あのレクター博士も実践する「記憶の宮殿」を作って記憶力アップ!

【記憶術】記憶の宮殿とは?

受験勉強において必要な項目を暗記する作業は必ず必要となります。

大学受験において暗記すべき英単語はセンター試験で5000語ほど、難関校であれば6000〜7000語ほどに上り、古文単語は300程度の暗記をしなければなりません。

暗記が苦手、という方であれば途方もない数に感じるのではないでしょうか。

また論理的に理解することが重要ではありますが、数学や物理といった理系教科においても公式の暗記を行うことは必須です。

このように受験勉強において暗記しなければならないことは非常に膨大で、これらを丸暗記するというのは中々大変なことでしょう。

そして世の中にはさまざまな記憶術がありますが、その中でも特に有名なものの一つとして「記憶の宮殿」というものがあります。

今回は非常に強力な記憶術として知られる記憶の宮殿をご紹介します。

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記憶の宮殿って一体何?

さてそれでは早速、記憶の宮殿についてご紹介します。

脳内に宮殿をイメージする記憶術

宮殿結論から申し上げると記憶の宮殿とは「脳内に宮殿をイメージする記憶術」です。

宮殿をまずイメージし、その中に記憶したいことを置いて暗記をするというものです。

場所法」「マインドパレス」といった名前でも知られています。

記憶の宮殿は映画「羊たちの沈黙」に登場するハンニバル・レクター博士が実践していることでも有名です。

「羊たちの沈黙」の続編である「ハンニバル」においてレクター博士は脳内で千の部屋がある宮殿を作り上げ、その中を歩き回りそれぞれの部屋を訪問してかつての記憶を引き出すということを行なっていました。

なぜ宮殿をイメージしてそこに暗記したいことを置く記憶法が有効であるかというと、人間は「空気記憶」が非常に発達していることが関係しています。

自宅から小学校までの通学路や昔よく遊びに行っていた友人の家の造りなどは、時間が経っていても容易にイメージをすることができるのではないでしょうか。

このように人間は場所を長期間記憶するのが非常に得意です。

この人間の記憶に関する特性を利用した記憶術が記憶の宮殿なのです。

古代ギリシャから用いられている

記憶の宮殿の起源は非常に古く2500年前の古代ギリシャ時代まで遡ります。

当時活躍した詩人シモニデスはとある宴会場の天井が崩れ落ち、そこにいた人々が皆死んでしまうという悲劇に見舞われました。

死んでしまった人々は事故によって身元を特定するのが難しいほどに変わってしまったのですが、偶然席を外していたシモニデスは人々が座っていた場所を覚えており、それによって身元を特定することができたのです。

このことから人間は場所の記憶をしやすいことに気づいたシモニデスは、場所と記憶を結びつける記憶の宮殿という記憶術を作り出すに至りました。

このように記憶の宮殿は非常に古い時代に確立された記憶術なのです。

訓練次第で記憶力チャンピオンになれるほど強力

ひらめき人間の記憶に関する特性から記憶の宮殿が非常に強力な記憶術であることは理解できると思いますが、実際にその強さを証明した実験がありますのでこれをご紹介します。

オランダのラドボウド大学の研究グループは、訓練次第で高い記憶力を持つことができるようになることを証明するため、世界記憶力選手権のチャンピオンと場所法(記憶の宮殿)で訓練された人の記憶力と脳活動を調査しました。

この研究では記憶力ランキングで世界トップ23人の脳を機能的MRIで調べ、それで得られた画像を基準に場所法で記憶力トレーニングをした普通の人がどれほど近づけたかを検証しました。

すると普通の人でもトレーニングによって著しく記憶力が強化され、記憶力チャンピオンが記憶する際に増強が見られる脳の結合部と相関していることが分かったのです。

つまり記憶の宮殿を使用すれば、誰でも記憶力チャンピオンになれるほど高い記憶力を持てることが証明されたのです。

もちろん受験勉強において世界チャンピオンになるほどの記憶力は必要ありませんが、記憶の宮殿の強力さは十分にお分かりいただけたのではないでしょうか。

記憶の宮殿の作り方とは?

