視覚トレーニングとは?「たった5分で」勉強の効率が上がる!?

視覚機能向上で効率UP!
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現代人の多くが抱えている目の疲れ。

学生の皆さんも勉強を続けている際に目に疲れ感じ、それをきっかけに休憩を挟むといった経験はあることでしょう。

このように目の疲れやそれに伴う頭痛や肩こりというのは生理現象であり、避けられないものであるという認識をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかし、このような疲れは視覚機能を向上することによって軽減することが可能なのです。

またこの機能を高めることによって、ケアレスミスを無くしたり本を読むスピードを早くしたりと勉強の効率を高めることも期待できます。

今回はこのような非常に魅力的な効果を持つ視覚トレーニングをご紹介します。

そもそも視覚とは?視力とは何が違う?

視覚トレーニングと聞いて、「視覚と視力は何が違うの?」と思われた方も多いのではないでしょうか。

そこで具体的なトレーニング方法をご紹介する前に、まずは視覚について詳しくご紹介いたします。

入力・情報処理・出力の3つからなる

監視するイメージ結論から申し上げると視覚というのは「ある特定のものを見てそれを認識して反応するまでの一連の流れを指す力」です。

簡単にまとめると、「ものを見る」=「入力」、「見たものが何であるか認識する」=「情報処理」、「認識したものに対して反応する」=「出力」という3つの働きに分けることができます。

視力とは単純にものを見る力を指し、上記の「入力」に該当します。

例えば急に虫が目の前に飛んできた場合を想像してみましょう。

この場合、人はとっさに虫を避けようとしますよね。

この際に「虫を見て、それを虫であると認識し、危ないから避けようと反応する」という一連の流れが視覚によって行われているのです。

ちなみに「医師がレントゲン画像から腫瘍のかすかな影を見つける」「古物商が物品が本物かどうか見抜く」といったエキスパートたちの能力の基盤になっていると言われています。

視覚の衰えは脳の衰えである

さて、視覚がどのようなものであるかご説明したところで、次は視覚が脳と非常に大きく関わっていることをご説明します。

これは人間が五感から受け取る外部刺激のうち、およそ80%が視覚からであるということに由来しています。

これほど大きな関係を持つ視覚が衰えると当然の脳も衰えていってしまいます。

すると、勉強に集中できなかったり思考力が低下してしまったりと成績低下に繋がってしまうのです。

また視覚が十分に働いていないと冒頭で触れたような眼精疲労や頭痛になることがわかっています。

しかし、この視覚に関して興味深いのは年を経るにつれて劣化の一途をたどるということではなく、トレーニングによって機能を回復することができるのです。

その内容に関しては後述いたしますが、特にアメリカでは「ビジョントレーニング」などの呼び方で研究が進んでいます。

そのため、視覚トレーニングによって視覚機能の強化、加えて脳の機能を強化することに繋がり、勉強効率を高めることが可能となるのです。

どんな人は視覚トレーニングを行うべき?

黒板に書かれたYESとNOさて、ここまで視覚に関する説明及び視覚と脳の関係をご紹介してまいりました。

が、「視力の低下は分かるけど、自分の視覚が低下してるかどうかは分からない」という方もいらっしゃるのでないでしょうか。

確かに視力は単にものを見る力であり、遠くのものが見えにくくなったという形で低下を感じることができますが、ものを見て反応するまでの一連の流れの力である視覚の低下というのは体感し辛いことだと思います。

そこで以下に視覚機能が低下している可能性が高い方の特徴を記載いたします。

該当する方は是非視覚トレーニングに取り組んでみてください。

  • ものを無くしたり忘れたりしがち
  • 部屋の整理整頓が効率よくできない
  • 教科書や本を読むスピードが遅い
  • 教科書や本を読む際に行を飛ばして読んでしまう
  • スケジュール管理が下手
  • テストでのケアレスミスが多い
  • 勉強をしていると目の疲れや肩こりを感じる
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視覚トレーニングにはどんな種類がある?

さて、それでは以下に視覚トレーニングに関して具体的にご紹介いたします。

どれも簡単にできるものですので、是非挑戦してみてください。

親指を使ったトレーニング

まず最初にご紹介するのは「親指を使ったトレーニング」です。

目の前に親指を持ってきて、それを目で追うことで眼球の動きを活性化します。

以下に詳しい流れを記載します。

  1. 両手を肩幅より広く広げ、顔の前30cmくらいのところに両親指を立てて、交互左右に見る
  2. 両親指を立てたまま両手を上下に広げ、上下交互に見る
  3. 親指を立てたまま右手を右に、左手を左に広げ、斜めを交互にみる。終わったら逆を繰り返す
  4. 親指が鼻の高さに一直線になるように、右手を体の前に伸ばし、左手を体の近くに来るように曲げ、前後になった親指を交互に見る

