高校入試リスニングのコツ

【道立高校入試】英語はリスニングで差がつく!対策のコツ

道立高校受験で、今の自分の実力よりワンランク上の高校を狙いたい中3生は、英語のリスニング力を鍛えましょう。

なぜならリスニングは、多くの受験生が苦手とする問題だからです。
ここで差をつけておけば、他教科の点数が平均レベルでも合格をたぐり寄せることができます。

道立高校入試に限定した、英語リスニング問題を解くコツを紹介します。

道立高校入試の英語リスニング問題の特徴

道立高校入試の英語リスニング問題は、大体次のような構成になっています。

  • AさんとBさんの会話を聴いて、質問の答えに合う絵を選ぶ×3
  • AさんとBさんの会話から、次の発言を予測する×3
  • 長文の朗読を聴いて、質問に答える×3

9問とも、4つの選択肢のなかから正しいものをひとつ選びます。

例文と質問文は英語で2回ずつ読み上げられます。
例文も質問文も問題用紙には書かれてなく、問題用紙には選択肢だけが書かれてあります。

本番の試験では、英語を読み上げているときに問題用紙にメモ書きすることは許されています。

質問文は「クエスチョン(質問します)」と言われてから読み上げられます。

ひっかけないが「ひねる」

道立高校入試の英語リスニング問題では、ひっかけ問題や意地悪な問題は出ません。
また、難解な英語も出ません。

しかし、必ず「ひとひねり」きかせています。

例えば、ある年の入試に次のような問題が出ました。

APeter, it’s raining outside.

BOh, I have a soccer game tomorrow morning, Yoko. Do you know how the weather will be tomorrow?

AThe news says it’ll be cloudy in the morning and sunny in the afternoon.

BGood. I hope you’ll come and see my game.

 

QuestionHow will the weather be when Peter has his soccer game?

問題用紙にはこの例文と質問(Question)は書かれてなく、ただ読み上げられるだけです。

選択肢には、ア:晴れマーク、イ:雪マーク、ウ:雨マーク、エ:曇りマークのイラストが描かれてあります。

質問は「ピーターがサッカーをするときの天気はどのようになっているか」となっています。

ところが2人の会話には、サッカーをするときの天気の情報は含まれていません。
ただ「サッカーは午前中に行う」ことと「天気予報は、午前は曇り、午後は晴れと伝えている」ことがわかります。

そこで、サッカーをやる午前は曇りとなり、答えはエになります。

2つの情報を統合してひとつの事実を見つけさせるところが「ひねり」になります。

会話の訳文はこうなります。

A:ピーター、外は雨よ。

B:え、明日、サッカーの試合なのに。ヨウコ、明日の天気を知っているかい。

A:ニュース(の天気予報)によると、明日は午前中が曇りで、午後から晴れるそうよ。

B:よかった。僕の試合を見にきてね。

 

質問:ピーターがサッカーをするときの天気はどのようになっているか

洋楽勉強も映画勉強も危険

少し残念な話になりますが、道立高校入試の英語リスニング対策と「本物の英語」のリスニング対策の勉強法はまったく異なります。

理想は、本物の英語リスニング対策の勉強をしているうちに、道立高校入試の英語リスニング問題が解けるようになることですが、それは遠回りになってしまいます。

なぜなら、本物の英語リスニングと道立高校入試の英語リスニングは、内容がかけ離れているからです。

道立高校入試に出てくる英語リスニング用の英文は、入試用につくられた極めて特殊な内容になっています。
主語や述語などが確実に存在し、言葉を一切省略せず、文法に一切反しません。

本物の英語には、このような整いすぎた英語は滅多に出てきません。

また、本物の英語を聴き取るには、英語圏の生活や文化などを知る必要がありますが、道立高校入試の英語リスニングは、英単語の意味がわかれば、あとは日本人の常識で正答を探すことができます。

