裁縫・ミシンは、子供のうちに教えよう!楽しく学べる教え方

裁縫・ミシン 子供への教え方
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裁縫は日常生活に無くてはならない技術です。
服は毎日着るもので、それらが破れたり傷んだりした際に自分で直すことが出来ると、とても経済的です。
また裁縫の技術は手作り(ハンドメイド)にも活かす事が可能で、その際にミシンを使うと効率的です。
本記事ではミシンの教え方について特集します。
子どもが興味を持って楽しく学べるように工夫して構成してあります。
またおすすめのミシンや服飾学校についても末尾にまとめてありますので参考にして頂けたらと思います。

子どもにミシンを教えることのメリット

裁縫が一通り出来ると人生が豊かになります。
子どもの頃から裁縫技術を学んでいると下記のようなメリットがあります。
特にミシンは大人でも使うことの出来ない人がいるくらいで、現代ではあまり馴染みの無いものでもあります。
ミシンを使いこなすことが出来るだけで他人よりも一歩差を広げることが出来るという事です。

①手先が器用になる

裁縫は小さな針の穴に糸を通したり、ミシンの操作に繊細な指先感覚が求められる事から手先を器用にすることが可能です。
特に子どもに教える場合は脳の発達にも良い影響を及ぼすものですので習得して損はありません。
平均的には子どもの指先は小学校低学年の頃から発達を始めるため、この時期から中学年くらいまでに家庭で裁縫を教えておくと宜しいでしょう。

医師また手先が器用になることによって裁縫以外の分野でも活躍する事が出来ます。
例えば子どもが将来お医者さんになった時の事を考えてみましょう。
外科医では手術を担当するため手先の器用さが人一倍求められています。
子どもが将来オフィスに勤めることになっても手先の器用さを活かして細かい仕事をすることも可能でしょう。

加えて裁縫スキルは現代ではあまり目立たない技術のため、単なるアピールポイントとしても役立つでしょう。
特にミシンは小学校の授業以来まったく触っていないという方がほとんどですので、ミシンを使用できるという事がひとつの特別なスキルとなる場合もありえるという事です。

②親元を離れた際に役に立つ

ミシンや裁縫の技術は親元を離れた際に最も意義を実感することが出来ます。
服飾の道を志している方以外、ミシンや裁縫は小学校を卒業すると一切触る機会がありません。
そのため再び学習しようとしても、中々実行に移すことが出来ない事が現実です。
日常的にミシンを使用し、裁縫をする機会に恵まれている場合は再び裁縫を学ぶ必要が無く、必要な時に適切な方法で服を修理する事が出来ます。

ワイシャツワイシャツのボタンは突然取れます。
その場合、すぐに修理することが出来る人とまずは針と糸を買いに行くような人を比べてみると前者のほうがスマートであることは明らかです。
子どもが独り立ちした際、日常的な技術で困ることのないようにミシンや裁縫の方法を教えてあげる事は非常に大切な家庭教育の一環です。

③モノを大切に扱うようになる

ミシンや裁縫の技術の側面からは外れますが、ミシンや裁縫の学びを通してものを大切に扱うことが出来るようになります。
実際、日常の場面で裁縫の技術を活用するシーンと言えば衣服の修理かハンドメイド作品の制作になります。
どちらもモノに愛着を持って接していないと考えすら及ばないようなものです。

モノを粗末に扱うとバチが当たるという様に、保護者の方としても自分の子どもには道具を大切に扱ってもらいたいものでしょう。
ミシンを使って自分自身で作り上げたものをわざわざ壊そうとする人はいません。
裁縫を通じて子どもにモノの大切さを教えられるという事もミシンの使い方や裁縫の技術を学ぶ上で得ることの出来るメリットです。

④将来の就職にも役立つ

裁縫と言っても家庭的なスキルだけに留まらず、仕事として役立つこともあります。
量産できない手芸製品には機械ではなく手作業の裁縫技術が生かされます。
アパレル業界、ファッション業界、和服やドレスのお直し、布小物類の縫製品づくり…など等、今も昔もこの技術は重宝されています。

そのため、こういった技術を専門的に学ぶための大学や専門学校もあります。これについては後ほどご紹介いたします。

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子どもにミシンを教えるには?

