お子さんに合った家庭教師をどうやって探せばよいか、その方法がわからない…と悩んでいませんか?
この記事では、家庭教師の選ぶうえで知っておきたいWeb検索や紹介などで失敗しない探し方についてご紹介します。
尽きないお子さんの学習の悩み
- 「成績が伸びない」「自学自習できない」「高校で伸び悩んでいる」
- 「難しくなった授業についていけない」「英語のレベルが高くなった」
- 「いつも足を引っ張る教科がある」「どうしても志望校に合格したい」
- 「そろそろ受験対策を始めなければならない」
など、尽きないのがお子さんの学習の悩みです。
そんな悩みを解消すべく、自学自習をアシストする方法といえば、学習塾や通信教育が定番です。
ところが、学習塾は親御さんの目の届かないはるか遠くの場所にあります。
取り組むべき勉強を差し置いてスマホゲームに夢中になったり、友達とおしゃべりに勤しんだり、賑やかな教室でいまいち勉強に集中できていなかったり…
「果たしてちゃんと学習しているだろうか?」と想像するとまたしても不安に苛まれます。
また最近では、昔ながらの通信教材の他に、デジタル端末を用いた教育系アプリも盛んです。
かたや自宅で手軽に行えるはずの通信教育やアプリも、「管理者がいない」ことは定番の悩みのタネです。
気が多く好奇心旺盛な年頃のお子さんが面倒くさがらず、しっかり自主的に学習を進めているかどうか、やはり疑わしいところです。
とはいえご多忙な親御さんが四六時中、お子さんを監視するわけにもいきません。
家庭教師ならではの魅力
お子さんがきっちり自己管理をし、率先して計画的に学習に励んでくれれば何も言うことはなく、親御さんもきっと気が楽になるに違いありません。
この点、昔ながらの家庭教師は非常に優れた教育システムです。
- お子さんの得意分野を伸ばす
- わからない問題の解き方のコツをアドバイス
- 苦手分野のポイントを講じる
- 志望校合格に向けた対策を教えてくれる
・・・など、学習面をあれこれサポートしてくれます。
さらに学習進捗の中長期的な管理を行い、過不足なく課題を提示することで、目標としている成績アップや志望校合格へと手取り足取り導いてくれます。
何よりご自宅で学習指導を行うため、親御さんの目が行き届き安心です。
また、家庭教師には大学生・大学院生が多いため、傾向が大きく変わりつつある直近の大学入試への経験も十分です。
受験のプレッシャーに負けない心構えや対策をもって挑んできた経験と実績があります。
何より親御さんや学校の先生方と違い、お子さんと年齢が近いだけに親近感があり、不安に寄り添うことに長けています。
さらには、学生より年長で豊富な指導実績をもち、信頼の置けるプロ家庭教師を自学自習の管理者につけることもできます。
こうした魅力たっぷりの家庭教師に興味津々、という方は多いのではないしょうか。
難しい家庭教師の探し方
では、どうやって家庭教師を探せばよいのでしょうか?
塾と違って校舎はもちろん、関係する看板すら見かけることはほぼありません。
なので「家庭教師ってどこで見つけるの?」と聞かれても、返事に困るのが関の山です。
テレビでは人気の塾講師がタレント同様に番組の司会やコメンテーターをやっています。
CMにも出演し、どんな感じの方が塾講師なのかイメージがつきやすいものです。
一方、家庭教師の方々は普段どんな風貌をしているのかさっぱり見当がつきません。
このように「家庭教師を探す」といっても、街中で探すことはおそらく難しいでしょう。
友人や知人に紹介してもらうか、紹介業者・団体から斡旋を受ける、もしくはインターネットで探すという手段に絞られます。
良い家庭教師とは
家庭教師を選ぶうえで後悔のないようにするには「良い家庭教師」をあらかじめ知っておくことです。
それはどのような方でしょうか?
