学生の皆さん、電車の中で勉強はしていますか?していない方は勿体無いですよ。
今回の記事は通学中の勉強について特集しています。
志望校に合格するため、定期試験で良い成績を残すためなど目標は数多くありますが、電車やバスに乗っているスキマ時間でクラスメートに差をつけることの出来る方法をご紹介します。
通学時間を侮ってはいけない
皆さんは自身の通学時間について考えたことはありますか。
殆どの方はバスや電車などの公共交通機関を利用して通学されている事でしょう。
特に長距離通学者で乗り換えが少ないほどその恩恵を受けることが出来ます。
もし片道30分の乗車時間があるとすれば一日に1時間の勉強時間を生み出すことができます。
30分もの時間があればノートを見返して情報を頭の中で整理したり、その日にテストがあるのであれば暗記も可能です。
それが一日に2回もあるのであれば、活用しない手はありません。
また自宅の最寄り駅が始発駅であったり、多くの人が降車する駅だと電車などに座っての通学が可能です。
立ってノートを開くのは決して不可能ではありませんが、座って勉強ができるのであればそれに越したことはありません。
もし座れない場合でも、持ち運びやすい勉強アイテム・グッズを使えば学習することも可能です。
このことについては以下の記事で詳しく解説しています。
短距離の乗車で通学している人は勉強が出来ないのかと聞かれると、実はそうでもありません。
短時間で集中することの出来る勉強(フラッシュカードを用いた暗記や教科書の黙読)も沢山あります。
皆さんの通学の実態を踏まえて、どのような勉強をするのかについては各自の工夫が必要になります。
混雑する区間が通学路に含まれているのであればフラッシュカード単語帳を見たり小さな文庫本を読む、椅子に座ってゆったりと通学できるのであれば新聞や授業で使うノートを見るなど工夫次第でどこでも勉強が可能です。
間違いなく言えることは「例え細かい努力であっても無駄にはならない」という事です。
電車の中で夢を見る人と数年後の合格発表で夢を叶える人の違いは地道な努力の差です。
時間だけは唯一平等に与えられているものです。
有意義に活用するように努めましょう。
通学中の勉強で珍しいものだと、宮城県塩竈市(しおがまし)にある浦戸小・中学校では、立地が離島という事もあり生徒は船で通学を行っています。
船の乗船時間には「船勉」が行われています。
浦戸中学校の児童生徒らが自習や教え合いを行う姿が、その船の名物となっています。
なお「船勉」に関しては学校側も推奨しているそうです。
次項から2点、通学時間に勉強することのメリットをお話します。
電車で勉強することは将来にも役立つ
もしあなたが大学や専門学校への進学を考えているのであれば、今のうちから電車やバスの中で勉強する習慣を身に着けておくと役に立ちます。
大学生になるとアルバイトや友好関係などの都合で意外と勉強できる時間が少なくなります。
大学生の間は遊び尽くしたいと考えている方も見られ、それを否定するつもりはありません。
しかし、勉強を両立しているに越した事はありません。
遊びやアルバイトに時間を費やしたいと考えていても通学中に勉強をする習慣が身についていると、単位取得や進級に困る事はありません。
そのため、友人からの評価も上がり一石二鳥です。
更に電車の中で勉強をする習慣が身についていると学校を卒業した後、社会に出てからも役立ちます。
社会人になっても自分のキャリアアップのためには学び続けなければならず、読書の機会は一層多くなります。
その他にも電車の中ではその日の仕事の段取りを付けたり、効率よく仕事を進めるために下準備をしておくなど出来ることはたくさんあります。
高校生の頃に身に着けた習慣が一生涯役に立つなら身につけておいても損は無いですよね?
