高校受験で「志望校」が決まらない人へ…解決策をご紹介!

志望校が決まらない解決策!
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高校受験が近い時期になりましたが、受験生の皆さんはお気に入りの高校を見つける事ができましたか?
本記事はまだ志望校を決めきれていない方向けの内容となっています。
ほとんどの方にとって高校受験が初めての入試でしょう。
勝手が分からず困ってしまうかも知れませんが、本記事をご覧になって志望校選びの参考にして頂けると幸いです。

志望校が決まらない… 原因は?

先生や保護者の方から「早く高校を決めなさい!」と急かされる事もあるでしょうが、高校を選ぶと言っても何を基準に選べばいいのかわかりません。
そのためまずは高校について知ることにしましょう。

高校は中学校よりもハイレベルな勉強をするところ

制服を着た女子高生高校とは中学校で勉強したことをベースにして、更に難しい勉強をする学校です。
現在は高校に進学する事が一般的になっては来ましたが、かつては高校=勉強のできる人が行く学校という認識が強かった時代もありました。
現在の話に当てはめると大学がそれにあたります。
大学も当然ですが高校で学んだことをベースに更に深い勉強を行う学校です。

中学校では英語・国語・数学・理科・社会と社会に出るための基本的な勉強のみを行ってきましたが、高校に進学すると更に皆さんの興味に合わせた学問を選ぶ必要があります。
例えばスポーツが好きな人であれば体育学科のある高校に進学する事になるでしょう。
体育学科では体育の授業が普通科の高校と比較して多く盛り込まれている学校で、将来はスポーツ選手やミズノなどのスポーツ用品メーカーで働きたいと考えている生徒の皆さんが行く学校です。
国際学科がある高校では英語の授業が多くなりますし、文理学科がある高校では文系の授業も理系の授業もたくさん時間割に組み込まれているといった具合です。

このように高校とは本来、幼稚園・小学校・中学校で生活する中で興味を持ったジャンルについて深く学びに行く学校だと言うことが出来ます。
では、将来にやりたい事が決まっていないという皆さんはどのように高校を選べば良いのでしょうか。

今なりたい職業を決める必要はない

教室高校受験をする際に一般的なのは普通科への受験です。
文部科学省の調査によると普通科で勉強している高校生は全国の70%程を占めています。
普通科の時間割で勉強する教科と言えば中学時代と変わりません。
難易度こそ高くなりますが基本的には英語・国語・数学・理科・社会と副教科について学ぶことになります。
レベルが高くなるので英語はコミュニケーションの為の英語と文法を中心とした勉強に分けられ、国語の場合は古文と現代文に分けられるなどはあるものの、基本的には中学校で勉強したことの延長線であることに変わりはありません。

まだ将来の夢を決めきれていない中学生の皆さんや、候補はあるけど進路を一つに絞ることは出来ないという中学生の皆さんが普通科の高校を選択する事になります。
ただし三年後には就職か大学進学を考えなければならず、高校の三年間で皆さんは将来についてを真剣に考える必要もあります。
「今のところはまだやりたいことが決まっていないし、とりあえず普通科に進学するか」と考えていると三年後の進路選択時に迷うことになります。
あくまでも「先延ばし」ではなく「将来について考える時間をもらう」と考えて頂くと良いかと思われます。

プライドが邪魔をしている時は

本記事をご覧の皆さんの中には「もっと偏差値の高い高校に進学したい」と考えている方も居られるかもしれません。
現在の学力とは遠く離れた高校を目指して頑張っている方も居られるでしょう。
目標を高く設定する事はたいへん良いことではありますが、出願が近づき現実的な話ではなくなっている場合は一度考え直してみましょう。

ハイレベルな高校を希望している方々の大半は大学進学を見据えて学校選びをしています。
東京大学や京都大学、北海道大学など有名な大学に進学する為には偏差値の高い高校に進学する事が近道であることは間違いありません。
しかし一般的な高校から難関大学に進学する事が出来ないかと聞かれると実はそうでもありません。
高校進学後に巻き返すことは十分に可能であることをお伝えしようと思います。
偏差値40台の高校から国公立大学へ進学したというケースもありますので高校の偏差値は参考程度に、あくまでも自分の頑張り次第だという信念で臨みましょう。
高校のランクを多少下げたからと言って皆さんの勉強した内容や価値が下がるわけでは無いことはありません。

