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家庭教師の契約までの流れと、体験授業でチェックすべきポイント

家庭教師の契約までの流れ

初めて家庭教師をつけることをご検討されている方にとって、契約までの流れはわからないことだらけですよね。

どのような手続きとプロセスを経て家庭教師と契約し、学習指導を受けることができるのでしょうか?
契約から授業開始までの一般的な家庭教師サービスにおける流れを、事前に知っておくと安心できます。

また、本契約に進む前に行われる体験授業も重要です。
後悔しないためにチェックすべきポイントはどのあたりにあるのでしょうか?

この記事では、家庭教師の契約までの流れや、体験授業を受けるときのポイントなどについて解説します。

せっかく家庭教師をつけたのに…

お子さんに対してマンツーマンで指導が行われる家庭教師
お子さんと相性がぴったりハマる場合もあれば、そうでない場合もあり、組み合わせの相性によって結果が大きく変わるものです。

ウマが合い、話がトントン進んでいけば、何も言うことはないでしょう。
逆に全く会話が弾まないなど、相性が合わないときはトコトン合わないものです。

学校や学習塾と違い、第三者がおらず、二人きりになる家庭教師。
何かのきっかけで、お子さんあるいは家庭教師のいずれかが気分を害したとすると、他に間を取り持ってくれる人は誰もいません。
このようにムードが一度険悪になると、平常の気分を取り返すのがなかなか難しいものです。

結局のところ、最初から「雰囲気が悪くなりにくい」「仲違いが起きにくい」組み合わせを選ぶことが非常に大事になってきます。

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契約前にできるだけ情報を知っておくことが大事

もちろん、優秀で指導実績に定評があり、いわゆるコミュニケーション力が高く、かつ豊かな人間性を兼ね備えていて、誰とでも分け隔てなく接することのできる人物なら、申し分ありません。
理想の家庭教師といえます。

ところが、なかなか完璧な人間はいません
実際には、優秀な家庭教師なのにコミュニケーションに少々難があったり、人間性が優れているのに指導経験が乏しかったり、お子さんとの会話は楽しげでも親御さんへの対応が不慣れだったり、雑談ばかり得意で授業はイマイチだったり…何かしら不満や欠点のひとつやふたつあるものです。

そこまでではなくとも、受験に臨む高校生の指導は大得意でも小学生は苦手だったり、女の子の指導は得意でも男の子の指導は苦手だったりするケースもあります。
あるいは、英語の指導は上手くても国語の指導は平均的だったり、数学で図形幾何の解説は分かりやすくても方程式の解説が分かりづらかったり苦手の大小もあります。

このように、対象学年や性別、教科・単元の得意・不得意は誰しもあるといえます
いずれにしろ、家庭教師の特性をできるだけ知っておくことが、のちのち悔いのない選択につながるでしょう。

一般的な家庭教師の契約までの流れ

家庭教師の契約までの流れは以下のようになります。

紹介サービス:パンフレット・インターネット上の検索サイトなどを利用して資料請求、比較検討を行ったうえで紹介会社に連絡
個人契約:大学の学生課に連絡、もしくは伝手や口コミなどで情報収集
ヒヤリング(お子さんの学習状況、希望の家庭教師、志望校など)
利用コースや学習プランの策定
無料体験授業の受講
紹介を受けた家庭教師から希望の方を選定
家庭教師との契約
紹介サービス:入会手続き
個人契約:家庭教師との契約
本授業開始

細かな違いはあれど基本的には上記のような流れです。

家庭教師が決まるいくつかのプロセス

一方、家庭教師側はどのような手続きやプロセスを経て、ご家庭に派遣されるのでしょうか?
ご参考までに、家庭教師側からみた「契約までの流れ」を以下にご説明します。

家庭教師になることを希望する場合、いくつかの方法があります。

  1. 大手・中小さまざまある家庭教師紹介サービスを選んで登録すること。
    探す方法としては、紹介サービスに直接出向いたり、電話連絡のほか、インターネット上で登録もできたります。
  2. 所属する大学などの学生課で紹介されている家庭教師の求人に応募すること。
  3. 知人・友人からの伝手で、家庭教師をご希望するご家庭を紹介してもらうこと。

