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ダメな家庭教師だった…そんな時の対処法!交代・乗り換えなど

ダメな家庭教師だった…そんな時の対処法!交代・乗り換えなど

家庭教師を頼んでみたもの、残念なことに生徒さんと相性が合わなかった場合、あるいは思わしくない問題が起こってしまった場合、どうすればよいのでしょうか?
もしくは、明らかに問題のある家庭教師だった場合、誰に相談し、どう対処すればよいのでしょうか?

この記事では、指導をお願いしたけどダメな家庭教師だったケースや、その対処法(交代・乗り換え)について解説します。

家庭教師と相性が合わないさまざまなケース

ふだんの学習支援や苦手克服、受験対策。
目的はさまざまですが、我が子の学習状況を良い方向に向かわせるべく、家庭教師をつけているご家庭もいらっしゃると思います。

ところで、お子さんが家庭教師に指導を受けている場面を見たことはありますか?

ちょうど良い距離感で会話がはずみ、かつ黙々と勉強に集中できているようであれば、親として何も言うことはありません。

× 緊張感からか不穏な空気が流れ、互いにずっと口数が少なかったり、おしゃべりばかりで勉強をしている気配がなかったり、一方的に怒られ続けていたり、お子さんが終始不満気で退屈そうだったり、はたまた言い争いをしている場合は要注意。

もし後者のような状況になった場合、原因を究明する必要があります。

お子さんと家庭教師のお互いの相性が悪いわけではなく、明らかに家庭教師側に非がある場合があります。
そのような場合、面と向かって言いづらいようなことでも、不満や要望を家庭教師本人に直接伝えなければなりません。
それでも改善がみられなければ、家庭教師の交代も検討せざるを得ないでしょう。

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問題を切り分けることが大事!

家庭教師を実際に交代してもらう前に、本当の原因は何なのか、ご家庭としては問題を切り分ける必要があります。

家庭教師側に問題がある場合
家庭教師の資質に明らかな問題があるケースは、以下のような場合です。

1.学力不足・準備不足

お子さんを教える学力そのものが不足しているケースです。
たとえば、お子さんに質問を尋ねられても即座に答えられなかったり、的確に答えられなかったり、しどろもどろになったりしている場合です。
あるいは、備えている学力は十分だとしても、毎回の授業に備えた準備が不十分で疎かだと同様のことが起こりがちです。

そのような事態は普段の授業内容をこなしている限り、はっきり露呈しないかもしれません。
ところが、高度な応用問題や実際の入試問題になると、中学校であれ大学であれ難易度が上がり、ひと筋縄ではいかなくなります。

いずれにしても、学習指導に必要な学力が足りていない以上、家庭教師を頼んだ目的である「お子さんの学力向上」を望むことは難しいでしょう。

対応策として、まずは指導にふさわしい学力を授業前に準備してもらうよう家庭教師本人に頼みましょう。
それでも改善がみられない場合は、家庭教師に資質が足らないと判断し、紹介業者に家庭教師の交代を依頼しましょう。

2.指導能力の不足

指導に十分な学力を備えているものの、お子さんに教えることが苦手という、非常にありがちなケースです。
難しいことを噛み砕いて説明することが苦手ともいえます。
これは「わかりやすくたとえる力」を構成する、言葉の伝達能力やアナロジー思考の不足に由来しています。

また、家庭教師自身の「学力や優秀さ」と家庭教師の「教える能力」はしばしば反比例します。
つまり、学力は高くても他人にそれを伝える力が不足している講師です。

ひとつの理由としては、直観的に物事を理解する力が高いほど、どのようにして自分が理解できたのか、そのプロセスをうまく言語化しにくいためです。
逆に、苦労して難しいことを身につけた努力型の人ほど、自分が理解したプロセスをよく自覚しているため、他人に伝える力が秀でていることもあります。

例外的に両方の能力に長けた専門家も存在しますが、得てして「その道のプロフェッショナルな専門家」と、「一般にわかりやすく伝えることが専門のコミュニケーター」は両立しないものです。
多くの場合、両者が分業しているのも同様の理由によります。