それでは子どもに裁縫を教える前準備に移りましょう。
子どもにとってミシンとは凶器のようなものです。
針が高速で動いているため、通常は「怖い」という印象を抱いても不思議ではないでしょう。
そのため私はまず裁縫を教えることをお勧めしています。
手縫いをスタート地点として、ステップアップ先としてミシンの指導を行うとスムーズに習得することが出来るでしょう。

裁縫の第一歩は手縫い練習布から始めよう

手縫いミシンを教える前にまずは裁縫の基本である手縫いからスタートしましょう。
一言で裁縫と言ってもそのシーンの大半は手縫いによる処理がほとんどです。
ミシンを使用するシーンは限られていますので、まずは裁縫に興味を持ってもらうために手縫いの練習をする必要があります。
子どもに「早くミシンに触りたい」と言われても「裁縫をマスターしたらミシンに触れるよ」などの声掛けを行い、ステップアップするものだと教えてあげましょう。

手縫い練習布とはその名の通り「手縫いを練習するための布」です。
基本的ななみ縫いや返し縫いなど裁縫の基本を習得することの出来る普通の布です。
布の表面にはガイドが印刷されており、その布自体は何かの作品を作る為のものではありません。
また余白には縫い目の断面図やコツなどが記載されているものもあり大変便利です。
保護者の皆さんも最初の家庭科の授業で取り組んだことがあるのではないでしょうか。
ただし図解や説明は小学生向けに作られてはいるものの、やや難しい部分もありますので手縫い練習布を二枚購入し、保護者の皆さんも子どもと一緒に取り組んでみて下さい。

揃えておきたい道具は?

裁縫セット上記の手縫いも含めて裁縫には様々な道具が使われています。
縫い針やマチ針をはじめ、裁ちばさみ、ものさし、チャコペンシル等すべてを単品で揃えるとなると知識も必要ですし大変です。
そのため一通りの裁縫道具がセットになっている裁縫セットの購入をお勧めします。
その際にサポーターが付いているか確認しておく事をお勧めします。
子どもは力が弱い事が殆どで針を押す力も必要になりますので一つ揃えておくと子どもも楽しく裁縫にチャレンジすることが可能です。

ミシン関連の道具ですが、ミシン本体の他に縫う速さを調節するペダル、上下の糸セットを揃えておくと問題有りません。
ミシンと言っても価格帯によってピンからキリまで存在するのでご家庭の経済状況と相談して決めると良いでしょう。
機能的には縫うことが出来れば構いませんが、基本的な機能の他に「縫い目の柄を選ぶことが出来る機能」「自動で縫い糸を切ってくれる機能」「糸のテンションを自動で調節してくれる機能」の3つが付いているミシンですと初心者や子どもにも扱いやすいでしょう。

実はアイロンも役に立つ道具の一つに数えられます。
布を扱う裁縫ではしわになってしまう場合もあります。
そのためアイロンを要所で使用することによって作品がより綺麗な仕上がりになります。
ちぐはぐの作品でもしわを伸ばしてやればそれなりに良く見えるため余裕があれば是非アイロンも用意して下さい。

上記が必須の道具になりますが、加えてロックミシンを用意しておくと作ることの出来る作品の幅が広がります。
ロックミシンとは切りっぱなしの布の断面を解けないように補強してくれるミシンです。
ロックミシンならではの機能として布の裁断機能が付いています。
そのため家庭用ミシンに付いている同等の機能を使うよりも綺麗な断面に仕上げることが出来ます。
とはいえ必須のものではなくロックミシン自体も大変高価ですので子どもが裁縫に目覚めた段階で用意しても遅くないものです。
家計に余裕があれば購入しておくと良いでしょう。

子どもに裁縫を教える際に注意したい点

注意裁縫は針を扱うものですので怪我に注意する必要があります。
子どもは片付けが苦手な子もいるため縫い針を針山以外に放置してしまう可能性があります。
そのため保護者の方の目の届く位置で作業させ、またきつく伝えておくことで針を踏んでしまうリスクを減らすことが可能です。
加えてミシンも針が高速で動いている家電のため指の巻き込みに注意する必要があります。
子どもにとって高速で動く針は脅威以外の何物でもありません。
そのため保護者の方が積極的に注意し、監視しておくことが大切であると言えます。

また保護者としてはアレコレと教え込んでしまいがちな家庭教育ですが、子どもの自発性を伸ばすために、また達成感を最大にするためにも教え込みすぎないという事が大切です。
子どもが滞りなく裁縫を学ぶことが出来るという事は保護者としても大変嬉しいものですが、実際にはそのような場面は殆どありません。
常に失敗と改善を繰り返し、針の扱いを自分のものにする事が大切です。
そのため保護者の熱心過ぎる指導は子どもの自発性を損なうという事を覚えておきましょう。

