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家庭教師になる前に知っておきたい「髪色は?掛け持ちOK?」等、徹底解説!

家庭教師になる前に知っておきたい「髪色は?掛け持ちOK?」等、徹底解説!

今回は、家庭教師(講師)になりたい人へ向けてのQ&A形式の記事になります。
親御さん・生徒さん側もこの記事を読んで家庭教師がどのようなものか理解を深めて頂くことで、家庭教師選びの参考にもなるかと思います。

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家庭教師になるための心構えを教えてください。

A.現在、教育産業はより取りみどりです。
昔ながらの巷にある学習塾や各種通信教育のほか、最近ではデジタル端末と学習アプリなど、選択肢にあふれています。
そのなかで、あえて「家庭教師」を選んだご家庭の気持ちをまず考えてみましょう。

他の選択肢と比べたとき、家庭教師の特性とは何でしょうか?
第一に、集団教育ではないことです。
第二に、教材やタブレット端末を用いて、お子さんがどんどん進める学習法ではないことです。

おそらく、家庭教師を希望するご家庭のお子さんは、他の生徒がいるようなワイワイ賑やかな場所で集中力を発揮できるタイプではないのかもしれません。
あるいは、学習を進めるうえで、友人と比較されるような競争心をもちたくないマイペースで平和的なタイプかもしれません。
あるいは、好奇心の赴くままに自主的に学習を進めていくタイプではないかもしれません。
あえて家庭教師を選ぶタイプのお子さんは、こうした特徴があることをまず認識することです。

一方、ご家庭の心境としてはアプリではなく、家庭教師とひとりの人間として密にコミュニケーションをとりながら学習の進捗を知りたい、あるいは、ご自身の目が届く範囲でお子さんの学習を見守りたい気持ちがあるかもしれません。

したがって、例外はあるにしても、担当するお子さんは学習能力が著しく高い、もしくは非常に低いわけではありません。
多くの場合、ひとりで学習することを好み、平均的な学習意欲はあるものの、何らかの理由で学力が理想ほど高くない状態であるという出発点を理解しましょう。

そのうえで、学習の手助けやサポートをしてあげることが家庭教師の役割だと自覚することが大事です。

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家庭教師をするうえで、気をつけるべきことは何でしょうか?

A.塾講師と違い、親御さんと直接コミュニケーションする機会が多いのが家庭教師です。
学習面の指導準備を怠らないのはもちろんのこと、人様のお宅にお邪魔するわけですから、最低限の礼儀やマナーをもつことが大切です。
最近ではオンライン家庭教師も増えていますが、礼儀が大事なことは変わりありません。

挨拶や会話をきちんとし、身だしなみ・服装の衛生面など清潔感を保つことは大事です。
時間を守ることも大事で、遅刻はもっての外です。
緊急の用事などでどうしても間に合わない場合は、前もって連絡を入れましょう。
親御さんと卒なくコミュニケーションを図るうえでは、求められる最低限の知識・常識を知っておくことも必要です。

お子さんと親しくなることはスムーズに学習を進めるうえで非常に大事です。
何らかの興味関心をもっていれば、休憩中に雑談ができるよう、その関心について話せるような準備も必要でしょう。
受験生の指導であれば、お子さんの志望校や進学先の情報(アクセス、人気、偏差値、倍率など)をひととおり頭に入れておくことが大事です。

指導はどんな感じで行えばよいですか?

A.ひとくちに家庭教師の指導といっても、対象となる年齢や学年、レベルによっても大きく違います。
小学校に入学したばかりの子と、受験直前の高校生では求められる指導法や、向いている教師像もまるっきり異なります。
とりわけ、受験生の指導は学科的にレベルが高いだけでなく、つねに付きまとう不安を解消するメンタルケアも重要です。

以下、学年別に指導のコツをみていきましょう。

小学生

好奇心を大切に育みながら、学校の授業の予習・復習の習慣をつけさせ、基本事項の確認をじっくり行いましょう。
そのうえで、中学受験の場合は早めに応用問題に取りかかり、実践的な問題演習を行いましょう。

中学生

学校の授業の予習・復習を万全にし、苦手教科や苦手分野を発見し、早めの対策を行いましょう。
高校受験では各教科で問われるポイントを押さえ、応用力を高めましょう。
中高一貫校の場合、中ダルないよう、短期的目標を設定しましょう。

高校生

各教科の基本を押さえ、つまずところがあれば一つずつ戻って復習し、焦らずに基礎をしっかり固めましょう。
受験生の場合、満遍のない対策は難しいため、得意教科の強化、苦手教科の克服に優先順位をつけて過去問に取り組みましょう。

受験生の場合、進路指導はどのように行えばよいですか?

