中学【理科】の勉強法!記憶と演習で高校入試を攻略

高校入試 理科の勉強法
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理科に苦手意識を持っている中学生がよくいます。
理科は高校入試においてはずせない科目であり、苦手なままでは志望校合格が危ぶまれます。

そこで今回は、理科の勉強方法について詳しく解説していきます。

定期テスト対策がそのまま入試に役立つ

私立の中学で変わった先生が授業を行っている、というのでないかぎり、定期テストのレベルは、公立高校入試のそれと同等です。

定期テストと入試のレベルは同等

定期テストの問題ができれば、同じ単元から出た公立高校入試の問題も解けるはずです。
毎回の定期テストをしっかりと対策していくことが、公立高校入試に直結します。

確かに3年生のときに1年生でやった単元は忘れてしまいがちです。
それでも、初見で勉強するのと、一度定期テスト対策で勉強したものを復習するのとでは、理解のスピード、記憶の定着率が全く異なります。

内申点の面でも定期テストは重要

また、当然、公立高校入試では筆記だけではなく、内申点も考慮されます。
主要5科目の一角をなす理科はとても重要な科目です。

ここで良い成績を取っておくことも、入試に有利に働きます。
つまり、毎回の定期テストで手を抜かずに良い評定を得て、筆記でも点数を取れるだけの実力を備えておくことが大切です。

定期テスト対策は教科書が基本

定期テスト対策の基本は、ずばり教科書です。
当たり前ですが、定期テストは教科書に書いている以上のことは出ません。
教科書の内容を理解して記憶していれば、必ず解ける問題です。

もしも教科書のレベルを逸脱している問題を出すとしたら、それは学習指導要綱(文部科学省が定める教師が従うべき基準)に反しています。
教師に文句を言っても良いですが、合理的なのは教育委員会への報告です。

基本的には、このような事情は発生しません。

そこで教科書に載っていることを理解、記憶する作業が基本であり、はずせません。

教科書の理解が難しいという声が多い

ただ、これを言葉で言うのは簡単で、実際には、その教科書を理解するのが難しいんだよ、という子がかなりいます。

だからこそ塾に通って理科を対策する例が多いわけです。

■教科書ガイドは教科書を理解するのに最適

塾に通うにしろ通わないにしろ、教科書を理解するのに役立つ教材があります。
それは教科書ガイド(※)です。
東京書籍が長年出しているもので、教科書に完全準拠しています。

表紙には自分が使っている教科書の写真が載っていますから、すぐに対応関係が分かります。

これは、教科書の内容が徹底的に分かりやすく書かれています。
教科書を読むだけではよく分からなかった問題も、ヒントや解き方などが詳細に書かれているので理解がしやすいです。

さらに特に憶えておきたい重要ポイント、定期テストでの出題可能性が高い事項が掲載されているので、効率的な勉強が可能です。

教科書を読んでいても眠くなるだけでよく分からない、という子には、ぜひ試して欲しいのがこの教科書ガイドです。

※参考:教科書ガイド 中学 理科 1年 東京書籍版 新編 新しい科学 完全準拠 「新編 新しい科学 1」

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理科は暗記科目

理科というと、複雑な化学方程式や物理計算が出てきて、難解な科目、というイメージを持っている人がいます。
しかし、中学のレベルはそれほど難度の高いものではありません。

記憶実は、計算は決まったパターンがあるので全く複雑ではなく、テンプレートな解き方さえ分かればとても簡単です。
そのため、社会に次いで理科は暗記科目といって過言ではありません。

たとえば、気象関係なら、親潮や黒潮、雲の種類などは一目で分かる暗記問題です。
それを憶えていさえすれば解答できます。

計算問題も解き方を記憶しているかどうか

一方で、苦手意識を持つ人の多い計算問題があります。
これは、食塩水の濃度であったり、平均の速さであったりします。

これについても、先述したように、計算自体はとても簡単です。
大事なのは、計算式を知っているかどうか、つまり、解き方を記憶しているかどうかです。

計算自体は、その憶えている公式、解き方に当てはめるだけなので、結局のところ、この類の問題も暗記系だといえます。

繰り返しが記憶するコツ

対策としては、とにかく繰り返すことです。
教科書などテキストの読み込みと、問題演習をひたすらリピートします。
人間の脳は、繰り返しで記憶がより定着するようにできています。

最初はすぐ忘れてしまうなー、と感じていても、繰り返すうちに記憶が定着しているのを感じられるようになります。

理科は積み上げ型ではない

理科の特徴として、積み上げ型の教科ではないことが挙げられます。
たとえば、英語は基本的な文法、文型、熟語、単語を理解していないと、問題の難度が上がったときに対応できません。

1つずつ文法を憶えて、一個ずつ単語を記憶して、と積み上げていくことで徐々に実力がアップします。

植物が分からなくても化学変化は解ける

ひらめき一方で、理科は、単元ごとにぶつ切りの性格を持っています。

たとえば、植物の単元はさっぱり分からなくても、化学変化の問題は得意、ということがありえます。
化学変化が苦手で全然解けなくても、運動エネルギーについては高い正解率を出せることもあります。

すなわち、あくまで単元ごとの勉強となるのが理科です。
だからこそ、特定の単元が苦手だという認識を得やすいです。
何が分からないかも分からない、という状態にはなりにくいわけです。

