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家庭教師の「性別」は男女どちらが良い?注意点やトラブルの対処法

家庭教師の「性別」は男女どちらが良い?

お子さんに家庭教師をつけるときには男性の家庭教師女性の家庭教師、どちらが好ましいのでしょうか?

これは一概にいえず、お子さんの学年・性別・性格や、家庭教師をつける目的によっても異なります
一般的な正解を求めるのは至難ですが、思わぬトラブルの種になりかねないだけに注意しておくべき点があります。

この記事では、家庭教師の性別は男女どちらが良いか、またそれによって起こり得るトラブルや注意点、トラブルの対処法などについて解説します。

性別は「相性」を決める一要素に過ぎません

男性の家庭教師と女性の家庭教師、どちらが合っているかを検討することは無用なトラブルを避けるうえで大事なことです。
とはいえ、押さえておきたい大前提は「家庭教師に能力や適性の性差は一切ない」ということです。

家庭教師の優劣を決める要素は多岐にわたります。
たとえば、指導熱心かどうか、各教科の細部への理解度、指導能力、指導合格実績、指導年数、人間性、コミュニケーション力、そしてお子さんとの相性など多数の要因によって総合的に決まります。

「家庭教師の性別」は最も重要な要素である「お子さんとの相性」に影響を与えますが、それ以上でも以下でもありません。

仮に家庭教師の方の指導がうまくいかず、結果が伴わなかったとしても、「男性だから…」「女性だから…」と性別に原因を求めるのは好ましくありません。
「今まで男性だったから、女性の方に交代しよう」と単に切り替えたとしても、原因の切り分けができていないと状況改善の見込みは薄いといえます。

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性別による区別はご法度

そもそも、能力や適性は男性・女性とひとくちに括れず、性別より「個別の能力の幅」の方が大きいのは明らかです。
近年では、日本も欧米諸国のように男女平等が強く叫ばれ、ひと昔前のように男性性・女性性が求められることは極端に減りました
むしろセクシャリティの過度な要求は、それ自体がハラスメントになりかねません。

したがって、お子さんの学習プロセスや結果は、純粋にお子さんの頑張りや、家庭教師の指導能力によるものです。
なかには、性別がお子さんとの相性に影響を及ぼすケースもありますが、たまたまお子さんがそのようなケースに当てはまっただけでしょう。

したがって、他の著しい特徴ほど、家庭教師の性別が決定的な要因にならないことに留意しましょう。

男性の家庭教師の良いところ

この前提を踏まえたうえで、各性別の家庭教師の良さを考えてみましょう。

男性の家庭教師の特徴は、とりわけ幼い子どもにとって大柄で体格が良く、声質が低音なことです。
こうした外面から適度な緊張感を与えたり、勢いや力強さで子どもを引っ張り、お子さんが不安なときに勇気づけるエネルギーになります。
おおらかでユーモラスな性格の持ち主であれば、外面とのギャップから子ども受けも得られます

また、男性は右脳が比較的発達し、空間的能力に優れていることから、数学や物理の指導に向いている傾向があります。

ただし、年齢が低いお子さんや女の子の場合は、近づきがたい印象や余計な威圧感を与えないようになるべく笑顔で接するとよいでしょう。

女性の家庭教師の良いところ

女性の家庭教師の特徴は、多くの子どもにとって親しみやすい雰囲気があり、声質が高音なことです。
お子さんの年齢を問わず、フレンドリーで接しやすく、心理的な距離を縮めやすい利点があります。

また、脳梁が太く、左右の脳の連携が比較的発達している女性は言語能力に優れるため、国語や英語の指導に向いている傾向があります。
社会性やコミュニケーション力が比較的高いため、社会科の指導にも向いています。

ただ、温かく柔和な外見の反面、お子さんにあまり話しかけなかったり、厳しすぎる態度で接し、コミュニケーションづくりに失敗すると、外見とのギャップから一気に冷たい印象に変わりかねません。
積極的にコミュニケーションをとるよう心がけるとよいでしょう。

同性の家庭教師の良いところ

では、同性の家庭教師の利点はどんなところでしょうか?

