中学生の子育てアドバイス!思春期の子供への接し方

【思春期】子供への接し方
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

今回は反抗期の中学生をお持ちの保護者の方へ向けたコラムとなっています。
子どもは発達の途中、二度の反抗期を経験する事になります。
第一回目の反抗期は幼少期の時分。俗に言う「イヤイヤ期」です。
この時期は子どもが幼いため「こんなものか」と割り切ることが出来るばかりか、幼い子どもが反抗している姿を見て成長を感じる保護者の方もおられるのではないでしょうか。
対する中学生で発生する反抗期は第二反抗期と呼ばれ、身体や心の発達がある程度進んでいるため保護者としても対応に困る時期であります。
この反抗期を乗り切る事が出来れば子どもにとっても保護者にとっても良い未来が見えてくるでしょう。

思春期を理解して子育てを乗り切ろう

はてなまずは思春期を理解しましょう。
思春期は心身の発達がある程度完了し、大人に近づいている時期に発生する現象です。
思春期の到来は極々自然なもので、思春期を経験しない事には大人への階段を登ることが出来ないとさえ言われる事もあります。
思春期の中でも中学生など比較的幼い段階では反抗期も同時に到来する事になります。
これがイヤイヤ期に次ぐ第二の反抗期と呼ばれ保護者の方にとっては非常に疲れる時期でもあります。

思春期は大人への大きな一歩である

思春期では主に心の発達と生殖機能の自認が大きなテーマとなってきます。
特に中学生では自身の出身校以外の小学校から進学してきた子ども達も加わり集団生活を営むという特徴から社会性の育成には注視しなければいけません。
加えて知らず識らずのうちに発達した自身の生殖機能を知り、これまでは恥ずかしいものであるとされてきた性と向き合う時期でもあります。
大人である我々は性に関する話題に対して加減を持ちながら話すことが出来ますが、思春期の子どもにとっては恥ずかしくもあり、また非常に興味深い話題にもなります。
思春期を乗り越える事が出来ればとりあえずは一人前の大人だと考えて育児に専念することが大切です。

自分自身を振り返る時期でもある

二つの四つ葉思春期は子ども自身がこれまでの人生を振り返り、またこれからの人生を見つめる時期です。
我々大人とは一定の距離を保ち、自身のこれからの生き方について深く考えるという段階に来ています。
これは裏を返せば自立へと向かい、子ども自身が頑張っている・頑張らなければならない時期でもあります。
この時期は幼少期ほどの手厚いケアは逆効果で、自分で考える機会を多く与えなければならない時期です。

同時に職業に関して理解を深める時期でもあります。
将来はどのような自分で居たいのか・どのような仕事をしていたいのかなど、そう遠くはない自身のキャリア形成についてじっくりと見据えることの出来る貴重な時期が思春期です。

ですが自立のために十分な知識や教養を持っているわけではありません。
中学生の多感な時期は子どもの考えを尊重しつつ、さりげなくアドバイスを与える「子どもを立てるアプローチ」が成功を左右します。
子育てに失敗はないため少し語弊はありますが、出来るだけ苦労せずに子どもを自立させるためには、子どもの発達段階を考えた支援が非常に大切です。

保護者にとっては一番疲れる時期でもある

思春期は子どもにとっても辛い時期ではありますが、同時に保護者の方にとっても非常にストレスの溜まる時期です。
子どもは自立したいのに親の手助けが必要であるジレンマを抱えており、保護者はアドバイスを上手に伝える事の出来ないジレンマを抱える事になります。
特に大人は子どもよりも人生経験が豊富なため最短ルートを知っています。
子どもにラクをして欲しいという願いとは裏腹に子どもの回り道を見届けねばならない事が非常につらい時期である所以です。

