コミュ障の改善につながる『少し頑張る』3つのこと

コミュ障改善 少し頑張る3つのこと
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世間ではコミュニケーション能力が劣っている状態を「コミュ障」いわゆるコミュニケーション障害と呼んでいます。
身体機関や心理状態が原因の科学的なコミュニケーション障害とは違い、ネットスラングでは単に他人との会話に困難を抱いている状態に対して使用します。
そのため単純にコミュニケーションが苦手である状態は病気や疾患ではありません。

コミュニケーション能力がとても大切な理由

多くの方が「コミュ力は大切だよ」と言いますが、ではコミュニケーション能力がどのように大切なのでしょうか。
ここでは3つの理由とともにコミュニケーション能力が大切な理由を紹介します。
また、学生の意識と企業の意識の差についても触れる必要がありますので併せて紹介します。

企業はコミュニケーション能力を求めている

都会のオフィスビル国の機関である経済産業省は平成30年に「人生100年時代の社会人基礎力について」という資料を発表しました。
内容は主に社会人基礎力。
すなわち社会人として活躍する人々に対して、世界が求めている人物像についてをまとめたものです。
この社会人基礎力では「思考力」「行動力」と並んで「協同力」が3つの柱として掲げられています。
協同力に関しては資料内では「チームワーク」として語られています。
更に細分化され「発信力」「傾聴力」に分けられているコミュニケーション能力を企業は求めているという訳です。

更に日本経済団体連合会による2018年実施のアンケート調査では「選考にあたって最も重視した点」の回答の中で「コミュニケーション能力」が82.4%と最も高い割合を誇っています。
このように企業及び社会では人と人とのコミュニケーションを円滑に行う為の能力が最重要視されています。

コミュニケーション=対人力ではない

皆さんはコミュニケーション能力と聞いて何を思い浮かべますか。
恐らく多くの方が「他人と会話をする能力」と答える事でしょう。
当然それもコミュニケーション能力のうちの一つではありますが、更に根幹となる考えについて掘り下げる必要があります。

大学生レベルで言うコミュニケーション能力は、他人との会話を問題なく遂行することが出来る力という事で間違いはありませんが、社会人として企業に務めた時にはその定義では少し足りません。

皆さんは社会に出ると、様々な交渉の場が設けられます。
例えば分かりやすい物だと商談。
お勤めの企業を代表して他社との交渉に挑む機会が必ずあるはずです。
自社の都合が悪くならないように、また相手先に過度な負担を掛けすぎないように利害関係を調整する事を「交渉」と言います。
社内でのケースだと皆さんの仕事量を調節したり、有給休暇を申請したりするときにも交渉を行う必要があります。
この交渉を上手に進める為の能力がコミュニケーション能力です。

コミュニケーション=交渉という認識が大切

グローバルビジネスのイメージこの交渉に関して、単なる学生のコミュニケーション(お喋り)と何が違うのでしょうか。
通常大学生の会話は「場のノリ」を重要視しています。
その雰囲気の和を乱さないような立ち振る舞いが大切です。
対する交渉では「お互いの利益」が最も大切な前提条件です。
順調に話が進んでいたとしてもいけない箇所が見つかれば訂正する必要がありますし、より良い案があるのであればそれを提案する必要があります。
場合によってはある程度完成されたものを全て壊して新しい話し合いを始めるケースだってあります。

上記のように交渉とお喋りは違います。
また社会が求めているコミュニケーション能力は「交渉」の側面が非常に強い物となっており皆さんの考えているコミュニケーション能力とは多少の齟齬があります。
またお気づきの方も居られるかも知れませんが、交渉には責任も伴います。
全ての責任を負うということではありませんが、勤めている企業の利益になるように他人とのコミュニケーションを行わなければなりません。

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そもそもあなたはコミュ障を改善して何がしたいのですか?

社会人として求められているコミュニケーション能力の前に、まずは他愛もないお喋りだけでも問題なく行うことが出来るようになりたいという方も多いでしょう。
でも少し待って下さい。
あなたはその自覚しているコミュ障を改善して何がしたいのでしょうか。
一度考えを整理すると目標が明らかとなり、コミュ障の改善に役立つでしょう。

仲間と楽しい大学生活を過ごしたい

皆さんの考えているコミュ障は大学でのコミュニケーションレベルのものでしょう。
勿論それで問題有りません。
このレベルのコミュニケーション能力を身に着けておけば先述の交渉に重点を置いたコミュニケーションに関しても問題ありません。
大学で友達を沢山作りたい、他人とのコミュニケーションを改善したい。
この様な動機も尊重される必要があります。

企業の面接で困らないようにしたい

面接を受ける男性ここ数十年で大学の性格も大きく変わりました。
以前から研究機関として役割を持っていた大学ですが、大学に進学する人が増えた影響で「就職のための準備機関」としての側面も持つようになりました。
そのため、大学入学と同時に就職へ意識を向ける人も珍しくはありません。

友達とのコミュニケーションと違うところは、より深い事を考える必要があることです。
皆さんがその企業に入社してどのようなメリットがあるのか、どのような将来設計を持っているのかを明確に説明する必要があります。

では社会人となった後は?