同性なので、やはり学習における躓きポイントや学校の悩み、進路相談などが共有・共感しやすく、打ち解けやすいことです。
互いの波長が合うと、学習指導においては大きなプラスとなります。

また、異性の家庭教師だと「緊張して質問できない」「授業に集中できなくなる」という悩みがしばしば聞かれることがあります。
こうしたタイプのお子さんの場合、同性の家庭教師にするだけで授業に集中でき、結果として成績向上につながるでしょう。

異性の家庭教師の良いところ

逆に、異性の家庭教師の利点はどんなところでしょうか?

異性の引っ張るパワーはときに非常に大きく、組み合わせ次第では学習への強い駆動力になる場合があります。
また、学習の仕方はもちろん、同性にはない新鮮な考え方を吸収できる機会はお子さんの視野を広げるのに役立ちます。

お子さんの性格や置かれている環境などがうまく噛み合えば、学習指導においてこのうえなくプラスになり得るでしょう。

お子さんが小学生(男子)の場合

続いて、お子さんの学年・性別ごとに考えてみましょう。

男の子は一般に、精神年齢を実年齢より幼く捉えるくらいがちょうどよいでしょう。
机に向かう以前に、基本的な生活習慣がそもそも身についていないことも少なくないからです。
同じ注意を何度も繰り返してしまうのが日常茶飯事ではないでしょうか。

規則正しい学習習慣をつけさせるには、まず基本的な生活習慣を身につけることが先決です。
小学校の低学年の先生には女性が多いように、基本事項の定着は女性が担当するのがよいようです。
女性は全般にコミュニケーション力に長けているため、基本的かつ易しい事柄をわかりやすく伝えるのに適しているといえます。

かといって、女性が必ずしも第一選択というわけでもありません
わがままで、きかんぼうな小学生男子の場合、強い言葉で接することのできる男性の方が良い場合もあります。

お子さんが小学生(女子)の場合

小学生(男子)と同様の理由から、多くの場合、女性が第一選択となるでしょう。
お子さんにとっても同性であることは安心感につながります。

ただ難しいのは、過度な安心感は緊張感のなさや退屈さと表裏一体であるところです。
その点では、適度な緊張関係を与える男性の家庭教師も選択肢になり得ます。

女の子を指導する際は、男の子とは逆に、精神年齢を実年齢より上に捉えるとちょうどよいです。
すなわち、事実や事柄を単に伝えるだけでなく、「覚えたことや行っている学習がどんなことに役立つか?」という疑問に対し、理路整然と説明できる能力も求められます。
関連して雑談力もあると好ましく、男女問わず豊かなコミュニケーション力があることが望ましいでしょう。

お子さんが中学生(男子)の場合

扱いが難しい思春期の年齢に差しかかると、男の子も単純に女性の家庭教師の方が良いわけにいかなくなってきます。
自己主張が徐々に顕在化し、身体的な力が伴うだけでなく、学習を行うことの意味付けや理由を自発的に求めるようになる年頃だからです。

同性としての想いを伝えながら、「行っている学習がどんなことに役立つか?」などの理由づけを経験から説明できることも含め、男性の方が望ましい場合が多いでしょう。

お子さんが中学生(女子)の場合

中学生(男子)の場合と同様に、思春期真っ盛りの年齢となります。
同性(女性)の家庭教師の方が適切である場合が多いでしょう。
学習することの意味や将来の進路を「同性としての経験を伝える」という側面から考えると、女性の家庭教師にしか語れない部分があるからです。

逆に男性の方が向いているというケースは、本人がそれを強く望む場合に限られるでしょう
何よりも学習意欲やモチベーションの向上につながることは優先すべき事項です。

社交的で好奇心旺盛、かつ相性の良い家庭教師であれば、男性という選択肢も浮上します。

お子さんが高校生(男子)の場合

この年齢に達すると、多くの男の子は心身共に落ち着きをみせるようになります。
自身の学習に対するモチベーションや理由付けが明確にみえてくると、性別に以前ほどこだわることなく、性別への意識は些細なものになってきます。

とはいえ、やはり異性の家庭教師だと過度に意識して緊張してしまったり、コミュニケーションが不得手で本来の力を発揮できないケースも多いでしょう。
そのような場合、気軽に会話できる同性の家庭教師のほうが、リラックスして学習を進められるかもしれません。