クローバーを差し出すビジネスマン保護者の皆さんが抱えるストレスは子どもの事を考えている証拠です。
好きの反対は無関心という言葉が表すように、関心なくして愛情は生まれてきません。
思春期の子育てでストレスを感じているのであれば、それは子どもへの愛情をしっかりと持ち続けているからだときちんと自覚し、ストレスの少ないように視点を修正しましょう。
思春期は保護者も子どもも大変ではありますが、それだけやりがいのある時期であると言えます。
子どもにとって思春期の経験は印象的に残ることになり、保護者にとっても思春期を乗り越えたあとの育児は楽になります。
大変な時期を乗り越えて頼もしく育った子どもを見て誇らしげになる日もそう遠くはありません。
実際の話、子どもは思春期を乗り越えると非常に楽になります。
思春期を抜けてもまだなお子どもらしい考え方は残りますが、しっかりと筋の通った話をする機会が格段に上がります。
これは反発する事から卒業し、自分の理想とする人物像がしっかりと固まった証拠です。
思春期のうちに影響を受けた価値観の中から自分のなりたい人物に近いものを定めて、それになろうと努力をするという事です。
中には「もう自立させてもよい」と考える事が出来るほど立派に成長した姿を見せてくれる場合も有ります。
そうすると今度は子どもとしてでは無く、一人の大人として会話をする事も出来るでしょう。

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

思春期の子どもの特徴

思春期という時期は心身ともに急激に発達する時期です。
そのためこれまでの子どもの様子を考えるとバランスの取れていない言動や態度を見せる事があります。
その様子は可愛くもあり、非常にやっかいなものでもあります。
以下では子どもが思春期に突入したとき、どのような言動や態度が見られるのか一例を紹介しています。
ご自身の子どもが急激に変化したと感じるようになったら以下の項目を確認して理解するようにしましょう。

アウトローな行動に憧れを抱く

街を歩く非行少女思春期の子どもにとってアウトローな人物は憧れの的です。
やくざを題材にした作品を鑑賞し始めたり武器を使用して対戦するゲームに没頭したりと、心配にはなるものの概ね正常な発達です。
思春期の子どもは多感な時期で多様な価値観を意識し始める発達段階です。
そのため一般的に世間から良いとはされていない、いわゆる「悪」に共感をし、自身の多様性を実感しています。
多くの場合は時間が経つにつれて興味や関心も薄れてきますが、これらを保護者の側から制限してしまうと心の発達は止まってしまいます。
興味が尽きないまま高校生になり、ある程度自由にさせようとそれらを解禁した結果、年齢にはそぐわない中学生的な考え方をするようになってしまいます。
それが原因で周りの子どもと良い関係を築くことが出来ないという可能性もあります。
そのようなケースは稀ではありますが年齢相応の発達を願うのであれば、このような事はあまり制限せずにそっと見守っておくと良いでしょう。
このような考え方は自然であり、多様性や共感する力を身に着けようとしている時期だと考えるべきです。

また「更生したヤンキーは良い人が多い」と聞くことが多いですが、上記の話を考えるとあながち間違いでは無いと感じられます。
人を傷つける虚しさを知り、威張っていても仕方がないという事を悪さの中で学ぶ。
そうして中学校を卒業する頃には様々な人の気持ちに共感する事が出来るでしょう。
もちろん他人を傷つけたという事実は重いことではありますが、当人が後に心から反省しているのであればさほど問題では無いでしょう。
賛否両論あるかと思われますが、少なくとも筆者はそのような噂話は支持しております。

自慰行為に目覚める

男女のマークこのようなタイトルはインパクトが強いため良しとはされませんが、思春期の中学生を語るにはこのようなトピックは見逃せません。
早い子どもであれば小学校高学年から、遅くても中学生のうちには性に目覚める事が思春期の特徴です。
保護者としては難しい事ではありますが、子どもを大人に育てるのであれば保護者としての性教育に関しても知っておく必要があります。

子どもが大人へと成長するにあたって重要になってくる事が生殖活動です。
生物は成熟すると子孫を残すために生殖活動を行わなければなりません。
それは人間も同じで、思春期を経験する頃には本能的に性について知るように出来ています。
子どもは自室やトイレなど、誰にも見られない安全な箇所で自慰行為をし始めます。
保護者の方からすると案外わかりやすく、それを分かった上で接するとすれば非常に気まずい事でしょう。

子どもはあらゆる場所で性に関する知識を収集しようとします。
私達の世代であれば成人向け雑誌やガラケーの画像サイトなど。
現代ではそれらがすべてスマートフォンに取って代わろうとしています。
つまりは子どもにとってより性が身近になるという事です。
スマートフォンはこれまでのメディアとは違い大量の情報を簡単に検索することが可能です。
それゆえ間違った情報や歪んだ情報も同時に収集してしまうというリスクがあります。
昨今現代的な性犯罪のニュースが報道されるように、間違った性に関する知識を身に着けてしまうとご自身の子どもが犯罪者となってしまう場合もあります。

