多くの方にとって受験は寒い時期に行われます。
また受験シーズンの追い込み時期は12月頃とこれもまた寒い時期です。
この寒い時期ですが、勉強を快適に進めることのできる快適グッズや温め方の注意点について纏めた記事となっています。
寒くて勉強ができない
冬場の勉強は真夏とは違った辛さがあります。
特に北海道の冬はとても長いです。
暖冬と呼ばれている年でも札幌市では最高気温が氷点下に達する日があり、やはり寒いです。
北海道の建物は大変暖かいのですが、通塾通学などで屋外を移動するとなると防寒が必要となってきます。
特に身体の末端は要注意
通塾や通学で屋外を移動する歳、注意する点は「身体の末端を冷やさないようにする事」です。
特につま先と指先は真先に冷えてくる部分となりますので注意しましょう。
身体の末端が冷えてくると勉強に大きな影響を及ぼします。
指先が冷えると指がかじかんで筆記用具を持つことさえままならない事はお分かり頂けるかと思います。
更に厄介なことは「温め直す事が困難である」という事です。
ヒーティングの効いた建物に入っても指先は中々温まりません。
特に素手で外出した際は湯にでも浸からないと冷えは取れません。
またつま先に関しても冷えの影響は大きいです。
足には怪我を防ぐために多くの神経が通っており冷えも感じやすい構造となっています。
外部からの刺激に反応しやすい造りのため、他の部分と比べてもつま先が冷える影響は大きいです。
他の部分よりも冷えやすい上に寒さを感じやすい部分であるため、脳みそが勉強モードに入ったとしても足が気になって中々集中が出来ない事態に陥りがちです。
このように身体の冷えは勉強そのものに影響を及ぼします。
次は冷えが原因で間接的に怒る悪影響について説明いたします。
冷えは万病の元凶
身体が冷えると免疫力が低下し、風邪や体調不良の原因となります。
受験勉強を始めた時期は張り切っているため血流が激しくなりますが、追い込み時期になると勉強の勝手も分かってくるようになり、また受験のストレスから心臓に元気がなくなり血流も低下。
冷えの原因となります。
身体が冷えてくると風邪ウイルスを撃退する免疫の活動が鈍くなるため、暖かくしている場合と比べても風邪の症状が出やすくなります。
丁度この時期にはインフルエンザの流行などもありますので、身体を冷えた状態にしておく事は好ましくありません。
冷えが原因で発症する二次的な症状に関しては全ての疾患に繋がります。
ここに示していないノロウイルスなども身体を温めておくと症状を緩和することが出来る・治りが速くなるなどのアドバンテージもありますので、本記事を最後までご覧になって体調管理に役立てて下さい。
温め過ぎは逆効果
ただし、温め過ぎは逆効果を招きます。
暖房の効きすぎた部屋にずっと居ると頭がボーッとした経験はお有りでしょうか。
暖房で部屋を暖めると部屋の酸素濃度が低下し、脳みそに十分な量の酸素が行き渡らなくなるため勉強効率が低下するという理屈です。
部屋を暖かくするために暖房を入れる事自体は良いことではありますが、定期的に換気を行い部屋の酸素濃度を適切に保つことで解決が可能です。
また血流が良くなりすぎることも考えられるので暖房は低めの温度で設定すると良いでしょう。
省エネにも繋がり一石二鳥です。
勉強に ”効く” 身体の温め方3つ
では勉強に関連する身体の温め方について学びましょう。
今回は「通塾時・通学時」「屋内での防寒対策」「常に行うべきである防寒対策」の3シーンを例に解説します。
また便利グッズに関してもご紹介します。
移動中は手袋とマフラーで完全防備
寒い時期の移動にマフラーと手袋は必須アイテムです。
首には太い血管が通っていますので、首が冷えると他の部分の冷えも感じやすくなってしまいます。
特に北海道の冬は一層激しいため、より防寒性能に特化したものがお勧めです。
首の防寒にはユニクロから発売されている「ブロックテック ネックウォーマー」がお勧めです。
風の侵入を防ぎながら保温してくれる便利なアイテムで、厳しい冬も暖かく過ごすことが出来ます。
実際に私も冬の札幌市内で使用しましたが、性能は十分です。
また手袋に関しても、手を冷えから守るために必須なアイテムです。
手や足などは皮膚表面と血管の距離が近いため簡単に冷えてしまいます。
また、冬の路面は凍結している事もあり、ポケットに手を入れて歩くと転倒に頭などを打つリスクが高まり勉強どころでは無くなってしまいます。
凍結した路面に転倒した際の手の保護にも役立つので、マフラーとセットで用意しておきましょう。
北国は気温が0℃を上回っていても路面のあちこちが凍結していますので必須アイテムです。
こちらもユニクロで販売されているヒートテックグローブを用意すると良いでしょう。
店舗に行くと1,500円程度で購入が可能です。
屋内ではつま先をガードする靴下が良い
通学通塾を終え、建物の中で実際に勉強することになりました。