別の理由としては、指導するお子さんに対する適応力、チューニングが不足していることです。
学力優秀な家庭教師は数多くいても、必ずしも全員が指導能力に長けているとは限らないことを頭に入れておきましょう。

3.授業内容が改善されない

家庭教師の指導内容への要望はいろいろあります。

  • 難しい問題の解き方を教えてほしい
  • もっとわかりやすく説明してほしい
  • 語彙力をつけさせてほしい
  • 苦手な単元を重点的に指導してほしい…など

ただ、ご家庭から要望を伝えたのにもかかわらず、一向に授業内容が改善されないことがあります。

家庭教師側の理由としては「指導内容やスタイルにこだわりがある」「変えない方が準備をしなくて楽」「自分の手に負えない」「わが道を行きたい」などの事情があるかもしれません。
ですが、いっけん問題なく指導を行っているようで、重要な部分が全く改善されないことになります。

柔軟性がなく機転が効かない家庭教師だと、お子さんやご家庭も不満やストレスがたまるため、交代を検討する余地があるでしょう。

4.教える気がない、サボっている

指導中にもかかわらず、家庭教師がスマホをみてサボっていたり、まるで教える気がないような極端なケースです。

学力不足や指導力不足以前の問題で、論外だといえます。
一度注意して耳を貸さないようなら、一刻も早く家庭教師の交代を相談しましょう。

5.適度な厳しさが足りない

案外見落としがちなのが、適度な厳しさも出せない家庭教師です。

厳し過ぎるのは禁物ですが、ときには親や先生が言えないことを言う厳しさも不可欠です。
優しいタイプの家庭教師に比較的多いといえます。

綺麗事ではなく、学力向上のための学習はお子さん自身がやらなければいけません
やる気がなかなか上がらない小学生ならまだしも、今年大学入試を控えた受験生に同じような甘えは許されません

お子さんを発奮させるような感情論もときに必要かもしれませんが、求められる厳しさとして有効なのは具体的な目標数値を示すことです。

具体的に言えば…

  • 授業時間内に設問を○ページ終わらせる
  • 次回までに語彙を□個覚える
  • 課題を○ページやっておく
  • 次回の授業時間前に必ず課題のチェック
  • やり切っていないものは積み残す

…という具合に目標達成に必要な負荷をかけることです。

負荷をかけられるのは誰しも嫌ですが、家庭教師がいようといまいと、お子さん自身が達成しないと目標達成はあり得ません。
むしろ、二人三脚で辛い学習を楽しいものに変身させ、お子さんの負荷をいかに軽くしてあげるかが家庭教師の腕の見せ所です。

6.期待していた結果が出ていない

十分な期間を与え、お子さんと家庭教師が互いに懸命に努力したとしても、残念なことになかなかパッとした成果に結びつかないこともあります。

もちろん、前提として家庭教師の学力・指導力や人柄には大きな問題がなく、熱意もあるとします。
この場合の原因、考えられる原因は以下3つ

  1. お子さんと家庭教師の相性が悪い
  2. 家庭教師のやり方・方法論がお子さんに合っていない
  3. そもそもの目標設定が悪い

目標を下げるなどの変更ができない場合、家庭教師に他のやり方がないかどうか相談してみるのはひとつの手です。
目立った改善がみられなければ、いさぎよくその家庭教師を諦め、別の家庭教師への交代を検討しましょう。

7.お子さんと十分なコミュニケーションがとれていない

滑舌が悪くて声が聴き取りづらい、話が分かりづらい、こちらの話をちゃんと聴いていないなどの理由で十分なコミュニケーションがままならない場合があります。

学力や人柄にはさして問題がなくても、家庭教師が伝えたいことをお子さんがシンプルに理解できず、逆にこちらの質問も理解してもらえないようだと、大きな問題があります。
いくら良い教師だとしても、日本語の不十分な外国人の教師に指導してもらっているようなものです。

実際のところ、ふだん子どもと話す機会がない家庭教師の多くは、難解な内容の学問と日常的に接しているものです。
そのため話が堅く、使用するボキャブラリーも分かりづらくなりがちです。