お子さんが高校生(女子)の場合

この年頃になると、精神年齢が高く自律的な女の子にとって、家庭教師の性別は気にならない要素になるでしょう。
コミュニケーション力も十分に発達し、いずれの性別の家庭教師に対しても、学習の進め方や将来の進路など、自分の意志や要望を過不足なく伝えられるからです。

ただ同時に、個性の幅も大人同様に大きいものです。
一般化が難しいため、大事なのは本人の意思を尊重することです。

理由がリーズナブルである限り、希望する性別の家庭教師をあてがうとよいでしょう。

信頼性で勝る「プロの家庭教師」

家庭教師を分類する別の切り口は「学生の家庭教師」と「プロの家庭教師」です。

前者は主に10-20代の大学生や大学院生であり、メインの学業の傍ら、アルバイトとして家庭教師業を行っています。
一方、後者はプロフェッショナルとして家庭教師業を営んでいます。
年齢層も幅広く、指導歴が5~30年以上にわたるベテランの講師も少なくありません。

家庭教師の性別にまつわるリスクやトラブルを考慮するうえで両者を比較すると、「プロの家庭教師」のアドバンテージが上回るでしょう。
「学生の家庭教師」はまだ若いため、リスクに対する考え方も甘く、自己本位な行動に出ても不思議はありません。
大きな義務や責任がないアルバイトとして家庭教師を行っているため、身勝手な行動に走る講師がいる可能性も否定できません。

思わしくない行為に走る家庭教師は全体の中ではごく少数であるとはいえ、この点で「プロの家庭教師」は信頼できるといえます。
社員として家庭教師を行うため、社会人として教育を受け、指導の仕方を熟知しています。
また指導年数が長く、豊富な指導経験があるため、感情をコントロールする術に長けています。

したがって、親御さんがご心配されるようなトラブルが起こるリスクは少なく、安心して指導を任せられるでしょう。

紹介サービスの規模は大手と中小、どちらがよいか?

家庭教師紹介サービスは規模によって大手と中小に分かれますが、この問題に関してはどちらが好ましいのでしょうか?

問題防止のためのルールづくりという観点では、大手の紹介サービスは中小の紹介サービスに比べ、よりしっかりしているかもしれません。
ただ問題なのは、大手の紹介サービスは中小の紹介サービスに比べ、登録している講師数も圧倒的に多いことです。
母数が多くなると、確率的にコンプライアンス違反をする講師や思わしくない講師の絶対数も増えます。
一方、中小の紹介サービスの良い点は、口コミなどによってたしかな評判を確認しやすいことです。

したがって、家庭教師の性別にまつわるリスクのうえでこれらの優劣はありません。
大手と中小の家庭教師紹介サービスの性別にまつわるリスクは五分五分といえます。

「個人の家庭教師」の注意点

大手・中小いずれにしても、家庭教師紹介サービスでは在籍・登録している家庭教師に指導の際のルールを伝え、厳守させるように努めています
よって、絶対ということはありませんが、紹介サービスによって派遣された家庭教師の場合、性別の観点からトラブルになる可能性は少ないといえます。

一方、問題が起こる可能性が相対的に高いのは「個人の家庭教師」の場合です。

自由でしがらみがなく、裁量が大きい個人の家庭教師には魅力もたっぷりあります。
家庭教師紹介サービスに登録していない講師の中には指導の質が非常に高く、かつお子さんとの相性が良い講師も存在することでしょう。
時間や費用の融通が効き、仲介手数料が発生しないのもメリットです。

ただ、家庭教師の性別にまつわるリスクを考慮するうえでは、第三者による保証が一切ない個人の家庭教師の場合、万一の場合も責任が発生しません
ゆえに、個人の家庭教師を検討する際は、リターンとリスクを天秤にかけて判断することが大切です。

非接触型の「オンライン家庭教師」の活用

家庭教師を切り分ける新たな軸は「自宅訪問型の家庭教師」「オンライン型の家庭教師」です。

従来型の家庭教師に比べ、オンライン家庭教師にはさまざまなメリットがありますが、家庭教師の性別にまつわるリスク軽減のメリットもあります。
ビデオ会議システムを利用して指導を行うオンライン家庭教師は非接触のため、トラブルに発展することは比較的少ないからです。