A.学校とは違う立場から、動機づけや進路指導を行う役割を求められているといえます。
お子さんが将来どんな学校で学びたいか、どんな分野で学びたいか、親密かつ協力的にヒアリングを行いましょう。
特徴の似た志望校を提案したり、志望校に行くためにどんなことを意識すればよいか、アドバイスできるとベターです。

進学先や志望校は指導内容に直結するため、志望校を受験する際に必要な科目の情報をじっくり調べましょう。
この調査を怠ると、必要のない学習を行う恐れもあり、後から振り返って貴重な時間と労力を無駄に費やすことになります。
効率的に学習を進められるよう、進路指導は優先的に行ったうえで、必要な科目に対する受験対策をしっかり練りましょう。

教科ごとの指導はどんな感じで行えばよいですか?

A.お子さんやご家庭の要望次第ですが、割合でみると、やはり主要3教科(国語・算数(数学)・英語)の指導を求められることが多いです。
比較的自学自習しやすい理科・社会と比べて、主要3教科は継続的な学習に基づいた基礎力が必要なためです。
長期間マンツーマン指導にあたる家庭教師にまさに合っている教科といえます。
一方、理科・社会の指導は、苦手科目の対策をしたい場合に多く求められます。

以下、学年・教科別に指導のコツをみていきましょう。

国語

小学生の場合、漢字の書き取りや初歩的な文法など基礎的なところが身についているかどうか、丹念にチェックしましょう。
なるべく楽しい物語や考えさせられる説明文などを素材に選び、文章を読むことの豊かさを知ってもらうことが第一目標です。
そのうえで、段落ごとのまとまりや要点を抑え、構造を捉える読み方を教えると良いでしょう。
体でリズムを覚えるための音読の習慣づけも重要です。

中高生の場合、漢字や文法、熟語、言い回しを教えつつ、ストーリーや登場人物の心情風景について読解ができるよう心がけましょう。
つまずやすい論説文の読解には、トピックセンテンスやパラグラフリーディングの手法を指導しましょう。

古文・漢文は読解としては比較的易しいため、書き下し文のルールを抑えたうえで、時代背景を理解させましょう。高得点を狙うには、英語のようにひたすら語彙を習得することがカギになるでしょう。

小論文対策は感想文との違いや、構造化、表現のルールなど制約をしっかり守ることを教えましょう。そのうえで、ディベートや要約練習などが役立つでしょう。

また、国語ほど授業以外の時間帯、すなわち日頃の習慣が関係する教科はありません。
レベルが上がるほど、普段どれくらい活字に親しんでいるかが大きく効いてきます。
これは小手先の宿題ぐらいではどうにもなりません。
古今東西の小説やエッセイに触れる豊かな読書体験が重要なことはもちろん、新聞や文字ニュースから触れる現代の情報も必須です。

したがって、家庭教師の役割としては文学の面白さや豊かさを伝えたうえで、どんな作品が面白いかを提示し、一緒に本の感想を語り合える指南役になることです。
できれば、こんなことを知りたいときにはどんな本がおすすめか、お子さんの読書レベルや興味のありそうな方向に沿って適切な本を紹介する”ソムリエ”になれるとよいでしょう。

算数・数学

まず、小学校で学ぶ算数については、徹底して「数」の感覚をつかむことが大切です。
繰り上がり・繰り下がり・九九を完璧にしたうえで、掛け算・割り算の筆算を繰り返しましょう。
とりわけ、多くのお子さんがつまずきやすい分数・小数は、具体物を例にとってカギとなるイメージを繰り返し植え付けましょう。
割合・比・濃度・速度は、ごく簡単な実例を取り上げ、徐々に難しい問題に入るとよいでしょう。
文章題が苦手な場合、文法や音読など国語面の指導を行いましょう。
また、おろそかになりがちな図形分野(角度・作図)もしっかり指導しましょう。

