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良い家庭教師を選ぶ時「学歴」や「資格」など重視すべき点とは?

良い家庭教師の基準とは

「子どもの成績がなかなか上がらない…」
こんなお悩みをお持ちの親御さんは、これからお子さんに家庭教師をつけることを検討されている方もいらっしゃるかと存じます。
お子さんに合った家庭教師を探すときに、何を基準に「良い家庭教師」を探せばよいのでしょうか?

そもそも「良い家庭教師」とはどんな人物なのでしょうか?
高学歴の家庭教師でしょうか?それとも特殊な資格のある家庭教師でしょうか?
必須なもの、あると良いものはそれぞれどんなものでしょうか?

この記事では、学歴や資格のほか、人柄・実績・お子さんとの相性などさまざまな観点からみた「良い家庭教師」の基準について解説します。

「良い家庭教師」とはどんな人物か?

  • 「机に向かう習慣をつけてほしい」「得意な教科をさらに伸ばさせたい」
  • 「苦手強化を克服させたい」「成績を伸ばしてほしい」
  • 「学校や塾の勉強についていけるようにさせたい」「志望校に合格させてほしい」

など、お子さんの学習状況に対する親御さんの想いはご家庭によってそれぞれだと思います。

想いやご要望がどのようなものであれ、あらゆる手段を尽くして、結果をもって応えること
それが「良い家庭教師」ということになるでしょう。

では、そのような家庭教師であるためには、どのような資質や特性を備えている必要があるのでしょうか?

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「良い家庭教師」の指導の特徴

「良い家庭教師」は実際どのようにして、お子さんを指導してくれるのでしょうか?
いくつかの具体例を挙げながら、「良い家庭教師」とはどんな人物か探ってみましょう。

何を聞いても答えてくれる

マンツーマン指導の家庭教師は、大勢の生徒を相手にする学校の先生や塾講師よりもある意味ではハードです。
教える相手はたったひとりで済みますが、「最大公約数」的で一般的な解説よりも、ひとりひとりの生徒に応じた「オーダーメイド」の解説が求められるからです。

また、家庭では学校の授業のような遠慮はないので、ときに斜め上からの質問も飛んできます。
あらゆる角度からの問いに答えるには、学習内容に対する高い理解力や柔軟性がないと務まりません。

理想をいえば、「何を聞いても答えてくれる」くらいのオールマイティさが必要です。
高校生くらいになると各教科の授業内容も格段に難しくなりますが、それらの内容を基礎・応用ともにマスターしていることが前提です。

一方、小学生の学習内容なら簡単というわけでもなく、適度にレベルを下げて、噛み砕いたわかりやすい解説が求められます。
教科書の難しげな言葉をそのまま読んでも、小学生はチンプンカンプンになるからです。
語彙や知識が限られた相手に説明するには、表面的ではない深い理解がやはり必要です。

さらに学習指導だけではなく、ときには年頃のお子さんの進路や悩み相談にも応じる必要があります。
幅広い経験値があることも「何でも答える」うえで強みになるでしょう。

「思考のプロセス」を教えてくれる

ある設問に対する答えをそのまま教えてくれる家庭教師は、少なくとも「良い家庭教師」ではないでしょう。
なぜなら、設問と答えのセットをいくら丸暗記したとしても、同じ種類の違う設問、あるいは似たような種類の設問に全く答えられないからです。

柔軟な発想力や応用力を鍛えるためには、答えそのものではなく「思考のプロセス」を教えてくれるのが「良い家庭教師」です。
いかなる様式の問題にも対応できる応用力を身につけるためには「思考のプロセス」そのものの学習が欠かせません。
ひとつの答えにたどりつくまでの「思考のプロセス」の経路を覚えて理解し、消化することが学びの本質です。

さらにいえば、「思考のプロセス」が抽象的なものになるほど、より発展的な応用力に結びつきます。
これまで一度も見たこともない問いや、いっけん無関係のようにみえる問いに出くわしても、奥に潜んでいる共通項を見出せるようになり、解答できるようになります。

このように、「思考のプロセス」を教えられる家庭教師は、お子さんに単なる記憶力や理解力を超えた論理的思考力や応用力、創造力を与えます

適切な参考書・問題集をアドバイスしてくれる

お子さんの学力や家庭教師の指導能力の有無以前に、たいていの教科には学習のコツがあります
逆にいえば、学習のコツをひとたび見つけさえすれば、多くの設問を一気に解けたりするものです。