そのため手が空いている時間に学習する習慣を今のうちに身に着けておくと社会に出てからも生涯学び続けることができます。
電車やバスの中でどう過ごすのかは自由ですが、こういった活用方法もある事は覚えて損はありません。
考える力が身につき効率の良い人生を送ることが出来る
電車やバスの中という時間の限られた空間の中で乗り過ごさないように自己管理を行う事で得られる大きなメリットがあります。
それが大きく分けて3つ「自己管理能力が身につく」「スキマ時間を活用できるようになる」「環境に左右されずに自分のしたいことが出来る」以上の三点です。
順を追って述べます。
まず自己管理能力が身につくという事に関してですが、電車やバスは目的地に到着したら降りなければなりません。
そのため時間のマネジメントを行う能力を身に付ける事ができます。
慣れないうちは違和感を覚えたり上手くいかない事が多いですが、粘り強く続ける事によって自分を律する力が手に入ります。
通学に時間がかかればかかるほど学校や自宅で勉強をする時間が少なくなるので身につけることが出来れば心強い味方となります。
続いてスキマ時間を活用できる事についてです。
通学時間を何も考えずに過ごすのと、勉強などに活用するのでは大きな違いです。
他にも休み時間や待ち合わせの数分を勉強に活用する習慣を身に付けると「5分あればこの単元の復習ができるな」と考えることが出来るようになります。
将来社会に出たときの事も考えると身につけて損はない能力です。
最後ですが、こちらが最も重要なポイントでもあります。
次項で解説しますが、お住いの地域によっては通勤・通学ラッシュが通学時間と重なる場合があります。
このときに「どうせ人が多いから勉強には集中できないだろう」と考えてしまうと、出来ることが制限されるようになります。
環境を言い訳にせず粘り強く取り組む姿勢は必ず勤勉であると評価されます。
もちろん環境によっては本当に勉強ができないほどの乗車率である場合もありますが、とりあえず続けてみると意外と出来ることが分かります。
満員電車の中でも出来ることがあると分かったら、新しい趣味の勉強を始めたいと思い立ってもスキマ時間に勉強をすることが可能です。
このように電車で勉強を行う習慣を身に付けると多くのメリットを享受できます。
では、デメリットはあるのでしょうか。
デメリットは「通学時間に休むことが出来ない」「慣れないうちはリスクもある」以上の2点です。
これらを次項に記したいと思いますので、このまま読み進めてください。
通学中に勉強する際の注意点と対策
ここまで電車やバスなどで勉強をすることによるメリットを述べてきました。
しかし、通学中の勉強には落とし穴があることも忘れてはなりません。
以下に気をつけないといけない事を並べていますので注意してください。
乗り過ごし
通学中の勉強に熱中するあまり、乗り過ごすパターンはよくあります。
学校の最寄駅が路線の終点の場合は問題ありませんが、快速列車などで乗り過ごすと遅刻のリスクもあります。
また、多くの学生は乗り過ごしをきっかけに通学中の勉強を辞めてしまうようです。
では、予防策は無いのでしょうか。
実は工夫次第で克服できる手段はあります。
スマホのアプリを活用するのが良いでしょう。
電車内で大きな音を出すと迷惑になるので、バイブ機能を利用するタイマーがお薦めです。
iPhone・Android携帯ともに無料で対応するアプリがあるのでストアで探してみてください。
他にも電車やバスが停まる度に駅名標を確認するなどの工夫をされている方もおられます。
自分にあった工夫を試行錯誤してみて下さい。
以下の記事でおすすめの「無音タイマー」についてご紹介しています。
満員電車
「電車やバスで勉強したいけど、満員電車で本を開くのはちょっと」と考えている方も多いはず。
特に東京・大阪に代表される大都市では通勤ラッシュがあるので、そんな中で勉強するのはなかなか難しいかもしれません。
ならばスマートフォンを活用した勉強方法はいかがでしょうか。
前夜にフラッシュカードやプリントの写真をスマホで撮影しておいて、翌朝の電車内で閲覧する。
スマートフォンであれば余程のすし詰め状態でなければみることが出来ますし、気が変わったら電子書籍を読むことも可能です。
せっかく現代に生まれたのであればこれらを活用しない手はありません。
他にもハンディサイズであるフラッシュカードや新書サイズの本を読むという手も有効でしょう。
ただし、あまりにも周囲のお客さんに迷惑がかかる場合などは諦めましょう。
疲れている場合
もしあなたが満員電車そのものに慣れておらず疲れている場合は通学中の勉強は中断し、通学そのものに慣れる事を優先する事をお勧めします。
何事にも優先順位をつけなければならず、勉強するための余裕がない場合は諦める勇気も必要です。
もし寝不足などで疲れている場合は、寝不足を解消するためにはどうしたら良いのかについてを考えます。
もし動画サイトなどを夜遅くまで楽しんでいるのであれば、時間を意識して閲覧するなどの工夫が出来るはずです。
貴重な通学時間で勉強するために他の事に費やしていた時間を削るなどの工夫は社会人になってからも役に立ちます。
具体的には「明日は映画を見に行くから早く帰りたい。だから今日は少し残業して仕事を済ませよう」などの様に、時間を使うことが上手になります。
以上の3点について、共通して言える事は「自分が工夫を加えることで改善することが可能」という事です。
環境が悪いのであれば、自分が工夫することで勉強をしやすい空間に変えてしまおうと思うくらいの気持ちが必要です。
気張る必要は無く、自分の生活の質を上げるための取り組みだと思う程度に留めておくことが良いでしょう。
他にも勉強以外の側面からも工夫が行えるようになります。
お腹の調子が悪いのであれば、トイレのために途中下車することも考えて早めに家を出る。
電車が遅延してるのであれば復旧までの時間つぶし用の文庫本を用意しておくなど、何も考えずに過ごす時間が少なくなります。
これをメリットだと捉えるか、疲れるだけだと捉えるかは人によって異なりますが、自身のレベルアップに大きな影響を及ぼすことは間違いありません。
まとめ
通学時間でも勉強を行うことは可能です。
今まで考えたことがなかった人にとっては半信半疑というところでしょうか。
片道の通学時間が30分だと一日1時間のスキマ時間が生まれます。
その時間を上手に活用することによって、成績を伸ばすことが可能な上に、将来にわたって生きる能力を身に付ける事も出来ます。
常に考え、学び続ける事が求められている現代で成果を残すためにはこのような時間の使い方も必要となってきます。
今から習慣化しておくと良いでしょう。
この記事を監修した人
「大成会」代表
池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。