中学・高校の数学は、各単元の核となる概念をおさらいしたうえで、ひたすら問題演習を解かせることが必須です。
三角関数・ベクトル・複素数・微分積分といった難解な分野でつまず原因は多くの場合、その基礎段階である負の数・不等式・二次関数・図形・グラフなど、初歩段階の理解が不足しています。
先を急がず、基礎となる部分を丹念に復習したうえで、取りかかるとよいでしょう。
四則演算がおぼつかない場合、小学校の算数まで丁寧に戻りましょう。

基礎問が解けても応用問題や入試問題が解けない場合、やはり基礎問の演習が足りないか、応用問題を解くコツがわからないことが原因です。
お子さんのレベルや志望校に応じた問題集を用意して解き方のコツを教え、焦らずにシンプルな問題から実践を繰り返させ、徐々にレベルを上げていきましょう。

理科

小学生ではキーワードの暗記や計算よりも、身近な実体験を重視しましょう。
目で読むより体で覚えることがいちばん身につきやすく、最も手っ取り早い方法です。
無味乾燥な学校や塾の教室より、生活感溢れた家庭の方が説明しやすく優れた環境です。
最近では手軽に観察や理科の実験ができるキットが入手できるため、できる範囲で一緒にやるか、宿題としてやらせましょう。

一方、中高生では化学実験などを自宅で行うのは難しく、また抽象度も上がります。
ただ、あくまで原則は同じです。
原理的なところが理解できていないと思ったら、面倒がらず基礎的な実体験を積み重ね、設問から実体をイメージさせることが大事です。
何よりも自然現象への興味を抱かせ、学ぶモチベーションを高めることが出発点です。

入試問題のレベルになると、理科そのものの理解だけでなく、数学的な力や複雑な問題文を読み解く力も要求されます。
ここまでくると、むしろ英語や数学に近づき、どれだけ基礎的な問題をたくさん解いたかどうかが難解な応用問題を解けるかに直結します。
良質な問題集・参考書を提示するとともに、解けなくても焦らず、基礎的な問題演習を課してじっくり応用問題に取りかかりましょう。

社会

「暗記科目」の代表というイメージが強いかも知れません。
よほど得意でない人でない限り、暗記は苦痛を伴うものです。
社会科に苦手意識をもっている時点で、おそらくお子さんは暗記が得意ではないでしょう。
自学自習の程度が大きく、介入できる範囲が少ない教科かと思いきや、そんなことはありません。

効率よく暗記を行う、すなわち物事をよりよく記憶するには「ストーリー」に関連付けることが大切です。
人間の脳はストーリー(エピソードのつながり)をよく覚えるようにできているからです。
よって、家庭教師に求められる役割は歴史・地理・政経いずれの分野であれ、出来事や背景、その理由を順序立てて論理的に説明することです。

お子さんからすると、「下水処理場」「源義経」「クリミア戦争」など、覚えるべき言葉や事柄はそのほとんどが初めて接するものです。
それぞれの単語のイメージが湧きづらいため、親近感も関連性もなく、バラバラに頭に入ることでしょう。
そうではなく、「下水処理場」なら水道やトイレ、地域の処理場、「源義経」なら牛若丸伝説や史跡、「クリミア戦争」ならロシアとウクライナの戦争、という具合に身近なモノや話題と結びつけて説明することです。

大人数向けの学校や塾ではこうした説明はできても、それぞれの子の興味関心やレベルに合わせた解説はできません。
そのため、どうしても説明不足か説明過剰に陥り、飽きてしまうこともあります。
その点も融通が効く家庭教師であれば、社会を楽しく学ぶ手立てを与えることができるでしょう。

英語

外国語学習は本来、会話主体であり、個人間のレベルの差が非常に大きいものです。
同時に、言語はその国がもつ文化や歴史と深い関係があり、幅広い教養が必要です。
ゆえに古来より、家庭教師が教えるのにふさわしい教科のひとつです。

