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子供が家庭教師とLINE交換して大丈夫?メリットと注意点

子供が家庭教師とLINE交換して大丈夫?メリットと注意点

メッセージのやり取りに便利なLINE。
ただ、家庭教師とお子さんがLINEを交換するとなると、心配ごとが増えるもの。
家庭教師と電話番号やLINE等の連絡先を交換してもよいのでしょうか?

この記事では、 家庭教師の先生とLINEを交換すべきかどうか、メリット・デメリットや注意点などについて解説します。

いまや生活に欠かせないLINE

いつでもどこでも、簡単なメッセージのやり取りができるLINE。
グループLINEを使えば、友人や家族との雑談だけでなく、仕事でのちょっとした打ち合わせやミーティングにも用いることができます。

もともと欧米諸国で昔から用いられていたメッセンジャーアプリを、韓国企業の日本法人がアジア向けにアレンジしたのがLINEの始まりでした。
その点、使いやすさや目新しさは特にありませんでしたが、当時まだEメールや携帯電話のメールによる「手紙型」のやりとりが国内では主流でした。

LINEの登場によって、特徴的な親しみやすいマンガの吹き出し的なユーザーインターフェースは心理的ハードルを下げ、一般層に急激に浸透し、爆発的に普及しました。
チャット・音声通話・ビデオ通話をひっくるめたトーク機能は至便で、LINEを一躍世に広めたスタンプをはじめ、テキスト・写真・動画・音声・位置などあらゆる情報がやりとりできます。

ある統計によると、2020年時点でLINEの月間ユーザーは8,600万人以上に達しています。
これはじつに日本人の10人に7人の割合であり、スマートフォンを持っているほとんどの日本人がLINEを使っていることになります。

LINEは国内にとどまらず、世界で230以上の国と地域で広まっています。

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LINEで”つなぎっぱなし”の時代に

今ではLINEをつなぎっぱなしにして、自宅にいるときもまるで学校にいるかのように、友人と四六時中”つながっている”お子さんも増えています。

このように便利な連絡ツールであるLINEを、家庭教師とのコミュニケーションにも役立てることができます。
スピーディーなLINEの永続的なやりとりはたしかに学習の強い味方になりそうですが、そうしたLINEの活用法は本当に良い方法なのでしょうか?

LINEのメリット・デメリットを検討する前に、まずお子さんと家庭教師との関係性はどうあるべきかについて考えてみましょう。

ひと昔まえであれば、家庭教師との関係性は「自宅に来てもらったときだけ指導をしてもらう」のが一般的でした。
当時も電話やメールなどの連絡手段はありましたが、手間や通信費がかかったため、時間外指導は現実的・一般的ではありませんでした。

いまや通話料無料のLINEを含め、簡便な連絡手段は無数にあります。
堅苦しいやりとりを抜きにして、簡単な質疑応答で学習がスイスイ前に進むなら、お子さんにとってこれほどラクなことはありません。

わからない疑問はたちどころに解決可能!

こうした時代性を鑑みると、LINEはもはや欠かせない学習ツールのひとつになっているといえます。
とりわけお子さんが受験生であれば、その必要性は大きいでしょう。

わからないところがあっても、以前であれば「家庭教師の日にまとめて教えてもらおう」「次回までに質問を整理しておこう」というのが普通でした。
競争が激しい今の時代、ひとつの問題や解法に手間取っているとライバルに差をつけられてしまうかもしれません。
受験本番が近づいてくると、時間は受験生にとって貴重になり、一分一秒でも惜しくなります。
少しでも理解に躓いている箇所があれば、「今すぐに聞いてしまいたい!」という欲求にかられるのも無理はありません。

LINEの長所はなんといってもスピーディーなこと
家庭教師との関係が良好で、なおかつ家庭教師が手間を惜しまければ、ひっきりなしに指導してもらうことが可能になります。
関係性が密になって信頼が深まり、受験指導がより揺るぎないものになった結果、目標である志望校合格がぐっと近づくかもしれません。

家庭教師とLINEを交換するメリット

家庭教師とのLINE交換をどこまで許容すべきか判断するうえで、メリットを十分考えてみましょう。
お子さんと家庭教師がLINE交換するメリットには、以下のようなものがあります。

