受験生のハチマキ・ダルマなど「ゲン担ぎ」は本当に効果がある!?

【ゲン担ぎ】本当に効果がある?
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夏を過ぎると受験が間近に迫り、受験生は本番モードに突入します。

いよいよ迎える受験当日、もはや最後に頼れるものは”神様”かもしれません。

受験生の心の中は緊張とプレッシャーが常に支配しており、直前のドキドキ感はなかなか押さえきれないものです。

そんな不安の絶えない受験生にとって、気持ちを落ち着かせてくれる”ゲン担ぎ”は心強い味方になってくれます。

ここでは、受験に役立つゲン担ぎについて解説しながらご紹介します。

ゲン担ぎに根拠はある!?

古来より日本にはゲン担ぎや縁起物などの風習がありますが、そもそもなぜ、そうした風習は信じられているのでしょうか?

いわゆる縁起担ぎや願掛けに科学的根拠はない、時代遅れ、迷信、と思われる方もいるかもしれません。

とはいえ、全くのデタラメで信憑性がないなら、これほど長い間人々に親しまれるはずがありません。

何らかの経験的根拠があり、一定の効果があるからこそ、多くの人に信じられきたのでしょう。

以下、ゲン担ぎを大きく3種類に分け、それぞれのタイプの”ゲン担ぎ”についてご紹介していきます。

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ゲン担ぎ(1):生理学的な根拠があるもの

カツ丼

カツ丼スポーツなどの試合前に「カツ丼を食べると良い」という言い回しを聞いたことはあるかと思います。

カツ=勝つ」というダジャレから来たもので、それ自体に科学的根拠はもちろんありません。

ですが、カツ丼をスポーツ選手の食事として考えてみるとどうでしょうか?

疲労回復効果に優れ、美味しく、炭水化物・タンパク質・ビタミンがバランス良く含まれており、これほど栄養価に優れたメニューはありません。

しかもカツ丼が嫌いな人は少なく、万人に好まれるメニューであるため、好き嫌いの激しい人がいる大人数の合宿でも重宝されます。

つまり、スポーツの試合前にカツ丼を食べるというのは、さまざまな観点で非常に合理的なのです。

受験もまた、体力勝負の長期戦であり、結果を左右する受験直前の体調・コンディション管理は極めて大事です。

このように受験を”頭を使うスポーツ”と捉えれば、カツ丼を食べることにもある程度の根拠があるといえるでしょう。

粘り気のあるもの

難しい問題と向き合う受験では「粘り」も大切です。

そのため、縁起物として粘り気のある食べ物が良いとされています。

たとえば、納豆・とろろ・オクラで、最近では「カスピ海ヨーグルト」なども知られています。

語呂合わせにとどまらず、これらの食材もやはり栄養価が格段に高いものばかりです。

集中力が上がり、頭がスッキリして学習効果が上がるだけでなく、免疫力がアップすることで体調を崩さず、風邪や病気にかかりにくくなります。

したがって、長い目で見ると学習の成果が表れやすくなるでしょう。

かつお

鰹節かつお=勝男」というダジャレから、かつおも縁起が良い食品とされています。

かつおには脳を活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が大量に含まれています。

よって、鰹節や鰹は覚えた記憶を定着させて学習を向上させる効果があると考えられます。

GABAチョコレート

語呂合わせではありませんが、ひと昔前に「GABAチョコレート」というお菓子も流行りました。

GABA(γ-アミノ酪酸)はカカオなどに含まれる抑制性作用をもつ神経伝達物質でストレスを軽減し、リラックス効果があるとされます。

「GABAチョコレート」は通常のチョコレートよりGABAの含有量が25倍多いため、リラックス効果がより持続するとされます。

リラックスすると集中力が上がるため、”勉強がはかどる”という売り文句はあながち間違いでもありません。

頭が良くなった気分にさせる”科学的効果と心理的効果を利用した巧みな商品だといえるでしょう。

このように、よく知られる”ゲン担ぎ”の食品にはしっかりした生理学的な根拠があるものもあります。

ゲン担ぎ(2):心理学的な根拠があるもの

生理学的に意味のあるゲン担ぎは一定数存在しますが、そうでないものも少なくありません。

ただ、そうしたゲン担ぎも全くナンセンスではなく、意味があると思われる理由は人の信じる力はとても”強力”だからです。

 侮れない”信じる力”