まず優先すべきことは、学年やレベルによらず、単語・語彙の習得を行わせることです。
覚えるべき単語をしっかり覚えないことには、文章読解もリスニングも英作文もままなりません。
逆に言うと、単語さえ分かってしまえば、学年相当の国語に比べて内容的な理解はさほど難しくありません。
むしろ、読書習慣などで下地となる日本語力を身につけさせることも重要です。

近年改訂された新しい指導要領では、覚えるべき単語数は飛躍的に上がっています。
体感的にはひと昔前の中学レベルを小学校で、ひと昔まえの高校レベルを中学校でそれぞれ習うのが現在のカリキュラムであり、習熟度合いが高いに越したことはありません。

家庭教師の良いところは、お子さんの語彙の習得状況を長期的にモニターできることです。
年間で覚えるべき語彙数を定めたうえで、毎回一定量の単語の習得を課し、学習指導を行う前に定期的にチェックするとよいでしょう。

掛け持ちはOKですか?

A.塾講師と他の塾講師との掛け持ちは、一般的にはご法度のようです。
一方、塾講師のバイトと家庭教師の掛け持ちをするケースは問題なく、実際に存在します。

ただし、掛け持ちの仕方によっては、ハードでタイトなスケジュールを余儀なくされることを肝に銘じたほうがよいでしょう。
たとえば、週3の塾講師と週1の家庭教師はいっけん掛け持ちできそうですが、毎回の授業準備も併せて行う必要があります。
大学の課題やプライベートの用事など、他にすべきことを合わせると案外余裕がありません。

また、家庭教師は融通が効きやすいため、ご家庭のリクエストによって曜日の変更がしばしばあるので、塾講師の日と重なったりすると大変です。
自宅からアクセス可能なオンライン家庭教師や、多くの人がアクセスしやすい立地にある学習塾と違って、通常の家庭教師の場合、ご家庭まで必ず訪問しなければなりません。
ご家庭が都合よく駅前にあればよいですが、駅から離れ、アクセスが悪いこともあります。
通勤時間でないと電車やバスの本数も限られており、雨や台風など天候不順の場合もあります。

したがって、実際に掛け持ちしてみると塾からご家庭への移動がせわしなく、食事の時間すらとれず、体力を消耗したまま指導せざるを得ないこともあります。
ゆえに、掛け持ちする際はアクシデントがあっても学習指導に支障がないよう、余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。

髪色はどうすればよいですか?

A.大勢の生徒の前に立つ塾講師の場合、髪色に関して規定を設けているケースが多いようです。
これに対し、家庭教師は基本的にご家庭とのやりとりに委ねられるため、指導対象のお子さんやご家庭からクレームがつかない限り、問題はありません。
ただし、登録している紹介業者が髪色に関して規定を設けている場合、その限りではありません。

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まとめ

初めて家庭教師をするにあたり、不安は付き物です。不安を払拭するには、入念な準備をする必要があります。生徒のお子さんの学年やレベルに合わせた教材など、しっかりと学習面の準備をしましょう。また、円滑なコミュニケーションがとれるように清潔感のある身だしなみ、挨拶、常識、エチケット、マナーなどに気を遣い、人としての礼儀をわきまえましょう。

学習面でまず大事なことは、家庭教師を選択したお子さんやご家庭の心境を慮り、継続的な自学自習に対する正しい動機づけを行うことです。お子さんやご家庭の要望に沿ったうえで、主要3教科を中心に、学年ごとの各教科の特徴と指導のコツを把握し、要領を得た指導を行いましょう。受験生に対してはとりわけ強い心構えで臨み、志望校や進路に関する入念な下調べと計画的な準備が必要です。

アルバイトの掛け持ちを行う場合、時間的な余裕をつねに持つように心がけましょう。また、髪色など気になる点がある場合は、予め先方に確認しておくとよいでしょう。

家庭教師は専用教材や機材をもたないため、学校や塾より指導のうえで不利に感じるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ学校や塾の無機質な教室環境より、家庭環境の方がリラックスしやすく、また他の生徒がいないため集中しやすく、自由度のうえで優れている面もあります。

万全の態勢を整えたうえで、家庭教師ライフに臨みましょう。

公開日:2022年11月4日