ここでは、一つめの方法について、その後の流れをご紹介します。
登録した後、家庭教師紹介会社から連絡があり、面談を受けて家庭教師にふさわしい人物かどうかチェックを受けます。
その後、お子さんとご家庭の紹介を受け、希望の教科・内容・日時・志望校・謝礼などの指導条件を伝えてもらい、指導できるかどうかを判断します。

家庭教師紹介サービスから紹介を受けるまでの期間は、入学・進級シーズンや受験直前などの繁忙期であれば早いこともあります
最短でその日のうちということもあれば、数日・数週間・数か月かかる場合もあります。
指導ができそうな場合、コースやプランを策定します。

次に、無料体験授業の日時を設定し、お子さんのご家庭を訪問して実際に授業を行います。
体験授業の結果をもとに、ご家庭の最終判断によって家庭教師の本契約に進み、授業が開始されるという運びになります。

紹介サービスによっても異なる契約プロセス

このように、見ず知らずの家庭教師が突然決まるということはありません
家庭教師の信頼性を担保したうえで、ご家庭に派遣される流れになっているのが一般的です。

ただし、こうした流れが当てはまるのは大手の家庭教師紹介サービスの場合です。
中小の紹介サービスでは、一部のプロセスが省かれる場合もあり、またそれ以外のケース、すなわち大学や個人による紹介の場合はこの限りではありません。

また、家庭教師との契約においては、学習プランや指導日時・内容はもちろんのこと、料金・費用体系についても契約前によくチェックする必要があります。

有名どころの大手の家庭教師紹介サービスの場合、月額の授業料のほかに入会金を設定しているところが多く、中小の家庭教師紹介サービスでも入会金は珍しくありません
その他、教材費交通費などの雑費も含めると、思いのほか費用がかかる場合があります。
ご自宅に訪問してもらう場合は別途、お茶菓子代もかかります。

使用する教材等が本当に必要な費用にあたるかどうか、料金は相場に比べてリーズナブルかどうか、契約前によく確かめておきましょう。

実際に指導を受ける「体験授業」はとても重要!

利用する会社によって異なりますが、最近の家庭教師紹介サービスは「無料体験授業」をやっているところが増えています。

申し上げるまでもないことですが、この体験授業はたいへん重要です
仮に見た目の印象が良く、優秀な経歴をもち、指導実績や指導年数などに申し分のない家庭教師を担当者から紹介されたとしましょう。
それでも、客観的な能力や指導実績、見た目の要素や外面的な条件だけでは、実際の”人となり”まではよくわからないものです。

体験授業で観察すべきポイントはいくつかあります。
子ども慣れしていない、質問に対する受け答えがしどろもどろ、文章を書かせると字が汚い、非論理的、声が聞き取りづらい、話すと支離滅裂など、後々知れば驚くようなことがあるからです。
抜群に優秀そうな家庭教師、清潔でスタイリッシュな家庭教師、真面目そうな家庭教師、いずれの場合もチェックを怠らないことです。

これは、逆の場合も然りです。
写真で紹介されたときは第一印象がそれほど良くなく、正直なところパッとしなかった家庭教師も実際に会ってみて印象がガラリと良くなることがあります
半信半疑で受けさせた体験授業の感じが非常に良く、お子さんとの相性も抜群で、親御さんとコミュニケーションが盛り上がることもあります。

結局、想像だけでは情報が限られるため、いちど体験してみないと何事も分からないということです。
何より、子どもを指導することが心から好んでいる気持ちがムンムン伝わってきて、お子さんのことを問題なく好んでくれるかどうかが重要なポイントです。

言葉で表しにくい人間性に加え、お子さんとテンポよく会話できているか、といった感覚的な相性は見逃せないチェックポイントになるでしょう。

体験授業でチェックすべきポイント

以下では、どんなことに注目して体験授業を受けるべきか、各ポイントについて詳しく解説します。

1.指導能力・指導経験

まず、お子さんがご希望の教科や内容における指導力があるかどうかを第一にチェックしましょう。
体験授業では家庭教師なりの進め方に沿って授業が行われることもありますが、この際、単元の順番やスタイルをあまり気にすることはありません。

