シャドーイングで英語を学ぶ!効果を期待できるやり方をご紹介

シャドーイング やり方をご紹介!
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英語を勉強する時、多くの人はどの勉強法が最も効率が良いのだろうか、またはどの勉強法が最も自分に合っているのか、と考えると思います。

そこで、リスニングとスピーキングの練習に非常に役に立つ勉強法”シャドーイング”について解説していきたいと思います。

シャドーイング学習法とは?

シャドーイングシャドーイングと聞いて、なんだそれは!?と思う方も多いかと思います。

ネイティブスピーカー簡潔に言うと、”英語の音声と同じタイミングで自分の声を被せて英語を話す”と言う方法です。

英語のクラスで、”Repeat after me…”と先生が言い、先生が発した英語の後に続いて発声したことは今まで何度もあるかと思います。

一見、この方法がシャドーイングかと思われますが、これは単に「復唱」です。

そして、これではあまり意味がありません。

さらに言うと、先生が正確な発音・アクセント・テンポで英語を話すことができていないと、いくら学生が練習したところで、間違った英語を間違ったまま覚えているため、なんの学習効果もありません。

もちろん、ただ英語を覚え、テストや試験で良い点数を取るためにやるのであれば、音や発音はどうであれ、単語や文章を覚えても良いかもしれません。

シャドーイングのポイント

ルームメイトと朝食今回のシャドーイング学習法で重要な点は「英語を使って他の人と会話ができるようになる」という点なので、必ずしも従来のテストのために覚えるだけの英語では全く意味がないのです。

そして、従来の教育法ではせっかくたくさん時間をかけて英語を学んでも、実際に多くの人が英語を使って日本に来た観光客の方や日本に住んでいる外国人、そして海外旅行へ行った際の現地でのコミュニケーションなどあらゆる実用的な場面での使用は非常に難しいのではないでしょうか。

そこで、今回紹介するのは、「シャドーイング学習法」です。

この学習法では、音声と同時に自らが発声することにより聞いた音のまま真似をして英語を話すことができると言う方法です。

極端なことを言えば、10分間の動画の音声を完璧に真似したとして、それを録音し来てみると、元の音源と同じ英語ネイティブの発音で英語を操ることも可能と言うことです。

もちろん、英語は言葉でありその場その場で使う単語や文法、感情が異なるため、動画や音声の例文と全く同じ文章、単語というのはありえないですが、基本的には文法はある程度決められた中から使い、さらに各単語は決められた発音があるため、地域や国によってのアクセント等を考慮しなければ、一つの決まった形を覚えれば良いです。

シャドーイングでは、流れている動画や音声と同じように気持ちを込めて、シチュエーション等を考慮に入れ、音声と同じように発音することで、スピーキング力を急速に向上することができます。

さらに、この勉強方法をすることによって、英語発音の急速な上達と耳の慣れが得られ、結果として他の技能(リーディング、リスニング、スピーキング)にも良い影響を与えることができます。

そこで今回は…

  • シャドーイングはなぜ英語勉強に必要なのか。
  • どのような方法でシャドーイングを行うか。
  • 短い動画やオーディオを使った勉強法。
  • 英語のリズムと言語を学ぶ上での学習効率の向上。
  • 正しい発音はなぜ大切なのか

などをもとにシャドーイングのメリットとその勉強法について解説していきたいと思います。

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1.シャドーイングはなぜ英語勉強に必要なのか?

