札幌・北海道の魅力的な学校

偏差値だけじゃない「札幌・北海道のこの学校は魅力的」

偏差値が高い大学は輝いてみえます。
そこに「入りたい」と思っている子供は数多くいますし、自分の子供を「入れたい」と考える保護者も同じくらいいるでしょう。

したがって札幌・北海道内にも、高い偏差値の大学に入るために必要な特別な教育を提供している小学校、中学校、高校は存在します。

しかし、人生も教育も、そのよさは偏差値だけでは決まりません
しかも今は、人々の多様性を尊重する時代です。
学校時代によい教育を受けると、その後の生活もよくなります。

そこで札幌・北海道で、魅力的な教育で注目を集めている学校を紹介していきます。

札幌三育小学校と函館三育小学校

学校法人三育学院は、幼稚園から大学まで、全国に20校を展開しています。
上智大学や青山学院大学などのように、キリスト教系の私立の学校です。

三育学院の小学校が、札幌と函館にあります。

多年齢学級で助け合いを教える

札幌市北区拓北にある札幌三育小学校1951年に開校しました。
三育学院は1926年に千葉県で誕生したので、25年かかって北海道に上陸したことになります。

生徒が教え合う札幌三育小学校では、異なる年齢の児童を教室に集めて授業を行う多年齢学級教授法を採用しています。
児童の場合、1年の差が大きな能力差になります。
異なる学年の子供たちが同じ教室にいれば、年齢が上の子供は下の子供を助けようとします。
キリスト教らしい、助け合いの精神を身につけることができる、というわけです。

また、学校の敷地内には農園があり、米、そば、大豆、ジャガイモなどを栽培しています。
児童たちは種まきや除草作業、収穫などを手掛けます。

札幌三育小学校は情報公開に積極的で、ホームページに保護者アンケートの結果を掲示しています。

評価は4点満点で、「教員の努力、心がけ」3.5「自分らしさ」3.7「活発さ」3.6となっています。

高得点の項目を紹介するだけでなく、「教科学習、英語学習」2.8「知的好奇心、外向性」3.1であると明かしています。

ネガティブな情報も隠さない姿勢は好感が持てます。

英語の授業はネイティブが実施

函館市桔梗にある函館三育小学校は、1学年8人という超少人数教育を実施しています。
超少人数学級なら、教師がすべての子供と温かい個人的なコミュニケーションが取れる、と考えているからです。

ネイティブスピーカー函館三育小学校でも多年齢学級教授法を採用していて、1、2年生、34年生、56年生が1クラスになっています。

そして函館三育小学校では1年生から週3日の英語教育があり、6年間続きます。教師はネイティブスピーカー(英語を母国語にする人たち)です。

さらに、有料で午後7時まで学童保育も実施しています。

三和高等学校(上川郡和寒町)

三和高等学校は、旭川北部の上川郡和寒町にある、不登校になった子供高校を中退した子供のための通信制・単位制の高校です。

この高校がユニークなのは、運営しているのは株式会社札幌自由が丘教育センターである点です。
高校は原則、学校法人か自治体が運営し、民間企業は運営できません。

株式会社が、学校教育法で定められている正規の高校を運営できているのは、株式会社札幌自由が丘教育センターが、内閣府の構造改革特別区域の認定 を受けているからです。

三和高等学校には、全日コースと月1回コースの2コースがあります。

全日コースでも週4日登校、134時間授業

全日コースでも原則、金、土、日が休みです。ただ金曜は体育の授業が入ることもあります。

月~木も学校にいる時間は134時間です。
同校ではこのカリキュラムで、3年間で卒業できるようにしています。

学校に通う日数と時間を減らすことで、学校が苦手な子供に対応しているわけです。

通うのは札幌、宿泊研修のときだけ和寒へ

子供たちが通うのは札幌にある札幌学習センターで、本校である和寒町の三和高等学校には、定期的に行われる宿泊研修のときに行くだけです。

1回コースでも3年で高卒者に

1回コースは、月に1回、和寒の三和高等学校に通うだけで、3年間で高校を卒業できます。
1回コースなら、働きながらでも通うことができます。

1回の通学以外は、レポートで対応します。
レポートは自宅学習が基本ですが、それが難しい場合は、月1回以外にも三和高等学校に通ってスタッフの支援を受けることができます。

さらに月1回コースには、国語や数学や社会などの普通科目の他に、カヌーやヨットの操作を学ぶ自然体験科や、北海道の歴史や文化を学ぶ北海道科があります。
もちろん自然体験科も北海道科も、卒業に必要な単位に含まれます。

北海道標茶高等学校

道立ながら、「尖って」「キャラが立っている」高校があります。
釧路湿原の近くにある北海道標茶高等学校(以下、標茶高)です。

面積日本一の「農」をテーマにした総合学科高校

標茶高の敷地面積は255ヘクタールあり、日本一広い高校です。
生徒数は3学年で約340人なので、生徒1人当たりの面積は7,500平方メートルにもなります。

標茶高は元は農業高校でしたが、現在は総合学科高校になっています。
総合学科とは、普通科でも、農業や工業や商業などの専門学科でもない、第3の高校です。

標茶高には文化理解系列と地域環境系列と酪農・食品系列の3つのコースがあります。

「文化理解系列」「地域環境系列」「酪農・食品系列」

文科理解系列は地域や外国の文化を重点的に学ぶコースです。
行事には、アイヌ文化を学ぶ宿泊研修や復興支援ボランティア、外国クルーズ船ボランティア、英語プレゼンテーションコンテストへの参加などがあります。