お子さんとの相性が良いことはもちろんですが、以下のような一般的な基準が存在します。
- 豊富な指導実績がある
- 有名校・難関校の指導合格実績がある
- 家庭教師自身にある程度の進学実績がある
- 教え方がわかりやすく、懇切丁寧
- 教科ごと、単元ごとの知識や学習の仕方、ポイントを抑えている
- 進学や受験、偏差値や倍率など志望校の情報について十分な知識をもっている
- 親しみやすい人柄で、親身になって相談に乗ってくれる
- ときに厳しくアドバイスできる
- 各種資格(教員資格、関連資格など)をもっている
- 社会常識をもち、自律性がある
- 穏やかでコミュニケーション上手
- 人格に魅力がある
必ずしもこれに限るとは言い切れませんが、これらの条件に近いほど良い家庭教師だといえます。
1年後~数年後に目指す学力向上や志望校合格を達成できるかどうかに加え、場合によってはお子さんの人格面の形成にもプラスに影響するでしょう。
家庭教師の具体的な探し方
次に、どのような形で家庭教師を探せばよいのでしょうか?
メリット・デメリットを交えて、その方法を以下にご紹介します。
①友人・知人からの紹介
○ メリット
最も確実で手っ取り早いのは、友人・知人から信頼できる方を紹介してもらう方法です。
気のおけない友人からの紹介であれば、怪しむ必要はなく、二つ返事で引き受けることができます。
× デメリット
学習指導がいざ始まったものの、家庭教師の方がお子さんと合わなかったり、成績向上や志望校合格といった結果が伴わない、報酬面で決裂した…などトラブルが発生した場合、心情的な問題が残ります。
後腐れなく、紹介してくれた友人の顔を立てるためにも、話し合いで前向きな解決を図りましょう。
②近所の伝手による紹介
○ メリット
同じ地域ということで安心感や確実性があり、互いの安全性が担保されているので、話が進みやすいでしょう。指導の際も共通の話題があり、会話が弾みます。
直接の知人でないため、ちょうどよい距離感でお子さんやご家庭に関する情報を気軽にシェアできるのも利点です。
× デメリット
伝手の場合、関係性が近いことが逆にデメリットになる場合もあります。
せっかく紹介されたのに、何らかの事情で気が進まない場合は先方に迷惑のかからないよう、断る理由が必要です。
また、いざ始めたものの、お子さんと合わない、方針が受け入れられないなど、何かしらの理由やトラブルがあって辞めざるを得ない場合、その後の関係性が悪くならないよう気をつけましょう。
③大学側に募集を依頼する
○ メリット
大学側に依頼し、学内の掲示板等で募集をかけてもらう方法です。
家庭教師の募集者として登録すると、大学構内の掲示板にアルバイト募集の情報が常時掲載されます。
お目当ての大学の学生に家庭教師を頼めるのは大きな利点です。
今やウェブサイトやスマホのアプリで探す方が増えている時代ですが、こうした昔ながらの方法は家庭教師のアルバイトを探す側にとっても募る側にとっても穴場です。
× デメリット
紹介業者やマッチングサイトで探すことの利点は、募集側がお目当ての家庭教師を主体的に探せることです。
一方、大学に募集を依頼すると、先着順や抽選などで適任者が決まってしまうため、ご家庭が望む理想の家庭教師像とは食い違うことがあります。
希望と食い違う度に再度募集をかけ直していると、マッチングに案外時間がかかってしまう点がデメリットです。
Webで探す
昨今では、友人・知人の紹介や家庭教師業者に登録する従来の方法だけでなく、自らWebの力を頼りに探すことも可能です。
理想の条件をできるたけ備えている候補者や、そうした候補者を多く抱えている業者やウェブサイトを選ぶことが大事ですが、その方法を以下ご紹介します。
④家庭教師の登録サイトで探す
○ メリット