スピーカーそのため、アメリカ人やイギリス人が歌う洋楽を聴いたり、英語の映画を字幕なし吹替なしでみたりする勉強をしても、道立高校入試用の英語リスニング・スキルは身につきません。
洋楽や英語映画に出てくる英語は本物の英語なので、整っていないからです。

受験生も、道立高校入試の英語リスニングに特化した勉強はしたくないと思いますが、しかし合格を勝ち取るためには、時に割り切りが必要になります。

読めなければ聴けない

リスニングの勉強を始めるとき、まずは過去問を確認しましょう。
そして、読み上げられる例文の英文を読んでください。
聴く前に読んでください。

先ほど、以下の英文を紹介しましたが、過去問集にはこうした、読み上げられた英文が載っています。

APeter, it’s raining outside.

BOh, I have a soccer game tomorrow morning, Yoko. Do you know how the weather will be tomorrow?

AThe news says it’ll be cloudy in the morning and sunny in the afternoon.

BGood. I hope you’ll come and see my game.

 

QuestionHow will the weather be when Peter has his soccer game?

試験本番では、問題用紙にはこの英文は書かれてなく、読み上げられるだけです。

しかし、読み上げられる英文の文字を目で追って、意味を理解できなければ、聴いても理解できないでしょう。

過去問集のリスニングの読み上げ例文を、可能な限り多く和訳してみてください。
そうすることで、出題者が「どのようにひねるか」がわかります。

和訳すると、読み上げ例文が、文字として読むとかなり簡単な内容になっていることがわかるでしょう。

読み上げ例文を和訳していくと、難易度がわかります。
それがわかれば、勉強の方針が立てやすくなります。 

聞いては駄目、聴こう

耳を澄ますリスニングの勉強では、聞かずに聴きましょう。
「聴く」とは、音声に含まれる情報を取得する気持ちで聴覚を働かせることをいいます。
英語リスニング問題はまさに、質問の答えを音声のなかから拾い出す作業といえます。

一方の「聞く」は、音が耳に自然に入ってくる状態のことを指します。
探していない音声が自然に聴覚を刺激するとき「聞こえる」と表現します。

人の聴力は不思議で、聴くことに集中すると、不要な雑音が聞こえなくなり、必要な音声だけを聴き取ることができるようになります。

聴くためには、英語リスニング問題の音声の英文を「頭のなかで書いていく」トレーニングを積む必要があります。

この作業は簡単ではありませんが、それほど難しいわけでもありません。
道立高校入試の英語リスニングの例文の内容は単純かつ簡単だからです。

「ゆっくり確かに」のほうが「速く大雑把に」よりよい理由

聴く訓練をするには、英語の音声を「ゆっくり確かに」聴いていったほうがいいでしょう。
そうしないと、耳に入ってきた英語を頭のなかで書いていくことができないからです。

疑問を抱く女性頭のなかで英文を書けなければ、聴いた英文をノートに書き写していってもいいでしょう。
その際、書き終わったあとに、書き漏らしがないかチェックするようにしてください。

道立高校入試の英語リスニング問題では、流し聞きの勉強法は効果が低いでしょう。

英語の教師によっては、「速く大雑把に大量に」聴いていったほうがリスニング力が身につく、と指導します。

その方法は間違っていませんが、それは本物の英語リスニングのトレーニング方法です。
本物の英語を聴き取るには、聴き逃した部分は無視して、次に聴こえてくる英語に集中する必要があります。
そして、聴き取れたところをつなぎ合わせて、全体の意味を把握するようにします。

しかしこのトレーニング方法は、道立高校入試の英語リスニング問題用としては高度すぎます。
高校入試は時間との勝負でもあるので、最短距離で正答にたどり着く勉強法を採用しましょう。