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの世界的ベストセラー『サピエンス全史』によると、人類は「虚構を信じる力」によって強大な文明を築いたとされます。

他の動物が持ち得ない抽象的な概念をもつことで、ただの紙切れや金属である貨幣は社会を支える信用基盤になりました。

”信じる力”はあまりに強いため、ときに悪徳宗教や詐欺の手口にも悪用されますが、新薬開発の現場などでもその効果が織り込まれます。

たとえば、新型コロナ対策に開発した新しいワクチンの作用を検証したいとします。

その際、比べる対象は単にワクチンをうっていない人ではなく、「ワクチンではない液体(実際には生理食塩水)をうった人」になります(対象者には「ワクチンをうった」と誤情報を告げておきます)。

そうでないと、いざ「感染・重症化の防止に役立つ」という結果が出たときに、ワクチンそのものではなく、ワクチンをうったことを”信じる力”の仕業の可能性が残るからです。

よって、ワクチン自体の薬理作用の検証には、”プラシーボ(偽薬)効果”とよばれるこの”信じる力”を差し引かないと成立しないのです。

”信じる力”を利用したゲン担ぎ

このような”心理的効果=信じ込ませる効果”がはたらく例は数多くありますが、他の分かりやすい例は幽霊です。

科学的な意味で「幽霊が存在しない」ことは現代では多くの人が認める反面、幽霊を見たという報告は未だにあります。

本人以外には出まかせに聞こえても、張本人にとっては紛れもない”真実”なのです。

これは当人にしか見えない”幻覚”症状として解釈されますが、客観的な観察だけでは説明がつかない主観的な効果は案外大きいのです。

すなわち、人の能力や心理状態は気分や心のもちように強く依存するということです。

「信じる者は救われる」「病は気から」など、”何事も心がけ次第”という意味のことわざが昔から知られているように、効果抜群な”信じる力”を受験にも利用しない手はありません。

以下、信じる力を利用したゲン担ぎをご紹介します。

キットカット

キットカット(合格祈願)おなじみのチョコレート菓子「キットカット」はその良い例です。

1990年代末に九州の方言「きっと勝つとぉ」に重ねた語呂によって、なんと「5人に1人が試験会場に持ち込んだ」そうです。

その結果がどうなったのかは分かりませんが、本人たちが実力以上のものを出せたのなら キットカットにも”心理的効果”があったといえるでしょう。

少なくとも不安を解消するリラックス効果はあったのではないでしょうか。

頭脳パン

頭脳パン」という食品も一時期話題になりました。

小麦粉にビタミンB1を混ぜたシンプルなアイディア食品ですが、生理学的な効果よりも「これを食べることで頭が良くなる?」と信じさせる効果があったのかもしれませんね。

ばかうけ

スナック菓子「ばかうけ」も”ゲン担ぎ”に良いとされています。

いっけん、逆の意味にもとれそうですが、「うける=スベるの対義語」として縁起が良いのだそうです。

ウインナー

タコウインナーウインナーが受験とどう関係あるのでしょうか?

実はタコ型ウインナーにすると、”オクトパスウインナー”、つまり”パス=合格”して”ウィナー=勝者”になるという語呂合わせがあるようです。

可愛らしいタコ型ウインナーで場を和ませる魅力もありそうですね。

片目のだるま

片目のだるま受験や選挙などで「合格したら片目のだるまの目に黒目を入れる」という有名なならわしがありますよね。

これにはどのような効果があるのでしょうか?