難しいのは、現在のお子さんにとって「どの部分で躓いているか」「どの部分が苦手なのか」を的確に見抜くことです。
お子さんの個性や理解レベル、学年や性別によって”躓きポイント”は異なりますが、その部分を補うための適切な参考書・問題集が必ずあります。

よって、目的やレベルに応じた参考書・問題集をアドバイスできれば、学力アップの近道になります。
逆に、誤った参考書・問題集を与えてしまうと、いつまでも理解が進まず、時間をただ消費してしまいます。

言い換えれば、鋭い洞察力をもち、参考書・問題集の”ソムリエ”である家庭教師が「良い家庭教師」になります。

「良い家庭教師」に必要な要素とは

このような指導のできる「良い家庭教師」に必要なものは、以下のような要素になります。

1.コミュニケーション能力

いかに家庭教師が優秀で思考力に長けた人物であっても、お子さんや親御さんという”他人”に知識や経験を伝える力が弱いと「良い家庭教師」とはいえないでしょう。

大切なことは、各教科の設問の解き方や、思考プロセスのみではありません。
どのように学習を進めればよいか、どうやって継続的な学習習慣を身につければよいか、受験対策はどのように練ればよいか、長期的な学習に対する心構え、体調管理やメンタルの整え方など、家庭教師がお子さんに伝えるべきポイントは山のようにあります。

「良い家庭教師」はそれらの方法に自覚的になり、自分が無意識のうちに行っていたことを説明できるように言語化し、さらにお子さんの学齢や目的に応じて、過不足なくわかりやすく簡潔に伝えなければなりません。
また、言語能力だけでなく、話を伝えるタイミング、ジェスチャーやメタファー、雑談の織り交ぜ方など、非言語的な能力や感性も広いコミュニケーション力のうちに含まれます。

したがって、「良い家庭教師」には総合的に高いコミュニケーション力が必須です。

2.指導実績

これまでの指導実績は「良い家庭教師」の必須要件のひとつです。
お子さんの志望校に近い学校への指導合格実績が複数あれば、言うことはありません。

問題なのは、学生の家庭教師のような指導経験の浅い家庭教師だと、指導実績がほとんどないことです。
その場合、ベテランの「プロの家庭教師」一択になりますが、お子さんによっては若く、年齢の近い家庭教師が好ましい場合も多いでしょう。

指導合格実績が豊富な若い家庭教師に巡り合えれば、ラッキーかもしれません。

3.指導年数

指導年数が長いと、学習のポイントや思考プロセスに詳しく、参考書や問題集の知識も豊富です。
「学生の家庭教師」の指導年数は長くても4-5年程度ですが、より指導経験がある「ベテラン家庭教師」「プロフェッショナルの家庭教師」は多くの場合、ベターな選択になります。

ただし、指導年数はあくまで「良い家庭教師」の目安のひとつに過ぎません。
1年目・2年目の「学生の家庭教師」でも指導力が高く、最近の出題傾向や学校情報に詳しく、優れた家庭教師はいるため、指導年数は必須というわけではありません。

4.人柄(人間性)

どのような職業でも人間性が良いのに越したことはありません。
とりわけ、お子さんとの対人面は家庭教師にとって重要であるため、人間性は「良い家庭教師」の必須要件に入るでしょう。

では、具体的にどのような人間性ならよいのでしょうか?
「お子さんとの相性」や「コミュニケーション力」は別として、いろんな能力が求められます。
具体的には、親切で面倒見がよい、優しすぎず厳しすぎない、などです。
お子さんを鼓舞するだけでなく、落ち込んでいるときには相手の悩みを察し、推し量る柔軟性も必要です。

他のポイントとしては「節度を守れる」ことです。
授業や問題を解くことにかかりきりでなく、休憩中に雑談を時折交えるのはよいのですが、しゃべり過ぎを自覚できるかどうかです。
脱線しても、元に戻れるような節度やプロ意識があるとメリハリがつき、実りある良い時間にすることができるでしょう。

