北海道の高校生 交換留学をすすめる理由

世界を目指す北海道の高校生へ【交換留学】をすすめる理由

道内の中学生や高校生で「将来、世界で活躍したい」という夢を持っている人がいましたら、決してあきらめないでください。

それを実現することはそれほど難しくはないからです。

道内の大学に進学して「交換留学」という制度を使えば、費用を抑えて海外で学ぶことができます。
海外の大学で学んだ経験があれば「世界の仕事」に就くチャンスが広がります。

また北海道教育委員会は、高校生の交換留学も行っています。

若いうちに海外に出る方法を紹介します。

交換留学と普通の留学の違いとは

パスポートと飛行機留学には「交換」が付くものと付かないものがあります。

普通の留学は、生徒や学生が自分で、留学生を受け入れてくれる海外の高校や大学を探して応募します。
自分で探すのが難しい場合、日本国内にエージェントと呼ばれる留学先を紹介してくれる企業があるので、そこに手数料を支払って手続きしてもらいます。

普通の留学では、留学先までの渡航費はもちろんのこと、留学先の授業料、滞在費などを自分で負担しなければなりません。
普通の留学はとてもお金がかかります。

交換留学は、日本の高校・大学と海外の高校・大学が、生徒・学生を交換し合う仕組みです。
日本の高校・大学からすると、自分の学校の生徒・学生を海外の高校・大学に派遣する形になります。
そのためいろいろな「便宜(べんぎ)」をはかってくれ、そのなかには交換留学に必要な経費を補助する仕組みもあります。

また大学の交換留学の場合、海外の大学で学んだ単位が、母校の大学の単位に認定されます。

以上のことをまとめるとこうなります。

  • 普通の留学:私的な留学。費用は全額自己負担。
  • 交換留学:高校や大学の交換留学事業に生徒・学生が応募する。無料にはならないが、費用負担を抑制できる。単位認定という特典もある。

道内高校生向け「カナダへの交換留学」

道内の高校生にぜひチャレンジしていただきたいのは、北海道教育委員会が行っているカナダ・アルバータ州との交換留学です。

道立高校に通う12年生が対象で、毎年10人を募集しています。

カナダの高校生を受け入れ、道内高校生がカナダに行く

カナダ国旗北海道教育委員会のアルバータ州交換留学の方法は少し複雑です。

まず、北海道の高校生1人とアルバータ州の高校生1人がペアになります。
そして最初に、アルバータ州の高校生を、北海道の高校生の自宅に迎えホームステイしてもらいます。
アルバータ州の高校生は約2カ月間、北海道の高校生が通う高校に通います。

その後、北海道の高校生がカナダに行き、アルバータ州の高校生の自宅にホームステイしながら、約2カ月間、アルバータ州の高校生が通う高校に通います。

したがって、高校生本人だけでなく、その保護者もアルバータ州の高校生をホームステイに迎え入れる形で参加することになります。

北海道の高校生とアルバータ州の高校生のペアは、北海道教育委員会などが参加者の相性を考えながら決めます。

参加資格

アルバータ州交換留学に応募できる資格は次のとおりです。

  1. 国際交流、国際理解教育、外国語教育に積極的に取り組んでいる、道立高校の12年生
  2. 基礎的な英会話の能力があり、その向上に意欲的に取り組める人
  3. 異文化や異なる習慣、考え方を尊重し、共に学び合い、高め合うことができる人
  4. 心身ともに健康で、かつ、外国での生活に適応できる生徒
  5. 帰国後、国際交流等に関する事業や行事に積極的に参加・協力できる生徒

本人と家族が合意できたら、本人が通っている高校に出願届けを提出します。

その後、北海道教育局が書類審査と面接審査を行い、参加者を決めます。

費用補助は10万円

お金を手渡す参加者には、費用補助として10万円が支給されます。
これは、新千歳空港とカナダの空港の往復航空費に充ててもらいます。
10万円で足りない分は、参加者負担になります。

その他の費用は、参加者負担になります。
その他の費用には、札幌で開催される研修会の出席費用、カナダでの生活費、通学費、空港までの交通費などがあります。

例年、参加者の自己負担額は30万~40万円ほどになります。

学資保険や教育ローンに関しては以下の記事を参考にしてみてください。

2倍学べるメリットは大きい

北海道教育委員会のアルバータ州交換留学に参加した高校生は、カナダでの体験とカナダの高校生を迎え入れる体験の両方を経験できます。
自己負担額や家族の協力など、それなりにコストはかかりますが、2倍学べるメリットは大きいといえるでしょう。

北大の交換留学制度

北大は50の国・地域の約250の大学と交換留学を行っています。

対象大学は、アメリカのアラスカ大学、ウイスコンシン大学マディソン校、ポートランド州立大学、マサチューセッツ大学など、イギリスのアバディーン大学、エジンバラ大学、ニューカッスル大学など、ロシアの極東連邦大学、サンクトペテルブルグ国立大学、モスクワ国立大学などとなっています。

授業料がかからない

北大は提携大学と授業料不徴収の取り決めを結んでいるので、交換留学生が海外の大学に留学してもそこの授業料は負担せずに済みます。
ただ留学期間中の北大の授業料は支払わなければなりません。