苦手な単元を把握しやすい

苦手なものがはっきりするので、これはメリットになります。
何を対策したら良いかが明確だからです。

植物の単元が苦手ならそれを重点的に、化学変化の問題がさっぱりならこれに集中する、このようにして明確に苦手な単元をクリアしていく姿勢が、理科で安定して高得点を出すために必要です。

苦手な子が多い「原子と分子」

分子イメージ苦手な単元となりやすいのが、化学分野のなかでも原子と分子です。
これはたくさんの記号が出てきて分かりづらいという意識を持つ人が多いです。

これもやはり、まずは憶えることがキーになります。
元素記号や化学式、物質名や性質を記憶しておかなければ、問題が解けません。

O、HとO2、H2の違いや、酸素と銅が結合した場合の化学式CuO(酸化銅)、水素原子2個と酸素原子1個が結合したH2O(水)など、1つひとつ憶えておく必要があります。
教科書ガイドなどの表を利用したり、自分で実際に表を書いたりすると、記憶しやすくなります。

さらに問題演習を繰り返します。
徹底して化学式に慣れれば、苦手意識がなくなります。

■アウトプット(問題演習)も不可欠

どの単元でもいえることですが、理解と記憶をベースにして、これをアウトプットする作業が非常に重要です。

教科書を読んで理解しているだけで問題を解くのに慣れていないと、どの知識と連動させれば良いのかが分かりません。

たとえば、生物分野で人体、植物のつくりを憶えたとします。
しかし、それらの働きとリンクさせることが試験では大事です。
各器官の名前を憶えているだけではなく、それの働きと結びつけてアウトプットできる力が試験では求められます。

植物の名前を知っているだけではなくて、やはり分類と結び付けられなくてはなりません。
この力は、単に教科書や参考書を読み込むだけでは足りず、実際の問題演習によって育まれます。

理科の入試対策

制服を着た女子高生公立高校入試では、生物、物理、化学、地学の4分野から均等に出題されます。
特に物理が8割で他は2割、などという格差がないのが特徴です。

そのため、力を抜いて良い分野、単元は存在しません。
どの単元が出されても答えられる実力を備えている必要があります。

問題形式としては、選択式と記述式、作図です。
選択式は消去法も使えるので、解答しやすいです。

記述式や作図については、あらかじめ過去問を解いてその形式に慣れることで攻略できます。

過去問演習が鍵

定期テストができていて、これまでの範囲をカバーしていてもそれで安心せず、過去問を繰り返し解いておくことが重要です。

過去問は、解いてからできなかった問題を検討しなければなりません。
解説を読んで、なぜ間違ったのか、どうやって思考すればもっと早く解答できたのか、といった検討を行います。

単純に知識が足りなかったのであればそれを憶えて、初見の形式で時間がかかったのであれば演習を繰り返して慣れるようにします。

過去問は自己採点をしてその結果だけを見るのではなく、結果からできなかった問題を分析することで学習効果を得られます。

記述式対策も演習が大事

公立高校入試の理科は、半分ほどが記述式です。
記述式といっても、長い文を書かせるものではなく、穴埋め方式なので単語や短文で済みます。

一般的な穴埋め問題では、問題文の下に複数の語句が羅列されていて、空欄に合致するものを適宜当てはめます。
記述式では、この語句が与えられておらず、自分の知識から正確な語句を導かなくてはなりません。

つまり、正確かつ明確な知識を得ていることが解答にあたって求められます。

実際の問題例

たとえば、北海道の平成28年度入試問題 第2問目の問1をみてみます。

「予測される災害の情報などを記入した地図を一般に火山○○マップといい、自治体などが○○マップを作成する目的は、自然災害による被害を予測し、避難場所などの情報を示すことで、被害を□□ためである。」

以上の趣旨の問題が出されています。
○○や□□に該当する単語、文を挿入する必要があります。
○○には「ハザード」、□□には「最小限にする」が入ります。

これに解答するためには、ハザードマップという単語を正確に知っている必要がありますし、さらにその地図の内容や目的を理解していなければなりません。

※参考:北海道 平成28年度 高等学校入学者選抜学力検査問題 第4部 理科

正確な知識の習得はアウトプットで完成

過去問題集理科では半分ほどが記述式ですから、これをクリアしないことには志望校合格は難しいです。
そして記述式を攻略するには、先に示したように、教科書や参考書の読み込みと、過去問など問題演習によるアウトプットが不可欠です。

読み込みにより必要な知識を記憶し、問題演習でその知識を解答に結びつけ、明確化します。
演習をすることで何が問われるか、特に教科書でも重要なポイントが分かるようになり、復習の際の効率が増します。

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理科の勉強法についてまとめ

今回は、特に苦手としている中学生が多い理科について、その勉強法をみてきました。
理科は、英語や数学などと異なり、積み上げ型ではありません。

そのため、苦手な単元を把握しやすく、対策を立てやすいのが特徴です。
どの単元でも共通していえるのは、まずは教科書や参考書を使って、正確な知識をインプットすることです。

次に、過去問などで問題演習を繰り返して、知識をより明確化して即座に求められた形式でアウトプットできるようにします。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。

「大成会 西18丁目教室」
教室長
日野浦 大河

2017年北海道教育大学卒、中学・高校の社会科教員免許保持。現在は2023年8月にオープンした「大成会 西18丁目教室」の教室長を勤める。家庭教師時代の経験から、成績の伸びを決める一番大きなものは生徒さん自身のやる気であると痛感し、そのやる気を刺激する方法を日々模索している。


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公開日:2019年10月15日 更新日:2024年2月28日
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