楽しく充実した授業を成立させるバランス感覚は「良い家庭教師」の要件といえるでしょう。

5.お子さんとの相性

お子さんとソリが合い、親しくなって意気投合できれば結果的に「良い家庭教師」となります。

こればかりは、事前に予測することは難しいものです。
合いそうだと思っていたら意外に嚙み合わなかったり、合わなそうにみえても意外に相性が良かったりすることは、人間同士ですからあるものです。

ただ、お子さんと家庭教師にあまりにも共通点や接点が無かったり、お子さんが苦手なタイプに家庭教師が当てはまる場合、組み合わせるのは控えましょう。

6.親御さんとの相性

お子さんだけでなく、親御さんに対して適度に社交的であることは「良い家庭教師」の条件になります。
特に、進路相談や志望校の相談など、お子さん本人がまだ判断できない事柄に関しては、親御さんとのコミュニケーションがつつがないことが望ましいでしょう。

その他、重要と思われる要素

上に掲げた必須項目以外で、いくつか重要と思われる要素を以下に示します。

7.学歴

「良い家庭教師」の必須要件ではありませんが、家庭教師の学歴はあるに越したことはありません
学歴は、家庭教師の持ち得る能力や特性の客観的な証明になるため、お子さんやご家庭から信頼される重要な証になります。

互いの信頼があることはとても大切で、お子さんの成績の伸びに直結します。
特に、お子さんが偏差値レベルの高い難関校を志望している場合は尚更です。
現に家庭教師紹介サービスの一部は、家庭教師の学歴の高さに応じて授業料を変えているところもあるのが実情です。

とはいえ、単に学歴の高さより「どの大学のどの学部・学科にいるか」といった具体的な情報の方が大事です。
それらがお子さんとの相性を決める要素にもなり得るからです。

注意しておきたいのは、世間一般の評価軸で優れた人物が指導者として一概によいとは限らないことです。
お子さんの志望校に合った学部・学科・レベルの家庭教師につくことがより大切です。

たとえば、家庭教師が東京大学の学生であっても、お子さんが芸術大学の受験を第一志望に考えていれば効果的とはいえません。
ここまで極端ではないにしろ、似たようなミスマッチは多々あります。

優秀で進学目標が高いお子さんの場合、家庭教師にも相応の学歴が求められますが、高学歴の家庭教師と、全般に学習が苦手なお子さんの組み合わせは問題です。

そうした家庭教師のなかには難問が解けてもコミュニケーション力が低く、自らの思考プロセスを言語化できずに、簡単な事柄を伝えることが苦手な方も意外に多いです。
また、家庭教師側のモチベーションとしても、簡単な設問を延々と出題すること自体がストレスになります。

よって、世間的な評価軸に惑わされず、お子さんの特性に適した方が「良い家庭教師」といえます。

8.資格

前提として、家庭教師に「教員免許」のようなわかりやすい資格は必須ではありません。
資格が「良い家庭教師」の要件になり得るかどうかは、ひとえに資格の種類によります。

たとえば、お子さんの英語の成績を伸ばしたいというご希望がある場合、家庭教師が「〇級の英語資格を所持している」ことは非常に魅力的で映る要素になります。

ただ、実際には家庭教師の「得意な領域」がお子さんのニーズと合っているかどうかや、家庭教師が「海外在住・留学をしたことがあるかどうか」といった経験が、資格の有無を上回る場合も多いでしょう。
また、家庭教師の指導においては英語資格ほど、わかりやすく有益な資格はほとんどないのが実情です。

よって、学歴と同様に、資格の有無は参考程度のものです。
付随する人間性やコミュニケーション力とはほとんど関わりがないため、それだけで判断しないことが大切です。

9.紹介サービスの信頼性

家庭教師が登録している紹介サービスに信頼性や実績があることは、「良い家庭教師」であることを保証するひとつの要素になります。
歴史ある大手の紹介サービスであるほど、一般に信頼性は高いでしょう。

とはいえ、それだけでは必ずしも「良い家庭教師」であることを保証しないため、慎重になる必要があります。
また、大手の紹介サービスはコストも上がるため、注意が必要です

10.容姿や仕草(外見)

人間の直観力は侮れないもので、容姿や仕草などの何気ない外見的な印象はそれなりに頼りになる情報です。

見るからに親しみやすく、感じの良い人物であれば「良い家庭教師」である可能性は高まります。
逆に、指導実績などの他の客観的な条件に全く申し分なくとも、見た目や話しぶりからなんとなく悪い印象を受けたり、「うちの子とは合わなさそう…」と少しでも感じられたのであれば、見送るのも手です。