留学先で取得した単位が認定され、サポートも充実

留学先で取得した単位は、北大を卒業するときに必要な単位に認定されます。

そして北大の国際交流課の職員が交換留学生をしっかりサポートしてくれます。
派遣前のオリエンテーションだけでなく、留学中もメールで相談にのってもらえます。

条件は厳しい

北大の交換留学を利用するには、選考委員会による書類選考と面接試験にパスしなければなりません。
そのためには、交換留学を希望する狙いを明確にして、英語スキルを高めておかなければなりません。

選考にパスしても、留学先の大学との折衝は本人が行わなければなりません。
さらに帰国したら北大に報告する必要があります。

また留学期間は1年ほどになるので、北大を留年することになります。

費用は奨学金である程度まかなえる

交換留学に必要な費用については、交換留学のための奨学金が用意されています。
交換留学の選考と同時に奨学金の選考が行われます。

奨学金には種類があり、「北海道大学・ニトリ海外留学奨学金」は準備金10万円と生活費月5万円が支給されます。
また、「北海道大学フロンティア基金クラーク海外留学奨学金」は一括で総額25万円が支給されます。

北大の交換留学は「自己負担が少ない留学」になるでしょう。

準備には1年くらいかかる

交換留学事務を担当している北大・国際交流課は、交換留学の選考を通過するには、1年ほどの準備が必要とアドバイスしています。
語学力を上げるのはもちろんのこと、留学終了後の北大での学習プランも立てなければなりません。

札幌大学の交換留学制度

札幌大学には交換留学制度認定留学制度があります。

交換留学制度

ニュージーランド国旗交換留学制度は、札幌大学の海外の協定大学に半年または1年間留学します。
協定大学で取得した単位は札幌大学の単位に振り替えることができます。

協定大学での授業料は免除されますが、留学中の札幌大学の授業料は負担しなければなりません。

協定大学は、ニュージーランドのオークランド工科大学や、オーストラリアのシドニー工科大学や、中国や韓国の大学です。

応募資格は次のとおりです。

  • 札幌大学の13年生と、札幌大学女子短期大学の1年生
  • 留学費を個人負担できる経済力がある
  • TOEFL435点以上」「韓国語での面接」「中国語検定4級以上」など

選考は、志望理由書と研究計画書による書類選考と面接です。

また、補助金や奨学金などは特に用意されていません。

認定留学制度

認定留学制度は、学生が自由に留学先を決め、大学に承認してもらう仕組みです。

留学先大学の単位は札幌大学の単位に振り替えることができますが、留学中の札幌大学の授業料も、留学先大学の授業料も自己負担しなければなりません。

このような大学生は交換留学をする必要がない

北大は学生に「交換留学を選択しなくても良いケース」を示しています。
かなり厳しい内容で、甘い気持ちで交換留学に臨んでほしくない、というメッセージが込められています。

北大生だけでなく、すべての交換留学を志望する生徒・学生が知っておくべき内容だと思うので紹介します。

交換留学にあたっての留意事項

旅行気分の人

交換留学は、単位を取得することを最優先にしなければなりません。
留学先の大学の休日に旅行をするときも、北大に報告しなければなりません。

もし旅行の優先順位が高いなら、交換留学ではなく、休学して自由旅行しましょう。

北大での成績が悪く、卒論のテーマも決まってなく、将来計画もできていない人

交換留学は目的ではなく手段なので、「やりたいこと」が定まっていない人が参加しても本末転倒の結果になるだけです。

英語を学びたい人

交換留学の目的は、専門科目を学ぶことです。
英語上達を目指す人は、私費で語学留学しましょう。

語学留学については以下の記事をご覧ください。

遊びではない、やるべきことはしっかりやる

外国人の友人たち北大のこの注意書きが意図するのは、交換留学を希望する学生の気持ちをなえさせることではありません。
しかし交換留学の参加者は、いわば大学などの組織を代表して派遣されるので、軽い気持ちで臨むわけにはいきません。
例えば「軽めの語学留学」のつもりでいると、もし選考を通ったとしても後で痛い思いをするでしょう。

交換留学が終わるとレポートの提出や留学中に学んだことの報告が求められますが、いい加減な留学生活を送っているといい加減なレポートや報告になってしまいます。

そして交換留学は、ほとんどの人が経験しない学びの場です。
つまり、必要差し迫った学習ではないわけです。
その他の学業をおろそかにして交換留学に臨むのは、本末転倒です。
したがって、交換留学でしか学べないことを必要とする人が参加すべきでしょう。

高校や大学の授業をしっかり受講して、「この勉強だけでは足りない」と思ったときに交換留学を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ~その経験は将来必ず役に立つ

交換留学はいわば公式な留学なので、さまざまな縛りがありますが、しかしその縛りによって海外で緊張して学業に励むことができます。

しかも費用援助を受ければ「安く」海外体験をすることができます。

交換留学で経験したことは必ず社会に出て役立ちますし、将来、海外で仕事をしたい人は、そのときのための訓練になります。

「行きたい」と思ったら、すぐに準備を始めましょう。

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