高等専門学校の向き・不向き

高等専門学校が向かない子もいる?特徴を見て進路を決めよう

高等専門学校は中学卒業後の進路として高等学校と併せて検討される学校です。
ほとんどの方は一般的な高等学校を選択しますが、高等専門学校はどうなのでしょうか。
そのような疑問に答える形で本記事は構成されています。

高等専門学校の特徴

まずは高等専門学校についてを知る必要があります。
詳しくは以下の記事で解説していますが、そこから重要な部分を3点抜粋して紹介します。

高等専門学校は通常の高等学校とざっくり比較すると

  • 就業年数が5年(ないし5年半)である事
  • 分野(主に理系)に応じた専門的な知識・技能を身につける
  • 卒業後は短大卒と同等に扱われる

という点が違います。

高等専門学校は高等学校と比べると一癖あり、進路を決めづらい中学生ではあまり選ばれない学校です。
そのため高校受験ではあまり見向きもされないという訳です。
しかし、中学生時に将来設計が確定している生徒にとっては理想の学習環境であるという事もお伝えしておきます。

学生ロビーまた先述の記事では本旨とは外れるため取り上げておりませんが、高等専門学校では寮生活となる場合が大半を占めます。
高等専門学校は大抵の場合、地方に校舎が建てられているのでそのような事になるという訳です。
このあたりも通常の高等学校とは違うので高等専門学校に進学を検討している方は寮生活も考慮する必要があります。
北海道にある高等専門学校は全部で4校。
旭川、苫小牧、釧路、函館と札幌に比べると地方になってしまう上に電車の本数も限られているので大抵の場合は寮生活となるでしょう。

高等専門学校に向かない人

高等専門学校では一年目からハイレベルな専門的知識を学ぶ事から入学するべき人を選びます。
寮生活も加わることから高等専門学校に進学するにはある程度覚悟が必要です。
下記に当てはまる方は高等学校に進路変更をするか腹を括って進学しないと後悔する可能性が高いです。

目的意識を持って受験しない人

高等専門学校の魅力は早くから職業に関する専門知識を学び実践が出来るというところにあります。
そのため入学する目的をしっかりと定めていないと「なんのために勉強しているのか?」と感じることになります。
以下でも取り上げていますが、高等専門学校に入学した時点で基本的に進路は限られる事になります。

本当に自分は高等専門学校に進学したいのか、進学して何を学びたいのか等を明確にしないと高等専門学校に入学したことで後悔することになります。
ひとつの目安は「受験する学科をすぐに決めることが出来るか」です。
将来進みたい分野が明確になっていると学科を決める事に悩む必要はありませんよね。
つまりは、受験する学科(もしくは二年生以降に選択したい分野)がすぐに決められないのであれば高等専門学校は考え直したほうが良いという事です。

理系科目が得意なだけの人

中学時代に理系科目が得意だという理由だけで高等専門学校に進学するのは無謀です。
理系科目が得意な場合、高等専門学校に進学すること自体は難しく有りませんが、卒業するには大変な苦労を強いられるでしょう。
なぜなら高等専門学校では入学当初から卒業後の進路に向けた職業教育が始まるからです。

例えば商船系の高等専門学校では国家資格である三級航海士の受験資格を得るために、また国家試験を通過するための教育が始まります。
そのため将来の夢がフェリーの航海士であるなどハッキリとした目的を持っていないと高等専門学校での勉強について行くことは出来ません。

寮生活になじめない人

引きこもり先述の通り高等専門学校では寮生活が前提となります。
どういう事かと言うと「集団生活をしなければいけない」「門限が有る」「食事や入浴の時間が決まっている」という今まで経験したことのない環境に身を置く必要があるという事です。

寮では集団生活の一環で清掃や食事などを他の生徒と一緒に過ごすことになります、嫌だなと感じるのであれば高等専門学校に進学することは考え直したほうが良いでしょう。

寮の規則は校則と同様に厳しい場合も多く、規則に縛られながらの生活に慣れない人にとっては相当な苦痛を感じる事でしょう。
門限の時間には必ず寮に帰らなければならず夕飯のメニューも決められない、お風呂に入ったり起床の時間は守らないといけない。
高等専門学校に進学した人が後悔した点として挙げているものです。

主体的に学習ができない人

高等専門学校の生徒は将来に就きたい職業が決まっているので意欲的に学習に取り組んでいます。
課題はもちろん自分の興味のある分野に関しても主体的に探求することが出来る人は高等専門学校の授業について行く事が出来るでしょう。
授業は受け身・聞くだけになりがちな人は高等専門学校の授業でついて行く事はできません。

