学生の本分である勉強。
「志望校に合格する」「試験で高得点を取る」などの目的を胸に、日夜学生の皆さんは勉強に励んでいらっしゃることでしょう。
しかし同時に「なかなか気持ちが切り替えられない」「すぐに飽きてやめてしまう」ということに対して、頭を悩ませているのではないでしょうか。
参考までに「勉強 やる気が出ない」とGoogleで検索してみると、約32,500,000件もの検索結果がヒットしました。(2019年9月現在、札幌のPC検索にて。)
いかに学生の皆さんが気持ちを切り替えられず、勉強を継続することが出来ていないかがよく分かりますね。
そこで当記事では気分を切り替えるおすすめな方法をご紹介。
ぜひご自身の状況と照らし合わせて、自分にとって最適な方法は何か考えながら読んでみてください。
5分だけやってみる
最初にご紹介する方法は「5分だけやってみる」です。
「5分だけやっても何も変わらないのでは?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし気持ちを切り替え勉強を捗るようにするためには、「勉強に対するハードルを下げる」ということが非常に重要なのです。
ぜひ想像してみていただきたいのですが、「勉強にやる気が出ない」と感じる際にイメージしている「勉強」とはどのようなものでしょうか?
例えば英語の課題が出された時には、「課題の内容全て」を指すのではないでしょうか。
勉強に対してやる気が出ない時、人間は無意識の内に「難しいもの」「時間がかかるもの」と、やる前から勉強に対する心理的ハードルを上げてしまっているのです。
これに対して「5分だけやってみる」と決めて、とりあえず勉強に取り掛かれば心理的ハードルが下がり、自然と勉強を継続することが可能となります。
また、この方法は脳科学的にも非常に効果があることで知られています。
脳にある「側坐核」と呼ばれる部分は体や頭を動かすことで刺激され、ドーパミンを分泌してやる気を継続させてくれるのです。
このような理由から「5分だけやってみる」という方法は、気分を切り替えるために非常に効果的と言えます。
自分の好きな分野から勉強する
次にご紹介するのは「自分の好きな分野だけ勉強する」ということです。
勉強がはかどらず気持ちが切り替えられない状況は、苦手な分野を勉強する際に起こることが多いです。
対して自分が好きな分野や得意な分野であれば、心理的なハードルも低く自然と勉強を始めることができるでしょう。
そのため苦手な分野を勉強しなければならないという場合は、まず好きな分野や得意な分野から始めてみてはいかがでしょうか。
これによって勉強すること自体の心理的ハードルが下がり、苦手な分野も勉強しやすくなります。
ポモドーロテクニックを活用する
次にご紹介する方法は「ポモドーロテクニックを活用する」です。
ポモドーロテクニックとは「25分間勉強し5分休憩する」というサイクルを繰り返す方法のことを指します。
短期的な集中と休息を繰り返すことによって集中力を維持することができるのです。
そして気持ちの切り替えとして有効なのは5分間の休憩時間で「勉強と全く無関係のことをする」ということです。
軽く運動をしたり飲み物を飲んだりといったことをすることで、一度気持ちがリセットされまた勉強に対して集中することが出来ます。
また、この際にご注意いただきたいのはスマホで動画を見たり本を読んだりといった「集中力が必要なことはしない」ということです。
そちらに意識が向かってしまい、ついつい5分間以上休憩を取ってしまって勉強がはかどらなくなってしまう可能性が非常に高いためです。
5分の休憩時間はゆっくりすることでうまく気持ちが切り替えられ、勉強を継続することが出来ます。
ちなみに「25分間勉強して5分間休憩する」というサイクルは絶対ではなく、自身の集中力に合わせて変えてしまっても問題ありません。
机の上を整理整頓する
次にご紹介する方法は「机の上を整理整頓する」です。
勉強がはかどらない理由の一つとして「勉強以外の選択肢が多い」ということが挙げられます。
例えば、いざ勉強をしようと机に向かったとしましょう。
この際、机の上にはさまざまな科目の参考書や漫画・小説など勉強に無関係なものまで散乱していると仮定します。
そうすると人は無意識の内に「どれを手につけようか」と選択を始めます。
その選択肢を吟味する中で、やる気が削がれ勉強へと気持ちが切り替えられなくなってしまうのです。
このような状態は「決断疲れ」と呼ばれ、勉強をしなくても脳が疲弊していってしまいます。
そのためもし机の上が散らかってしまっている場合は、整理整頓し「決断疲れ」が引き起こされないような環境を整えるようにしましょう。
選択肢を減らすことで勉強に対して意識が向かいやすくなり、またうまく気持ちが切り替えられるようになります。
環境を変える
次にご紹介する方法は「環境を変える」です。
先ほど説明した「机の上を整理整頓する」という項目を読んで「普段から整理整頓を心がけてるけど、中々気持ちが切り替えられない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は「自分の部屋やダイニングといった机がある空間を勉強する空間として認識していない」という可能性があります。
