筑横千(横千筑) とは?偏差値や受験難易度とその後の就職状況

筑横千とは?偏差値や受験難易度

筑横千(横千筑)」という大学群の名称を耳にしたことはありますか?

この記事では「筑横千」とは何を示すかに始まり、各大学の偏差値や受験難易度とその後の就職状況について解説していきたいと思います。

「筑横千」とは?

キャンパス多くの方にとっては聞き慣れない名かもしれませんが、「筑横千」とは関東圏に位置する筑波大学・横浜国立大学・千葉大学の3つの国立大学の総称を指します。

「ちくよこせん」と読みたくなりますが、読み方は「つくよこち」と読むようです。

それぞれの大学の読み方をそのまま充てがっているといえます。

また、漢字を並びかえて「横千筑」と言うこともあるようです。

「筑横千」の各大学は茨城県・神奈川県・千葉県をそれぞれ代表し、つくば市・横浜市・千葉市という各県庁所在地に所在する国立大学となっています(ちなみに、横浜市には横浜国立大学以外に横浜市立大学もありますから、混同しないように注意が必要です)。

いずれの大学も、日本の数多い国立大学のなかにあって、旧帝国大学に近いレベルの難関大学になります。

このことから、「筑横千」=「関東の準難関国立大学のグループ群」という呼ばれ方もあるようです。

いずれの大学も人口密度の高い首都圏に所在する大学ですから、華やかで充実したキャンパスライフが期待できます。

それだけに入学難易度も高く、所在する各県内はもちろんのこと、県外の受験生からも非常に人気の高い大学群です。

「筑横千」の各大学の特徴

それでは、「筑横千」の各大学の特徴を順にみていきましょう。

筑波大学

つくば市街筑波大学は茨城県つくば市に所在する国立大学です。

1872年に設立された師範学校を創基とする東京師範学校(のちの東京教育大学)が前身となっており、1973年に新構想大学として東京教育大学を母体に発足しました。

筑波大学は「開かれた大学」「柔軟な教育研究組織」「新しい大学の仕組み」を基本理念としています。

開学以来、「研究」と「教育」を分離していることが一つの特徴となっており、教育組織としての教養学部が存在せず、開学から全学共通の一般教養と学群・学類毎の専門教育を並行して受講するくさび型教育体制を採っています。

筑波大学のキャンパスは大きく分けて筑波キャンパス、東京キャンパスの2つに分かれています。

筑波キャンパスの面積は 2,577,286m2 となっており、大学の単一キャンパスとしては国内第2位の大きさを誇ります。

ほとんどの教育・研究活動はここを中心に行われており、東京キャンパスの方は社会人大学院などのために使用されています。

筑波キャンパスは東京ドーム約55個分もの敷地面積を誇り、「開かれた大学」のシンボルとして親しまれています。

広大な関東平野の田園地帯に位置するものの、つくばエクスプレスの開業以来、都心へのアクセスも大変よい立地となっています。

筑波キャンパス内には4つの学生宿舎が存在し、定員は約4000人で団地のような規模を誇っています。

学生に良好な勉学の環境を提供し、自律的な市民生活を体験させること」を目的に設置されています。

筑波大学は積極的に産学連携活動を行っており、大学発のベンチャー企業数は平成18年度末で61件(日本の大学で第3位)、平成18年度の大学発ベンチャー新設数は8件(日本の大学で第1位)となっています。

国内外の評価も高く、『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』の「THE世界大学ランキング 2019-2020」では、筑波大学はアジア第55位、国内第8位に位置づけられました。

スポーツ活動も大変盛んで、蹴球部・硬式野球部・男子バスケットボール部・陸上競技部・男子バレーボール部・柔道部などで輝かしい実績を修めています。

横浜国立大学

横浜の風景横浜国立大学は神奈川県横浜市に所在する国立大学です。

横浜経済専門学校(1923年創立の横浜高等商業学校)、横浜工業専門学校(1920年創立の横浜高等工業学校)、神奈川師範学校(1876年創立の横浜師範学校)、神奈川青年師範学校の4つの旧制官立教育機関を母体として、1949年に設置されました。

よって創立から140年以上の歴史をもっています。

横浜国立大学の略称としては「横浜国大」と「YNU」がありますが、横浜市立大学と区別するために、所在地の横浜市周辺では「国大(こくだい)」という呼称も使われているようです。