はじめに、英語を聞くことができる=単語のスペルを書くことができます。

たまに発音と大きく離れた単語などもありますが、基本的には聞くことができる単語、そしてスペルを正しく書くことができる単語は聞くことができます。

そのため、シャドーイングという方法で”正しい英語”を聞くということは非常に大切なのです。

このシャドーイング勉強法で一番大切な点はいかに聞くことができる単語の数を増やすかということに尽きます。

聞こえる・発音できる単語を増やせば増やすほど会話力はもちろん、リスニング力の向上が見込めます。

集中する子供例えば、赤ちゃんが言語を覚える段階で必ず通るステップは、「周りが言っている言葉を真似る」ということです。

もちろん赤ちゃんは字が読めませんから、耳から情報を得るしかありません。

そして、その後に発している言葉・単語と実際に触ったり見たりした情報を結びつけ、言語を理解していきます。

例えば、親が赤ちゃんにりんごを食べさせる、そしてそれを赤ちゃんは美味しいと感じる。そしてりんごを再び食べたくなる。

その結果、またりんごを見かけたら「りんご、りんご」と発音し、アピールするかもしれません。

さらに、その後周りで「赤い」、「丸い」などとりんごに関することを言うことで、段々と追加で単語を覚えていきます。

その際に、親や周りの人たちは赤ちゃんが間違った発音をすると、繰り返し正しい発音を教えたりします。

このように言語を習得する際に正しい発音をしている人の真似をすると言うのは非常に大切かつ必要不可欠な方法なのです。

言語を学ぶ際にはこのステップがなくてはならないと言うことを踏まえると、このシャドーイングという勉強法は英語勉強に非常に重要なものなのです。

シャドーイング勉強法をやることで、普段何気なく音として聞いていた英語がしっかりと”言葉”として認識できるようになります。

例えば、海外へ行く際に飛行機に乗ると思います。

そこで客室乗務員の方達が、”Please fasten your seat belt and all electronic devices turn off”と言ったとします。

英語を言語として認識していない場合はこの英文はただの”環境音”として脳に認識されますが、英語を正しく頭の中で認識できるようになると、これがしっかりと、”シートベルトを締めてください、そして全ての電子機器の電源をお切りください”と言うように、ちゃんと言語の意味を認識することができます。

このようにシャドーイング勉強法をすることで、発音・リスニング力の向上はもちろん、自分が言語として認識することができる単語を多くすることができます。

この小さな積み重ねが英語を自由自在に使うことができる重要なステップです。

2.どのような方法でシャドーイングを行うか?

ポイント次に、どのような方法でシャドーイング勉強をするかについてですが、まずなくてはならないのが音声とその音声で何を言っているかわかるスクリプト(音声が文字になっているもの、英語の字幕等)が必要です。

シャドーイングは流れてくる音声と同時に音声を真似して発音してみるという方法ですが、ただ耳で聞いただけでは正しい英語が聞き取れていない場合が多いため、ここではしっかりと何の単語が使われているのかはっきりと認識できるように流れている音声と同じ英語字幕を見ながら発声練習をしてみてください。

そこで、おすすめの教材ですが、最初は1分から3分程度の短めの動画や音声からスタートしてみてください。

そして、その後の手順としては4つあります。

  1. 一度最初から最後まで聞き流してみる。
  2. 英語字幕とともに通常のスピードで聴きながら発声してみる。
  3. YouTubeやPodcast等の動画の再生速度を25~1.5倍速にして同じように聞きながら発声してみる。
  4. 最後は2倍速にして同じようにやってみる。

このように一つのトレーニングでこの4つのサイクルを繰り返すことで、急速に英語力を高めることができます。

初期の段階であまり慣れていない時には①~③までの箇所を2回ずつやってみるのもおすすめです。

このシャドーイングをやるにあたってのおすすめの動画はTED Talksというアメリカの非営利団体が多くの著名な研究者や有名人等を呼びスピーチをしており、そしてその様子はTED Talksのウェブサイト上またはYouTube、ポッドキャストなどにあります。

その中から自分に興味のある内容を選び、①~④までのサイクルを試してみると言う方法がとてもおすすめです。

さらに、動画や音声から学習するとき最初は3分以内など非常に短いものから始めると非常に簡単かつ楽しく進めることができます。

もちろん英語だけでは何言っているのか話の内容がわからない人がいると思うので、そのような方たちは、①のステップと②のステップの間にその文章全体の日本語訳を確認してみるものいいかもしれません。

その場合はYouTubeであれば日本語字幕、TEDのウェブ上であれば日本語版スクリプト、ポッドキャストであれば日本語字幕など、一度日本語で文章、単語の意味を理解するための過程を経ることで理解力が高まり、シャドーイング学習も楽しくできると思います。

3.短い動画やオーディオを使った勉強法

先程述べたことに少し近いのですが、短い動画、オーディオを使ったシャドーイング学習ということで、ここでは学習のための時間とその内容に焦点を当てて書いていきたいと思います。