ミシンの使い方・教え方

こちらではミシンの使い方を簡単に紹介しています。
以下で紹介しているミシンの使い方はほとんどのミシンで共通の方法となりますが、一部のハイエンド機種ではその取り扱い方法が異なる場合があります。
機種によって操作方法が違うため取扱説明書をよくお読みになって子どもにミシンの使い方を教えるようにして下さい。

①糸をセットする

ミシン糸ミシンは手縫いとは違い上の糸と下の糸が分かれています。
それぞれ上糸、下糸と呼びますがお互いに流用することは出来ません。
下糸をボビンと呼び、ボビンケースと呼ばれる器具を使用しますが、機種によっては不要な場合もあります。
糸の掛け方は取扱説明書に書いてありますのでお手持ちの機種に沿ったセッティングを行うようにして下さい。

また自動で糸を針にセットしてくれる機能を備えているミシンに関しては糸のセッティングのみで縫い物を開始する事が可能です。
楽に作業を行いたい場合はこのような自動セット機能を備えたミシンを購入すると良いでしょう。

②押さえを下げる

ミシンの針周辺には押さえと呼ばれる布を固定するパーツがあります。
これを降ろさないと布を送ることが出来ず縫うことが出来ません。
そのため縫い物を始める際は必ず押さえをおろしてから作業を開始するようにして下さい。
押さえは大抵の機種の場合は筐体むかって右側に付いている回し車を操作して下ろすことが可能です。
こちらに関しても機種によって勝手が違う場合がありますので取扱説明書を必ずご覧の上で操作して下さい。

次は実際に布を縫っていきますが、この時点で安全な手の位置を指導するようにして下さい。
基本的には針の横に手を置くことになります。
ミシンの布は手前側から奥に向かって進みますので、針の手前に手を置くと巻き込んでしまう恐れがあります。
大切な子どもを守るためにもこの指導は徹底するようにしましょう。

③実際に縫う

ミシンを扱う女性電源を入れて実際に縫う段階です。
足元のコントローラー(ない場合は本体備え付けの開始スイッチ)を操作して縫い始めます。
ペダル式のコントローラーは縫う動作のオン・オフを担うばかりではなく、針の速さも調整することが可能です。
子どもが手を巻き込みそうになった時は保護者が子どもの足元を強く蹴ることでコントローラーから足が離れ、ミシンの動作も止まります。
安全のためにはフットコントローラーが付いた機種を購入し、子どもの横で指導するようにすると良いでしょう。
縫い終わりには返し縫いと糸の後処理も忘れずに行うようにして下さい。
こちらがミシンの基本的な操作となります。
指導のポイントも記してあるので繰り返しご覧になって頂くと良いかと思われます。

裁縫を学ぶことの出来る学校一覧

志望校選択子どもが将来裁縫の道を志す場合、服飾学を学ぶことの出来る学校を紹介しています。
高度な技術を学ぶことの出来る専門学校を紹介していますので子どもが「服をつくる仕事に就きたい!」など言った際には参考にして下さい。

北海道ドレスメーカー学院(北海道)

北海道ドレスメーカー学院は北海道札幌市に学舎を構える専門学校です。
本校の特徴は自身のブランドを立ち上げることの出来るDcreationと呼ばれる制度です。
ファッションの業界は企画から販売までを一つのメーカーが担うことが増えており、そのニーズに対応するためにブランド経営を学生のうちに学ぶことの出来るものです。
服の製作のみでなくプレゼンテーション大会やファッションショーなども行われおり、服飾の道へ進むのであれば良い選択肢です。

所在地

住所:北海道札幌市中央区南1条西22丁目1番1号

最寄り駅:札幌市営地下鉄東西線 西18丁目駅、円山公園駅(徒歩5分)

文化服装学院(東京都)

東京都渋谷区にある文化服飾学院はのべ卒業生が30万人を突破した服飾系専門学校の最大手です。
年間約100社が本校に集まり企業説明会を開くなどファッション業界に進路をとっている子どもにとっては安心できる環境です。
こちらでは服の製作・デザイン・流通など服飾品の制作プロセスを細分化した学科設定がなされており、製作技術など特に専攻したい分野について集中して学ぶことが可能です。

所在地

住所:東京都渋谷区代々木 3-22-1

最寄り駅:各線新宿駅(徒歩7分)