さて記憶の宮殿が非常に強力な記憶術であることを認識いただいたところで、次はその作り方をご紹介します。

頭の中で宮殿をイメージする

まず最初にご紹介するのは「頭の中で宮殿をイメージする」ということです。

宮殿と聞くと中世ヨーロッパで作られたような豪華な建物をイメージされる人が多いともいますが、決してそのような建造物だけをイメージしようというわけではありません。

イメージしやすい建物を頭の中で作り上げれば良いので、今住んでいる家やゲームや映画で見た建物などでも全く問題ありません。

イメージする建物が細部まで再現できていればより多くの内容を記憶できるようになります。

大抵の方は最もイメージしやすい建物と言えば自分の家になると思いますので、まずは頭の中で自分の家が明確にイメージできるようになることから始めてみると良いと思います。

宮殿を歩く道順を決める

歩く女性のシルエット次にご紹介するのは「宮殿を歩く道順を決める」ということです。

宮殿の外観がイメージできたら次に歩く道順を決めることで、記憶を辿りやすくなり暗記が容易になるのです。

特に暗記を一定の順序、例えば歴史の年号を時系列で覚える必要がある場合といった際に特に脳内で宮殿を歩く道順を決めるのは重要となります。

そのため、歩く道順は必ず決めて置くようにしておきましょう。

自分の部屋であればまず玄関から入り、お風呂場、キッチン、リビング、寝室といったように巡るイメージです。

その他にも時計回りに移動する、部屋の中では置いてある家具をそれぞれチェックするようにするといったルールを自分なりに決めるとよりイメージが鮮明になります。

道の途中で覚えたい情報を置くポイントを決める

次にご紹介するのは「道の途中で覚えたい情報を置くポイントを決める」ということです。

ポイントの例としては建物を歩いていく道中にある部屋や家具、照明などが挙げられます。

ソファには数式、ベッドには英単語、トイレには古文単語といったように覚えたい情報をどんどん置いていきましょう。

ここで重要なのは一つのポイントに覚えたい情報を詰め込みすぎないようにすることです。

最初のうちは一つのポイントに覚えたい情報は一つと決めて記憶するようにすると良いでしょう。

情報と紐づける鍵を作る

アンティークな鍵次にご紹介するのは「情報と紐づける鍵を作る」ということです。

各ポイントに覚えたい情報を置いたらその情報を引き出すための鍵が必要となります。

この鍵はできる限り印象に残るものにして置くことが重要です。

例えば覚えたい情報を置いた際に感じた匂いや周囲の音、紐付けるイメージをインパクトの強いものにするといったことですね。

イメージを鍵とする際にはできる限り頭を柔らかくして、馬鹿馬鹿しいと思えるくらいのものを連想すると良いでしょう。

また覚えたい情報に関連するイメージを鍵とするのも非常に有力です。

年号を覚える際にはその年に起こったことや活躍した人物を情報を引き出す鍵とすれば、記憶を引き出すことは容易になることでしょう。

宮殿内を毎日移動する

最後にご紹介するのは「宮殿内を毎日移動する」ということです。

覚えたい情報をポイントに置き、紐付ける鍵を決めたら宮殿のイメージをより強固するため、毎日脳内で歩き回ることを心がけるようにしましょう。

一度作り上げれば特に時間はかからず、5分程度で歩き回れるはずです。

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まとめ

以上、古代ギリシャ時代から用いられている記憶術「記憶の宮殿」をご紹介しました。

世の中には数多くの記憶術があり、どれを選択して良いか迷うことも多いでしょう。

その中で記憶の宮殿は長い伝統を持つ記憶術というだけでなく近年その効果が立証されているため、試してみて全く効果が無かったということはまず無い、と言えます。

ぜひ英単語や古文単語、数学や物理の公式の暗記に利用されてみてはいかがでしょうか。

冒頭でも触れたように受験勉強において暗記というのは非常に大変な作業で、これに対して頭を悩ませている学生も少なくない事でしょう。

そんな学生の皆さんはぜひ記憶の宮殿を試してみて、楽に暗記を進められるようにしてください。

当記事がその参考になれば幸いです。

この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表:池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2019年12月29日  
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