北海道の高校生 教育ボランティアに挑戦しよう

北海道の高校生【教育ボランティア】に挑戦しよう!

道内の高校生は、その有り余るエネルギーをどのように使っているでしょうか。
部活でしょうか、勉強でしょうか、恋愛でしょうか、趣味でしょうか。

もし高校生活でも、プライベートでもエネルギーを使いきれなかったら、ボランティアをしてみてはいかがでしょうか。

人に喜ばれることで、その他の行為では感じることができない種類の快感が得られます。
そしてボランティアをすると、弱い人や困っている人と出会う機会があるので、優しい気持ちを持てるようになったり、問題意識が芽生えたりします。

また、ボランティアで行うことのなかには、高校生活のなかでは体験できないものもあります。

ボランティアをすると視野が広がって経験値が高まるので、人生について深く考えるようになり、そこから将来やりたいことがみえてくるかもしれません。

とにかくボランティアは高校生にいろいろなことを教えてくれるはずです。
ぜひ挑戦してみてください。

注意点

注意道内の高校生が携わることができるボランティアを紹介する前に、ボランティアに参加するときの注意点を考えてみたいと思います。

ボランティアは今、ちょっとしたブームになっています。
「暇だから人助けでもしようかな」という人が増えています。

それ自体は決して悪いことではありません。
自分の余った時間やパワーやエネルギーを困っている人に提供するのがボランティアだからです。

しかし「暇だから人助けでもしようかな」という思いが、「人助けをしてあげる」という恩着せがましい思いになってしまうと、その人の行為はボランティアの現場で害になってしまいかねません。

本気で取り組もう

ボランティアに参加する動機はあいまいでも構いませんが、参加することが決まったら本気で取り組みましょう。
現場に到着して作業が始まってもふざけてしまいそうな人は、参加を見合わせたほうがいいでしょう。
困っている人を傷つけることになってしまうかもしれないからです。

無償だから、と手を抜かないで

ボランティアの作業では、自分の力を最大限使ってみてください。
「無償で手伝っているのだから」と手を抜いた作業をしていると、見透かされてしまいます。
助けを必要としている人を悲しませるだけです。

自分を最下位に置く気持ちで

ボランティアの現場では、自分を最下位に置くようにしてください。
真夏の炎天下で作業しているとき、休憩スペースに日影が少なかったら、現地の人にその場所を譲ってください。
飲み物が配られたら、自分が取るのは最後にしてみてください。

想像力を働かせて準備しよう

ボランティアの現場に、何も持っていかない人がいます。
例えば夏場の作業であれば、水分、軍手、着替え、冬場の作業であれば、防寒着、防寒具などを自前で用意しましょう。
ベテランのボランティアは、軍手の予備を持っていきます。
忘れてくる人がいるからです。

迷ったらやる

注意点を紹介しましたが、躊躇(ちゅうちょ)する必要はありません。
やろうかどうか迷ったら、やりましょう。
参加できるものからどんどんチャレンジしていきましょう。

道内の高校生が参加できるボランティアを、次の章で紹介します。

ezorockに登録する

NPO法人ezorock

ボランティア意欲が高まっている道内の高校生にまずおすすめしたのは、NPO法人ezorock(本部・札幌市中央区、代表理事草野竹史、肩書は20197月現在)への登録です。

ezorockは、ライジング・サン・ロック・フェスティバルという音楽イベントの環境対策活動から始まった団体です。
現在はロックや音楽に関係がない、環境関連ボランティアをプロデュースしています。

ezorockが企画するボランティアへの参加者は年3,000人に達し、2018年度には、政府の「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」において内閣総理大臣表彰を受賞しました。

高校生でも安心して参加できる態勢が整っています。

年会費3,000円が必要

ezorockの活動に参加するには、高校生でも年会費3,000円を支払う必要があります。
一般は5,000円です。

無償で労力を提供するボランティアからお金を徴収するのは、安全に活動できるように準備するのにコストがかかるからです。

環境対策アース・ケアをやる

捨てられたごみそれではezorockが行っているボランティアをみていきましょう。

環境対策アース・ケアですることは、イベントが開催された後のゴミ拾いなのですが、ezorockのゴミ拾いは一味違います。

環境対策アース・ケアにはテーマがあって、それは「ゴミを通して人と社会を変える」と「ゴミ箱で交わす3秒のコミュニケーションが環境意識を育てる」です。

ゴミについて考えながらゴミ拾いをすることで、環境意識を高めようとしているのです。

2018年に環境対策した(ゴミ拾いをした)イベントは、次のとおりです。

  • はまなすフェスティバル2018
  • RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO 報告
  • OKETO GREEN FESTIVAL 2nd
  • 創世スクエアHTBまつり
  • 復活版!北の収穫祭ワインカーニバル with 小樽のゆかいな仲間たち
  • 石狩さけまつり