大阪モード学園(大阪府)

大阪モード学園は大阪梅田に位置しておりファッションの知識を深められる学校です。
ファッションデザインやファッションビジネスを専攻することが出来る他、ネイルやスタイリストに関する学科も開設されており服飾含めてファッションのセンター的な性格を持っています。
服飾の聖地であるパリへの留学制度も用意されているなど副製作のトップを目指したいという方にとっては有力な選択肢となります。
なお名古屋と東京にも同グループが運営する学校があります。

所在地

住所:大阪市北区梅田3-3-2 大阪モード学園総合校舎

最寄り駅:各線梅田駅(徒歩5〜15分)、JR大阪駅、北新地駅(徒歩5分)

名古屋スクール・オブ・ビジネス(愛知県)

名古屋スクール・オブ・ビジネスは愛知県の専門学校です。
現代社会を生き抜くために有力視されている業界に関する学部が設定されている中でファッション・ビジネス学科が開講されています。
本校では主にファッションプロデュースファッションビジネスに学ぶものが分かれており、制作と販売のどちらかを選択する必要があります。
その性質上、進路がはっきりと定めやすいという事が特徴です。

所在地

住所:愛知県名古屋市中区栄5-1-3

最寄り駅:地下鉄名城線 矢場町駅からすぐ

九州デザイナー学園(福岡県)

九州デザイナー学園はデザインにまつわる学問を網羅している専門学校です。
マンガやインテリアなど並ぶ中にファッション学科が開講されています。
専攻によって様々な知識を身につけることが出来ますが、特にファッションデザイン専攻では様々な資格を在学中に身につけることが出来ます。
カメラワークやパソコンを使用したデザインについても学ぶことが出来るので、デザイン制作側に回るという意味では非常に有意義な学生生活を過ごすことが可能です。

所在地

住所:福岡市博多区博多駅前3-8-24

最寄り駅:博多駅(徒歩3分)

裁縫の基礎が学べるミシン

recommend一般的な機能を備えたミシンをご紹介します。
本記事では信頼性の観点から国産メーカーの商品をご紹介していますが、アマゾンなどネットショッピングのホームページをご覧になると高価なものから安価なものまで様々なミシンが売られています。
経済状況を考え、選択して頂けると宜しいかと思われます。
また主に中国のメーカーで生産されているミシンは玉石混交です。
価格が低いものの高性能な物もありますし、価格は高いものの使い物にならない商品もあります。
レビューなどをご覧になり、賢く買い物をしましょう。
ただし子どもにミシンの使い方を教えるという観点からは国産品が安心です。

ブラザー MS-2000

ブラザー社から発売されているMS-2000は入門用ミシンとして非常に愛されています。
通販サイトでも30,000円ほどで発売されており、ミシンとしては安心のできる価格帯です。
糸調子の自動調整機能がついており面倒な設定が不要なほか、シンプルなインターフェイスが扱いやすさの秘訣です。

※製品HP:https://www.brother.co.jp/product/hsm/practical/ms2000/index.aspx

ジャノメ NP400

ジャノメから販売されているNP400は実売価格が40,000円ほどと少し高価ですが、自動糸切り機能が付いていたり水平送り機能を搭載していたりと入門用の価格帯としては高性能なミシンです。
コンピューターミシンで縫い目のバリエーションが豊富なほか国産メーカーですので安心感もあります。

※製品HP:https://www.janome.co.jp/manual/search/pdf/808-850-137_3.pdf

JUKI GRACE 100B

国産メーカーのジューキから発売されているGRACE 100Bも高性能な入門ミシンとして有名です。
実売価格が40,000円台と高価な部類には入りますが、糸通しやカガリ縫いなどが一台で行なえます。
LEDランプも搭載しており手元がよく見えることも嬉しいポイントです。

※製品HP:https://www.juki.co.jp/household_ja/products/list/home/hzlg100b.html

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さいごに

子どもにとって裁縫はものづくりの登竜門とも言うべき存在です。
初めて作品を作った際の喜びは一生の思い出となるでしょう。
またミシンに関してもある程度の商品を買い揃えておけば子どもの興味関心を惹きますし、保護者の方が使用するミシンとしても不自由なく使用する事が出来ます。

その他、「お料理」も教えることに色々なメリットがあります。お料理のメリットについては以下の記事をご覧ください。

是非ご家庭で服飾に関する教育を行ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2020年7月22日 更新日:2024年2月28日  
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