1. スピーディーなやりとりができる

それまでのコミュニケーションツールといえば、メール。
LINEはメールに比べ、スピーディーなやりとりを可能にしました。

送信すると相手に着信通知が届くため、早い返信が可能で、リアルタイムに近いやり取りができます。
また、「既読」マークがつくので、相手が内容を読んだことがわかります。
わからない問題があってもテンポよく質疑応答が進み、学習の大きな助けになります。

2. いつでも自由に質問できる

LINEを活用すると、生徒はいつでも好きな時に質問することができます。
一方、忙しい家庭教師の側も、空き時間を利用して質問に応えられます。
お子さんの疑問はたちどころに解消し、解決した疑問はすぐに次回の授業での学習につなげられるため、学習の進みが加速します。

既読マークがつくため、行き違いのトラブルも起こりません。
絵文字やスタンプも豊富で、コミュニケーションの齟齬が起こりにくいのがLINEのよいところです。

3. ファイルを共有できる

問題の解説や説明をしていると、ついやりとりが長くなってしまいがちです。
LINEを用いれば長文でもPDFファイルなどにして、ファイルを共有することができます。

また、難解な内容の設問の場合、対面やオンラインでの会話は一瞬分かった気になりますが、突っ込んで考えるとよく分かっていなかったりします。
しっかりと理解したい場合、ファイルに整理された文章を何度も熟読することで、よりいっそう理解が深まることでしょう。

4. 質問がしやすくなる

電話で質問するとなると、ついかしこまってしまい、なかなか話しづらいもの。
対面でないため、話をうまくまとめるのが難しいからです。

メールや電話と違い、気軽に会話できるコミュニケーションツールであるLINEは、会話が不得手で内向的なお子さんにとっても使いやすいことでしょう。

5. 家庭教師と早く親しくなれる

週1回来てもらうくらいの頻度だと、お子さんと家庭教師が打ち解けるには時間がかかるもの。
この意味でも、LINEは早く距離を縮めるツールとして有効です。

学習に関係している内容でも、他愛のない内容でも構いません。
LINEの活用によって、お子さんと家庭教師の心理的距離が縮まるほど、気兼ねなく質問しやすくなるでしょう。

6. 気分転換になる

プレッシャーのかかる受験勉強は、多くのお子さんにとって息が詰まるものです。
かといって試験直前に遊びに出かけたりすると、集中が途切れたり、時間が足りなくなるなど、切り替えがうまくいかなくなります。
よって、長期間の学習においては、要領よく気晴らしすることが重要なポイントになります。

そんなとき、短時間で手軽にできるLINEはちょうどいい気分転換になります。
スタンプなどの他愛ないやりとりはよい息抜きになるでしょう。

7. 連絡ツールとして便利

どれほど優秀な家庭教師も人間です。
たまには、お子さんへの細かい指示やアドバイス、予習・復習、課題の提出指示などを言い忘れることもあります。
後日気づいたとしても、わざわざ電話で伝えるまでもないようなことは「また次回でいいか…」となりがちです。
そうこうするうちに、学習ペースが予定より遅くなったり、翌週には肝心の指示自体を忘れることもあります。
言い忘れたことを後から補えるLINEは実用上、とても便利です。

また、話し言葉は往々にして忘れやすい一方、メールはつい文章が長くなりがちです。
これらのコミュニケーションと比べ、LINEは一言、二言で済むような短い指示やアドバイスを伝えるのにとても適しています。
短い文章にすると相手の心により残りやすくなるため、大事なメッセージを胸に刻みやすくなるでしょう。

家庭教師とLINEを交換するデメリット

一方で、家庭教師とLINEを交換するデメリットもいくつか考えられます。

1. 先生と生徒という立場が成り立たなくなる

指導には適度な緊張関係が欠かせません。
LINEを交換することで、お子さんと家庭教師があまり親しくなり過ぎると「先生と生徒」という立場が成り立たなくなる可能性が考えられます。
あまりにも馴れ合いの関係性になってしまうと、せっかく築いた緊張関係が崩れ、指導に支障が入ることもあるでしょう。