家庭教師サービスを検索できるWebサイトがあります。住んでいる都道府県の地域別に家庭教師紹介業者を一覧で探すことができ、資料請求を行うことも可能です。
また、家庭教師だけでなく、集団指導塾や個人指導塾も探すことが可能です。
× デメリット
一覧サイトで探すということは、いっけん穴がないようにみえて完璧ではありません。
情報が登録されていない業者や家庭教師は、そもそも検索されないからです。
また、普段からネット検索に慣れていない方ですと、思ったより時間と手間がかかるものです。
近くの人間関係に幅広いネットワークをもつ方であれば、人伝手に片っ端から声をかけるほうが手早く見つかったりもします。
⑤個人の家庭教師を探す
○ メリット
ジョブスキルの募集サイトなどに登録されている家庭教師を探す方法です。
さまざまなスキルを提供する登録者の中から、家庭教師のタグなどを用いて候補者を検索します。
候補者のプロフィールや過去の実績等を考慮して、指導能力や人物面などを判断することができます。
× デメリット
家庭教師以外の登録者が圧倒的に多いため、そもそも家庭教師に特化しておらず、希望条件をつけて絞り込んで探しづらいという難点があります。
また、家庭教師専門の紹介サイトでないため、家庭教師としての実績やモチベーションが劣る場合もあります。
⑥マッチングサイトで探す
○ メリット
大量の客観的データに裏打ちされたアルゴリズムの助けによって、お子さんやご家庭の要望と一致している家庭教師を瞬時に選び出すことができます。
希望条件さえ入力すれば、条件にマッチして空きのある家庭教師が自動的におすすめされるため、労力も費用もかかりません。
× デメリット
マッチングサイトのアルゴリズムの精度が低く非力な場合、それほどマッチしない家庭教師をおすすめされることになります。
その場合、お子さんに見合う家庭教師を探す労力はむしろ増大します。
また、マッチングサイトの高い検索力は魅力的ですが、反面、リアルな対面では出会うはずのない候補者とマッチングしてしまう危険性も孕みます。
つまり、何らかの問題を抱えた家庭教師がマッチングサイトに登録している場合、リスクが高まります。
万一のトラブルに巻き込まれないよう、マッチングサイトの信憑性や候補者の人間性を入念に調べておく必要があります。
⑦ランキングサイトで探す
○ メリット
定められた採点基準に基づいて数ある家庭教師業者が順位付けされているため、客観的なランキング形式で探すことができます。
簡便に上位の業者を選ぶことができ、またランキングを鵜呑みにしない場合でも各業者の長短を俯瞰することができ、選定の参考になります。
× デメリット
ランキングが客観的でない場合は問題を孕みます。
すなわちランキング自体が恣意的で、関係者による意図的な操作がされている場合、実態を反映しないものになります。
裏取りをしながらランキングの信憑性を判断する必要があります。
⑧一括資料請求をする
○ メリット
内容や費用などを一括で比較検討できる一括資料請求は便利な手段です。
紙の資料はなんだかんだ見やすく、数ある家庭教師専用業者にいちいち問い合わせる手間が省けるため、忙しい方には特におすすめです。
× デメリット
ご経験がある方も多いかも知れませんが、一括資料請求はものすごい数の営業電話がきたり、メールが届いたりして大変なケースがあります。
不要な情報をスルーしたり、大量の情報を捌くのが苦手な方には不向きかもしれません。
費用・料金で決める
以上、家庭教師を探し出す各種方法をご紹介しました。
これらの方法を駆使することで、「理想の家庭教師像」が見つからないどころか、希望条件に当てはまるたくさんの候補者が見つかる場合もあります。
どの方にしようか、かえって迷ってしまうかもしれません。
特にこだわりがなく、どの方でも大差ないと考えられる場合、どう決断すればよいでしょうか?