いま現在、お子さんが解き方がわからない問題や、苦手な分野、躓いているポイントなどを洗いざらい打ち明け、疑問を尋ねてその場で解説してもらいましょう。
よどみなくお子さんが理解できるような説明ができれば合格点です。
また、難しい設問や内容の場合、たとえその瞬間に回答できなくても、何らかの学習アドバイスを投げかけてくれればよいでしょう。

ただし、事前に用意してきた授業がスムーズにこなせるのは最低限のラインです。
お子さんがたったいま尋ねた質問は家庭教師にとって、ある意味で”不意打ち”の質問です。
全く予想していなかった質問に対しても、しっかり理路整然と答えや解き方を説明できるかどうかによって、家庭教師の実力をある程度見定めることができます。

また、たとえ突発的な質問に対する答えをその場で適切に提示できなかったとしても、みるべきポイントは、代わりになるヒントや関連事項を提示したり、「次回までに調べておきますね」など冷静で落ち着いた対応ができるかどうかです。
それによって、家庭教師の人間性を垣間見ることができるでしょう。

2.身だしなみやマナー

身だしなみに清潔感があるかどうかは大事なポイントです。
他の要素がいくら良くても、お子さんが生理的に受け付けないようであれば、学習に集中することができません
基準はご家庭によるので絶対的なものはありませんが、最低限の基準を保っていることを確認しましょう。

同様に、挨拶や礼儀など最低限のマナーが身についているかも大事です。
マナーが目に余るような場合、お子さんにも悪影響を及ぼしかねません。

3.コミュニケーション力

優秀で思考力に長けた家庭教師であると同時に、言語化能力も大事なポイントです。
学習内容や問題の解き方を、お子さんの学齢や目的に応じてわかりやすく説明できれば言うことはありません

お子さんや親御さんに知識や経験を伝える力が高いことは、信頼関係を構築するうえでとても重要なことです。
また、学習の進め方や、継続的な学習習慣の身につけ方、受験対策の仕方などを前もって伺っておくと、家庭教師がどんな指導方針やスタイルをもっているかが分かります。
授業内容だけでなく、雰囲気や雑談、ユーモアがあるかどうかなど、いろんな観点からコミュニケーション力を測るとよいでしょう。

4.お子さんとの相性

家庭教師に関するお悩みのなかで特に多いのが、お子さんとの相性です。
いくら優秀で会話が上手く、清潔感やマナーもあり、客観的にみて申し分のない家庭教師であっても、肝心のお子さんが嫌がっているのであればどうしようもありません。

また、体験授業では特に感じなくても、何回か授業を受けているうちに「やっぱりイヤだ…」となることもあります。
相性が良くなかったことが後に発覚するパターンです。

そうならないためにも、見逃しがちな細かい動きや話し方のニュアンスまで、体験授業ではありとあらゆることをよく観察しておく必要があります。

お子さんの性格や思考を一番ご存知なのは、他でもない親御さんです。
「話が伝わっているようで伝わっていない」「こういう話し方やジェスチャーはウチの子が嫌がる部分」など、お子さんの特性と噛み合わなさそうな部分がないかどうか、しっかりとチェックしておきましょう。

5.学習コースや学習プランの内容

お子さんがこれから受けようとしている授業のコースやプランが、本当にご希望に沿っているかどうか確認しましょう。

行われる授業内容が適切かどうかも大事ですが、ひとりひとりの生徒の特性は異なるので、お子さんの得意分野や苦手分野、現状の問題意識にマッチしているかを見極めなくてはいけません。
教科の単元や授業の方向性、受験対策であれば志望校合格を目指すレベルの授業になっているかなどについてよく相談しましょう。

6.指導の方向性やスタイル

家庭教師も十人十色なので各々、得意・不得意があります
多くの教師は自分が得意で興味のあることについて話し、自分の不得意で関心の低いことはあまり話さないものです。
また、指導スタイルも千差万別で、得意を伸ばすタイプ・苦手を直すタイプ・バランス型のタイプなどさまざまです。
話し方についても、感情豊かにしゃべるタイプ・感情を抑えて事務的に話すタイプなどがあります。

さらに、成績が伸び悩んでいて結果が伴わないお子さんにハッパをかける仕方も、根性と努力で乗り越えようとするタイプ・理性的に語るタイプ・感情に訴えるタイプなどがあります。
指導実績については、出題傾向が大きく異なるため、国公立受験に強いタイプ・私立受験に強いタイプ・面接や小論文に強いタイプなどに分かれます。