勇気のいる決断ではありますが、皆さんの将来は進学する高校で決まるわけではありません。
まずは高校に入学することができるよう、着実に駒を進めましょう。

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志望校を選ぶ際にはここに気をつけて

志望校を2〜3校まで絞り込むことができ、ある程度の目処が立った時はどのように本命校を決めるのが良いのでしょうか。
皆さんが志望校を決定する際に気をつけて頂きたい点を3つお伝えします。

通学時間・通学手段

電車の座席皆さんが3年間ほとんど毎日通う中で通学時間は見逃せない条件でしょう。
大阪や東京などの都市圏の場合はJR・私鉄ともに路線が充実しており、通学に困ることは殆どありません。
電車を一本乗り過ごしたとしても次の電車が5分も待てば来ますので時間に対してシビアになる必要もありません。

もし志望校を決めかねているのであれば、極力自宅から近い高校を選択すると楽になるでしょう。
通学時間が短いという事は放課後の自由時間が増えるので、アルバイトに励んだり腰を据えて勉強を行うことが出来ます。
逆に通学時間が長くなると必然的に長時間、電車に乗る必要があるため朝は早起き、夜遅くに帰宅など身体への負担は大きくなります。
長い通学時間を逆手に取って電車内で勉強をしたり眠って体力を回復してしまう強者も居ますが基本的には近所の高校を選択することになるでしょう。

また通学手段に関しても土地の特性が顕著に現れます。
都市圏であれば電車や自転車など通学手段は豊富に用意されています。
しかし雪国にお住まいの場合は少し複雑な話になるでしょう。
ここでは例として札幌を挙げてみます。
冬の北海道の道路には雪が積もっており、たとえ慣れていたとしても歩きづらい事は簡単に想像できる事かと思われます。
中には自転車に乗る方も見受けられますが基本的には自転車通学も危険が伴います。
そのため主な通学手段は徒歩か公共交通機関を利用することになります。
電車を利用するケースだとJRの場合だと除雪による電車の遅れも発生することがあります。
可能であれば市営地下鉄沿線の高校を選びたいところですが、もしあるのであればそれを判断材料に用いるのも良いでしょう。

高校選びはできるだけ近所で・できるだけ短い時間で通えるが鉄則です。

勉強したいものがあるか

皆さんの候補となっている高校に「これを勉強したい!」と思うことの出来るものがあるかで判断するのも良いでしょう。
私の経験談で恐縮ですが私は普通科の公立高校を卒業しました。
他にも候補となる高校はあったのですが、その高校に決めた一番の理由が「学校の授業で中国語を勉強できるから」でした。
当時から勉強に関しては全く関心が無く遊んでばっかりいた私でしたが、なぜか外国語はたくさん話せて損はないという事に気づいていました。
そのため中国語の授業がある高校に決めたと記憶しております。
案の定高校でもあまり熱心に勉強はしませんでしたが、中国語を話せるという事だけで高校時代も大学時代も珍しがられた経験が多々あります。

アイデア実際に勉強する・しないに関わらず少しでも気になるものがある高校に志望校を決めることをお勧めします。
気になるもの=その学校独特のものと言い換える事も出来るでしょう。
それに対して少しでも魅力を感じたら本命高校にすると良いかと思われます。
受験雑誌をパラパラとめくってみると高校ごとに特色のある教育がアピールされている事に気づくでしょう。
もしあなたが英語好きであれば海外の高校と交流している高校を、理科が得意であれば理科室の設備が豪華である等をアピールしている高校を何校かリストアップしてみてください。

オープンスクールでの雰囲気

校舎内の階段気になる高校はオープンスクールに参加することになりますが、この際に学校の雰囲気についてもしっかりと確認しておきましょう。
「何となくここは自分に合いそうな気がする」などでも構いません。
真剣に考えているものに対しては意外にも直感は当たるものです。
直感では何も分からないと思うのであれば、校舎の綺麗さが最も参考になります。
高校としては中学生の皆さんに来てもらいたいので、いつもより丁寧に掃除してあるのは当たり前です。
それよりもチェックしていただきたいものは「窓や設備が綺麗か・破壊されていないか」です。
例えば窓ガラスが割れていた場合は高校が荒れている可能性が考えられます。
悪意を持って割ったとしても、おふざけが過ぎて割れてしまった場合であったとしても悪質です。
また壁などに傷をつけた筆跡の落書きがある場合や下駄箱の扉が不自然についていない場合なども疑っていいでしょう。