ビジネスマンと時計まず、”時間”についてですが、初めはできるだけ短い時間がベターです。

なぜなら、わからない・初めてのことを行う時非常に集中力を使います。

そのため、長時間集中するというのは意外と難しいです。

そこで、どうやったらこのシャドーイング学習を続けられるかといえば、”短時間”かつ”楽しく”ということに限ります。

おすすめの時間としては、3分から5分以内に納めることが良いです。

この程度の時間であれば、全ての①~④までのステップを全て終わらせても15分から20分程度に収めることができます。

それを1回もしくは2回程度を定期的に継続して続けることで英語力を確実につけることができます。

例えば、飛行機が飛び立つ際に客室乗務員がアナウンスするお決まりのフレーズ、大学での教授と学生の会話、病院での患者と医者の会話など、普段の生活に関する英文であればより簡単に理解することができます。

最初から物理学、経済学、心理学についての動画などは例え時間が短くても話の内容・出てくる単語の難易度が高いため、自分が日本語でもある程度理解できる内容の文章、そして容易なトピック、簡単に内容を頭の中でイメージすることができるような教材を使うことをおすすめしします。

例えば、好きな映画や著名な人物のスピーチなどを使うことで内容はもちろん、興味を持って続けることができます。

中でもディズニー映画は小さい子供でも理解できるような内容で作られているため、好きな1場面を切り取ってその場面を練習することは非常に効果的です。

このシャドーイング勉強法でNetflixを使って学習することも非常に効果的です。

そして、Netflixでは、Google Chromeの拡張機能としてLanguage Learning with Netflix(LLN)というソフトをダウンロードすることにより、Netflixをより勉強のために使用することができます。

この機能は、単に画面に翻訳字幕を表示するためのものではなく、外国語学習に最適化されたシステムです。

4.英語のリズムと言語を学ぶ上での学習効率の向上

外国人の友人たち英語と日本語は発声時のリズムが異なります。

日本語を話す際と同じリズムで英語を話してしまうと相手に理解されづらいということが起こります。

そこで、シャドーイング学習法でネイティブが話すのと同じタイムングで話す練習をすることで、同じタイミングとリズムで英語を話す練習をすることができます。

これが言語を学ぶ上で非常に大切な要素となっています。

例えば、英語と日本語では言語の周波数が異なります。

つまり、日本語は125-1,500ヘルツですが、英語は750-5,000ヘルツと言われています。

そこで、異なる周波数に慣れると言う意味でもシャドーイング学習を行い英語の音声に耳を鳴らすことで、よりリスニングに良い影響が与えられます。

さらに、英語は全ての4技能(Reading, Listening, Speaking, and Writing)がお互いに関係し合っているため、一見関係ないような技能を鍛えることで、他の技能にも好影響を与えます。

例えば、リスニング能力の向上を図ることでスピーキング能力の向上にも影響を与えます。

なぜかというと、リスニングで音が聞けると言う状態は音を正しく発音できると言うことになります。

例として、絶対音感を持っている人は、聞いた音をそのままピアノなどで全く同じ音を出すことができます。

これは、脳で音を正しく認識しているために可能になります。

英語のリズムを身につけると言う点からもシャドーイング学習によるメリットは非常に大きいです。

読書をする女性日本語は言語として常に一定です。

例えば、「こんにちは、私の名前は○○です。」と言うときに、文章に抑揚がなく同じテンポで強弱を付けなくても日本語として簡単に相手に伝永マスが、英語の場合少し異なります。

英語では単語によってアクセントが違い、さらに文章のまとまり(センテンス)ごとに異なるリズムがあります。

そこで、シャドーイング学習法で英語を正しい発音かつ適切なテンポで発音する訓練を常日頃行うことで、いざ英語を使い海外の人とたちと会話をする際でもお互いの意思疎通を簡単にすることができます。

これらのことから、シャドーイング学習をすることによる“英語そのものの技能向上”、そして他の技能向上に役立つ様々なメリットがあります。

例えば、ライティング学習を行うと正しい文法を学び、正しいスペルで英単語を書くため、リーディングやスピーキングの技能に好影響を与えます。

さらに、リスニング学習をすることで、スピーキングの際に発声するための適切な発音やイントネーション、アクセントを知ることができ、結果としてスピーキングの際に必要な技能・知識に良い影響を与えることでお互いに能力が向上します。

このように、異なる技能同士で合ってもお互いに良い影響を与えることで、“英語力”そのものが底上げされます。

5.正しい発音はなぜ大切なのか?