一方、デメリットは親密度が下がることです。
たとえば、年齢が低いお子さんをお持ちの親御さん、あるいはご多忙な親御さんのなかには、お子さんと家庭教師が指導上の関係のみならず、適度にフレンドリーな関係になることを望む方もおられるでしょう。

もちろん、オンライン指導でも友好の絆を深めることは可能ですが、やはり対面指導に劣る部分があることは否めません。
よって、「オンライン家庭教師」の活用をご検討される際には、家庭教師に学習指導外の関係性をどれくらい望むかを事前にお子さんと話し合っておくとよいでしょう。

親の目につくところで指導を行ってもらう

安心・信頼できる方を無事見つけたとしても、異性の家庭教師の場合は心配が絶えない親御さんもいらっしゃると思います。

特に、指導を行ってもらう子供部屋が自宅のリビングルームから離れていると、不安が尽きないかもしれません。
そのような場合、学習環境が整った子供部屋にこだわらず、リビングルームやダイニングルームで指導を行ってもらうとよいでしょう。
学習環境を用意する手間はかかりますが、親御さんとしては大事なお子さんへの指導をつぶさに見守ることができます
年齢や親御さんとの関係性にもよりますが、お子さんも安心できるのではないでしょうか。

家庭教師にとっても適度な緊張関係があり、親御さん・お子さん・家庭教師の三方にとって良い処置になるでしょう。

トラブルの回避策や対処法

気をつけていても、予想外のことが起こってしまうのが異性間のトラブルです。
トラブルが起こるケースはわずかとはいえ、報告されているトラブルには次のようなものがあります。

  • LINE交換によるトラブル
  • 授業中のセクシャルハラスメント
  • これらのトラブルや恋愛絡みの関係に発展してしまうと、もはや学習指導どころではなくなります。
    こうしたリスク回避のために、いくつかの有効な手段があります。

    • 親御さんの目が行き届くリビングルームなどでの指導
    • 第三者の目があるカフェや公共施設などでの自宅外指導
    • 非対面のオンライン指導の活用
    • いずれの手段も、物理的な接触を回避することで、問題が起きることを事前に防止するねらいがあります。

      また、多くの家庭教師紹介サービスでは「生徒本人と直接連絡を取ることを禁止」 「セクハラ行為禁止」「恋愛禁止」 といったダイレクトな禁止事項を設け、万一問題になった際には損害賠償を請求することになっています。
      契約の際は、こうした書類上の文言を確認しておくことが大切です。

      このように指導形態を工夫し、併用すれば、無用なトラブルに発展する可能性を下げられます。
      どうしても心配な場合は、上記手段の活用をご検討されるとよいでしょう。

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      まとめ

      家庭教師となる適任者を検討する際には思わぬトラブルを招かないよう、その性別について正しく慎重になる必要があります。男性の家庭教師と女性の家庭教師にはそれぞれの長所があり、お子さんの状況や目標によって適切な性別は異なります。同性と異性の家庭教師のいずれが好ましいかはお子さん次第であり、まず本人の希望を優先しましょう。一般には、お子さんの学年・性別・教科などによって好ましい家庭教師の性別は異なりますが、個人差も大きいところです。

      多感な年頃の思春期のお子さんの場合、家庭教師の性別はデリケートな問題になるため、繊細に考えるべき点でもあります。特に学習に対するモチベーションや将来の進路に関わると、同性の家庭教師は共感しやすいため、信頼を得やすい面があります。

      一方で、家庭教師を性別で区別することにこだわり過ぎるのもよくありません。それ以上に重要なのは、熱意やコミュニケーション力、指導実績、指導年数、人間性など、優先的に考慮されるべき他の要素です。「良い家庭教師」も「思わしくない家庭教師」も男女同数存在すると考えるのが自然です。であるからこそ、特定の性別の家庭教師に執着するあまり、「良い家庭教師」との貴重な出会いを失っては本末転倒です。自分にはない新たな物の見方を身につけることでお子さんの視野が広がり、急成長するケースもあります。

      性別が引き金となるトラブルのリスク低減の手段としては、「学生の家庭教師や個人の家庭教師を避ける」「自宅外指導やオンライン指導の活用」があります。家庭教師の性別による長短を熟知し、お子さんの学習目標や志望校に合わせた家庭教師選びを柔軟に行いましょう。

公開日:2023年4月20日