小学校まではテストの点数をそれほど意識することが少ないですが、中学校に上がると高校受験に向けてしっかりと勉強しなければいけません。
中学校では“5月~6月”にかけて最初の中間テストがやってきます。
この春から中学校に進学したお子さんや、保護者の方に読んでほしいコラムです。
北海道の中学校のテスト期間
北海道の中学1年生(第一学年)で実施されるテストは【中間テスト】【期末テスト】【学年末テスト】など呼び名が異なる場合がありますが便宜上【定期テスト】と総称します。
それでは時期を確認してみましょう。
北海道の中学1年 テスト期間 | |||
6月頃 | 8月頃 | 11月頃 | 2月頃 |
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定期テスト | 副教科テスト | 定期テスト | 定期テスト +副教科テスト |
学校によって時期が前後する場合がありますが、入学して間もない“5月~6月”には最初の中間テストの時期がやってくるのです!
のんびり構えていたらアッという間に中間テスト!…そして勉強をしっかりやっていなかったら、かなり手痛い結果が返ってきてしまいます。
最初の中間テストの結果が今後を左右する
部活動もやりながらテスト勉強をするのは大変なことです。中学生といえば遊びたい盛りの時期ですので勉強する時間が少なくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、この最初の中間テストこそ最も大事なテストだと言っても過言ではありません。
小学校までの授業と違い、中学校になってから全教科のレベルが上がります。
最初の中間テストでいきなり“壁”にぶち当たってしまうお子さんも少なくありません。
そうなってしまうと、テストに対して苦手意識が付いてしまったり、勉強する気力を失ってしまう可能性もあります。
その逆に、最初の中間テストでいい点を取ることができれば、お子さんの自信に繋がり、もっと頑張ってみようと思えるようになります。
内申点も付けられ始めるので、スタートダッシュという点からもここが最初の頑張りどころです。
国語、社会(地理歴史・公民)、数学、理科、英語
5教科(500点満点)、400点以上を目指しましょう!
5教科で400点以上となると、1教科あたり80点以上取らなければいけません。
あくまで目標点なので全体の平均点との兼ね合いもありますが、最初の中間テストでこれだけ点数を取れていれば、今後も多少上下しても偏差値も60前後をキープしていけるでしょう。
良いスタートダッシュを切るために
とても大事な中学最初の中間テストで、良いスタートダッシュを切るために何をすべきか。
- 学校の授業にしっかり付いていく
- 自宅でも進んで学習する
- 足りない場合は学習塾を検討する
学校の授業だけでもしっかり身について、自宅での学習・宿題も苦に感じず行い、初めての中間テストでも緊張したりせず無事にクリアできる… 果たしてそこまで要領良くできる子が全体の何割いるでしょう?
お子さんも保護者さんも、初めてのテストには不安を感じていると思います。
中学生になったお子さんに「学校の授業に付いていけてる?」と質問してみましょう。もし歯切れの悪い返事や、不安を露わにしているようなら、まずはご家庭での学習に力を入れてみてください。
教えるのが苦手なら、学習塾に通わせたり家庭教師を雇うのも一つの手です。
ちなみに、当コラムを運営している札幌の学習塾「大成会」では、小・中・高・不登校のお子さんまで幅広く対応しています。
経験豊富なプロ講師と、受験勉強が得意な北大医学部の講師を多数採用して、お子さんに『自ら学ぶ力』を養っています。無料の体験授業もやっていますので、ご興味がありましたら、ぜひ以下のページもご覧になってみてください!
ご家庭で5教科を勉強する方法
最初の中間テストに向けて自宅学習する際に、注力すべき点についてまとめてご紹介します。
国語
他の教科に比べて疎かにされがちな「国語」ですが、実は国語をしっかり勉強することが大切です。
なぜなら、数学・英語・社会などのテスト問題を読み解く際に『国語力』がないと読み間違えたり、誤認してしまい、せっかく解けた問題も間違いに繋がってしまうからです。
中学最初の中間テストでは【漢字】の読み書きや、文章中から主語を選んだりする【文法問題】などがあります。
漢字はとにかく暗記になりますが、部首ごとにまとめたりして「漢字の法則」を掴むと覚えが早まります。
文法の問題はパターンを覚えて回答するというより、「なぜそうなるのか」を頭でよく考えて答えられるようにしましょう。
社会(地理歴史・公民)
社会の科目は、歴史上の【人物名】や、地理となる【国名】を暗記する勉強が主体となります。
暗記していれば答えられる問題ばかりなので、とにかく効率良く覚えることが大切です。
一度覚えたことは最低「3回」反復して学ぶようにしましょう。
人物名にはよく漢字が出てきますので、何度も読み書きし、教科書を音読するのも効果的です。
その他、ノートの取り方を工夫することでイメージを紐づけたりして覚えやすくなります。
以下の記事は中学生の社会にも応用できるノートの取り方なので、参考にしてみてください。
数学
中学の「数学」では主に公式(解き方)を覚えて反復練習することが大切です。
数学が苦手なお子さんは、この公式を使った解き方をきちんと理解していないことが多いです。
逆を返せば公式を使った解き方さえ覚えてしまえば、どんな問題だって応用してすいすい解けるようになります。
数字を見ただけでも「おえっ!」と吐き気がしてしまう…そんな大人も多い教科ですが、お子さんのために保護者も一緒になってドリルに向かいましょう。
特に中学1年生で初めにつまづくポイントに【負の数】や【分数の通分】などがあります。
そして、【x y】という代入式も出てくるため、小学生までに習った計算と毛色が異なることで戸惑いを感じてしまい、数学が嫌いになるケースも少なくありません。
理科
中学1年の理科では、【植物】【大地】【物質】【光や音】といった分野を学びます。
挿絵がプリントされた問題も多く、教科書を何度も読み直して覚えておくことが第一です。
分類分けや名称などは丸暗記ですが、物質に関する問題では例えば水溶液の性質など【計算】が必要なものもあります。
問題文もややこしい表現が多いため「読解力」と「計算力」が求められる科目と言えるでしょう。
英語
中学校に上がって初めて触れる外国語が「英語」になります。(すでに何かしらの語学学習をしている子は別ですが)
1学期までの最初の中間テストでは主に【アルファベット】を覚えることと【単語】を暗記することが求められます。
2学期から多くなる【文法】も最初は簡単なものになるので、この段階でしっかりと構造を理解しておくようにすると良いでしょう。
暗記が得意な子なら容易にこなせるところですが、苦手意識を持ってしまうと英語を見るのも嫌になる可能性があります。
一日どのくらい勉強すればいい?
ご家庭での勉強に割く時間は、どのくらいがベストでしょうか。
テストの時期が近づいてきたら、平日なら3~4時間、土日なら5~6時間はテスト勉強するようにしましょう。
連続して長時間の勉強をするのは難しいと感じる場合、休憩を挟みながらやると良いです。
小学生までは自宅で長時間の勉強をする機会も少なかったと思います。
中学生になってからは、こうして長時間の勉強を少しずつ慣らしていくことも大切で、来たる高校受験に向けて今から『自ら学ぶ姿勢』を身につけていくようにしましょう。
この記事を監修した人
「大成会」代表
池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。