2. マンツーマンの関係性が崩れる

LINEで好きなときに自由にやりとりできるとなると、マンツーマン指導の前提が崩れることにもつながります。
たとえば、お子さんのごきょうだいや友人が家庭教師にLINEで質問をしたり、逆に家庭教師がお子さんの知人にばかり指導してしまうケースが起こり得ます。
契約の基本である一対一の交換関係が崩れるため、信頼関係を損ね、思わぬトラブルの元になります。

3. ニュアンスが伝わりにくい

物事の理解に不可欠なのは細かいニュアンスです。
短文で構成されるLINEだと、細かいニュアンスがどうしても伝わらず、コミュニケーションに齟齬が起こることがあります。

ファイル送信も可能ですが、LINEは基本的に短文のやり取りや、重要度の低い会話に向いているツールです。
志望校の相談や受験問題の解説といった、繊細あるいは複雑なトピックには不適といえます。

4. 学習と遊びが混同しやすい

学習と息抜きの境目はわかりにくいところがあります。
LINEのやりとりに慣れてくると、ついつい学習と無関係な話題で会話が弾んだりします。
そうなると、学習時間なのか休憩時間なのかが曖昧になってきます。
結果的にダラダラして、時間をつぶしてしまうことになります。

5. 複雑な質問には向いていない

基本的で簡単な事項の確認には向いている一方、LINEは長文読解など、複雑で難解な設問には不向きです。
英文の長文読解の記述式や、多くの数式が含まれる数学の応用問題では、答えそのものも長く複雑になります。

仮に、文章や数式を打ち間違えてしまうと、設問そのものの意味が変わってしまい講師が円滑に答えることが難しくなるでしょう。
複雑な内容は通話でも同様に分かりづらいため、やはり対面で、図を用いた解説つきで指導してもらうのがベターでしょう。

6. 謝礼の問題がある

LINEで時間外指導をしてもらった場合、謝礼は発生するのでしょうか?
契約内容に含まれる場合とそうでない場合があり、統一的見解がないのがそもそも問題です。

ただ、あまりに指導が頻繁な場合、家庭教師の側の負担が大きく、指導料を追加請求してくるかもしれません。
なかには謝礼を払うご家庭もあるかもしれませんが、謝礼を払わなくても契約にないといえばそれまでです。
場合によっては関係性が気まずくなる恐れもあり、LINEでのやりとりを快く受けてくれる家庭教師だとしても、常識を弁えてほどほどにした方がよいでしょう。

7. 恋愛に発展する

LINEの特徴は良くも悪くも双方の関係性が近くなってしまうことです。
異性の家庭教師であれば、お子さんと距離が近づきすぎるあまり恋愛に発展するケースもあり得ます。
これもやはり「先生と生徒」という関係性が崩れるため、望ましくありません。

スマートフォンの使用は妥当?

ここまでLINE交換の長短を挙げてきましたが、じつはLINEの活用の前に立ちはだかる注意点があります。
それは「お子さんにスマートフォンを自由に使用させることはよいのか?」ということです。
すなわち、「家庭教師とのLINE交換」の是非を問う前に、そもそも副作用が大きいのではないかという懸念です。

スマートフォンをお子さんに持たせることがよいかどうかは、未だ賛否が真っ二つに割れている問題です。
お子さんの年齢・学年・性格・性別・興味・友人関係によるため、絶対の正解はありませんが、学習に良い影響をもたらすかどうかは一考の価値があります。

メリットとしては、家庭教師への質疑応答のみならず、友達とのコミュニケーション、充実した学習アプリなど、時代性を鑑みると得られることは多いでしょう。

一方、受験など一定の集中が必要な状況下では、ゲームやSNSの依存症にもつながりかねないスマートフォンはお子さんの学習意欲を削ぐ恐れもあります。
また、交友関係が広がり過ぎるあまり、思わぬ事件に巻き込まれるリスクもあります。
使い方次第で「毒にも薬にもなる」ところがスマートフォンの難しい所以です。