したがって、家庭教師がもつ指導の特性が、お子さんのご希望とマッチしそうかどうかを見極める必要があります。

「オンライン家庭教師」という選択肢も

また、最近ではビデオ会議システムを利用して、自宅に訪問してもらうプロセスが不要な「オンライン家庭教師」もあります。
一連の学習指導がすべてオンライン上で済むため、多忙なご家庭から特に人気を得ています。

オンライン家庭教師の場合も、やはり体験授業は同様に行われます。
はたして自宅に来てもらう家庭教師がよいか、オンライン家庭教師のどちらがよいかは、お子さんとご家庭の総合的な判断になります。

言い換えれば、「お子さんと家庭教師の相性」だけでなく、「お子さんとオンライン学習の相性」をみることも重要です。
どういうことかというと、お子さんは家庭教師がその場にいなくても、やる気になって学習に向き合えるタイプかどうかです。

家庭教師がその場にいない方が、逆に余計なプレッシャ―を感じず、より集中できるお子さんもいることでしょう。
それらの要素は複合的でもあり、お子さんによっては、相性の良い家庭教師とオンラインの組み合わせでないとパフォーマンスが出ない可能性もあります。

ただ、オンライン家庭教師というものは時間を有効に活用できるなどのメリットも多いぶん、いくつかのデメリットもあります。
お子さんにとって相性の良さそうな家庭教師を見つけたら、いずれのタイプの学習形態がベターかも合わせて判断したうえで、契約に進むとよいでしょう。

悪徳な家庭教師業者に要注意!

家庭教師のなかには、消費者を騙す悪徳な家庭教師業者もいます。

たとえば、高額な授業料や教材費を請求するケースです。

こうした被害を防ぐには、授業料や教材費など家庭教師の相場を正しく知っておくことが大切です。
もし、過度に高額な教材の使用を要求された場合には、お子さんがすでに持っている参考書や問題集を使ってもらうよう頼みましょう。

他には、通常と異なる支払方法を迫るケースもあります。
通常は「月謝」という形で支払うのが一般的ですが、年間一括請求をしてきたり、ローンを勧めるなどの手口で支払いを要求してきた場合、疑ってかかる方がよいでしょう。

悪徳業者を見抜くひとつの方法は、カスタマー対応の仕方です。
問い合わせた際に、対応が適当でいい加減だったりする業者は要注意です。
悪徳業者はサービス面の充実より、金銭的な手段にばかり目が向いているため、電話やメール対応が杜撰になる傾向があります。

本契約に入る前であれば、怪しいと思ったらキャンセルすることが可能です。
その意味でも、体験授業を含めた契約までの流れは非常に重要なプロセスです。
仮に本契約に入ってしまった後でもクーリングオフができるかどうか、消費生活センターなどに問い合わせてみましょう。

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まとめ

家庭教師の契約にはいくつかの手続きプロセスがあるため、契約前にその流れを把握しておくことが肝心です。とりわけ重要なのは家庭教師の選考プロセスです。契約のタイミングによりますが、家庭教師との関係性は半年以上、長ければ2~5年以上に及びます。お子さんと親密な関係にある家庭教師はこのさき数年間のお子さんの学習状況を決定づける存在になります。

後悔のない選考をするためには、家庭教師を選ぶ前に行われる体験授業がとても重要です。実際に受けてみると良くも悪くも印象が異なることがあります。体験授業では指導能力のほか、マナーや相性など、みるべき複数のポイントをチェックすると同時に、学習プランやコースが目的や希望に合っているかどうか、お子さんとよく話し合うことが大切です。

どんな家庭教師が良いかについては一般的な基準も存在しますが、最終的にはお子さんの相性や目標に沿った家庭教師を選ぶことがベターです。同時に、悪徳な家庭教師や紹介サービスに騙されないことも肝心です。近年では、さまざまなメリットのあるオンライン家庭教師という新たな選択肢を活用することもできます。性急に決めることなく、体験授業をしっかり受けたうえでお子さんに合った家庭教師を慎重に選ぶようにしましょう。

公開日:2023年4月11日