11.声質

「良い家庭教師」に必須ではないものの、話の聞き取りやすさにダイレクトにつながる声の高さや声質は、スムーズな指導を進めるうえで意外に重要です。
会話を聞き取りやすいトーンやスピードであるほか、男性であれば力強く頼りになる声質、女性であれば穏やかさが感じられる声質であるとベターです。

いわゆる”明るく元気のある声”の持ち主であれば、内容がどうであれ、話を聞いているうちにお子さんも元気が湧いてきます。
とりわけ受験は学力だけでなくメンタル的な要素も大きいため、心理的効果は大事です。

12.雑談力

コミュニケーション力のうち、「良い家庭教師」としてあるとよいのは、お子さんを適宜リラックスさせる雑談が得意なことです。

雑談タイムは決して無駄なおしゃべりの時間ではありません
学校の出来事や悩み、家庭教師としての体験談、現在行っている勉強が将来どのように役立つのか、どのような分野が今注目されているかなど、お子さんの興味や関心に合わせて、時事を含む幅広い話題の中から的確なトピックをバランスよく取捨選択する能力が含まれます。
ある意味では、学力の向上と同じくらい重要で、お子さんの成長に資する家庭教師の特性といえます

お子さんと年齢の近い学生の家庭教師が有利にみえますが、雑談は単なるコミュニケーションというよりも人生経験や視野の広さも色濃く反映されるため、ベテランの家庭教師にも一利があります。

雑談の内容だけでなく、雑談をはさむタイミングや頻度に目配りが効くかどうかを含め、「良い家庭教師」が持ち得る要素になるでしょう。

13.清潔さ

「良い家庭教師」と聞いてイメージに浮かぶのは、特段お洒落でなくとも、最低限の身だしなみの清潔さを保っていることです。

前述のように、外見の印象は大切です。
学校や学習塾では時折、破天荒な見た目の講師が人気を博することもあります。
一方、家庭教師は自宅に上がってもらう以上、常識的で清潔な見た目であることが欠かせない要素です。

「悪い家庭教師」を避けましょう

ここまで「良い家庭教師」の条件を列挙してきました。
これらの条件を多く兼ね備えた「良い家庭教師」との出会いがあれば僥倖ですが、「良い家庭教師」の実数は少なく、人気が高いのが現実です。
よって、ある程度のところで妥協することも必要です。

むしろ、「悪い家庭教師」にあたらないことの方がより重要です。
指導年数・学歴・資格など客観的要素に優れていても、コミュニケーションに難があり、人間性に大きな問題があれば、後悔先に立ちません。
そのことに多くの時間を費やされ、状況によっては家庭教師の交代さえ難しくなる場合もあります。

したがって、家庭教師選びの際には「良い家庭教師」の諸条件に迂闊に飛びつくことなく、細心の注意を払い、賢明な判断を心がけましょう。

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まとめ

「良い家庭教師」の基準には、指導実績・指導年数・コミュニケーション能力・人間性などがカギになるほか、お子さんの進路や志望校によっては学歴・資格、あれば越したことはない要素に外見・声質・雑談の上手さなどがあります。年の功はある程度モノを言いますが、教え方が上手く、洞察力に長け、感じが良ければ若い家庭教師でも構いません。

「良い家庭教師」を探すためには、インターネット上の紹介サービスや検索サイトは有用な手段です。基準をすべて満たす”理想の家庭教師”を見つけることも理論上は可能でしょう。ただし、バランスよく完璧な人物は滅多にいないため、ある程度「良い家庭教師」の条件を備えていれば他の欠点には多少目をつぶることも大事です。

同じくらい大切なのは、お子さんにとって思わしくない家庭教師をあてがわないことです。わかりやすい基準や要素に惑わされて、相性や好みがお子さんと明らかに合わなかったり、授業が分かりにくければ本末転倒です。「悪い家庭教師」を避けるには基準ばかりに目を奪われず、むしろ第一印象などの直観的な判断が貴重な情報になることもあります。

いくつかの基準に優先順位をつけたうえで、お子さんのご希望に沿った「良い家庭教師」に巡り合えることを心よりお祈りします。

公開日:2023年4月4日