ビリギャルの勉強法とは?
チーム個別指導塾「大成会」教育コラム

あの『ビリギャル』がやっていた勉強法!マインドセットとは?

この記事は、学習塾「大成会」のコラムです

今回は、慶應合格のサクセスストーリーでベストセラーとなり一世を風靡したビリギャルについて、徹底的に解説します。
そのバックグラウンドからマインドセット、勉強法にいたるまで詳しく紹介します。

ビリギャルは本当にビリギャル?

実は名古屋の名門女子校出身

ビリギャルの小林さやかさんは、名古屋の愛知淑徳学園出身だというのが、一番信憑性が高い情報となっています。
愛知淑徳学園は、中高一貫の女子校です。

偏差値は60で、名古屋ではそれこそ名門のお嬢様学校として知られています。

ビリギャルの本編25ページでは、以下のような記述があります(※)。

「彼女は名古屋では『お嬢様学校』と呼ばれる私立高校Xに通っている高校2年生。中学から大学まではほとんど試験無しでエスカレーター式に上がれる学校……」

この記述が、愛知淑徳学園出身だという主張を補強しています。

※参考:学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 坪田信貴著 角川出版

本当にサクセスストーリーなのか

疑問と理解愛知淑徳学園出身だと、偏差値30からの大逆転劇という本文の論調とは異なるのではないか、と批判されることがあります。
確かに、普通の公立高校でのビリと、ちゃんとした中学受験を経て偏差値60のスコアを持っている私立学校でのビリでは、話が違います。

合格実績から考察

なかには、灘高校のようなものだからそこでビリでも慶應合格は当たり前、と指摘する人がいます。
確かに、灘高校であれば、そのなかで劣っていても慶應合格はあり得ます。

灘高校の平成31年度データでみてみると、東大合格者が59名、京大が33名です(卒業者数は219名)(※)。

※参考:灘高校 平成31年度入試 大学合格者数

一方で、愛知淑徳高校の2019年度大学合格実績をみると、東大は1人もおらず、慶應が7名、早稲田が6名、MARCH以上では明治が17名と最も多いです(※)。

※参考:愛知淑徳高等学校 進路指導 大学合格一覧

灘高校は偏差値79で、前述のように愛知淑徳中学の偏差値は60です。
このように、名古屋では有名なお嬢様学校でも、さすがに灘高校と比較すれば合格実績、偏差値からして雲泥の差があります。

やはりビリギャルの慶應合格は快挙

このことから、ビリギャルが愛知淑徳中学・高校の出身だからといって、そのサクセスストーリーに水を指すようなものではありません。

学年で慶應には7人しか現役合格していないのですから、ビリからそこへ入ったのであれば、充分に快挙といえます。

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ビリギャルの受験科目と合格学部

ビリギャルは、英語の勉強の他に、日本史と小論文を行っています。
そして最終的に慶應大学の総合政策学部に入りました。

慶應の総合政策学部は地歴がいらない

現在、慶應大学の総合政策学部は、英語と小論文の試験だけで入れます(※)。
日本史の負担がありません。
他の法学部や文学部、商学部、経済学部では地歴があります。

※参考:慶應義塾大学 2020年度 一般入学試験要項

このことから、総合政策学部は慶應のなかでは入りやすい、穴場の学部と考えられています。
入りやすい理由は、人気の低さもあります。

ビリギャルの総合政策学部は田舎のキャンパス

なぜ人気が低いかというと、総合政策学部は湘南藤沢キャンパスに通うためです。
湘南藤沢キャンパスはSFCと呼ばれていて、SFC=総合政策学部としても使われています。

新宿から小田急線で快速急行に乗り、50分ほどの湘南台駅が最寄です。
新宿から電車が進めば進むほど、どんどんと田園風景が多くなり、やがて完全な田舎に行き着きます。

キラキラの三田とは雲泥の差

一方で、慶應の本キャンパスたる三田は、東京タワーを横目に通学します。
敷地こそ狭いですが、皆がお洒落な服に身を包み、女子の多くはメイクも毎日ばっちりして来ます。

戻ってSFCでは、おしゃれに気を遣わない人も多く、女子のなかにはメイクもして来ない子がかなりいます。

田舎のキャンパスは人気・偏差値が下がりやすい

東京の街並み大抵、大学は都心にないと偏差値や人気が下がる傾向があります。
たとえば、かつて中央法学部といえば法学系のなかでは№1でしたが、八王子の田舎に移転してからというもの、人気と偏差値が下がっています。