さらに厄介なのは、スマートフォンを学習と遊びのどちらに使用しているのか、いっけん区別がつきづらいことです。
LINEのやりとりの場合も、学習内容に関する質問をしているのか、ダラダラ雑談しているのかを判別することはできないため、心穏やかに見守る寛容性が問われます。
学習と休憩のメリハリがつきにくくなるのは、LINEに限らず、スマートフォン全般の問題です。

ゆえに、使用をお子さん本人に委ねるにしても、実用上は「1日〇分、週〇時間」など制限をかけることになるでしょう。

オンライン家庭教師の場合

ここまで「従来型の家庭教師」におけるLINE交換の是非を考えてきました。
近年一般的になってきたのは、ZOOMなどのビデオ会議ツールを用いたオンライン家庭教師です。

オンライン授業を受ける女性

オンライン家庭教師はそもそもお子さんと直接対面せず、連絡手段としてビデオ会議ツールのカメラ映像やチャットを用います。
ある意味で、最初から連絡ツールをもっており、オンラインのやりとりが前提となっています。

他方、オンライン家庭教師の別の特徴は、非対面なのでお子さんとの関係性が薄いことです。
時間外のLINEのやりとりによって、お子さんとの距離をできるだけ縮めたい、と考える家庭教師もいるかもしれません。

このように、非対面のオンライン家庭教師はLINEのやりとりに親和性が高く、互いに抵抗が少なくLINEに移行できるかもしれません
なかには、指導時間外にまでLINEで指導したくないという家庭教師もいるでしょうが、その場合は相手の都合を考えてやりとりは控えるようにしましょう。

また、最近ではオンライン家庭教師かどうかに限らず、LINEの至便性を逆手に取って、LINEの活用が前提のサービスもあるようです。
24時間LINEを受け付けてくれる家庭教師サービスもあるので、活用を検討してみるとよいでしょう。

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LINE以外の連絡手段の可能性は?

反面、LINEをあまり好きでなかったり、お子さんにLINEを使わせたくない、そもそもスマートフォンを持たせたくない、と感じておられる親御さんも多数いらっしゃることでしょう。

指導時間外に連絡をとる手段としては、なにもLINEにこだわることはありません
LINE以外のツールで家庭教師とコミュニケーションを図る手段は現実的にあり得るのでしょうか?

代替手段としてたとえば電話やメールが考えられますが、通話料がかかったり、やりとりに余計な時間がかかることになります。
仮にご家庭が電話やメールをご所望でも、相手にとって不都合なら難色を示されることでしょう。
若い家庭教師ほど、いちばん便利で融通の利く通信手段を選ぶため、LÏNEを用いる講師の割合が圧倒的に高いためです。

したがって、ご家庭が電話やメールなどの連絡手段をご希望の場合でも、LINEしか対応していない家庭教師の場合は諦める必要があるでしょう。

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まとめ

全世界で広く使われている、手軽で便利な通信手段LINE。
家庭教師とLINE交換をすれば、お子さんはいつでも好きなときに分からない問題の解き方を尋ねることができます。簡便で通信料がかからないため、うまく利用すればお子さんの学習の強い味方になるでしょう。入試直前で、一分一秒でも時間が惜しいときに家庭教師に質問できるのは、受験生のお子さんにとって大きなアドバンテージとなります。

ただ、家庭教師とのLINEは有用な反面、さまざまなデメリットにも注意しましょう。過剰な気分転換になったり、疑問が解決されないような使い方では意味をなしません。

加えて、LINEの常用はスマートフォンの常用をも意味します。お子さんにとって何より貴重なのは時間です。時間の浪費につながる危険性もあるスマートフォンは、使用ルールを守るリテラシーが問われます。プラスの効果にのみ目を奪われ、マイナスの効果も考慮しておかないと「こんなはずじゃなかった…」ということになりかねません。

昔から「タダより高い物はない」と言われるとおり、無料のサービスには必ず裏があります。安易に利用すると、かえって時間がとられて非効率的になるという意識をもたなければなりません。無料ツールの代表格であるLINEはこの古くからの警告に耳を傾ける必要があります。

したがって、至便性を手に入れるには、お子さんにも「大人」としての自制心が求められます。家庭教師とLINE交換をする際は、くれぐれも注意点を抑えたうえで慎重に活用させるようにしましょう。

公開日:2023年3月18日