大学の多様な選択科目の特徴と選び方!高校についても解説

選択科目の特徴と選び方!
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大学は、高校までと違い科目選択の自由度が極めて大きいのが特徴です。
必修科目はあるものの、それは一部であって、選択必修、自由選択科目の割合が極めて大きいです。

大学での選択科目の選び方、また特色ある選択科目について一例を紹介します。
さらに、高校生もわずかに選択科目がありますから、その選び方についても解説していきます。

大学は選択科目が幅広い

たとえば早稲田大学の国際教養学部でみてみると、卒業要件単位124のうち、選択必修、自由選択科目の数は87単位となっています(※)。

※参考:早稲田大学 国際教養学部

疑問と理解他にゼミである演習科目は必修ですが、どのゼミにするかを自由を選ぶことができます。
このように、大学では選択の幅が大きいのが特徴です。

どの科目を選択するかは、ニーズによって異なります。
それこそ、大学院進学のためにGPAを重視する人は、良い成績を取りやすい科目を選びます。

バイトや趣味などの関係で、週に3日大学に行かない日が欲しいと思えば、必修の日に選択科目を集めたりして、休みを作ることも可能です。

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教師になりたい人は教職課程を履修

大学生の女子生徒大学では、教職課程や司書課程が用意されています。
これは、将来教師になりたかったり、司書になりたかったりする人が選びます。

たとえば教職課程には、あらかじめ取るべき科目が設定されていて、これを履修していく必要があります。

早稲田大学では、4年に教育実習演習が配当されています(※)。
これは、実際に母校に行って授業を行うものです。
多くの人が、中学や高校のときに、実習生による授業を体験したことがあります。

※参考:早稲田大学 2019年度教職課程履修の手引き

これは、まさにこの実習演習でなされます。
高校の教育免許のみを希望する方は2週間以上、中学の教育免許も希望する場合には3週間以上の実習が必要です。

教育実習演習に登録するためには、その前提科目の履修が必須になっています。
教職概論や教育心理学、教科教育法などの単位所得が必要です。

教育実習演習の内容

教育実習演習ではいきなり実習先に行って授業が任されることはありません。
まず事前指導でこれまで学んだ専門科目、教職科目の再考が行われ、実習先での心構えや立ち振る舞いについて説明されます(※)。

※参考:新版 教育実習まるわかり 宮崎猛 小泉博明 編著 小学館 P72 「教育実習にはどんなプロセスがある?」

実習校での教育実習が終わると、事後指導が行われます。
ここで、各生徒の実習先であった出来事など感想を集めて、学校ごとの違いを比較検討します。

そして原点に立ち返り、教育現場たる学校とはなんなのか、教師とはどうあるべきなのか、ということを思索します。

教職課程は卒業要件単位に入らない

このように、将来教職を志すのであれば、大学で教職課程を選ぶ必要があります。
となると、おのずと取るべき科目が定まってきます。

注意ただし、教職課程で取った単位は、卒業要件単位に算入されないケースがあります。
この場合、卒業のためにさらに他の科目を履修しなければならなくなり、結果的に教職課程を選ぶと履修科目が増えて忙しくなる例が存在します。

しかし現状、教職につくためには必須の課程なので、教師になるという強い志をもって乗り越える必要があります。

大学の多種多様な選択科目例

講義室大学というと、高校では考えられないほどの大きな教室で、100人を超える学生がマイクを持った教授の講義を聴く、というイメージを持っている方がよくいます。

高校のように授業中に指されることもないので、寝てようとスマホをいじってようと大丈夫、といったイメージです。

しかし、実際にはそのような大教室でただ聴くだけの面白みのない講義ばかりではなく、内容が刺激的だったり、新鮮さがあったり、生徒からも能動的に発言が認められていたりするものなど、多くの種類があります。

高校では考えられないような、大学だからこそありえる授業も多いです。

トップスポーツビジネスの最前線

たとえば、早稲田の例でみてみます。
早稲田ではオープン科目というものが用意されています。
いわゆる自由選択科目で、しかも全学部が対象になっているものです。

およそ早稲田の学生であれば誰でも履修登録できます。
オープン科目で人気を集めていたのが、平田竹男教授の「トップスポーツビジネスの最前線」という講義です。

平田氏は横浜国立大学出身で、日本サッカー協会国際委員の経歴を持っています。
この講義は、特に有名人がゲストでやってくるのが特徴でした。

2015年度の例でいうと、元テレ東アナウンサーで現在はフリーで活動中の大橋未歩アナや、元読売ジャイアンツ投手の桑田真澄氏などです(※)。

※参考:早稲田大学 平田竹男研究室 トップスポーツビジネスの最前線 ゲスト一覧

このような有名な方が当たり前のように授業にやってくる、というのは高校ではあまりないことです。
大学ならではの豪華な講義の一例です。

プロフェッショナルズ・ワークショップ

講義を聴くだけではない、自ら主体的かつ能動的に発言し、行動することが求められる講義の例としては、プロフェッショナルズ・ワークショップがあります。

参加企業が抱える課題や問題点について、その改善策を学生がチームを組んでプレゼン、提案します。
学生にとっては企業に意見を提出し、影響を及ぼすことができるという貴重な経験になります。

