大学受験は文化祭を参考に!

北海道の大学受験は「文化祭(学園祭・大学祭)」を参考にしよう

北海道には7つの国立大と6つの公立大と24の私立大があります。
これだけあるので、道内の大学に進学すれば医者になることも弁護士になることもビジネスパーソンになることも看護師になることもできます。

しかも道内には、難関大の北大や札幌医大から、中堅の小樽商大や帯広畜産大、それほど厳しい受験勉強が課されない大学までそろっています。

もし選択肢が多すぎて困ったら、大学の文化祭に参加してみましょう。

どの大学も、道民の参加を歓迎しています。
大学のキャンパスで学生たちが生き生きと活動している姿を見れば、「この人たちの後輩になりたい」と思えるはずです。
その思いは受験勉強のモチベーション(動機)になるでしょう。

大学の文化祭(学園祭・大学祭)とは

祭りのうちわ大学の文化祭は、規模においてもイベント内容においても高校の文化祭をはるかにしのぎます。

大学の文化祭は、大人から子供まで誰でも参加することができます。
主催するのは、学生たちが構成する実行委員会で、大学側は校舎を貸すなどして全面的にバックアップしています。

学生たちは、本物の祭のように出店(でみせ)をキャンパス内に設置して飲食料を販売したり、イベントを開催したりします。
お客さんから現金を受け取るところも本物の祭と同じです。

研究成果を発表するグループもあります。

大学がこのようなお祭り騒ぎをするのは次の2つの目的があります。

  • 大学の存在を地域住民や道民に知ってもらう
  • 大学のPRをする

【目的その1】存在を知ってもらう

学生というものは常に、自己表現の場を求めています。
イベントを開いて外の人たちを招待すれば、自分たちの存在を認識してもらうことができます。

また、これだけ大掛かりなイベントを企画、実行する機会は、大学生活のなかでは他にありません。
社会に出ればより大規模な事業を手掛けなければならないので、文化祭はその予行練習になります。

【目的その2】大学をPRする

多くの道民は、道内の大学で何が行われているのか知りません。
一般の道民にとって大学は、市役所や小中学校や高校より縁遠い施設です。
ところが国公立大はもちろんのこと、私立大にも多額の税金が投じられています。
したがって大学側は、何らかの形で道民や国民に研究成果や活動内容を知らせる必要があります。

文化祭に道民たちを招くことで、その目的の一端を達成できます。

また、文化祭で大学の魅力を伝えることができれば、優秀な受験生が入試を受けてくれるかもしれません。

道民にもメリットがある

道民や地域住民にとっても大学の文化祭は意味があります。
地域のイベントが1つでも増えれば、街が元気になります。

さらに年配者にとって若い人たちは、例え大学生であるとわかっていても「何をするかわからない」存在です。

しかし文化祭に参加して学生たちが一生懸命イベントを盛り上げようとしている姿をみれば、将来有望な若者たちであることを認識できます。

同じコミュニティ(共同体)で生活する者どうしがお互いに理解し合う場としても、文化祭は重要な役割を果たしています。

受験生は文化祭を「こう見よう」

歩く足元3生の受験生のみならず、道内の大学への進学を志望している高12年生は、積極的に大学の文化祭に行ってみましょう。

大学を知る目的で文化祭に参加する場合、「企画」を集中的に見ていきましょう。
文化祭では学部のグループが研究発表をしたり、サークルがゲームを行ったりしています。
演劇を披露するグループもあります。

それらは、創意工夫がこらされたユニークなものから、少し残念なものまで、さまざまなレベルのものがあります。
また、来場者を楽しませようと気配りが行き届いている企画がある一方で、身内だけで盛り上がっているグループもあります。

これらはすべて、その大学の学生のレベルを示しています。

文化祭に23時間滞在して、エナジーを感じて感動すらできれば、その大学と波長が合うはずです。
そうではなく大学の構内に入って30分で飽きてしまえば、その大学に入ってもキャンパスライフを楽しめないかもしれません。

受験する大学を選ぶとき、志望する学部があるかどうかや、自分の学力に見合った偏差値かどうかをチェックすると思いますが、普通は「相性」までは気にかけないのではないでしょうか。

しかし文化祭を見れば、相性がわかります。
そのような観察眼」を持って文化祭に行ってみましょう。

それでは道内の大学で、どのような文化祭が開かれているのか紹介します。

北大祭とは

道内最大規模の大学文化祭であり、札幌の代表的なイベントにも名が挙がるのが、北大の北大祭です。
2019年は679日の3日間開かれ、延べ9万人が来場しました。

1.2キロに及ぶ230店の出店(でみせ)は圧巻

出店の列圧巻は、北大構内を南北に貫くメーンストリートに1.2キロにわたって並ぶ、約230店の出店(でみせ)です。

北大祭は9つの祭で構成されていて、この出店群は「楡陵祭(ゆりょうさい)」といいます。

その他、各学部が企画する獣医学祭、医学展、工学祭、歯学祭、薬学祭、理学祭、農学祭と、留学生たちによる「インターナショナル・フード・フェスティバルIFF)」という世界の食の祭典があります。