キャンパスの所在地はいずれも横浜市内にあり、常盤台キャンパスのほか、みなとみらいキャンパスと弘明寺キャンパスがあります。

常盤台キャンパスはもともとゴルフ場(程ヶ谷カントリー倶楽部跡地)だったため、起伏が激しいようです。

全ての学部が常盤台キャンパスで授業を行っています。

また、みなとみらいキャンパスは横浜ランドマークタワーの18階に所在し、MBA修得の夜間コースが設置されています。

横浜国立大学は教育学部、経済学部、経営学部、理工学部、都市科学部の5つの学部で構成されています。

2017年に教育人間科学部の募集が停止され、新たに教育学部と都市科学部が設置されるなど、時代の動きに合わせた改組を行っています。

クラブ・サークル活動としては、横浜市立大学や神奈川大学、フェリス女学院大学など近隣の大学とのインカレサークルが存在しています。

また、横浜国立大学は国際社会で生き抜いていけるグローバルな人材の育成を目指しています。

共生社会の発展にも力を注いでおり、東京オリンピック・パラリンピックに役立つような研究も進められているようです。

千葉大学

千葉の風景千葉大学は千葉県千葉市に所在する国立大学で、都心に近いロケーションのため人気の高い大学です。

千葉大学は旧制官立千葉医科大学の流れを汲む、旧官立大学の一つです。

1949年に千葉医科大学・同附属医学専門部・同附属薬学専門部、千葉師範学校、千葉青年師範学校、東京工業専門学校、千葉農業専門学校を包括して新制の国立大学として発足しました。

発足当初は5学部(医学部、園芸学部、学芸学部、工芸学部、薬学部)から成り立っていましたが、現在は10学部(国際教養学部、文学部、教育学部、法政経学部、理学部、医学部、薬学部、看護学部、工学部、園芸学部)、大学院11研究科(教育学研究科、理学研究科、看護学研究科、工学研究科、園芸学研究科、融合科学研究科、人文社会科学研究科、医学薬学府、専門法務研究科<法科大学院>、自然科学系研究科アソシエーション)によって構成されています。

つねに、より高きものを目指して」を大学の理念としています。

国立大学としては独自色の強い学部・学科が多く、国際教養学部、法政経学部、園芸学部、看護学部は国立大学で唯一設置されています。

また、特徴的な入試制度を実施しており、1998年には飛び入学制度を日本の大学で初めて開始し、大きな話題になりました。

2014年からは、高校3年生が9月から入学できる「秋飛び入学」を国立大学として初めて開始しています。

千葉大学は全学的に国際化を推進しており、2012年には「千葉大学国際化の方針-グローバル・キャンパス・千葉大学」を制定しています。

2015年にはタイ国立マヒドン大学(バンコク)にサテライトキャンパスを開設し、2016年にはグローバル人材を育成するための国際教養学部を設立されました。

キャンパスは千葉県内の四ヶ所に点在し、西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)亥鼻キャンパス(千葉市中央区、医学部)松戸キャンパス(松戸市、園芸学部)柏の葉キャンパス(柏市柏の葉、園芸学部)があります。

「筑横千」の偏差値は?

ボーダーライン次に、「筑横千」のそれぞれの大学の偏差値の概要をみてみましょう(以下のデータは河合塾の提供する2021年度のデータに基づいています)。

それによると、筑波大学は55.0 – 65.0、横浜国立大学は55.0-62.5、千葉大学は52.5-67.5となっています。

平均すると「筑横千」の偏差値レベルは60程度になり、全受験生のなかで高いレベルにあるといえます。

また、千葉大学には医学部があるため、この平均値からかけ離れた67.5という突出した偏差値になっています。

ですので、千葉大学の医学部を受験することを検討している方は、「筑横千」のイメージに引っ張られないように注意しておきましょう。

「筑横千」の学部・学科ごとの偏差値

「筑横千」はいずれも大規模の総合大学であるため、当然のことながら学部・学科によって偏差値は大きく異なります。

以下に、各大学の学部・学科別の偏差値を詳しくみていきましょう。

筑波大学65.0 医学群 医学類

65.0 社会・国際学群 国際総合学類

65.0 社会・国際学群 社会学類

62.5 総合選抜ー前期(文系)