企業にとっては、学生というすれていない新鮮な目線での意見を得ることで、やはり新たな側面からの解決策をみつけられるメリットがあります。

参加企業はTBSやフジテレビ、そごう、西武といった有名企業ばかりです。
主に夏季休暇をメインに活動がなされます。

2017年度まで合計で73のワークショップが開催され、のべ970名もの学生が体験しています※。

※参考:早稲田大学 プロフェッショナルズ・ワークショップ

1つのワークショップにつき定員が10名程度と少なく、書類選考と面接選考でふるいにかけられます(※)。
第一志望と第二志望のワークショップを選んで応募する形になります。

※参考:TBS テレビ&早稲田大学 プロフェッショナルズ・ワークショップ2019

履修選択の動機もまた多様性があって良い

以上のような多彩な選択科目は、早稲田に限ったことではありません。
どこの大学でも高校とは一線を画したより刺激的だったり、特徴的だったりする講義が開かれています。

履修選択する動機はなんでも構いません。
それこそ上記のように教師になりたくて必要な科目を取らなければならなかったり、TBSに就職したいからTBSのワークショップを受講したりは当然に建設的です。

一方で、単に面白そうだから、という理由で「トップスポーツビジネスの最前線」のような有名ゲストが来る講義を選ぶのも良いです。

高校の選択科目の選び方

高校においても、多少なり2年生から科目の選択余地が生まれるケースが多いです。
それこそ、数Ⅱ・Bや物理を取るかどうか、日本史にするか世界史にするか、といった具合です。

志望校との相性

このとき、気をつけるべきなのは一番に志望校との兼ね合いです。
たとえば、世界史が得意だからという理由だけでそれを選択し、実際のところ、志望校が日本史だけだと分かったら、授業では世界史を聞きながら、家に帰ったら日本史ばかりやらなければならない事態に陥ります。

私立文系志望の場合

黒板の数式と定規、鉛筆特に多いのは、私立文系の方で数学や物理を選択すべきかどうか、という思考です。
このとき、センター利用入試を受けるかどうかが1つの指標となります。

たとえば早稲田大学法学部の場合、センター利用は5教科6科目(内選択科目が1つ)です。
理科の受験が必須で、①物理基礎 ②化学基礎 ③生物基礎 ④地学基礎から2科目選択する必要があります。

このとき、物理を選ぶなら、高校で物理を選択する実益があります。
しかし、仮に生物を選び、それが1年次の必須科目だとしたら、特に2年次で物理を選択する理由はありません。

選択科目は大学での勉学に影響しない

高校の選択科目において、よく大学での授業の基礎となるものを選ぶべきだ、という意見があります。
しかし、実は高校での選択科目の勉強が大学での講義にそのまま生かされるのは例として少ないです。

六法全書たとえば法学部なら、専門科目として民法や憲法、刑法などを必修で勉強することになります。
ここに高校での物理や日本史といった選択科目が生きてくるかというと、ほぼ影響は皆無といって良いです。

新たに条文の意味を把握し、法的思考力を養っていくことこそが必要であり、それが最も大学での勉学において必要なことです。

必修科目は当然に基礎となる

法学部でも必修で語学を取ります。
それこそ英語なら、すべからく高校での必修で学んだ基礎力が必要です。
このように、こと高校の必修科目、大学での入試科目がその後の学びに影響をすることはあります。

疑問を抱く女性しかし選択科目の選び方で大学での勉強の有利不利が決まってくる、というのはいささか誇大な解釈だといえます。

そのため、あくまで高校での選択科目は自分が入りたい大学に有効かどうかの視点を真っ先に意識するべきです。
真に効果的な選択をするためには、やはり早い段階で志望校を明確にしておき、さらに自分がどの選抜方法を重視するのか、ということをもはっきりさせておくことが重要です。

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大学の選択科目についてまとめ

今回は、特に大学の多様な選択科目の特徴や選び方をメインに、高校についても重要ポイントを挙げて解説してきました。

大学では、教職や司書資格を取りたい方のために、必要な科目を設置しています。
将来の目標に照らして履修登録をする視点が重要です。

一方で、有名ゲストを招いたり、大手企業とタイアップしたりなど、高校とは異なるスケールで実施される選択科目を興味本位で選ぶのもありです。

高校生は、特に志望校と利用する入試形態を早めに定めて、それを念頭に選択科目を決めるのが間違えないポイントです。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2019年11月15日 更新日:2024年2月28日
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