明治大学法学部は御茶ノ水という都心にあることから、人気・偏差値は上昇傾向です。
そのため、現在では中央法と明治法の偏差値は横並びです(※)。

※参考:ベネッセ マナビジョン 明治大学

ビリギャルは慶應文学部には落ちている

実際のところ、ビリギャルは総合政策の他に文学部を受験しましたが落ちています。
本編では文学部受験時、坪田先生から気合入れでもらった缶コーヒーが身体に合わず、体調の悪い状態で受けたというエピソードが載っています。

体調が良かったらどうだったかは分かりませんが、一般的にいえば、文学部に落ちたけれど総合政策には受かった、というのは上記の理由から至極当然の結果だといえます。

ビリギャルのバックグラウンド

ビリギャルこと小林さやかさんは、中学こそ名門のお嬢様学校へ入りましたが、その後、タバコを吸っていることを友人に告げ口されて停学処分になるなど、素行の悪さ、成績の悪さから教師や父親から見放された生活を送っていました。

しかし、母親の「ああちゃん」はさやかさんを見捨てず、個別指導型の塾に通わせます。
ここで出会ったのが、ビリギャルの著者である坪田信貴講師です。

周囲から劣等生のレッテルを貼られていたビリギャルにも、坪田氏はその信念である地頭が悪い子などいない、やれば必ずできる、を適用していきます。

ビリギャルのマインドセット

特にビリギャルの勉強法で大事なのは、このマインドセットです。

負の感情を利用

小林さやかさんの勉強の原動力となったのは、1つは負の感情です。
自分を馬鹿にしてきた人たちを良い大学に入ることで見返したいという気持ちです。

このような強い気持ちは、確かに偏差値を爆発的に上げるために有効に機能します。
大学受験というのは、やるべき勉強が決まっています。

正しい方法でしかるべき時間をかけて勉強すれば、必ず合格ラインに達するようにできています。
仮に東大に入るのに必要な勉強時間が3000時間だとしたら、これだけの時間、正しいやり方で勉強に取り組めば良いわけです。

地頭の良し悪しは努力で覆せる

坪田氏の言うように地頭が悪い人が絶対的にはいなかったとしても、相対的な良し悪しはあります。
たとえば、東大に受かるのに3000時間の勉強が必要な子もいれば、2000時間で足りる子がいる一方で、4000時間が必要な子もいるわけです。

同じ学力レベルにより少ない時間で辿り着ける人はすべからく優秀な頭と評価して間違いなく、逆に普通より時間をかけないと同じ水準に達しない子は、優秀な子に比べれば地頭が劣るといわざるを得ません。

ただ見方を変えると、その優秀な人も2000時間はかけないと東大に受からないわけです。
一方で、その人より地頭が劣っている子も、優秀な人の倍時間をかけて勉強すれば、同じ大学、同じ学部に受かります。

マインドセットの内容はなんでも良い

思いやりここで大事になってくるのが、それこそマインドセットです。
ビリギャルのように負の感情を利用しても良いですし、あの大学に入ったら可愛い子、あるいは、イケメンがたくさんいる、というのをモチベーションにしても良いです。

ちなみにビリギャルは、なぜ東大ではなく慶應を第一志望としたかというと、イケメンが多そうだから、という理由です。
東大はイケてない人が多そうだけど、慶應はお洒落なイケメンが多そうだし、もしかしたら、櫻井翔に会えるかもしれない、これが慶應に決めた理由です。

つまり、自分が勉強に向かえる理由であれば、どんな類のものでも良いのです。
東大生と言ったら周りがすごいと言ってくれるから、という理由でやる気になれるなら、それでも構いません。

マインドセット次第で東大にいける

優秀な頭を持っていて、それなりに勉強もしてきていて、周りから優秀だと評価されている人がいたとします。
しかし、高校三年生のときにやる気がでずに怠けて、トータル2000時間の勉強時間に達しなければ、東大に落ちます。

