論述問題の対策は【PREPの法則】で完全攻略!?

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

今回は比較的字数の多い論述問題の対策方法に関しての記事です。
私立大学や国公立大学の入試では論述問題が出題されますが、受験生にとってはこれが一番のネックとなる場合が多いようです。
しかし論述問題こそが他の受験生と差をつけることの出来る大切な問題であることには間違いありません。
まずはその理由に迫ってから具体的な対策方法を紹介します。

実は論述問題は点数をあげる為にある

赤ペンを持つ手受験生の皆さんが苦手意識を抱いている論述問題ですが、実は一番点数を稼げる問題であるという事はあまり知られておりません。
マークシートなどに代表されるいわゆる選択式の問題は正解か不正解かの二択のみ。
白黒がはっきりと分かれています。
それに対して論述問題は評価を行うポイントが複数設定されているため、とりあえず何かを書いておけば部分点を期待することが出来ます。

「地球温暖化が地球全体で取り組むべき課題となっています。あなたの考えを500字以内で述べなさい」という問題を例に挙げて解説します。
この問題を採点する際の評価の観点は「指定された文字数を守っているか」「地球温暖化に関連するワードを使って論じているか」「文章として破綻していないか」などが少なくとも挙げられるでしょう。
たとえ地球温暖化に関連するワードを使っていなかったとしても、文字数が適切であれば少なからず部分点を狙うことが可能です。

各大学によって評価の観点は異なりますが、基本的には「文字数を守り、与えられた問題を自分なりに分析した上で、文章として成立している」解答を心がければ問題ありません。
正解がひとつではない論述問題では自分なりの表現を保って満点を目指しつつ、部分点をかすめ取っていく解答方法が点数を稼ぎやすいでしょう。

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

自分の言葉で解答することが論述問題のポイント

現在の教育では自分で考えたことを自分の言葉で表現することが求められています。
社会で表現力が求められているためです。
すなわち入試問題も社会の要請に合わせて変化することは想像に容易いことでしょう。

そこでポイントとなるのが「自分の言葉で考えを述べているか」という視点です。
これは誰かの作文を剽窃(ひょうせつ)しているか否かという話では無くて「様々な資料を読んだり学んだりしてきた中で、あなたはどのような考えを持っているのですか」という事が採点者に伝える事が出来るかという事です。
つまり、他人の一般的な考えに共感して自分の意見として表現することに関しては大丈夫です。
それが一言一句全て一致しているような所謂「コピペ」に成っていなければ流石に問題ですが、一旦自分の中に落とし込み整理した上で自分の表現で述べているのであれば大丈夫です。

その理由は環境問題に関して論じさせる問題を想定すると分かりやすいです。
この問題に対して、受験生の皆さんのほとんどが「環境保護に努め、私達の子どもや孫の世代まで綺麗な自然を残したい」という旨の解答を行うでしょう。
明らかに違うアイデアとしては「環境を壊しまくり、自分の世代だけが豊かに暮らすことが出来ればそれで良い」という論点でしょうか。
しかし現実的にはこのような解答をする受験生の方は居ません。
つまり解答の主旨はほぼ全員が同じだという事です。

このように同じ考えを持った人間は存在します。
どこが違うのかと言うと自分の言葉で説明するという事に尽きます。
自分の中に取り込んでからアウトプットを行うのであれば、他の文章と比べて言葉などの要素は似ていたとしても、文章全体を通して一言一句が同じということは極めて稀だからです。
なのでまずは問題に対する自分の考えを明らかにしましょう。
その中で他人の文章から共感したことを織り交ぜることに関しては自分の価値観として論じても構いません。

論述問題の攻略法は “PREP” の法則を使え!

論述問題を出来る限り楽に解き進めるための秘訣をお伝えしておきます。
PREP” のフレームワークを活用することで大学入試の論述問題は殆ど攻略が完了していると言っても過言ではありません。
“PREP”とはPoint, Reason, Example, Pointの頭文字をそれぞれ取ったもので、文章の書き方として基本的な物です。
歴史的事実を論じさせる問題であっても、英文で意見を述べる問題であっても基本的には “PREP” の順に構成されています。
そのため様々な科目の論述問題で応用の利く技術となっています。

文章を書く機会は大学に入学してからも、そして社会人になっても必ず訪れますので論述問題の対策と同時に終わらせてしまいましょう。

最初に結論を述べておくことで理由に繋げやすく、また文章が読みやすくなります。
なぜなら「私は○○だと考えています」と自分の立場を明確にしておくことで、読み手は○○であることを前提に文章を読み進める事が出来るからです。
本記事の冒頭を読み返して下さい。
本記事で論述問題についての解説を行うという事が明記されています。
読みやすい文章では最初に「何について述べているのか」がはっきりと示されています。