基本的に建物内は温かいので防寒の必要はありません。
ただし足は温めたほうが良いでしょう。
後で説明しますが、頭寒足熱という言葉があります。
足を暖めると身体に良いという意味の言葉ですが、屋内でも足先を冷やさないようにする必要があります。
温めるのではなく冷やさないようにするという点がポイントです。
足の指は蒸れると気になってしまうので、あくまでも冷やさずに保温するという認識で臨みましょう。
おすすめは五本指ソックスです。
各指が独立しているため脱着は大変ですが、温めすぎて汗をかいた場合でも快適です。
靴下の布が汗を吸収し、外へ排出してくれるので足が蒸れるという不快感は感じなくても済みます。
屋外での移動で保温性能が少し物足りないのであれば、五本指ソックスの上から別に靴下を履くのも良いでしょう。
上から履く靴下としてのお勧めはGUで三組700円ほどの靴下です。
安いですが厚手なので丈夫。
その上保温性能も問題有りません。
屋内ではその靴下を脱いで温度調節も行えるので冬は五本指ソックスと厚手の靴下の二重履きがお勧めです。
お腹は内外問わず死守するべき
皆さんご存知かと思われますが、お腹は必ず温かい状態に保ちましょう。
お腹が冷えると、その内側にある内蔵も冷えるため下痢や腹痛の原因となります。
身体の末端が冷えるといけない事と同様にお腹も特に死守するべき箇所であると言えます。
腹巻きはユニクロやGUで購入できるものが手頃で値段も安くお勧めです。
屋内外問わずお腹は必ず温めるようにしましょう。
また冷えてしまったとしても熱源を直接当てるのではなく、暖房の効いた部屋で少し休むなど、徐々に身体を慣らすという事も忘れないで下さい。
温め方のポイント
これまでは重点的に温めたほうが良い場所とそのシーンについて解説してきましたが、ここからは温める際の注意点をご紹介します。
特に北国では注意しましょう。
温めると言うよりは冷やさない事が大切
技術の進歩により暖房が誕生し、屋内では快適な環境を得られるようになってきました。
特に北海道などの北国では家全体を温めるヒーティング技術が発達したため、屋内は夏のように暑いことが特徴です。
そのため屋外を基準にして防寒対策を講じると屋内では暑すぎるという事態になってしまいがちです。
外に出ると温かいという事を基準とするのではなく、屋外で冷えを感じることがないを基準に防寒対策を考えましょう。
暖かくなると汗をかきますので、その汗が蒸発する際に体温を奪われ身体が冷えてしまうという事態を避けるためにも温め過ぎはいけません。
また暖かくしすぎることで衣類も増え動きづらくなってしまいます。
温めるという考えは置いておいて、とにかく冷やさないというアプローチが大切です。
熱源を直接当てないように
冷えに弱い皆さんは電気毛布や湯たんぽなどで直接熱源を当てて温まろうとする傾向が見られますが、これも避けたほうが良いでしょう。
特にヒーターなどを身体に直接当てると低温やけどや局所的に温めた際に発生する疲れなどで勉強効率が低下します。
屋内では暖房が効いているはずなので徐々に身体を慣らすという考え方を身に着けましょう。
また暖房器具を使用する際は脳に適切な量の酸素を行き渡らせるために換気も行いましょう。
CO2センサーをお持ちの方は濃度が1000ppm以下になるように換気を行うと良いでしょう。
頭寒足熱は意味に気をつけて
頭寒足熱という言葉はご存知でしょうか。
元々は頭は温めずに足は冷やさないほうが睡眠に良いという意味で発生したことばですが、現在では全く違う意味で捉えられているようです。
多くの方が「頭を冷やして足を温める」という意味で頭寒足熱を解釈されていますが、これは少し違います。
正しくは「足を冷やさないようにする」という意味で、足を温めるという意味ではありません。
足を温めても体調に関わる問題はありませんが、汗によるムレなど別の問題が生じてきますので、あくまでも「冷やさない」という意味で捉えることを推奨します。
おわりに
受験シーズンの最も大切な時期が冬場です。
そしてその冬場には寒いという唯一にして最大の難点があります。
当然身体を温めないといけないのですが、温め過ぎはいけないという事や効果的に温めるべき場所があることについてご理解いただけたでしょうか。
また同時にユニクロの製品が優秀であることもご理解いただけたら幸いです。
特にヒートテック製品は身体の汗を吸収し、発熱するという仕様の商品で吸汗によるムレの軽減という意味も兼ねています。
値段が手頃な事に加え、全国各地で手に入れることが出来るため受験生のよき友となるでしょう。
ただしヒートテックは化学繊維の下着ですので静電気にはくれぐれもご注意下さい。
この記事を監修した人
「大成会」代表
池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。