高校三年生までビリギャルのように劣等性の烙印を押され、教師から馬鹿にされてきた生徒も、奮起して勉強し、仮に4000時間の勉強に達することができたなら、東大に合格できます。

このように、ビリギャルの勉強法として何が成功への道筋となったのかを知るには、具体的な勉強方法より前に、このマインドセットが非常に大事な要素です。

ちなみに、ビリギャルは慶應を目指すと決めてから、1日15時間の勉強をしていました。

ビリギャルの勉強方法

ビリギャル的ノートの取り方

ノートとペン勉強法として、まずはノートの取り方です。
ビリギャル本編143ページにおいて、コーネル式ノートが推奨されています。

これは、ノートを3つのパート(Notes・Cues・Summary)に分けて取る方法です。
アメリカのコーネル大学が発祥であることから、こう呼ばれています。

Notes(ノート)パートは、普通にノートを取ります。
Cues(キュー)パートでは、自分でノートに書いた内容について質問事項を記載します。

Summary(サマリー)パートは、文字通り要約です。
真に憶えるべき大事なポイントを書き出します。

上記3つのパートに分けるのは、復習をしやすくするためです。
週末など授業でやったことを復習する際に、まずCuuesだけを見て、自ら作成した問いに答えるられるかを判断します。

答えられなければ、NotesやSummaryを見て、記憶に努めます。

ビリギャル的記憶法

さらにビリギャル本編では、記憶法についても解説されています。
146~147ページで、「ホールド法」と「ステップ法」の2つのやり方が書かれています。

ホールド法

脳のイメージ「ホールド法」は、脳の短期記憶と長期記憶を上手く利用したやり方です。
受験では、いかに知識を長期記憶として保持しているかが鍵となります。

短期記憶は作業記憶とも呼ばれ、脳がすぐに忘れても良いと判断している記憶です。
これは、15~30秒しか明確に保持されません。

そこで、1つの情報を記憶したら、わざと15~30秒ぼーっとします。
その後、当該情報を思い出そうとします。
この過程を経ることで、脳がその情報は大事なものなんだ、と認識しやすくなり、忘れても良い作業記憶ではなくて、長期記憶として保存しやすくなります。

ステップ法

一方で、「ステップ法」というのは、ポピュラーな方法です。
1ページ目を記憶した次の日は、1ページ目、2ページ目を記憶します。
さらに次の日は、1ページ目、2ページ目、3ページ目を記憶します。

このように、復習を必ず入れていくことで、忘れる隙を作らないようにします。

英語

英語の勉強では、特に長文問題が鍵になります。
そして長文問題を攻略するには、どうしても語彙力が必要です。
ビリギャルでは、張り紙を使う方法(本編153ページ参照)が紹介されています。

張り紙で単語を覚える

1枚の紙に大きく、英単語、品詞、意味、用法を記入します。
もちろん、書くのは1枚の紙に一語だけです。
これを、トイレに貼ります。

トイレだと必ず目に付くからです。
そこで必ず音読をします。
音読をすることで、より頭に入りやすくなります。

先の記憶法とも関連しますが、よく英単語を憶えるときに、ひたすらノートに同じ単語を書いていく人がいます。
この方法を、ビリギャルでは否定しています。

何度も書いて憶える方法は「大間違い」だといっています(本編145ページ参照)。
何度も同じことを書くと、脳は「1回1回の記述は大切ではない」と判断してしまうためです。

張り紙は例外的に作れば良い

私見では、特にどうしても憶えられない単語や、英語に触れたことがない人の導入として遊び程度に取り入れるのでもなければ、張り紙を使う方法はおすすめしません。

1枚に1語を書く方法は、効率が悪いからです。

■英単語は関連語・類義語が大事

英語の勉強英単語の場合、関連語が大事です。
たとえば、「decide(決定する)」という単語があります。
これは動詞です。
他に「decision(名詞)」、「decisive(形容詞)」、「decisiveness(名詞)」と変化します。