また生徒の様子も参考になるかと思われます。
オープンスクールではその高校の生徒が案内役を行ったり、実際の授業風景を見れる機会もあります。
その生徒が風紀を乱していないか、あまりにも奇抜な格好をしている生徒はいないか等でその高校の雰囲気を掴むことが出来ます。
真面目な雰囲気と賑やかな雰囲気。
どちらが良くてどちらが悪いという事はありません。
皆さんの性格と合致する高校を直感で選びましょう。

志望校を決める時のフローチャート

それでは実際に志望校を決めましょう。
おおむね以下の順番で行うとスムーズです。
なお公立高校と私立高校の違いなどについては別記事を誠心誠意作成中ですのでお待ち頂けると幸いです。

まずは私立か公立かを決めよう

AかBで悩む女性まずは私立高校に進学したいか、公立高校に進学したいかを決めましょう。
基本的には「私立高校は授業料が高いが、独自の教育を行っている」「公立高校は都道府県や市、国がお金を出しているので授業料が安く内容もある程度均一」と考えてもらうと良いです。
とは言え特別な理由がない場合は公立高校を選ぶと良いでしょう。

受験ブームが起こっている今、よく勘違いされがちなポイントとして公立高校は私立高校に比べて劣っているというわけではありません。
難関私立高校では大学への進学実績を大々的に公表しているケースが多々ありますが、公立高校へ進学したとしても有名大学に進学する人は自分でしっかりと勉強して自分の力で大学入試を突破します。
逆に有名私立高校へ進学して「安泰だ」と慢心していると大学にすら進学できなくなる可能性すらはらんでいる事に注意しましょう。

自分の学力と見合う高校をリストアップしよう

次に自分が通える範囲の高校をリストアップしましょう。
たいていの場合は3〜5校程度は候補が出来るのではないかと思います。
皆さんの偏差値と照らし合わせて考える事になりますが、およその目安は「自分の現在の偏差値+5程度」が宜しいでしょう。
あまりにも高望みをすると受験勉強の負担が大きくなりすぎますし、現在の皆さんの偏差値よりレベルの低い高校に通おうとは思わないでしょう。
現在偏差値が45の場合は、偏差値が45〜50の高校を数件リストアップすると良いです。

また可能であればこの段階で普通科以外を持っている高校についても目を通しておくと良いでしょう。
現在は音楽科や体育科など特色ある学科がどこでも揃っており将来の幅が広がる可能性があります。
偏差値的に離れていたとしても知識として知っておくと損はありません。

最終決定をして本命を決定しよう

ひらめき最終決定は自分自身が行います。
先程解説したような注目ポイントを参考にして決めていただいても結構ですし、皆さんが絶対に譲れない条件があればそれを付け加えても良いでしょう。

「無理して偏差値の高い高校に通って落ちぶれるくらいならランクを一つ下げて指定校推薦を狙おう」という作戦も理にかなっていますし「無理してでもランクの高い高校でしごかれよう」と考えることも悪くはありません。
要は皆さんがなぜその高校に決めたのかについてを自分の言葉で表現できるかがポイントです。
「勉強は自分自身で面倒を見たいから家から近い高校にした」でも良いですし「電車通学を楽しみたいから少し遠目の高校を選択にした」でも構いません。
迷ったら保護者の方に相談してみても良いでしょう。
それぞれのメリット・デメリットをきちんと伝えると皆さんが考えるより的確なアドバイスが返ってきます。
大人の意見を参考にするとたいていの場合うまくいきます。
ただし任せっきりにしてしまうと後悔する可能性もあるのできちんとアドバイスを聞いて自分で決めるようにしましょう。