62.5 人間学群 心理学類

62.5 人間学群 教育学類

62.5 ~ 57.5 芸術専門学群

62.5 人文・文化学群 比較文化学類

62.5 人文・文化学群 人文学類

60.0 人間学群 障害科学類

60.0 情報学群 情報メディア創成学類

60.0 情報学群 情報科学類

60.0 理工学群 工学システム学類

57.5 総合選抜ー前期(理系Ⅲ)

57.5 総合選抜ー前期(理系Ⅱ)

57.5 総合選抜ー前期(理系Ⅰ)

57.5 生命環境学群 生物資源学類

57.5 生命環境学群 生物学類

57.5 医学群 看護学類

57.5 理工学群 社会工学類

57.5 理工学群 応用理工学類

57.5 理工学群 化学類

57.5 理工学群 物理学類

57.5 理工学群 数学類

55.0 生命環境学群 地球学類

55.0 医学群 医療科学類

横浜国立大学55.0 教育学部

62.5 経済学部

60.5 経営学部

59.0 都市科学部

58.5 理工学部

千葉大学67.5 医学部 医学科

62.5 国際教養学部 国際教養学科

62.5 薬学部 薬科学科

60.0 ~ 55.0 工学部 総合工学科

60.0 理学部 数学・情報数理学科

60.0 ~ 57.5 文学部 人文学科

57.5 教育学部 英語教育コース

57.5 ~ 52.5 教育学部 中学校コース

57.5 園芸学部 食糧資源経済学科

57.5 園芸学部 応用生命化学科

57.5 理学部 生物学科

57.5 理学部 化学科

57.5 理学部 物理学科

57.5 法政経学部 法政系学科

55.0 看護学部 看護学科

55.0 理学部 地球科学科

52.5 ~ 50.0 教育学部 小中専門教科コース

52.5 教育学部 幼稚園教員養成課程

52.5 教育学部 特別支援教育教員養成課程

52.5 教育学部 小学校コース

52.5 園芸学部 緑地環境学科

50.0 教育学部 養護教諭養成課程

50.0 園芸学部 園芸学科

筑波大学のみ、一般的な「学部」ではなく「学群」という呼称になっていることに注意しましょう。

「筑横千」と他の大学群との比較

AかBで悩む女性ここまで「筑横千」の特徴や偏差値についてみてきました。

実際の受験プランを考えるにあたっては、他の候補となる大学と比較検討し、入学できる可能性を現実的に考慮する必要があります。

「筑横千」を他の国立大学や私立大学の大学群と比較すると、どのような位置づけになっているのでしょうか?

「筑横千」と他の国立大学群との偏差値の関係は以下のようになります。

旧帝大>筑横千>電農名繊

※旧帝大:北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学
※電農名繊:電気通信大学・東京農工大学・名古屋工業大学・京都工芸繊維大学

また、私立大学の大学群と比較すると、偏差値の関係は以下のようになります。

早慶>上智・ICU=筑横千>MARCH・関関同立

※早慶:早稲田大学・慶応大学
※MARCH:明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学
※関関同立:関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学

このように、「筑横千」は上智大学やICU(国際基督教大学)と同程度の偏差値レベルにあります。

また、いわゆる旧帝国大学や「早慶」よりは低いものの、工学系の国立大学の大学群である「電農名繊」や、首都圏や関西圏の私立大学群である「MARCH」「関関同立」よりも高い偏差値帯にあることがわかります(※国公立大学と私立大学では科目数が違うので、偏差値だけで正確な難易度を比較できないことに注意)。

したがって、「筑横千」の入学者や受験生には茨城県・神奈川県・千葉県に在住する方の割合が高いことはもちろんのこと、旧帝大の受験生の滑り止めになる可能性がまず考えられます。

また、もともと「電農名繊」「MARCH」「関関同立」を志望していた受験生の学力レベルが上がり、受験直前になって「筑横千」を急きょ受験するということも考えられます。

そのような場合、入試本番の数ヶ月前に通常行われる模擬試験の結果や判定はあまり当てにならないということになりますね。

また逆に、「筑横千」を志望する受験生は、同じ学力レベルにある上智大学やICUを受験する可能性についても検討してみるとよいでしょう。

いずれにしても、「筑横千」のライバルとなる受験生のレベルは相当高いものであるため、「筑横千」を志望する受験生には万全の準備が求められることになります。

「筑横千」の就職状況

就職活動「筑横千」はいずれの大学も難関国立大学であるため、高い就職実績を誇っています。

企業の人事担当者からみたイメージ調査」(日本経済新聞社と日経HRが実施、全上場企業と一部有力未上場企業4,814社の人事担当者が対象、2020年)において、2018~20年に採用した学生から見た大学のイメージなどを聞いた調査が行われました。