あまり露骨に性教育を施すという事は出来ませんので、優しくもさりげない形で性について学ぶという事が大切です。
具体的には夫婦仲睦まじく生活している所を見て学ばせる事が最大の性教育となり得ます。
科学的な性教育は学校の授業で取り扱いますので家庭では具体的な性の形を学ばせることに専念しましょう。
夫婦がお互いを信じて、愛情にあふれる生活を送っていればそれは子どもに必ず伝わります。
保護者は子どもにとって最も身近なお手本であるという事は注意しなければなりません。

何事にも反抗したがる態度

男性と影思春期は反抗期も伴って発生する為、その名の通り反抗的な態度を取ってしまう時期でもあります。
保護者の言いつけを守ることは少なく、また保護者の助言を受け入れることも簡単ではありません。
少年期は友達や同級生同士の喧嘩が多いこととは反対に、反抗期では私達保護者や大人との対立が激しくなる時期でもあります。
それとは反比例的に同年代での喧嘩は減少し、間接的な対立(=いじめ)が頭角を現し始めるのが反抗期もとい思春期の特徴です。

ただし反抗期の子どもは反発したくて反発しているわけではありません。
頭では保護者の言うことが正しい・効率的だと分かっていても、心では「自立した自分を認めて欲しい」「自分の考えを持っているという事をわかってほしい」という心理が大きく働くのです。
そのため非効率であると分かっていても保護者の言うことを無視し、自身の考えるままに行動するという特徴があります。
ただし貫こうとしている道義が明らかに間違っていると子どもが自覚している場合に関しては、子どもも躊躇いながら反抗する姿を見せることになります。
万引など比較的程度の軽い犯罪ではスリルを求めて・自分をもっと認めて欲しいという動機が勝ってしまい過ちを犯してしまう場合もありますが、殺人や放火など明らかに程度の酷い非行に関しては仄めかす発言はあれど実際に行動に移す子どもは多くありません。
それでも道を踏み違える子どもが居ることは事実ですが、適切な価値観を身に着けている場合は大きな過ちを犯してしまう事は少ないでしょう。

このような事から思春期の反発は決して悪に染まりたいというわけでは無く、自分という存在を認めて欲しい子どものアピール行為である事がお分かり頂けるかと思います。
ただし注意をしていても取り返しのつかない事をしてしまう可能性はありますので、その時は愛のある叱りを子どもにする必要があります。
その際には頭ごなしに怒り狂うのでは無く、どちらかと言うと諭すように優しく叱ってあげるようにして下さい。
理解を示していない態度を見せられていても構いません。
言葉は必ず子どもの心に届いています。
保護者や大人の言いつけを素直に受け入れる態度を取れない時期であることは忘れないようにしましょう。

どのように接すると良いのか

それでは具体的にどのような姿勢で子どもと接すればよいのかについて学びましょう。
子どもの思春期は多感かつ大人にとっては非常に難しい時期で、その実態は千差万別です。
正解はありませんが概ね思春期の子どもに有効な付き合い方について以下に記しています。
思春期の子どもに共通して言えることは「自立を目指している」という姿勢です。
そのため多くは適度な距離感に気をつけて対応すれば良いでしょう。

放ったらしにするが放任は厳禁

ポイントを示す男性思春期の子どもにとって親は面倒くさいけど手を借りないと生きていけない絶妙な存在です。
そのため基本的には距離を置いてそっと見守る事が大切です。
簡単に言えば「放ったらかし」に近い状態がベストと言えるでしょう。
言葉通りの放ったらかしというわけではなく遠くから見守るという言葉がベストかも知れません。
ただし子どもが困難に直面した際にはそっと手を差し伸べることが出来るようにアンテナは常に張っておく必要があります。
思春期の子どもは言葉で諭すような事は極力避け、背中で語るスタンスで臨みましょう。

食卓を一緒に囲む

家族団らん思春期の中学生はどこか心に孤独感を感じています。
保護者からの自立を目指す心と、実力的に出来ないという間に居るためです。
保護者は語らずとも子どもの居場所を提供して安心する事の出来る環境を作って上げる必要があります。
その中でも最も効果的なものが家族揃って食卓を囲むという事です。
現代では事情的に厳しいご家庭もあるかもしれませんが、可能であれば休日だけでも家族揃ってご飯を食べるという事を徹底してみて下さい。
家族で会話を楽しみながら笑って囲む食卓を超える幸せはありません。
子どもはその中で家族とは何か、親の考えていることを会話の中から学ぶことが出来、保護者の方にとっても子どもの考えを理解して安心する事が可能です。

