早慶合格に必要なこと

早慶合格に必要なこと【道内の受験生も目指すべきか?】

道内受験生に質問です。

  • 北大と早稲田大と慶応大(以下、早慶)に合格したら、どこに行きたいですか
  • なぜその大学を選びましたか

北大に行きたい、と考えた人は意外に多いのではないでしょうか。
しかしそれは、道内受験生に特有の回答といえるでしょう。
全国の受験生に同じ質問をしたら、「早慶に行きたい」という答えが圧倒的に多くなるはずです。

ある調査会社によると、北大の文系学部の最高偏差値は文学部と法学部の69です。
ちなみに小樽商科大学は58です。

それに対し慶応大の文系学部の最高偏差値は法学部の82で、早稲田大は政治経済部・法学部・商学部・国際教養部の80です。

偏差値の高さは人気の高さと比例するので、早慶は北大より圧倒的に「入りたい大学」なのです。

なぜ早慶は「単なる私立大」なのに、これほどの人気を得ているのでしょうか。

そして道内受験生も、北大を蹴ってでも、遠い東京に住むことになっても、早慶に入ったほうがいいのでしょうか。

大学のブランドとは

なぜ多くの受験生は「小樽商科大より北大に行きたい」「北大より東大に行きたい」「日本のトップ私立大は早慶だ」と感じているのでしょうか。
小樽商科大も北大も東大も早慶も、まったく同じ4年制大学で、文部科学省はランクをつけていません。

順番のイメージそれでも「完全な差」が存在するのは、大学にはブランドがあるからです。

ブランド・バッグのブランドと同じです。
エルメスやルイ・ヴィトンは誰でもほしがりますが、その他のブランドはほしい人がいたりいなかったりします。

そしてブランド好きの人たちは、トップ・ブランドのバッグにはいくらでも高いお金を出しますが、それ以外のブランドのバッグは、高い値をつけると売れなくなります。

ブランドにはランクがあり、それは大学のブランドも同じです。

法律上は、小樽商科大も北大も東大も、まったく同じ国立大です。
早慶も道内の私立大も、同じ私立大です。

大学のブランドは、受験生や一般の人のイメージや想いでしかありません。

ではなぜ、大学のブランドは「確固とした価値」のようにみなされるのでしょうか。
それは、全国的世界的に活躍している優秀な教授と、頭の回転が速く難しい問題を簡単に解くことができる優秀な学生が集まり、多額の予算がつくからです。
予算が多いと研究施設や実験設備を新しくできるので、最先端の研究や実験を行うことができます。
それを求めて優秀な教授と学生が集まります。

そして一流企業は、ブランド大学の学生を採用しようとします。
一流企業に入社したいからブランド大学を目指す受験生もいます。

このようにしてブランド大学は今でも毎年ブランド力をアップさせています。
よい状態がさらによい状態になることを「好循環」や「正のスパイラル」と呼びます。

国内のトップ・ブランド大学は、東大、京大、一橋大、東工大、早慶の6大学とされています。
この6大学は好循環が生まれています。

この6大学に次ぐ第2ブランド大学は、大阪大、名古屋大、東北大、九州大、北大、上智大、東京理科大などとなっています。

道内受験生は北大を蹴ってでも早慶を目指すべきか

疑問と理解では、受験勉強に一生懸命取り組み、北大と早慶の3大学を狙える偏差値になった「道内受験生」は、北大ではなく早慶を目指すべきなのでしょうか。

この質問の答えは2つあります。
その2つの答えは真逆です。
その答えの理由こそが重要ですので、「自分はどちらの理由のほうがしっくりくるか」と考えながら読み進めてください。

早慶より北大に行ったほうがよい

理由:道内の人が早慶に入るには、東京に引っ越して一人暮らしをしなければならない。お金もかかるし不安も多い。早慶は確かにトップ・ブランドだが私立。一方の北大は国立かつ旧七帝大で、優秀な教授も数多くいる。また、北大は日本一素晴らしいキャンパスがある。就職についても、早慶の学生が入社できて、北大生が入社できない企業はほとんどない。ブランド力を無視すれば、北大のほうが総合点が高いといえる。

北大より早慶に行ったほうがよい

理由:北大や早慶を目指す人は、東京または世界で活躍したい人のはず。ならば早慶に入って学生時代から東京の「荒波」と「都会砂漠」を経験しておいたほうがよい。「北大信奉」があるのは道内だけで、東京では北大は地方大学のひとつとみなされている。一方の早慶は、国内の有名企業に人材ネットワークが張り巡らされている。そして、ほとんどの日本人から「すごい大学を出た人」と思われる。

早慶はトップ・グループだけあって、北大を蹴って早慶に入ったとしても後悔することはないでしょう。
しかし北大も2位グループに属しているだけあって、早慶を蹴って北大に入学しても、少しは後悔するかもしれませんが、北大にしてよかったと思えるでしょう。
特に将来も道内で就職したいと考えている道内受験生であれば「北大メリット」は大きいでしょう。