さらに類義語も重要です。
decideの類義語では、determine、resolveが有名です。
それらの類義語にも、名詞や形容詞が存在します。

英単語は、1つの単語について、関連語や類義語があり、これらを包括的に記憶していく必要があります。
それによって、保持している単語数を稼いでいくわけです。

東大合格に必要な単語数はおよそ6000語といわれています。
慶應合格のためにはそこまではいりません。
ただ、難度の高い大学であればあるほど、より多くの単語数が求められます。

■張り紙に関連語・類義語まで書くのは手間

では、張り紙を使う方法だと、いちいち上記で示したような関連語や類義語まで書かなければならなくなり、相当に手間です。

もちろん6000語など現実的ではないですし、100語でも大変です。
それならば、もともと関連語や類義語が記載されている英単語帳を熟読するほうがはるかに効率が良いです。

そのときは、ビリギャルで紹介されているような他の方法、それこそステップ法や音読を駆使して記憶の定着に努めます。

日本史

今では慶應の総合政策を受けるには、日本史は要らないですが、以下にビリギャルが行った勉強法を紹介します。

ポイントは、漫画で学んだ、ということです。
ビリギャル本編184ページにおいて、小学館と学研の歴史漫画シリーズが推奨されています。

ビリギャルが買い行った書店では、集英社のものしかなく、それでも良いか坪田先生に聞いたところ、小学館か学研のじゃなきゃダメ、と言われました。

漫画では、かなり細かい部分も丁寧に読むことが大事です。
書いていることを全て理解し、記憶できれば、難解大に受かるだけの力が身に着きます。

・参考1:小学館版 学習まんが・少年少女日本の歴史

・参考2:学研まんが NEW 日本の歴史

小論文

原稿用紙と鉛筆ビリギャルは、坪田先生からの薦めで主に2つの書籍を使って小論文対策をしています(ビリギャル本編173ページ参照)。

1つは、「14歳からの哲学」です。
哲学の入門にベストで、これを要約することで、多方面的な思考を獲得します。

もう1つは、「文藝春秋オピニオン 20xx年の論点100」です。
1つのテーマについて2人以上の反対意見が掲載されていて、やはり多角的な視点が養えるのと、素早く重要テーマをカバーできます。

・参考1:14歳からの哲学 考えるための教科書 池田晶子著 トランスビュー

・参考2:文藝春秋オピニオン 2020年の論点100 文藝春秋

小論文作成で意識するポイント

小論文を書く際には、以下の構成を意識する必要があります。

  1. 要約
  2. 主張
  3. 反論
  4. 再反論
  5. 結論

要約は練習次第で上手になります。
そして、重要なのが②で、自分の意見を述べることです。
これまでの体験や経験と上手く結び付けられると評価が上がります。

自説だけで終わってしまうと、説得力が欠けます。
必ず疑問点や反論を指摘することが大切です。

ここでは、なるべく端的に済ませます。
反論はあくまで自分の主張を論じるうえでのポイントを挙げる意識で良いです。

小論文においてのキーは、自分の意見を主張し、その正当性を読み手に分からせることです。
そのため、反論はポイントを挙げるに努めて、あまり長々と論じないようにします。

そして、反論で挙げたポイントをベースに、それを攻略、看破できるだけの論証を④再反論で展開します。
最後に結んで終わります。

上記の構成を意識して、さらに上掲の2冊の本を使って、実際に答案作成をします。
ビリギャル本編では、1週間に1つのテーマ、これを4ヶ月続けて計16テーマをこなすことを薦めています。

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ビリギャルについてまとめ

今回は、ビリギャルのバックグラウンドやマインドセット、その勉強方法までをみてきました。
慶應のなかでは穴場といわれる総合政策学部ですが、それでも全く勉強をしてこなかった状態からの1年半での慶應合格は、充分に快挙といえます。

特にマインドセットとしてはなんでも良いから、その大学に必ず受かりたい、という強い気持ちを湧き立たせることがビリギャルから学べる重要事項です。

勉強方法としては、紹介されている各書籍を利用したり、ノートの取り方を実践したりなど、自分の学習に適用できそうなものを試してみるのが良いです。

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この記事を監修した人

監修者の画像
チーム個別指導塾「大成会」
代表:池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

学習相談、体験学習などいつでも受け付けております!

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