地域環境系列では、北海道の現状、環境、価値、食について重点的に学びます。
標茶らしく湿原研究の授業もあります。
そのほか、水質環境調査やタンチョウガイド実習、アドベンチャースクールなどがあります。

酪農酪農・食品系列では、酪農を学ぶ他、食品の加工、開発、流通、販売も学習対象になっています。
授業科目には、畜産、農業機械、農業情報、食品製造、食品化学、応用微生物などがあります。
実際に牛を飼ったり、農作物をつくったりしています。
酪農・食品系列は農業高校のようなカリキュラムになっています。

酪農・食品系列には豚班、牛班、牛乳班、鹿肉班、パフェ班などがあり、生徒はいずれかの班に所属します。
パフェ班のパフェは、あのスイーツのパフェのことで、乳製品を使う商品価値が高い商品であることから、独立した班をつくって研究しています。

すごい課外授業「牛乳班、鹿肉班、自然ガイド班」

標茶高の課外授業は、驚くべき内容になっています。

例えば、チーズをつくるときに牛乳から発生するホエーという水分は、従来は捨てられていましたが、加工商品にする取り組みが始まっています。

標茶高でも牛乳を使ってゴーダチーズやストリングチーズをつくっているので、ホエーが大量に余っています。
そこで標茶高では、生徒たちがホエーを使ったガトーショコラやクッキーを開発しています。

野生のシカ鹿肉班は野生のシカの捕獲技術を研究しています。
クラウドファンディングでお金を集め、シカの捕獲器を開発しようとしています。
また、鹿肉料理を開発し、町内の飲食店にメニューかしてもらう取り組みも行っています。

標茶高でつくったコーヒー牛乳やドリンクヨーグルト、鹿肉ミンチジャーキーは、町内のイベントで販売しています。

自然ガイド入門という授業では、標茶町を含む道東観光のPR活動に取り組んでいます。

タンチョウ国の特別天然記念物であるタンチョウ(鶴の一種)が、標茶町の近隣の鶴居村に飛来します。
その鶴居村には、伊藤タンチョウサンクチュアリという、タンチョウ観察スポットがあり、標茶高の生徒たちがそこで観光客にタンチョウの生態などをガイドします。

また、JR北海道が運行している「SL冬の湿原号」に生徒が乗り込み、車内アナウンスで観光ガイドや標茶町を紹介しています。

さらに日本一広い学校敷地内には群馬山という山があり、冬場はスノーシューを履いて「冬の森散策」をします。
これも授業のひとつです。

酪農や農業の実習では、標茶高生が「先生」になって近隣の小学生に教えることもあります。

標茶高生は「すごい体験」をいくつも重ねて卒業することができます。

インターナショナルスクールをどう考えるか

札幌には、I.S.K札幌インターナショナルスクールという、インターナショナルスクールがあります。

インターナショナルスクールは、いわゆる「小学校」なのですが、教育基本法で定められた義務教育の小学校ではありません。
インターナショナルスクールを卒業しても「小学校卒業」とはなりません。

では、インターナショナルスクールを卒業しても、普通の公立や私立の中学校に進学できないのかというと、そうではありません。
公立や私立の中学校に「通えることもあります」。

どのような仕組みになっているのでしょうか。

そもそもインターナショナルスクールとは

インターナショナルスクールインターナショナルスクールは、本来は日本にいる外国人向けの小学校です。
外国人がここを卒業すれば、母国に帰ったときに「小学校卒業」の学歴となります。

ところが特定の「日本に住む日本人」が、外国人向けの教育に魅力を感じ、子供をインターナショナルスクールに通わせるようになりました。
しかしそのままでは義務教育を修了させることができないので、インターナショナルスクールに通わせる子供を、近所の普通の公立小学校に在籍させるのです。
公立小学校には年に数回、通うことになりますが、メーンの通学先はインターナショナルスクールになります。

それで、インターナショナルスクールを無事卒業したときに、近所の普通の公立小学校も卒業するのです。

在籍させている公立小学校の校長が、インターナショナルスクールで相応の学力を身につけたことを認定し、公立小学校を卒業させるわけです。

したがって法律的には、インターナショナルスクールに通っている子供は、普通の公立小学校に通いながら塾に通っている子供と同じです。

文部科学省はこの方法を黙認している状態です。
ただ、この方法を採用するには在籍する公立小学校の校長の承認が必要です。
校長のなかにはこの方法を認めない人もいますが、保護者は他の小学校の校長の協力が得られればいいわけです。

I.S.K札幌インターナショナルスクールの見解

I.S.K札幌インターナショナルスクールは、正規の小学校に通わせず、自校に通わせることについて次のように説明しています。

  • 在籍している(正規の)小学校と良好な関係を築くため、各学期に12回程度、子供に顔を出させるとよい
  • I.S.K札幌インターナショナルスクールの卒業生が、私立や公立の中学校への進学が不利になることはない

I.S.K札幌インターナショナルスクールのカリキュラム

外国人の生徒I.S.K札幌インターナショナルスクールでは、文部科学省が定める学習指導要領に基づき、国語、算数、社会、理科の主要4教科を教えています。

英語については外国人教師が1年生から教えています。
また算数の授業でも一部は英語で教えています。

また、ピアノやバイオリン、声楽といった授業もあります。

自分の子供を国際人やエリートに育てたい親には魅力的なカリキュラムといえるでしょう。

まとめ~子供の個性を伸ばすために

「落ちこぼれ」という言葉は、学力が低い子供やテストの点数が悪い子供や偏差値が低い子供に使われています。
しかし、人の能力のなかでもとりわけ子供の潜在能力は、学力やテストや偏差値だけで計れない場合があります。

ここで紹介した学校は、子供のなかに眠っている可能性を目覚めさせてくれる可能性があります。

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