続けて論述問題で差をつけるべき理由を解説しています。
本記事の例だと論述問題の対策はなぜ必要なのかについて述べている箇所です。
冒頭の「論述問題が他の受験生との差を広げるポイントだ」という事に対しての理由が明確に述べられています。
更にその直後に対策のポイントなど具体例も示してあります。
読み進めていただくと最後の部分で「論述問題で差をつけるべき」という旨の主張がなされるはずです。
対策方法についてはもう少し用意してありますのでこのまま読み進めて下さい。

論述問題で気をつけておきたいポイント

論述問題の構成についてのポイントを解説しましたので、本項では論述問題で注意すべきポイントについて紹介します。
文章単位での話になりますが、誤字脱字が無いように心がける・作文用紙の使い方を間違えない等の基本的な事項については割愛させて頂きます。

砂時計まずは時間配分についてお話します。
論述問題で一番やってはいけないことは「文章を書き進めながら構成を考える」という事です。
文章作成に慣れている方でしたらそれで問題はないかと思われますが、論述問題に苦手意識を抱いているうちは行わないようにしましょう。
受験する大学にもよりますが、最低でも10分程度は構成を練る時間を設ける事が大切です。
文章の大まかな筋道を立てながらブレインストーミングを行えば10分程度の時間は過ぎているはずです。
アイデアを練る時間は出来るだけ多いほうが良いです。
ブレインストーミングで出てきた言葉を基に論述していくので、途中で付け足したいことが出てくることの無いようにしっかりと考え抜くようにして下さい。
その後、清書を行いますが、20分程度で書き上げるのが良いでしょう。

変化のイメージ次に読みやすい文章を書き上げるコツについて解説します。
論述のアイデアが出揃ったら情報を整理して解答を始めます。
この際に心がけたいことは「一文を短くする」「語尾に変化を加える」という事です。
この二点を意識することで文章は格段に読みやすくなります。

論述対策の添削をしている上で良く見られるのが一文がとても長いという特徴を持った文章です。
具体的には以下の文が典型的な例です。

「地球温暖化は二酸化炭素やフロンガスといった温室効果ガスが原因で地球に熱を溜めやすくする効果があるため地球規模での取り組みが必要不可欠となるため直近の国際会議ではパリ協定が結ばれました」

この文章を読みづらくしている点はもう一つ、語尾に変化がなく単調であるという事です。
「〜効果があるため〜が必要不可欠となるため」この様に表現すると文章にテンポが生まれずいまいち読みにくい文章となってしまいます。
文言を出来る限り修正せずに読みやすく整理してみましょう。

「地球温暖化は二酸化炭素やフロンガスといった温室効果ガスが原因です。地球に熱を溜めやすくする効果があるため、地球規模での取り組みが必要不可欠となります。直近の国際会議ではパリ協定が結ばれました」

一文を出来る限り短くまとめる事で読みやすさは全く違います。
また「です」「ます」「ました」と語尾にバリエーションを持たせることで単調な文章から脱却しました。
ここまで「一文を短くする」ことと「語尾に変化を加える」ことについて具体例を交えながら解説しました。
これだけを意識するだけでも文章の印象は随分と変わります。

もう一歩ほかの受験生と差をつけたいと考えている受験生の方にお勧めするのが「言葉の重複を避ける事」です。
いわゆる「言い換え」の事です。

「スポーツを推進することは健康に繋がるので重要な事です。スポーツを行うことで全身の筋肉を刺激します。筋肉はスポーツを行う為に必要不可欠な器官です」

この文を例に挙げて解説します。
「スポーツ」という言葉の類義語には「運動」「体を動かすこと」などが挙げられます。
これらを文章中の言葉と置き換えてみると

「スポーツを推進することは健康に繋がるので重要な事です。体を動かす事で全身の筋肉を刺激します。筋肉は運動を行うために必要不可欠な器官です」

この文章も読む際の単調さから抜け出すことの出来る文章であることが分かると思います。
新聞言葉の重複を避けるには語彙力が必須となります。
対策方法としては普段から新聞や書籍を読む事です。
文章を読んでいる中で様々な表現の方法を身につけることが可能です。
語彙力について取り扱った書籍を読んでみても良いでしょう。
そういう本は参考書コーナーだけではなくビジネス書コーナーに並んでいる事もあります。
気になる方は書店に足を運んでみてはいかがでしょうか。

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

まとめ

論述問題は少しの意識を心がける事で他の受験生との差を広げることが可能です。
にも関わらず億劫だと着手が遅れてしまうことは非常に勿体ない事です。
本記事では論述の基本テクニックである “PREP” についてと心がけたいポイントをメインに記してきました。
これらを意識して様々な例題に取り組むことで論述は上達します。
綺麗に整った文章を添削に出すと、担当の先生の表情もまた変わってくることでしょう。

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


\この記事をみんなにシェア!/
公開日:2019年9月14日 更新日:2024年2月28日
もう1記事いかがですか?
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

札幌に特化した塾「大成会」へ、お気軽にご相談ください!

Copyright © 2017-2024 札幌市の学習塾「大成会」. All Rights Reserved.