シャドーイングがよい

ヒアリングの勉強では、シャドーイングも効果があります。
シャドーイングとは、話者とまったく同じ言葉を繰り返すことです。

このとき、文字に書かれた例文を読まないようにしてください。
それではシャドーイングの効果が半減します。

読み上げる英文と同じ英文を、何も見ずに言えるようなるまで練習してみてください。

前から訳す

書かれた英文を読むスキルと、読み上げられた英文を聴き取るスキルは関連性が高いのですが、英文を読んで訳すときに使う「英文の後ろから意味を取る方法」は、リスニングでは通用しません。

例えば、次の英文は「私が彼に『明日は絶対に晴れる』などと言うはずがない」と訳すことができます。

I can’t say to him that it will definitely be fine tomorrow.

cannot~」には、「~できない」以外に「~するはずがない」という意味があります。

「私が彼に『明日は絶対に晴れる』などと言うはずがない」という訳文は、先に「it will definitely be fine tomorrow」を訳し、あとから「can’t say」を訳しています。

英文を自然な日本語にするには、英文の後ろから意味を取る必要があります。

しかしリスニングで同じ訳し方をすると、質問の意図を正確に理解できなくなることがあります。

先ほどの英文であれば、リスニングでは前から順に「私が言うはずがない、彼に、それが絶対に晴れる、明日は」と訳していき、意味を取っていきます。

リスニングではこのように日本語の文章が破綻しても、英語の順番とおり直訳で訳していく必要があります。

リスニングにおける翻訳の目的は情報の収集であり、キレイな日本語をつくることではありません。

リスニングの問題で先ほどの文章が出てきたら、重要なのはdefinitelyでもtomorrowでもありません。
can’t sayこそが、最も重要な言葉です。

I can’t say to him that it will definitely be fine tomorrow.

英文では、重要な情報を前に置きます。
日本語の文章は、大事なことを最後に置きます。

そのため、英語リスニング問題では、日本人に不慣れな、文章の最初に集中することが求められます。

日本人による日本語の音声であれば、文章の最初のほうを聴き逃しても、文章の終盤さえ聴いておけば意味を把握することができます。
しかし英語のリスニングでそれをやってしまうと、「結局この話者は、したいのか、したくないのか、どっちなのか」といったように、肝心な部分を聴き漏らしてしまいます。

英語の癖を知る

英語には、もうひとつ重要な「癖」があります。
それは名詞に否定の意味を含ませることです。

例えば「誰もそのことを知らなかった」を英訳すると、「No one knew that.」となります。

これを直訳すると「0人がそのことを知っていた」となります。
知っている人が0人なので「誰もそのことを知らなかった」と訳すことができるわけです。

この「No one knew that.」も、先に重要な意味を置く、英語らしい表現といえます。

英語では、誰かの「one」に否定の意味の「no」を付け、「知った」(knew)には、否定の意味を付けません。

日本語では「誰もそのことを知らなかった」と表現します。
知らない、という否定の意味は「知る」のなかに含ませます。
「誰」という名詞に否定の意味は持たせません。

知っていると聞き取れる

先ほど、書かれた英文を読むスキルと、読み上げられた英文を聴き取るスキルは関連性が高いと解説しました。

長文を読むスキルが向上すると、リスニング力も向上します。
これは、意味を知っている英語は、聴き取りやすくなるからです。

洋書リスニング力を上げるためにも、長文読解スキルは重要です。
耳を鍛えるために読む力を鍛えるのは「変な話」なのですが、これも受験テクニックのひとつです。

道立高校入試の英語試験では、英語長文読解の内容は、リスニング例文の内容よりはるかに難しくなっています。
それで英語長文読解のスキルが身につくと、「道立高校入試レベルであれば」リスニングがとても簡単に感じることができます。

まとめ~貪欲に点を取りにいこう

道立高校入試の英語リスニング対策は、点を取ることにとことんこだわりましょう。
英語の映画を字幕なしで聴き取る目標があったとしても、それはひとまず脇に置いておき、受験テクニックを身につけることに専念してみてください。

入試にはどのような種類の問題が出るのか、難易度はどれくらいなのか、「手っ取り早く」点を取る方法はないのか、ということを常に考えていくことが大切です。

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