人には「未完成のものを完成させたい」という無意識の欲求があります。

ですので、片目のだるまを見るともう片方にも黒目を入れなければ気がすまない、と(人によっては)思うようになります。

そのためになんとしてでも合格しようと、躍起になって勉強に打ち込むようになるというわけです。

王道のゲン担ぎ~神頼み~

王道中の王道は神社へのお参りや初詣です。

困ったときの神頼み」と言われる通り、祈ることの心理効果は絶大です。

願いを口にすることで自己暗示がかかり、目標達成に向けた行動を促します。

近所の名もない神社でも良いですが、チャンスがあれば”学問の神様”を祀る由緒正しい神社を参拝するとその効果はより強くなります。

例として湯島天満宮(東京)、太宰府天満宮(福岡)、北野天満宮(京都)などのパワースポットを訪れるとよいでしょう。

新型コロナ流行の昨今ですが、密を避けて訪れてみてください。

神社のお守り

お守り神社で買った合格祈願のお守りを肌見離さず持っていると、なんだか「合格できるんじゃないか」という気分になれるものです。

心強い味方のおかげで、辛い勉強もスイスイこなせるかもしれません。

受験も最後は運。

ゲン担ぎをうまく利用することで合格する確率もきっと上がることでしょう。

ゲン担ぎ(3):根拠がなくても、周囲に発信する効果があるもの

”ゲン担ぎ”のなかには、これまで挙げたような生理学的根拠・心理学的根拠が全くないものもあるでしょう。

たとえば、はちまきを締めたり、だるまを用意しても人によっては何ら無関係で、即効性のある成績向上はみられないかもしれません。

だとしても、そうした非日常感あふれる行為には、周囲の家族や友人に「私はいま本気で頑張っています!」というシグナルを発信する効果があります。

この効果は案外小さくありません。

というのも、他人はふだん周りのことにそれほど気を配っていないものです。

ある日突然、今までやる気のなさそうにみえた受験生が”ねじりはちまき”を締めていたとすると、どう思うでしょうか?

「どうしたんだろう?」と少なからず興味をもち、「この子もやる気になったんだな…」「なにか応援してあげよう!」などと思うに違いありません。

そして、雑事を手伝ってくれたり、学習に役立つアドバイスをくれるかもしれません。

己の現状を恥ずかしがらずに周りに発信することで見えない助けを呼び込み、翻って成績向上に結びつくことがあるのです。

ゲン担ぎにはこのような思わぬ効果もあるため、決して侮れるものではありません。

ゲン担ぎの注意点①:やり過ぎはプレッシャーのもと

注意一見いいことづくめですが、逆にゲン担ぎを行ううえで注意点は何でしょうか?

それはゲン担ぎをし過ぎて、受験生への過度なプレッシャーにならないことです。

ただでさえ、緊張とプレッシャーに苛まれている受験生。

心理的な追い打ちになってしまうと、リラックスできず、学習に身が入らなくなり本末転倒です。

本人の個性や性格を踏まえて、適度なゲン担ぎを行いましょう。

ゲン担ぎの注意点②:縁起の悪い行為に気をつける

基本的にポジティブな効果をもたらすゲン担ぎですが、一方で原則に背く言動は真逆の効果をもたらしかねないため、注意が必要です。

たとえば、「スベる」という言葉がありますが、これを受験前に本人の面前で言わない方がいい、という習慣があります。

起きてほしくないことや滅多なことは言わない方がいいとされますが、これは”言霊信仰”と言われるように、言葉はイメージを喚起して現実にしてしまう不思議な力をもっているからです。

否定的な言葉や悪い言葉をなるべく使わず、また、そうした言葉を好んで発する人に関わらない方が良いのはそのためです。

この原則は受験にも当てはまりますので、ふだんの言動をいま一度改めるようにしましょう。

”場所”のゲン担ぎ~風水~

受験にまつわるゲン担ぎの一種として、とりわけ重視したいのは”風水”についてです。

引っ越しや新居を建てる際に、風水を気にかけたことのある方は少なくないと思います。

「居間は南向きがいい」「トイレは鬼門(北東)ではなく北西の方角がよい」などと言われるのは、単に古来からの風習であるだけでなく、何らかの合理的・科学的な理由があるからです。

環境から人が受ける影響は非常に大きいので、それを体系化した風水の知識は知っておいて損はありません。

長期間にわたり長時間の学習を行い、受験生が1日の大半を過ごすことになる勉強部屋と学習机。その方位・位置・向きはきわめて重要です。

タブレットを触る子供お子さんの学習部屋は一般に東や南東の方角が良いとされています。

東は太陽の昇る方角であり、成長のシンボルを表しているからです。

実用上の理由としても、朝日が当たりやすく目覚めが良くなるほか、主な勉強時間帯となる夕方に西日が当たらないのが利点です。

見逃されやすいのが、学習机の位置や向きです。

机を部屋のどこに置けば良いか、机が窓側と壁側のどちらを向いているか、についても風水は細かく定めています。

たとえば、机の位置が東の方角なら成長を促し、北の方角なら集中力を高めるとされます。

また、机を窓側に向けると気分転換になる反面、気が散りやすくなるので壁側に向けた方が良い、と言われています。

もちろん本人の好みもありますので、風水の知識と天秤にかけて集中しやすい配置にしてあげましょう。

個人的なゲン担ぎを見つけるには

これまで列挙してきた一般的なゲン担ぎのほか、”個人的なゲン担ぎ”というものもあります。たとえば、

  • 特定の人と話すと気分が良くなったり、
  • 特定のスポーツをすると勉強がはかどったり、
  • 特定の食べ物を食べると1日じゅう体の調子が良かったり、
  • 特定の鉛筆や消しゴムを使うと何だかテストの点数が良かったり、

そういうことってありませんか?