数字探し

数字次にご紹介するのは「数字探し」です。

数字探しとはバラバラに並べられた1〜50ほどまでの数字を順々に目で追っていくトレーニングです。

このトレーニングによって、人ごみのなから人を探すなど、多くの物の中から早く正確に自分が求めている能力を鍛えることができます。

特に本を読むときに言葉や行を読み飛ばしてしまったり、黒板やホワイトボードの文字を写すのが遅いかったりする場合は特に有効なトレーニングです。

線めいろ

次にご紹介するのは「線めいろ」です。

線めいろとはぐねぐねと曲がった線を目でなぞり、同じマークをつなぐトレーニング方法です。

視線を正しい位置に維持し、正確に目だけを動かして対象物を見失わないようにすることができます。

文字を綺麗に書けない人やテストでのケアレスミスが多い人には特に有効なトレーニング方法です。

昔の遊びを使ったトレーニング

最後にご紹介するのは「昔の遊びを使ったトレーニング」です。

意外に思われるかもしれませんが、お手玉やトランプ、けん玉なども視覚トレーニングとして非常に有効であることが分かっています。

これらの昔の遊びでは、目で見た情報に対して体が素早く反応する力を身につけることができるのです。

視覚トレーニングはいずれも5分で完結できる

砂時計視覚トレーニングは、その内容がいずれも簡単で特別な器具も必要ないことがお分かりいただけたと思います。

そのほか通学時に電車から外の風景を追ったり、目を左右に動かすようにしたりといったことも有効です。

またこれらのトレーニングは全く手間がかからず、5分もあれば完結できます。

そのため誰にでもすぐに挑戦ができるのが大きなメリットと言えますね。

視覚機能の低下を感じる方や視覚トレーニングに興味のある方は早速挑戦してみましょう。

片手間に行うことができるのがほとんどなので、特に負担をかけず始めることができると思います。

視覚はどんなことで劣化する?

さて、これまで視覚に関する説明や視覚トレーニングの内容をご紹介してまいりました。

しかし、「そもそも視覚ってどんなことで劣化するの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

能力を高めるのはもちろん重要ですが、それが低下しないように努めるのも同じくらい重要ですよね。

そこで視覚が劣化しうる原因を以下にてご紹介します。

涙の分泌量や質の低下

涙のイメージまず最初にご紹介するのは「涙の分泌量や質の低下」です。

涙はよく知られているように目の表面の保護に加えて、目を構成する角膜や結膜に栄養を与える働きがあります。

そのため、涙の分泌量や質が低下すると、眼球の動きが悪くなり同時に視覚も劣化してしまうのです。

血管の硬化

次にご紹介するのは「血管の硬化」です。

高血圧や糖尿病、脂質異常といった生活習慣病によって血管が降下すると、目に酸素や栄養が行き渡らなくなり、視覚の劣化を引き起こします。

長時間のスマホ使用による毛様体筋の衰え

次にご紹介するのは「長時間のスマホ使用による毛様体筋の衰え」です。

スマホを近い距離で見続けると、ピントを調節する毛様体筋が衰え柔軟性が低下します。

それに応じて視覚機能も低下してしまうのです。

紫外線やブルーライトによる網膜の劣化

最後にご紹介するのは「紫外線やブルーライトによる網膜の劣化」です。

カメラのフィルムに相当する網膜は、通常時はルテインと呼ばれる黄色の色素などによって保護されていますが、加齢などによって色素が減少すると紫外線やブルーライトによる悪影響を受けてしまいます。

その結果、視覚機能の劣化が起こってしまうのです。

特にスマホの使用には注意しよう!

スマホを触る女子学生視覚機能の劣化につながる理由の中で、最も注意したいのは「長時間のスマホ使用」でしょう。

毛様体筋に加えて、目の周りには上斜筋、上直筋、内直筋、下斜筋、外直筋、下直筋の6つの筋肉があります。

スマホを長時間使用して一定の距離でしかものを見ないとこれらの筋肉が全て劣化し、視覚機能の低下および脳機能の低下を引き起こしてしまうのです。

また近年ではスマホの見過ぎによる「スマホ老眼」が20代や30代の間で増えていることでも知られています。

このようにスマホの使用は視覚機能の劣化につながる理由の中でも、特に影響があるものなのです。

ついつい暇な時間にスマホを触ってしまう気持ちは良くわかりますが、視覚機能の劣化を防ぐためにも意識的にスマホを手放すようにしましょう。

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まとめ

以上、視覚トレーニングに関してご説明しました。

脳の機能を高めると言えば一般的には「脳トレ」を連想される方が多いと思いますが、実は脳と密接な関わりを持つ視覚機能を高めることでも記憶力や集中力などを向上することができるのです。

集中力が続かなかったり、ついついケアレスミスをしてしまうという方はぜひ試されてみてはいかがでしょうか。

きっと繰り返し視覚トレーニングをおこなことで段々とパフォーマンスが変わっている自分に気づくようになることだと思います。

当記事がその参考になれば幸いです。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2019年12月31日 更新日:2024年2月28日  
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