っています。専門家によるアドバイスをもとに、知識や専門資格を取得することで発達障害の特性ごとの接し方や正しい勉強法を確立しています。ゴーイングの勉強法なら、集中力が散漫な子でもコミュニケーションが苦手な子でも、安心して学習に取り組むことができます。従来の訪問型の家庭教師や、一方的になりがちなタブレット教材による学習の弱点をふまえ、独自の学習法でお子さんをサポートします。

エリア関東近郊1都3県
料金入会金22,000円+授業料14,000~25,000円(月額)

ウェブサイトはこちら

家庭教師ガッツ | 発達障がい児の学習指導

1999年に全国で初めてスタートした障がい児童の家庭教師派遣サービスです。以来20年にわたり、発達障がい、ダウン症、ボーダー児童の指導に取り組んでおり、日常生活の指導・はじめての学習・学校の教科指導などをサポートしてくれます。自宅外の指導を希望する場合は親戚宅・祖父母宅等、生徒が集中して学習できる場所で指導を行うことも可能です。「抽象的な概念を教える方法」「座って30分集中させるための方法」「文章読解が苦手な子に教える方法」など、発達障がいのお子さんへの学習指導歴10年以上のスタッフがアドバイスするサービスも提供しています。

エリア関東・関西
料金60分指導 ¥6,875~

ウェブサイトはこちら

指導エリア外でもオンラインが便利!

従来、家庭教師会社や塾の指導エリアは、お子さんに合った業者を選ぶうえで重要なファクターのひとつでした。
どれだけ評判の良い家庭教師派遣サービスや個別指導塾であったとしても、住んでいる地域にそのサービスがなければ、意味がなかったからです。
そうしたサ-ビスは需要の多い地域に集中するため、一定の人口がいる都市部に限定されていました。

最近では、従来の訪問型家庭教師に加えて、新たにオンライン型の家庭教師という選択肢があります。
スマートフォン・タブレット・PCのいずれかの端末があれば、自宅でもどこでも受講可能なため、指導エリアに縛られる必要がありません。
このことは、指導可能な講師が限られる発達障害向けの家庭教師サービスを利用したいご家庭にとって願ってもないことです。

上にご紹介した発達障害専門の家庭教師の多くは、オンライン型にも対応しています。
都市部から遠く離れた地域など指導エリア外にお住まいで、近くに目ぼしい家庭教師会社がなかったり、あるいは家庭教師会社はあるものの、希望の先生に巡り会えないお悩みをお持ちの方は、是非オンラインの家庭教師を検討してみましょう。

障害をもつお子さんを指導すること

偉大な家庭教師と不断の努力によって困難を乗り越え、人生を切り開いた先人といえば、盲・聾・唖の三重苦をもっていたヘレン・ケラーです。
後年、発声の仕方を覚えたヘレンは日本にも戦前・戦後含め三度来日し、産声を上げたばかりの日本の障害者教育の先導的役割を担いました。

よく引き合いに出されるのは、ヘレンを導いた家庭教師アン・サリバンの指導法です。
日本ではしばしば誤解されていますが、『奇跡の人(原題:The Miracle Worker)』とはヘレンではなく、サリバンのことだったのです。

”奇跡”とまで称されるサリバンの療育は、どうして可能だったのでしょうか?

当時の時代背景は、アメリカでもモンテッソーリ教育など子供の主体性を伸ばす新しい教育法が創始される以前で、前時代的な教育が盛んだった頃です。
当然ながら、ひとりひとりの個性に寄り添った教育を期待できるはずもありません。
学校を卒業したばかりの弱冠二十歳のサリバンは、当時の盲学校の一律的な教育に疑問を抱き、療育に成功したある博士のレポートを読み、指導法をひたすら研究しました。

自身も目が不自由だった経験をもつサリバンは、赴任するなり甘いご両親から6歳のヘレンを引き離し、二人きりで小屋に立てこもって体当たりの教育を開始します。
指導は綺麗事ではありませんでした。
言うことを聞かないヘレンと2時間つかみ合いをするなど、当初は想像を絶するほど大変だったことがうかがえます。

好きなこと・得意なことを見つけさせる

ある日サリバンは、言葉を覚えさせるには「その言葉を必要とする経験」が大切であると気づきました。
そして、言葉に人一倍興味が強いヘレンをみて、言葉を教えることに活路を見出したのです。

6歳にしてたかだか10個程度の英単語しか知らなかったヘレン。
サリバンの熱意ある指導によって、ヘレンは持ち前の旺盛な好奇心と活発な性格で、ものの数ヶ月で数百の英単語を覚えるようになります。

目が見えず、音も聞こえないヘレンとサリバンをつないだのは、手のひらの上で書き交わす指文字でした。
文字の存在を知り、言葉に夢中になったヘレンは読書が大好きになりました。
「本には自分の知らない世界のことがたくさん書いてあり、人間たちのように自分を迷惑がったりしないから」とヘレンはその理由を語っています。
ヘレンは自分と世界をつないでくれる唯一の手がかりである「言葉」に執心したのです。

発達障害のお子さんはヘレンと同じではないにせよ、普通のお子さんよりも知らない世界の範囲が広いかもしれません。
さまざまな豊かな知識を与えてくれる本は、そうしたお子さんの強い味方です。
裏を返せば、発達障害のお子さんは読書を好きになる素質が十分にあるといえます。

ヘレンは後年、読書好きが高じて優れた文筆家になりました。
障害をバネに、何か自分だけの得意なことを見つけられれば、その分野で抜きん出た人物になれるかもしれません。

優れた指導者と巡り会うことの大切さ

通常とは異なる重いハンディキャップがありながら、得意な領域を伸ばすことでヘレンは世界的に有名な人物になりました。
この事例から学べることはたくさんあります。

まず、当時の画一的な学校教育の中では、ヘレンのような人物は到底生まれなかったであろうことは想像に難くありません。
非典型教育の優れた先駆けであり、世界で最もよく知られたホームスクーリングの成功例といえます。

日本でも昨今、文部科学省でも優れた知能や芸術的才能、特定の分野における能力のある子供を「ギフテッド」と呼び、特別な教育プログラムを用意する国を参考にし、障害があっても個々の才能に応じた柔軟な授業づくり等を支援する方針を発表しています。

このように発達障害という言葉にとらわれて不安にばかり考える必要のない世の中になってきています。

まとめ

近年、急増する発達障害のお子さんへの学習指導には発達障害専門の家庭教師サービスが大変おすすめです。最近はオンラインにも対応し、お住まいの地域の別なく利用することができます。

ひとまとめに発達障害といっても一様ではなく、症状や不足する記憶力の種類などに著しい特徴がみられます。お子さんの行動や兆候に合わせた指導法を知り尽くしている家庭教師の存在は心強い味方です。家庭教師サービス各社はいずれも10年以上の指導実績があり、長年の経験や専門家のアドバイスによって、指導ノウハウも確立されています。

いっけん特殊なようにみえる発達障害者向けの教育は、そのじつ定型発達者の教育にも通じる普遍性があります。ヘレン・ケラーの素質を最大限伸ばした家庭教師サリバンの教育に対する一連の深い洞察は、一般的な学校教育にも深い示唆を与えました。お子さんの幸せな将来を願う気持ちは、きっとかけがえのない教師とのめぐり合わせを導いてくれることでしょう。

この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表:池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

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公開日:2023年1月17日