理由が全くわからなくても、結果に良い影響を与えるなら使わない手はありません。

幸運を感じる物や習慣は人それぞれですので、自分でうまく見つけて実行しましょう。

手がかりを見つけるには、日頃の自分の行動をこまめに記録することが大事です。

簡単なものでよいので、日記をつける習慣をもちましょう。

最強のゲン担ぎ!?規則正しい生活習慣

即効性のある”ゲン担ぎ”をご紹介しましょう。

鈴木イチロー氏元メジャーリーガーのイチロー選手は、一時期”ゲン担ぎ”として毎日カレーライスを食べていたそうです。

もともと栄養価の高いカレーライスですが、理由はそれだけではありません。

毎日の食生活を決まりきったものにすることで、体調やコンディションをなるべく一定に保つ効果があるからです。

細やかな身体的変化に気づきやすくなると適切な対処ができます。

さらに、余計なことを考えなくてすむため、決断に用いる思考の負担を減らす利点もあるようです。

食習慣を含む一連の行動習慣は”ゲン担ぎ”ではなく、”ルーティン”と呼ばれます。

スティーブ・ジョブス氏iPhoneを生み出した起業家の故・スティーブ・ジョブズも毎日同じ服ばかり着ていたそうです。

食事や服のことばかり考えていると頭が無駄に疲れてしまうため、生活習慣をルーティンにすることはとても効率的だというわけです。

同様に、受験生も睡眠や食事など規則的な生活習慣を心がけることは大切です。

とりわけ、睡眠時間をどう確保するかは受験生にとって大きな課題になります。

睡眠は記憶の定着に欠かせない一方で、睡眠時間を削らないと膨大なノルマをこなせないというジレンマがあるからです。

人によって最適な睡眠時間は異なるため一概には言えませんが、一般的には学習より睡眠の方を優先して確保すべきでしょう。

徹夜して無理に詰め込んだところで、睡眠が浅いと翌日には学習した内容をすっかり忘れてしまいます。

生活習慣を見直してシンプルなルーティンに変え、効率的な学習を目指しましょう。

その他、一般的なゲン担ぎ

そのほか、日常生活において受験に無関係な事柄でも「ゲンをかつぐ=幸運を引き寄せる」ように過ごす習慣を身につけましょう。

よく知られている一般的なものは、

  • 一日一善
  • 水回りをきれいにする

などです。

これらの習慣も結局のところ、自分の生活を律し、周囲の心象を良くすることにつながります。日頃から「運を味方につける」生活を心がければ、学習にも良い効果をもたらすことは間違いありません。

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まとめ

以上、述べてきた点をまとめると、

食品・カツ丼

・かつお

・粘り気のあるもの(納豆・とろろ・オクラ・カスピ海ヨーグルト)

・チョコレート(キットカット、GABAチョコレート)

・頭脳パン

環境・風水に基づき、勉強部屋と学習机の方角や位置を見直す

・水回りをきれいにする

伝統的なもの・神社にお参りをしてお守りを身につける

・はちまきを締める

・片目のだるまを飾る

その他・シンプルで規則正しい生活を送る(ルーティンの実行)

・一日一善

・縁起の悪いことは口にしない

・日記をつけて、個人的なゲン担ぎを見つける

・ゲン担ぎをプレッシャーにしない

となります。

これらを全て実行できれば効果が徐々に表れるばかりか、その素直でひたむきな心は知識の高い吸収力につながり、学習を進めるうえでも大いにプラスになることでしょう。

また、「合格するぞ!」という本人の意志の強さも周囲にひしひしと伝わり、応援する気持ちが湧いてきます。

良い受験結果が期待できるでしょう。

ただし、ゲン担ぎをするだけでは単なる”神頼み”になってしまいます。

人事を尽くして天命を待つ」べく、然るべき学習習慣をしっかり身につけたうえで、ゲン担ぎを行うようにしましょう。

皆さんに幸運が訪れることを心より願っています。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2021年11月18日 更新日:2024年2月28日
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