意識的に大声ではっきりしゃべってもらう、話題や単語を思いきり平易にしてもらう、こちらの話に耳を貸してもらう、など具体的な改善要望を伝えましょう。

8.お子さんと仲良くなりすぎている

何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。
コミュニケーション不足とは正反対に、お子さんと「雑談」という名のコミュニケーションばかりとっている場合です。
コミュニケーションが得意で、意図的に会話を多くしようとするタイプの家庭教師に当てはまります。

家庭教師からすると、ただ楽しくおしゃべりするだけで時間が過ぎるなら、ある意味では気楽なものです。
一方、お子さんからしても、家庭教師とのたわいのない会話は辛い勉強からつい逃避したくなる便利な手段でひとときの休息になります。
中高生ともなると大人の常識も分かり始め、好奇心の芽生えから普段出会わない大人との会話が楽しいことから、ついこうした状況に陥りがちです。

勉強の合間には息抜きも必要ですから、余計なおしゃべりと見分ける判断は難しいところです。
理解できない部分を質問しているのか、ただくつろいで全く関係ない雑談をしているのか、傍からみているとよく分からないものです。
こうした気晴らしが学習のモチベーション向上につながるのは間違いないですが、ご家庭によっても基準はまちまちであり、統一的な線引きはできません。

どうしても心配な場合は「1回の授業につき雑談は10分まで」というような明快なルールを作っておけば、互いに揉めなくてすむでしょう。
度を超えていると感じた場合は、家庭教師紹介サービスに相談してみましょう。

9.礼儀やマナーがなっていない

挨拶などの礼儀やマナーが備わっていない家庭教師も残念ながら存在します。
学力や指導力がある家庭教師ほど自信過剰になり、そうした部分が疎かになっていることもあります。

意に介さないご家庭ならともかく、家庭教師を通じて学力と同じようにお子さんに礼儀やマナーを身につけさせたいご家庭の場合はどうでしょうか。
真似してほしくないような会話や振る舞いをするのであれば、家庭教師本人に要望を伝え、改善がみられることを期待しましょう。

10.親御さんと折り合いが悪い

何らかの理由で親御さんと折り合いが悪いケースです。
たとえ指導能力が高く、お子さん本人が気に入っていたとしても、気分の良いものではありません。

我慢できないようであれば、速やかに紹介業者に連絡して家庭教師を交代してもらいましょう。

家庭教師を交代してもらうには?

このように、遅刻や早退、無断欠勤は論外ですが、指導態度が悪い、あるいは指導態度がよくても一向にお子さんの学業成績が上がらないなど、発生する問題やトラブルはいくつかのバリエーションがあります。

事前に判明すればこうした問題は起こりませんが、家庭教師の隠された悪い資質は検索システムに引っかかってこない情報であり、見抜くのは案外難しいものです。

お子さん側に何らかの問題がある場合を除き、家庭教師は直ちに問題を改善する義務があります。

個人の家庭教師の場合、上に挙げたようなトラブルが起きても本人に直接苦情を伝えるほかありません
奏功するかは家庭教師の自覚と、ご家庭との関係性が肝になります。

紹介サービスの場合紹介業者に苦情を通せるため、角が立つことがありません
紹介業者にやむなく交代を希望する理由を伝え、同じことが起こらないよう次回の家庭教師の希望を伝えます。
交代は無料の場合と有料の場合がありますが、何度でも無料で交代可能な場合が多いようです。

また、紹介サービスによっても在籍する家庭教師の質は異なります
入会金の問題がなく、何となく肌に合わないと感じたら、他社の紹介サービスに乗り換えるのも手です。

生徒さん側に問題がある場合も

残念ながら必ずしも家庭教師に問題があるとは言い切れず、生徒さん側に問題がある場合も見受けられます
判断材料となるのは、ただ1人の家庭教師ではなく、複数の家庭教師をつけても似たような問題やトラブルが起きてしまうことです。
偶然の一致ではなく、家庭教師たちが異口同音に不満やトラブルを指摘するのであれば、その可能性は高いです。

たとえば、小中学生にありがちなのは、そもそも授業を受ける態度がなっていないことです。
やる気が全くなかったり、明らかに話を聞いていなかったり、家庭教師を呼び捨てにしたり…

