北海学園札幌高校

北海学園札幌高校の特徴

学校法人北海学園が運営する北海学園札幌高校は、1920年に札幌商業高校として設立されましたが、2004年からは商業化の募集を停止し、現在は進学校として生まれ変わりました。

同系列校である北海高等学校と区別するために、「ガクサツ（学札）」と呼ばれることもあります。

最初は「特進コース」と「総進コース」のどちらかを選び入学しますが、進級時にはその2つに加えて実践的な英語を重点的に学べる「グローバルコース」と、看護系大学や高等看護・福祉などの私立大・専門学校を目指す「メディカル・プレップコース」を合わせた4コースから選択できるのが、北海学園札幌高校の大きな特徴です。

部活動においては、ゴルフ部・野球部などが道外にも名が知れ渡るほど強く、その中でも硬式野球部は、南北海道地区での春・夏甲子園通算出場10回という実績があります。

また、益子峰行・角田幸司（元スキージャンプ選手）、湯浅直樹（アルペンスキー選手、ソチ・トリノ出場）、佐藤博正（元野球選手）、鈴木康弘（ボクシング選手、ロンドン五輪代表）といった選手を輩出しています。

北海学園札幌高校の主な進学先・就職先

北海学園高校の直近のデータ（令和5年度）では、特進・総進を合わせて200名以上が大学に進学しているようです。

主な進学先としては、国公立大学では北海道大学・小樽商科大学・北海道教育大学・北見工業大学・弘前大など。

私立大学では北海学園大学・北海商科大学・日本医療大学・北海道文教大学・北海道科学大学などです。

この中でも、北海学園大学と北海商科大学は、同じ系列校であることから推薦枠も多く設けられているなど、有力な進学先になっています。

北海学園札幌高校の入試難易度・倍率

北海学園札幌高校は、「特進コース」と「総進コース」の2つのコースが設置されており、どちらに進むのかで必要な学力が大きくかわります。

あくまで目安ではありますが、特進コースの場合は偏差値が58～64のBランク前後となっており、総合進学の場合は46～52のEランク前後です。

また、北海道が発表した令和5年度の私立高校入試志願情報によれば、全体の募集数が400名に対し、約1600人の志願者が集まったという情報もありますので、倍率は比較的高めの人気校という認識で受験することを推奨します。

北海学園札幌高校に合格するために

北海学園札幌高校は、特進と総進のどちらのコースに進学するかによって受験対策が異なります。

入試難易度でも解説していますが、特進コースに進む場合は、偏差値60前後のBランクが目安となっていますので、国語・英語・数学・理科・社会の基礎問題から応用問題まで、幅広い勉強が必要です。

一方、総進コースは、45～51の偏差値・Eランク前後となっていますが、受験者数が多いので合格範囲よりも少し上のレベルを狙うと確実でしょう。

また、北海学園札幌高校の入試は、どの入試方法でも面接を設けています。

「中学時代、部活動に励んでいた」「こんな実績を残した」「趣味の〇〇に没頭していたので〇〇ができる」「難関大学の進学を狙っている」などなど、自分のアピールポイントを明確にしておくと当日スムーズな受け答えができるのでおすすめです。

さらに、北海学園札幌高校はプロ選手を輩出するほどスポーツが盛んな高校です。冒頭で説明した、女子バスケットボール部や硬式野球部、ゴルフ部はもちろん、ボクシング部やバドミントン部など、数多くの部活動が活発に動いています。

そのため、中学時代になにかしらのスポーツ経験があると良いでしょう。

最後になりますが、北海学園は特進コースを除くと、それほど難しい高校ではありません。

中学から授業を真面目に受け、提出物などを確実にだしていれば、内申点は問題なし、学力も自然についてきます。

ただし、アクセスしやすいなどの理由で札幌全体から受験生が集まってくる人気校ですので、あまり容易に考えず、当日に挑みましょう。

大成会塾長のコメント

大成会塾長
池端 祐次

大成会での保護者様との面談時に、併願する私立高校はどのように選べば良いのですか？との質問をうける事が多くあります。
選び方としては人それぞれだと思いますが、私は指定校推薦枠などの進路実績を重視し、卒業後にどの様な進路を作れるだろうか。という事を一番に考えます。
私立高校の指定校推薦枠のメリットを考えれば、私立高校にかかる学費以上の価値があるのではないかと思うのです。

道内私立大学で評判の高い北海学園大学へ70名（文系59名・理系11名）、北海商科大学へ20名の併設校推薦枠があります。
さらに北海学園大学以外にも、立教大学・学習院大学・同志社大学・駒澤大学など、道内外に約80校・約300名の指定校推薦枠があり、自分の将来を見据えた大学進学への道筋をしっかり作れる高校ではないかと私は思っております。
英語の他に中国語を学ぶこともできる事も私は魅力ある学校のうちの一つではないかと考えます。