北海道の特徴的な高校

以下に特色のある教育を展開している高校をピックアップしています。
どの高校も全国的に珍しい教育を行っており世界で通用する知識や技能を身につける事ができます。

道北 稚内高校

日本最北端・稚内に位置する高校です。
日本の高校では珍しく衛生看護科が設置されている事が特徴です。
衛生看護科は卒業までに5年もの歳月を要するものの、卒業すると即現場で看護師として働くことが可能です。
稚内という立地上、遠方の中学生の皆さんには少々厳しいものがありますが「こんな高校もあるんだ」と頭の片隅において頂けたらと思います。
当然の事ですが地元の皆さんにとってはこれから医療ニーズが増す中で狙い目の高校とも言えます。

※参考:稚内高校HP

道央 札幌国際情報高校

札幌国際情報高等学校道央で最も目を惹くのが札幌国際情報高校です。
普通科の偏差値も高いですが国際文化科やグローバルビジネス科など時代の流れに沿った先進的な教育を行っている事が特徴です。
地下鉄麻生駅から徒歩1時間ほどと距離があるのがネックですが北海道中央バスが出ているので問題はないでしょう。
筆者が北海道の高校で最も注目しており、これからも益々優秀な人材を輩出することでしょう。

※参考:札幌国際情報高校HP

道東 帯広南商業高校

道東からは帯広南商業高校をピックアップしました。
帯広にとどまらず十勝地方唯一の商業高校となっています。
全国的に商業高校は数が少なく、これからビジネスの重要性が増していく中でも重要な役割を果たすでしょう。
帯広南商業高校では地域社会の即戦力となる人材の育成に力を注いでおり、高校で学んだ知識を地域社会に還元する事も可能です。
また大学へ進学して更にビジネスについての知識を深めるなど現代社会に通用する人間として社会へ飛び出すことが可能です。

※参考:帯広南商業高校HP

道南 函館工業高校

道南からは函館工業高校です。
工業高校は全国的には偏差値が低迷する傾向にあるのですが、函館工業高校は偏差値50台と比較的安定している状態です。
1911年から続く歴史ある高校で野球部は甲子園出場経験もあります。
高校卒業後はその専門知識を活かしてほぼ全員が就職することが出来るなど就職に対しても強い高校です。
資格等の習得もサポートしてくれるので手に職をつけたい・工業の道へ進みたい中学生の皆さんにお勧めします。

※参考:函館工業高校HP

オホーツク 紋別高校

紋別高校は北海道紋別市唯一の高校ですが学科の構成が非常に珍しい高校です。
普通科に加え総合ビジネス科、電子機会科と特殊な学科が揃っています。
総合ビジネス科では地元の企業と提携して商品企画・製造・販売を行う教育活動を行っており、大学と同等のPBLを高校在学時から体験することが出来ます。
実質的に地元の中学生の皆さんしか受験することの出来ない高校ですが、北海道で最も特徴的な教育を行っている高校としてご紹介します。

※参考:紋別高校HP

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おわりに:高校ですべてが決まるわけではない

志望校が決まらない事に焦る気持ちは非常に共感できます。
なぜなら私が同じ様に悩んだ時期があるからです。
「このまま高校を決めきれず中卒になるのではないか」と思ったこともあります。
冗談ではありません。
ですが高校を決定した決め手は「中国語の授業があるのか。なら学んでみるか」と些細なことで殆ど即決状態でした。
現在はその能力を活かして様々な事にチャレンジしています。
別に昔から英語や中国語が好きだったわけではありません。
このように皆さんも何となくのきっかけで変わる可能性があります。

また高校で学んだことにいまいち興味を持てなかったとしても、大学でまた新たな分野にチャレンジする機会がありますので、今決められないのであれば無性に気になるという程度の高校でも大変よろしいかと思われます。
本記事が高校を決めきれずに悩んでいる皆さんにとって役に立つことを願っています。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

「大成会 西18丁目教室」
教室長
日野浦 大河

2017年北海道教育大学卒、中学・高校の社会科教員免許保持。現在は2023年8月にオープンした「大成会 西18丁目教室」の教室長を勤める。家庭教師時代の経験から、成績の伸びを決める一番大きなものは生徒さん自身のやる気であると痛感し、そのやる気を刺激する方法を日々模索している。


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公開日:2020年2月13日 更新日:2024年2月28日
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