同じ釜の飯を食うと昔の言葉にありますが、その効果は絶大です。
学校では給食を通じて仲間と同じ釜の飯を食べ、仲間意識を深めます。
ただ食べるだけではなく、同じものを食べているからこそ生まれる会話に着目する必要があります。
例えばメニューの感想。同じ食べものを食べていても持っている感想は千差万別です。
「あの唐揚げは少し味付けが濃かったね」「いや、そうでもないよ。まだ僕には味が薄く感じたよ」など一つの料理に対して様々な見方をする事ができます。
そうしたコミュニケーションの中で子どもは自分の考えていることが全てではないと学ぶのです。
家族でも一つの料理に対して様々な感想をぶつけ合う事で他人の価値観を尊重する態度の基盤を作ることが可能です。
これは思春期の子どもにとって様々な価値観に触れる事のできる絶好の機会です。
ぜひ家族揃って食卓を囲み、子どもと会話を交わしてみて下さい。

可能であれば休日は家族で出かける

ドライブ中学生になると学習塾や部活などで忙しくなる可能性はありますが、可能な限り家族が全員揃った日はみんなで外出すると良いでしょう。
お父さんにとっては貴重な休みではありますが、子どものためと考えると快く外出が出来るはずです。
年一回の旅行や近場への散歩など、ご家庭によってそのスタイルは千差万別です。
ですが「子どもと多くの時間を過ごす」という事だけは間違いなく共通しているはずです。

子どもにとっては良い思い出になるだけではなく、家族サービスをする保護者の姿を見て「善い大人とは何か」という事を学ぶことが可能です。
外出先でプランを組んで個別行動をさせる事も良いでしょう。
子どもの行方には気をつける必要がありますが、自分でテーマを決めて観光を楽しむという体験をすることで、その後の人生に厚みが出ます。
夜はホテルで食事を楽しみながら子どもの企画した旅行を振り返るのも楽しいかもしれません。
何に出会ったのか、何を体験したのかなど思春期の中にも成長を垣間見ることが出来るでしょう。

とにかく家族で過ごす時間を最大まで多くするという事が思春期の子どもには大切です。
子どもは素直に受け入れないかもしれませんが、安心して過ごすことの出来る場所があるという安心感は間違いなく自覚しています。
何度も申し上げる事になりますが、思春期の子どもは言葉ではなく背中で語るが鉄則です。
言葉で聞かないのであれば態度で示してあげましょう。
決してムキにならないように、あくまでも大人としての対応を心がけるようにして下さい。

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

さいごに:思春期は大変だけどやりがいのある時期

今回は思春期の子どもを持つ保護者の方に向けた記事でした。
思春期を迎えた子どもはこれまで通りの接し方では対応できず、そのもどかしさから多くの保護者の方が悩む時期です。
大人の階段をのぼるという事は多くを知るということです。
小学生の頃とは違い、自立へ向けた言動や考え方が見え隠れし男女の関係についても学ぶことになります。
大人としては非常に接しにくい時期ではありますが、これを乗り越えた子どもは多くの事を身に着けているに違い有りません。
大変ではありますが、思春期を無事に乗り切ったとき、多くの保護者の方は子育ての実感を得られるという事です。

「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

「大成会 西18丁目教室」
教室長
日野浦 大河

2017年北海道教育大学卒、中学・高校の社会科教員免許保持。現在は2023年8月にオープンした「大成会 西18丁目教室」の教室長を勤める。家庭教師時代の経験から、成績の伸びを決める一番大きなものは生徒さん自身のやる気であると痛感し、そのやる気を刺激する方法を日々模索している。


\この記事をみんなにシェア!/
公開日:2020年11月25日 更新日:2024年2月28日
もう1記事いかがですか?
「ついていけない」が絶対にない札幌の学習塾「大成会」詳しくはこちら

札幌に特化した塾「大成会」へ、お気軽にご相談ください!

Copyright © 2017-2024 札幌市の学習塾「大成会」. All Rights Reserved.