ダンパ、コスプレ、乗馬も

工学部による工学祭は、ダンスパーティーを開催しました。
本格的なDJがプロ用の機材で音楽を大音響で流し、学生や来場者がダンスを踊ります。
なかにはアニメのキャラクターに扮したコスプレで参加する人もいます。

体育館をすべて使ったお化け屋敷を企画したグループもあります。

獣医学部は研究の一環で飼育している馬を連れてきて、それに子供たちを乗せる乗馬体験を行いました。

先ほど紹介した留学生グループのIFFは、スリランカ料理や韓国料理、バングラデシュ料理、ネパール料理などが振る舞われました。

芸能人を招いたイベントは、NHKの朝ドラの出演者が来ました。

緑丘祭とは(小樽商科大)

小樽商科大の文化祭は緑丘祭といい、2019年は62830日の3日間開かれました。

禁酒小樽商科大は2012年に、アメリカンフットボール部の未成年の1年生が酒を強要され急性アルコール中毒で死亡するという痛ましい問題が起きました。
そのため、緑丘祭は全面禁酒で、来場者の酒類の持ち込みも禁じています。
大学側は違反した場合は処罰の対象にすると警告しています。

さて緑丘祭のイベントですが、ジャズ、フォークソング、マッスル大会、ミスター・コンテスト、クイズ王決定戦といったステージ企画から、球技大会、ちびっこ運動会といった屋外企画、さらにお化け屋敷、巨大迷路、ぼくの研究発表といった屋内企画などを開催しました。

イベント数は計25にもなります。

芸能人イベントはお笑い芸人を2組招いていました。

小樽商大とJR小樽駅はかなり離れているので、無料のシャトルバスを運行して来場者を歓迎しました。

北海学園大学祭とは

道内私立大も負けてはいません。

北海学園は大学祭を2019101214日に開きます。
イベントは次のとおりです。

吹奏楽演奏会・チアリーディング・よさこいソーラン・縁日・お化け屋敷・プロポーズ大作戦・60店の出店(焼きそば、たこ焼き、うどん、チョコバナナ、チュロス)

北海学園は豊平と山鼻にキャンパスがあり、その両方で開催されます。

帯広畜産大は1カ月間も

道内で最も長く文化祭を開催するのは帯広畜産大です。
2019年は68日から30日まで開かれました。

正式名称は「帯広畜産大学寮祭」といい、その名のとおり学生寮に入居する学生が中心となって実行員会を結成して運営しています。

学生寮が企画、運営

学生ロビー学生寮は男女計約300人が入居できます。
入居費と12食で月35,000円ほどです。
帯広畜産大には道外からも多数学生が集まるので、寮は重宝されているでしょう。

学生時代を寮で過ごすことは、よい経験になるはずです。
先輩、同期、後輩と濃厚な友情を築くことができ、一生の友がみつかるでしょう。

1カ月にもわたって寮祭を開けば、友情はさらに深まるでしょう。

市民から物品を集めたバザーも

2019年の寮祭のメーンイベントは次のとおりです。

68日:運動会
短距離走、大繩飛び、応援合戦など。学生向けイベント。

615日:芸能祭
学生が一発芸やダンスなどを披露する。誰でも参加可能。

622日:チャリティバザー
帯広市民から提供した物品を販売し、益金を「おびひろ動物園」に寄付する。誰でも参加可能。

62930日:本祭
アカペラライブ・マンドリンコンサート・JAZZライブ・ダンス・アームレスリング大会など。誰でも参加可能。

これ以外にも小さなイベントを開催して、6月の1カ月を盛り上がります。

今回は「大学」を中心にご紹介しましたが、「高校」も一般参加できる文化祭が多いので是非ご入学前に行ってみると良いですね。
高校に関しては「人気ランキング」もご紹介していますので、気になる方はご覧になってみてください。

まとめ~大学の色が出る

文化祭は学生のエネルギーが一気に噴出する年1回の大イベントです。
しかも「自己満足」で終わるのではなく、地域の人たちを喜ばせる狙いがあります。

もちろん、イベントの素人である学生たちが低予算で仕上げるので、プロのイベンターたちが大金をかけてつくり上げるイベントほどのエンターテイメント性はないでしょう。
しかし、何をしてもいいので、ある年の文化祭には、その年の学生たちの個性がくっきり表れるはずです。

受験生は大学の色をみにいってみてください。

…というわけで今回は「文化祭(学園祭・大学祭)」から見た受験校選びをご紹介しましたが、実際の学校の中身も詳しく知るためには「学校説明会」も見に行ってみるのが良いでしょう!
このことについては、下記の記事で詳しく紹介していますので合わせて読んでみてください。

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