結論から言うと、どの方を選んでも学習指導の観点では問題がないわけですから、いざ一人に絞り込むプロセスにおいて目安にしたい基準は「費用面」になります。
家庭教師の費用は、個人経営の場合と紹介サービスを通す場合で違います。
また、紹介サービスを通すにしてもその種類は多く、料金体系も千差万別です。
かかる費用をくまなく調べることで、費用が安くコストパフォーマンスが良い方を選ぶことができます。
また、逆に費用がかかる方をあえて選ぶ手もあります。
教え方が上手で指導実績が豊富な、プロフェッショナルの人気家庭教師に巡り会える確率が上がるとより学力向上と目標実現に近づくからです。
お子さんがどこを目指しているのか、そこにどれだけ費用をかけられるのか、考え抜いたうえで方向性を見定めると良いでしょう。
家庭教師を探すコツ
家庭教師を探すには、さまざまな方法があることが分かったかと思います。
Webで探す方法は一長一短があります。
知人の伝手からはたどり着けないような、とびきり良い指導者に運良く巡り会えることもあれば、逆に指導能力が低く、相性の合わない方につながる場合もあります。
指導の成果がなかなか出ないどころか、さらに悪い場合はよもやのリスクを伴う危険性もあります。
今の時代、情報を検索するだけなら簡単ですが、より大事なことは見極めることです。
講師の顔写真や雰囲気が良く、「なんとなくイイ!」と思っても、すぐに飛びつくのはいけません。
指導経験や経歴などがすでに述べた「理想の家庭教師」の条件にいくつ当てはまるのか、冷静になって判断することです。
教わるのはあくまでお子さんですから、単に実績や親御さんからみた印象だけでなく、ご本人が気に入って納得する方であることも大切です。
現代は何より情報が大量に溢れ過ぎているのが問題です。
実績と人気を兼ね備えた家庭教師は存在しますが、そのような講師は引く手あまたです。
講師の条件にあまりにこだわり過ぎていると「理想の家庭教師」がいつまでも見つからず、延々と探し続ける羽目になります。
いくつかの条件に合った家庭教師はいても、すべての条件に当てはまるような完璧に理想に叶う家庭教師はそうそういないものです。
お子さんの貴重な時間は限られているため、ある程度のところで妥協する勇気も必要になるでしょう。
途中で替えにくい家庭教師
理想の家庭教師像としては、適度な距離感を保ち、お子さんと緊張感のある指導関係を築ける方がベストです。
相性が悪く、コミュニケーションが少なすぎるのも問題ですが、逆に相性が良すぎて雑談が多く、お子さんと友人のような仲良し関係になってしまうのもまた問題です。
当初思っていたより成績が伸びず、むしろ下がってしまったり、明らかに志望校合格が遠のいている場合、家庭教師の交替を検討しなければなりません。
一概に家庭教師の指導能力の低さが原因というより、お子さんとの相性が良くない場合もあります。
家庭教師はいったん始めると深い関係性ができます。
そのしがらみから、何らかの理由で「やっぱり他の先生に替えたい…」と思ってもなかなか別の講師に替えづらいところです。
お互い人間ですから慣れもありますし、お子さんと人間関係ができ、情が湧いてくると簡単に替えられるものではありません。
体験授業・教師変更ができるとベター
受験直前になって事態に気づき、後悔しても後の祭りです。
こうした状況を避けるにはどうすればよいでしょうか?
理想の家庭教師にうまく巡り合うには、事前に「体験授業」を受けることは良い手段です。
最初に探す段階で妥協せず、お子さんに合った家庭教師を幅広い視点で見つけることにつながります。
また、家庭教師を始めてみてイマイチ相性が悪いと感じた場合、「教師変更」が可能である紹介サービスもベターです。
したがって、家庭教師紹介サービスを探す際、体験授業や教師変更を受け付けていることを基準に選ぶのは良い方法かもしれません。
まとめ
家庭教師を探すうえで信頼できるのは昔ながらの友達の紹介や近所の紹介です。そうした知人の紹介なら安心して頼みやすいところですが、現実にはそうそう都合よく家庭教師の伝手はないものです。
そこで便利なのが独力でインターネット上で探す方法です。希望条件に沿ってデータベースに登録された候補者を検索する一覧表示サイトやランキングサイト、マッチングサイトなどは効率性に長け、大変有力です。一方で、これらの方法は玉石混淆の手段でもあります。
こうした不安を払拭し、良質な新たな出会いを保証してくれるのが家庭教師紹介サービスです。一定の対価と引き換えに最低限の安全性を担保し、進学実績や指導実績をもつ粒ぞろいの家庭教師を紹介してくれます。なかには、体験授業や教師変更が可能なところもあります。
かけがえのないお子さんの一度きりの大切な成長過程において、どのような方をマンツーマンの指導者に選ぶかは非常に重要な決断です。家庭教師を見つけるさまざまな方法を心得たうえで、広い視野をもって入念に探されることをお祈りします。