それによると、横浜国立大学は「全国総合」で781大学中、第2位にランキングされています。

また、筑波大学は第9位に、千葉大学は第18位にランキングされています。

したがって、「筑横千」の企業からの評価は軒並み高いといえるでしょう。

「筑横千」の入試対策

「筑横千」の入試対策はどのように進めていけばよいでしょうか?

いずれも名高い難関国立大学だけに受験対策は一筋縄ではいきません。

赤本と鉛筆と消しゴムとはいえ、出題傾向としては非常に難解な問題が出題されたり、特別なセンスが問われるわけではなく、基礎を重視した良問が多く出題されるようです。

まずは学校や塾の授業の理解のために、予習・復習を怠らないことは必須です。

文系科目と理数系科目を偏ることなく、教科書に沿った基礎内容の理解をしっかり固めましょう。

すなわち、教科書や授業中に板書したノート、参考書の問題を解き直して、苦手な問題はどれか点検し自分の強みと弱みをしっかり把握しましょう。

そのうえで本番の一次試験(大学入学共通テスト)や二次試験に出題されるような応用問題にじっくり着手するのがよいでしょう。

同時に苦手科目が一次試験で足を引っ張ることのないように、大事な内容については繰り返し学習を心がけましょう。

また、2021年度から始まったばかりの大学入学共通テストに関しては、リーディングパートとリスニングパートに二分割された英語をはじめ、従来の旧センター試験と比べていずれの教科も難化したと言われています。

ですので、筑横千を受験するにあたっては大学入学共通テストの対策を練ること以上に、過去の何十年分もの知見が蓄積している旧センター試験から問題を解くことをおすすめしたいと思います。

理由としては、大学入学共通テストの情報や試験対策はまだまだ乏しいこと、大学入学共通テストの内容は受験対策にかかったばかりの受験生にとって真っ先に取り組むには難しいこと、そして旧センター試験はレベル的にも必要十分であることです。

逆にそうした対策をとらず、基礎内容が定着していないまま応用的な問題やレベルの高い問題に取りかかってしまうと、学習へのやる気を削いでしまう恐れもあります。

簡単な問題から順々に取り組み、学習に対するモチベーションを徐々に上げていきましょう。

また、旧センター試験では標準的な問題だけでなく、やや難易度が高めの問題も出題されていたため、偏差値の高い学部・学科の対策にも適しています。

教科書レベルの基礎問題がある程度解けるようになったら、満を持して本番用の大学入学共通テストやその対策用模試を受験してみるとよいでしょう。

札幌の塾なら大成会
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 まとめ

女子高生「筑横千」はいずれも名高い総合大学で、首都圏内に所在するためロケーションも非常によく、魅力がたっぷりの大学群です。

ですが、いずれの大学も難関国立大学であるため、入学するには受験学習に対してかなりの準備期間をかける必要があります。

受験勉強はときに辛く感じるかもしれませんが、そのような経験を若いうちに積んでおくことは大切なことです。

受験のための学習は、大学入学後に専門的な学問を究めるための果てしない道のりの大事な第一歩でもあります。

自身の苦手な問題や科目と向き合い、目の前の課題をひとつひとつ着実に乗り越えていく。

そのような姿勢とたゆまぬ努力こそが、輝かしい未来を歩む「筑横千」の受験生に求められることです。

晴れて志望する大学に入学できれば、専門分野の勉強やスポーツなどの部活動・サークル活動を通して、志を同じくする仲間たちと自分が得意としている分野・好きな分野に四年間打ち込むことができます。

同じ釜の飯を食う”といわれるように、気の置けない友人たちと共に青春のときを過ごすことは楽しさも伴い、その後の人生においてかけがえのない財産になるでしょう。

大学生活で築いた人間関係や貴重な経験はその後の人生の礎となって皆さんを支えてくれます。

現在の地道な努力はやがて大きな成果となって実を結ぶことを願い、明るい未来を目指して受験に向けた日々の学習を精一杯頑張って頂ければと思います。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表:池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2021年7月2日
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