社会人になった後もコミュニケーション能力は必要となります。
先の2つと違うことは既に説明している「交渉力」が求められている事です。
実際のところ学生でこの力を身につけている方は多くなく、実際の場面で慣れながら身につける事になるでしょう。

本記事では日常会話におけるコミュニケーション能力を解説する意図で書かれており交渉力に重きを置いた解説はしませんが、余裕があればご自身で探求していただくことを強くお勧めします。

コミュ障の改善の為に役立つヒント

大学生活で必要なコミュニケーション能力を養うために必要な事を3つ解説します。
どれも気持ちの持ち方次第のコツとなっている為、意識していれば必ず改善することが可能です。
諦めず粘り強く続けて下さい。

失敗を恐れない

コミュニケーションに正解はありません。
また個性は人それぞれでみんなそれぞれが違った性格を持っています。
ですので他人と違うことや、他人と比較して劣っていることなどを恐れてはいけません。

コミュニケーション能力が優れていると自覚している私にも失言や言い方のミスで反省することが多々あります。
それほど自分の考えていることを相手に伝えるという事は難しく大変です。

バツサインをする女子生徒一回の失敗で落ち込まないで下さい。
毎日多くのコミュニケーションを行う事からも分かるように、人生単位で考えると多く他人と接する機会があります。
その中で1回のミス程度では何も気にする必要がありません。
更に言うとミスが積み重なって多くの失敗を抱えていても問題はありません。

人間は機械のように常に決まったルーティンをこなしている訳ではありません。
毎日発する言葉が違うため、皆さんの言葉を受け取った相手は一度その言葉を取り込んで解釈しなおします。
つまり「ことば」は意思疎通の為のクッション的役割も担っているという事です。
全てを完璧に伝えようとはせず意図だけが伝わればそれでオッケーです。

まずは話を聞いて

耳を澄ます世間的にコミュ障と呼ばれる方の多くが人の話を聞いていません。
「そんな事はない」と異論を唱える方も多くおられると思いますが、話を聞くという行為は単純ではありません。

相手の発する言葉を耳に入れるだけではなく、相手が何を伝えたいのかという話の主旨を捉えるというプロセスが最も大切な事です。
人間の脳みそは優秀ではないので、話の最も大切な部分以外は記憶しません。
大学の授業を考えてみても、先生の言葉を一言一句記憶している学生の方はまず居ないでしょう。
授業の要旨、例えばTOEICのパート1ではどのような事に気をつけたら良いのか・先生の面白い余談の大まかな内容などは理解できても、先生が発した言葉を再現することは不可能です。

そのため相手がどれだけ長く話そうが、伝えたいことはせいぜい1つか2つです。
その中で共感してほしい部分があったり笑ってほしいという部分はありますが、皆さんが返事をしなくてはいけない部分はその要旨を突いたものにすれば問題ありません。

即答なんて不可能だという考えを持つ

先程、人間の脳みそは優秀ではないというお話をしましたが、返答をする際もすぐに返事ができるケースは相槌や返事を除いてほぼありません。
自分の考えを述べる際は考えて自分の意見をまとめるというプロセスが必要ですが、コミュ障を自覚している方はこの考える時間を過剰に気にしているように見受けられます。
「相手を待たせてはいけない」という気遣いによるものだと言うことは理解できますが、質問を投げかける側に立つとどのような質問でも即答できる人は正直不気味です。
もちろん即答できるような質問であれば問題有りませんが、それでも話の筋道を立てる事は必要となるでしょう。

しっかりと自分の言いたいことを考えて、その上でどのような話の構成にするのかをある程度決定した上で落ち着いて話し始めると良いでしょう。

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さいごに

一言にコミュ障と言っても、それは病気ではありません。
個性として尊重されるべきですし、コミュ障改善の為に努力しているのであれば馬鹿にする余地はありません。
皆さんの周りのお友達も同じ様に考えているはずです。
落ち着いて相手の話を理解し、適切な返答を手短に伝えるという事を意識すればコミュニケーションは成立します。

また落ち着いてコミュニケーションを取ることが出来るようになると、今度は自分から質問や話題を投げかけることが出来るようになります。
話したいことを纏めて、長くなりすぎないような話の流れを決めてしまえば後は自分の言葉で表現するのみです。
まずは相手の言っていることの本旨を掴み、落ち着いて考えることが出来るようになりましょう。
また、その場のコミュニケーションを意識しすぎないようにも注意しましょう。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

「大成会 西18丁目教室」
教室長
日野浦 大河

2017年北海道教育大学卒、中学・高校の社会科教員免許保持。現在は2023年8月にオープンした「大成会 西18丁目教室」の教室長を勤める。家庭教師時代の経験から、成績の伸びを決める一番大きなものは生徒さん自身のやる気であると痛感し、そのやる気を刺激する方法を日々模索している。


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公開日:2020年1月8日 更新日:2024年2月28日
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