宿題を忘れたり、やることをやらなかったりして成績が思うように伸びないのならわかりますが、それ以前の最低限の礼儀やマナーができていなければ、多忙な家庭教師が匙を投げるのも当然です。
勉強を教わることと、勉強の目的を教わることを混同すると失礼にあたります。

そのためには、良くも悪くもお子さんを一人前の人間とみなし、年齢・学年なりの目的意識をもたせることが大切です。

問題の所在と、対策の打ち方が重要

逆に言えば、家庭教師を1人しかつけていない段階で「生徒さん側に問題がある」と決めつけるのは時期尚早です。
「家庭教師側に非がある」多くのケースを鑑みず、お子さんに非があるとご本人を責めるのも問題です。

また、「問題」というと言葉が若干強いですが、決してお子さんの能力や人格に問題があるというわけではありません。
「生徒さん側に問題がある」場合、年齢や学力のわりに高すぎる目標や志望校、ご本人の資質以外の環境や、無理なスケジュールなどにあり、お子さんとしては単に悲鳴を上げているだけなのです。
どちらかといえば、周囲の環境や目標設定を見直す必要があります。

うまくいかないときは、家庭教師とソリが合わない何らかの原因がどこかに潜んでいるもので、家庭教師を交代するなど然るべき対策をうてば改善できるはずです。

一人前の人間として扱いましょう

一方、お子さんの側からすればどうでしょうか。
特に幼いお子さんほど、勉強がそもそも習慣になっていないのはごく普通のことでしょう。

学校から部活動三昧で、ヘトヘトで帰ってくれば、ゆっくり休みたかったり、思う存分遊びたかったりという気持ちも分からなくはありません。
また、学校から帰ってきても、ひと息つく暇もなく大人に監視されていると感じると、大きな精神的プレッシャーを感じるかもしれません。

年端もいかない遊びたい盛りの年齢のうちから勉強の義務を与え、管理しようとする日本の学校教育の問題でもあります。
自由と義務は一体のものですが、自由を与えずに義務だけを押し付けていると、本能的な反発の結果として授業態度や生活態度が悪くなるのは当然です。

子どもをより人間的に扱うなら、人として大切な礼儀やマナーをしっかり教える一方で、勉学の義務はほどほどにしてメリハリをつけるべきです。

遊びは学び、工夫して授業を楽しいものに

すなわち家庭教師としては、やる気の低いお子さんに対してはきちんとした勉強を促すというより、まずは遊びやゲーム感覚から指導に入ることがベターです。
しりとり、漢字当てゲーム、計算ゲーム、数字パズル、英単語すごろくなど、なんでも構いません。
遊びから入って徐々に興味をもってもらい、机に向かう習慣をつけさせることが先決です。

いずれにしても家庭教師にはお子さんのモチベーションと自信を継続的に保つための、繊細で絶妙なバランス感覚が必要です。
ご家庭と家庭教師で協力しながら、率先してお子さんを一人前の人間として扱うことで、本格的な勉強に自発的に取り組めるように導きましょう。

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まとめ

家庭教師に問題がある代表的なケースをご紹介しました。悩んだ末に家庭教師を依頼したものの、ダメな家庭教師だったという事例にはさまざまなケースがあります。何か問題やトラブルが起こった場合、家庭教師に問題があるのか、もしくはお子さん側に問題があるのか、丁寧に問題を切り分ける必要があります。

問題がひとたび発覚すれば、家庭教師本人にその旨を伝えるか、家庭教師紹介会社に直ちに連絡するなどして然るべき対応策を講じましょう。ダメな家庭教師だと判明した場合は、改善が可能かどうか、いったん本人にご家庭の不満や要望を伝えてみてください。それでも一向に改善が見られない場合は手間を厭わず、やむなく家庭教師の交代をご検討されるとよいでしょう。また逆に、お子さんに授業態度などの点で問題があると分かった場合は、早めに手を打ちましょう。

ダメな家庭教師とのトラブルを、転じて「良い家庭教師」との出会いになるべく昇華し、お子さんの学習状況の好転につながることをお祈りいたします。

公開日:2022年12月22日