そのような認識があるために、机に向かって勉強を始めても「ここはくつろぐ場だから勉強をするべきではない」と無意識の内に感じ、気持ちが切り替えられないことが考えれるのです。
よって、こういった場合には環境を変えるという方法が効果的です。
ファミレス、カフェ、図書館などさまざま場所で勉強をしてみて、勉強するのに最適な空間を確保するようにしましょう。
また、北海道の「おすすめ勉強スポット」について以下の記事で詳しく紹介しています。
好きな音楽を聴く
次にご紹介する方法は「好きな音楽を聴く」です。
「5分だけやってみる」という項目でもご紹介したように、人間がやる気を出して集中するためにはドーパミンが非常に重要となります。
そしてこれは好きな音楽を聴くことでも分泌されることが分かっているのです。
よって好きな音楽を聴くことでやる気を引き出し、勉強へと気持ちを切り替えることが可能となります。
しかし、この方法について一点ご注意いただきたい点があります。
それは「勉強中には聞かない」ということです。
脳は同時に複数の作業をすることに向いておらず、勉強中に音楽を聴くと意識が分散されて勉強に集中できなくなってしまうためです。
そのため好きな音楽を聴くのは勉強を始める前にすることを心がけるようにしましょう。
勉強前に瞑想する
次にご紹介する方法は「勉強前に瞑想する」です。
瞑想、と聞くと何だか宗教的で勉強とは全く無関係と思われるかもしれません。
しかし近年瞑想に関して研究が進み、「集中力が高まる」「ストレスが軽減される」などさまざまな良い効果が科学的に証明されているのです。
具体的な方法としては「目を閉じて自分の呼吸に集中する」というものが挙げられます。
余計なことを考えず自分の呼吸に意識を向けることで、脳がリラックス状態になり集中力を高めることができるのです。
この方法は「マインドフルネス」と呼ばれ、IntelやGoogleなど世界的なグローバル企業でも取り入れられています。
脳をリラックス状態にすることで「勉強したくない」「遊びたい」といった思いを抑えることができ、自然と気持ちが切り替えることができるようになります。
5分間だけでも効果があるので中々集中できないな、と感じた際にはぜひ取り入れてみてください。
勉強する理由を書き出す
次にご紹介する方法は「勉強する理由を書き出す」ということです。
色々と方法を試してもやっぱり勉強へ気持ちが切り替えられない・・・という場合、根本的に勉強をする理由を見失ってしまっている可能性があります。
このような場合は一度勉強することを止め、「なぜ自分は勉強する必要があるのか?」ということを紙に書き出し、しっかりと向き合うことが重要です。
自分で納得できる理由を見つけることができれば、それがどういったものであれ勉強に対する意欲は非常に強固なものとなります。
その上で「とりあえず5分やってみる」「勉強前に瞑想する」といったことを行えば、継続的に勉強できる可能性は非常に高まります。
仮眠を取る
次にご紹介する方法は「仮眠を取る」です。
これまでの項目では精神的な疲労を防ぎ、気持ちを切り替える方法をご説明してきました。
しかし、それでも気持ちが切り替えられない場合は肉体的な疲労が原因であることが考えられるのです。
そういった場合は仮眠をとって、肉体的な疲労の回復に努めるようにしましょう。
この際、適度な仮眠時間は15〜20分とされています。
15〜20分を超えると眠りが非常に深くなり、目覚めても眠気や倦怠感が残ってしまうためです。
定期的にストレッチをする
最後にご紹介する方法は「定期的にストレッチをする」ということです。
勉強を同じ姿勢で続けていくと体が固まって血流が悪くなり、肉体的疲労を感じるようになってしまいます。
背伸びや屈伸などストレッチを定期的にして血流を良くすることで、そういった疲労を防ぐことが可能です。
またこういった勉強以外のことをするのは気分をリフレッシュする効果もあり、気持ちが切り替えやすくなります。
同様の理由で1〜2時間勉強をしたら軽く散歩するといったことも非常に効果があります。
まとめ
以上、勉強に対して気持ちを切り替えるために効果的な方法をご紹介しました。
どれもそれほど難しいものではなく、すぐに実行できる内容だったと思います。
このように多くの学生が抱えがちな「勉強に気持ちが切り替えられない」「ついつい他のことをやってしまう」といった悩みは実は簡単な解決方法が多くあり、自分の中で方法が確立してしまえば楽に勉強が継続することができるようになるのです。
当記事がその参考になれば幸いです。
尚、小学生・低学年向けの勉強しないお子様への対処法については、以下の記事で解説しています。
低学年のお子様の勉強不足にお悩みの方は、是非こちらも合わせてご覧ください。
この記事を監修した人
「大成会」代表
池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。