まずは、なぜ英語の正しい発音を知ることが大切なのかについてですが、正しい発音をすることができれば、基本的にその単語を聞くことができます。

これは非常に大切なことなのです。

第一に、英語を使って会話をする場合、正しい発音で話せた方が間違いなくお互いのコミュニケーションがスムーズに進みます。

そして、自分が正しい発音で話すことができるということは相手が発している英語を聞くことができます。

もちろん、発音はもっとも大事ではなく、”伝えようとする意思”、そして”文法の方が大事”という人もいるでしょう。

ビジネスマンそれは間違いなく正解です。ですが、”全て正解”なのです。

文法ももちろん大事、伝えたいという意思も大事、そして発音も大事なのです。

さらにいえば、言語を学ぶ際には聞いたそのままを発音できる能力は非常に重要な要素です。

この能力はこのシャドーイング学習法によって身につけることができます。

例えば、人や声のモノマネが上手な人がいます。そのような人はなぜモノマネが上手いのでしょうか?

それは、モノマネをする対象の特徴を捉えるのが上手なのです。

さらに言うと、細かな表情の違い、口の動かし方、目線の動かし方、声のトーン、ボリュームなどをそのまま真似するのが上手なのです。

これは言語学習にも同じことが言えます。

このシャドーイング学習法の根本的な考え方も真似をして、流れている音声にタイミング、声のテンポ、感情、発音を合わせるという方法です。

これをすることで、ネイティブスピーカーでなくとも、ネイティブスピーカーのような英語を話す練習をすることができます。

さらに、シャドーイング学習法で発音を鍛えると、ビジネスの場で相手との関係を向上させることができます。

英語を使って仕事をする場合でも、発音の良い方が相手と対等な関係を築きやすいと言う研究結果もあります。

さらに、英語を必要な音として認識するためのシャドーイング学習をしないと、英語をただの雑音として脳で処理されるため、いくらポッドキャストやYouTubeなどでリスニングをしても学習効率が下がります。

そこで、シャドーイング学習をして自分で英語を音声と同じように発音することができると、英語を”大事な音”として脳が認識するため、脳に記憶として認識され単語の覚えもよくなり、発音にも良い影響を与えます。

そのため、正しい発音をするためにシャドーイングは非常に有効的な学習方法なのです。

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まとめ

最後に、ここまでシャドーイング学習をするメリットを述べてきましたが、主に3つのメリットがあると言うことを繰り返し述べていきます。

  1. 英語を言語として脳に認識させる
  2. 英語の音とリズムを把握することができる
  3. 正しい発音を効率よく学ぶことができる

と言う3つのポイントです。

さらに、シャドーイングを行うと“英語”の基礎力向上にどう役立つのかについて述べてきました。

全体的には5つの章から構成されており、それぞれ、

  1. シャドーイングはなぜ英語勉強に必要なのかと言う根本的な疑問を解決し、シャドーイング学習法の勉強の意味を理解する
  2. どのような方法でシャドーイングを行うかという学習そのもののやり方の基礎基本
  3. 短い動画やオーディオを使った勉強法というシャドーイング学習法の応用編とも言える方法の理解
  4. 日本語と英語の音の違いを認識し、言語の基礎である“音”に慣れる大切さを書いた英語のリズムと言語を学ぶ上での学習効率の向上について
  5. 正しい発音はなぜ大切なのかということを主に書いたシャドーイング学習法によって伸びる「正しい発音」ということについて

英語のシャドーイング学習法では英語を始めたばかりの初心者から、より英語力を伸ばしていきたい上級者まで全ての段階での学習効率の向上、英語力の総合的向上を見込むことができる非常に大切な学習法であるため、多くの人にこの記事が届き、納得し自己の学習に片影していただけることを願っています。

何よりも続けるということが言語学習では大事なので、すぐに結果が出なくても、根気強く正しいと思ったことをやり続けてください。

そうすることであなたの英語力も向上します。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

「大成会 西18丁目教室」
教室長
日野浦 大河

2017年北海道教育大学卒、中学・高校の社会科教員免許保持。現在は2023年8月にオープンした「大成会 西18丁目教室」の教室長を勤める。家庭教師時代の経験から、成績の伸びを決める一番大きなものは生徒さん自身のやる気であると痛感し、そのやる気を刺激する方法を日々模索している。


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公開日:2021年2月17日 更新日:2024年2月28日  
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