早慶とは

「最古の私立大」を決めることは簡単ではありません。
それは何をもって私立大と認定するかで違ってくるからです。

ただ、大学令という大正時代の法令によって定められた最古の私立大は、慶応義塾大と早稲田大です。
早慶のブランドの源のひとつは歴史の長さです。

元総理の大隈重信が創立、学生数5万人

大隈重信像早稲田大の前身は1882(明治15)年に創設された東京専門学校です。
創立者は大隈重信で、後に内閣総理大臣になりました。

早稲田大の学部には、政治経済学部、法学部、文化構想学部、文学部、教育学部、商学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、社会科学部、人間科学部、スポーツ科学部、国際教養学部があります。

この学部の並びは、早稲田大の公式サイトの掲載順です。
先に出ている学部ほど、その大学が重視していると考えてよいでしょう。
政治経済学部は「ワセダのセイケイ」と呼ばれるほどで、早稲田大の看板学部です。

早稲田大には理系学部もありますが、「文系が強い大学」と考えていいでしょう。

早稲田大の学生数は、学部生が41,051人、修士課程と博士課程の学生が8,385人です(2018年度)。

早稲田大のメーンキャンパスは東京都新宿区西早稲田1丁目6-1にあります。

1万円札の福沢諭吉が創立、学生数3万人

慶応義塾大は自らのことを慶應義塾と呼んでいます。
「塾」のなかに、幼稚園から大学までのすべての学び舎を含めているわけです。

一万円札その慶應大は、1万円札の肖像になった福沢諭吉1858年に創立しました。

慶応大の学部には、文学部、経済学部、法学部、商学部、医学部、理工学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、薬学部があります。

早稲田大との最大の違いは医学部があることです。
慶応大も文系大学といえますが、医学部の存在は際立っていて、国立大の医学部を蹴って慶応大医学部を目指す人もいるくらいです。

慶応大の学生数は、学部生が28,643人、修士課程が3,029人、博士課程が1,376人です。

慶応大のメーンキャンパスは東京都港区三田2丁目15-45にあります。

【早慶攻略法】の入試は単なる知識を問わない?

ここまで読んできた道内受験生のなかには「北大信奉がすっかりはがれ落ちた。早慶に入りたい」と、気持ちを新たにした人もいるのではないでしょうか。

しかし日本一の私立大に入るには日本一難しい入試に合格しなければなりません。

早慶の入試には次のような特徴があります。

  • 膨大な量の知識を問う
  • 知識を使ってどう考えるかを問う

早慶を狙う受験生は「単語王」や「鉄壁」といった分厚い英単語帳を使うと思いますが、早慶の英語の試験では、そこにすら出てこない英単語が出てきます。

慶応大入試の英語とは

「大学受験パスナビ」というサイトが慶応大経済学部の過去問を掲載しているので、その一部をみてみましょう。

参考英文1

参考英文2

ご覧のとおり、「以下の英文を読み問いに答えなさい」という指示すら英語で「Read the following article and answer the questions as indicated.」と書いてあります。

そして次のような設問もあります。

次の英文を読んで、自分の意見を英語で書きなさい。箇条書きは不可。自分の意見と異なる見解に言及し、それに反論すること。

Should the Japanese government lower the legal age at which alcohol may be consumed to 18? Why, or why not?

英文を理解したうえで、自分の考えをまとめ、それを英語にしなければなりません。
これがまさに、大量の知識を使ってどう考えるかを問う問題です。

この英文は「日本では飲酒可能年齢を18歳まで引き下げるべきか。なぜそう考えるのか」と訳すことができます。

この問題に正答するには、まずは日本語でしっかりと、飲酒可能年齢の是非についての意見を表明できなければなりません。
さらに自分の考えに対する反論を想定し、その反論に打ち克つ理論を展開しなければなりません。

そしてそれを英訳しなければならないのです。

ここでは慶応大の試験を紹介しましたが、早稲田大の試験も同レベルです。

知識があるのは当たり前

早慶の入試の出題者は、「うちの大学に挑戦する受験生は、知識があるのは当たり前」という前提で問題をつくっています。
大学側は、受験生が、獲得した知識をどう有効利用するのかをみたがっています。

格付け早慶受験生には、これほどハイレベルな知的活動が求められています。

早慶は、エリートを育成しなければならないという使命を持っています。
また早慶に挑戦する受験生のなかにも、エリートになりたいと強く願っている人が多く存在します。

そのような強い気持ちがないと、日本一難しい受験勉強は乗り越えられないでしょう。

まとめ~北海道を出てまで行く価値があるのか

早慶の魅力とすごさを紹介しましたが、この両大学は私立なので入学金や授業料が大きな金額になります。
道内の人が早慶に入れば東京で一人暮らしをすることになり、家賃だけで月10万円くらいかかるかもしれません。

そのように考えると、道内受験生の身近な場所に北大があるので、無理して早慶に行かなくてもいいのではないか、という考えも成立します。

また、道内受験生が早慶を狙えるまで偏差値を上げたのであれば、もうひと頑張りして東大または京大を目指すという選択肢も浮上してきます。

出身大学は社会人としての活動に大きな影響を与えるので、保護者や高校教師、塾講師などに相談して入る大学を決めてください。

\この記事をみんなにシェア!/