将来、大学進学を考えているのであれば主体的に学習に臨む姿勢は必要なので、高等学校で身につける事を強くお勧めします。
高等専門学校に入学して、そのような環境に慣れるというのも効果的な手段です。

青春を謳歌したい人

告白のイメージ高等専門学校では恋愛など青春を楽しめる機会が高等学校と比べ少ないです。
理由は「授業の難しさ」「課題の多さ」「寮生活」などが挙げられます。
時間の使い方を工夫すればある程度楽しむことは出来ますが、青春に学生生活を捧げるつもりの方は高等専門学校に進学すべきではありません。

高等専門学校機構の統計によると全生徒に占める女子生徒の割合は平成29年5月の時点で約2割と非常に少ないデータが示されています。
男性にとっては恋人を作って二人で放課後、喫茶店へ向かい談笑する等は非常に厳しい実態があります。
そもそも高等専門学校はアクセスの悪い立地にある場合も多く、娯楽を楽しむことが出来る場所も限られています。

世間では「高専病」なる高専生の傾向もあるそうです。
知らなかった言葉なので調べましたが、本記事で取り上げる内容としてあまり相応しいものでは無かったため掲載は控えております。
気になる方は各自で検索して下さい。

高等専門学校に向いている人

マイナス面を先に紹介してしまいましたが、高等専門学校の魅力は他のところにあります。
以下の項目に当てはまるのであれば殆どの方は楽しく学校生活を過ごすことが出来ると思いますが、あくまでも参考までにお願いいたします。

将来に就きたい分野が高等専門学校で開講されている場合

「将来は住宅の設計をしたい」「船を操縦して各地を飛び回りたい」など将来のビジョンが現時点で明確に見えている人にとって高等専門学校は非常に心強い味方となります。
専門的な分野を深く学び、実習の機会も多く設けられているので卒業時には相当数の知識や経験を備えた人材になることが出来ます。

後にも取り上げていますが、高等専門学校で学んだ知識をもっと深めたいという場合には三年次編入で四年制大学へ入学するのも手です。

大学でも同じ分野を勉強したい人

黒板の前に立つ女子大生高専卒では就職面で不安が残るという方は高等専門学校を卒業後、四年制大学の三年次編入を行うことになります。
高等専門学校を卒業すると基本的には短大卒と同等の扱いをされますが、中には高卒扱いを受けるような企業も存在します。
大学を卒業することによって大卒としての扱いを受けることができ、給与も上げることが出来ます。

加えて高等専門学校でも非常に高度な学問を取り扱いますが、大学に編入することでそれらの知識を更に深めることが可能です。
途中で気が変わった場合でも分野に関する深い教養を備えた上で社会に出ることも可能なので、特定の分野を深く勉強したいと強く思っているのであれば高等専門学校で間違い有りません。

航海士を志している人

出航航海士になることを目指している方であれば高等専門学校の商船科へ進むのが一番スムーズな進路です。
高等専門学校では5年半の修業期間で三級航海士の受験資格を得られる上に、海事系の大学に編入することで就活にも大変有利になります。
客船勤務を希望する方の場合は特に競争率が激しいので学歴面で少しでも有利になれる高等専門学校の商船科は良い選択であると言えます。

国家資格である三級航海士取得に向けた勉強も大学で入念に行うことが出来るので船で夢を運びたいと燃えている方は是非検討してみて下さい。

自己管理をきちんと行うことが出来る人

高等専門学校では良くも悪くも自律した生活が求められます。
部屋の掃除や入浴などの時間を守り、課題も手際よく進める事で遊ぶことが出来ます。
学校の周辺に娯楽施設が少ないというデメリットはあるものの、上記の事が円滑に出来る方であればなんとか工夫して遊びを楽しむことが出来るでしょう。

心に余裕が出来ると恋愛なども楽しむ余裕も出来るのではないでしょうか。
高等専門学校=恋愛は諦めろという訳ではないので自分で身の回りのことをスムーズに片付けられるのであれば高等専門学校でも快適に過ごすことが可能です。

まとめ

高等専門学校は一癖ある学校で勉強する内容も非常に難しいことで知られています。
その実態は「専門的な授業が多い事」や「それに伴う課題の多さ」が原因です。
高等専門学校では学業だけではなく寮生活の規律も守らないといけない事から自由度に制限が掛けられます。
そのため青春を楽しむ事も難しく悩む高専生もいるようです。
世間では俗に「高専病」と呼ばれる高専生特有の傾向も揶揄される事もあり、特に恋愛に関する体験は悲観されている現状があります。

それでも高等専門学校には将来の夢実現に向けて一直線に走り抜ける力強い生徒が溢れています。
みなさん非常に意欲的に勉強をしており、専門職への就職に励んで居られるようです。
あなたも高等専門学校で一足先に専門家を目指してみませんか?

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