防災に役立つ乾燥野菜づくりをやる

干し野菜乾燥野菜は長期間保存できるので、家庭などに常備しておくと災害時の非常食になります。
災害時は物流が途絶え食事の彩りが失われるので、そのようなときに乾燥野菜があると元気がわいてくるでしょう。

乾燥野菜づくりは、札幌市南区澄川の地域イベントとして行われています。
ezorockでは、このイベントを準備するスタッフを募集しています。

業務内容は、乾燥野菜をつくる準備をしたり、子供の遊び相手になったり、会場で提供される食事を配膳したりします。

湧別町おためし協力隊プログラムをやる

湧別町おためし協力隊プログラムは、少し変わったボランティアです。
ボランティアは通常、困りごとがあるのに人の手が足りないときに手助けしますが、このプログラムには、人助けらしい人助けはありません。

その代わり、参加者が楽しい体験をすることができます。

では、どこにボランティアの要素があるのでしょうか。

湧別町は、網走市や北見市の近くにある町で、過疎化や観光客不足に悩んでいます。
そこで湧別町おためし協力隊プログラムの参加者に湧別町の観光名所や町の歴史を知ってもらい、知名度を高めようとしているのです。

キャンプしたがって湧別町おためし協力隊になった人は(このプログラムに参加した人は)、湧別町の観光大使のような存在になり、観光PRに努めていただくことになります。

日程は23日で、「五鹿山公園キャンプ場」でグランピング用のテントを設営したり、「かみゆうべつ温泉チューリップの湯」で温泉に入ったり、地域視察をしたり、湯別町の魅力を考えるワークショップに参加したりします。

主催者は「観光やキャンプに興味がある方も気軽に参加してください」と呼び掛けています。

大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクト

登山者大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクトは、かなりハードなボランティアです。
旭岳の貴重な自然を守るため、自然保護監視員と一緒に山のなかに入り、壊れた山道を整備したり、高山植物を守るための立ち入り禁止ロープを張ったり、外来植物を除去したりします。

登山客や観光客に、自然保護に協力してもらうよう、呼びかけも行います。

体力勝負のボランティアですが、山に興味がある人におすすめします。
自然保護監視員は山のプロなので、普通に登山しているだけでは得ることのできない貴重な知識を伝授してもらえるはずです。

より本格的なボランティア

これから紹介するボランティアは、高校生では参加できないものです。
それでもここで紹介するのは「ボランティアのリアル」を知っていただきたいからです。

北海道胆振東部地震支援ボランティア

2018年96日に発生した北海道胆振東部地震は、震度7に見舞われた厚真町を中心に安平町やむかわ町などに深刻な被害をもたらしました。
その復旧作業は2019年に入っても継続しています。

苫小牧民報という地元の新聞によると、厚真町内の住宅地に流入した土砂の撤去は、2019年度内にようやく完了する予定です。

鹿そこでezorockでは、厚真町、安平町、むかわ町の3町で、倒壊した農業用のシカ防護柵の修繕ボランティアを行いました。

シカの食害は農家に甚大な被害をもたらしますが、復旧作業はどうしても住宅や道路などのライフラインが優先されるため、シカ防護柵は後回しにされてしまいます。
それをボランティアたちの力で補おうというのです。

ただしこのボランティアの参加資格は、社会人、大学生、専門学生となっています。
シカが出る場所は危険な場所が多く、作業内容もハードになるためです。

青年海外協力隊、ラオスでの看護業務

独立行政法人国際協力機構(JICA、ジャイカ)は、開発途上国の経済や社会の発展を支援するボランティア活動「青年海外協力隊」事業を行っています。

参加できるのは2069歳の人で、活動内容は農林水産業、保健衛生、教育文化、スポーツ、行政などとなっています。

青年海外協力隊はボランティアといっても一国の将来を担う内容になるので、参加できるのは日本国内でプロとして働いていた人だけになります。

ラオス風景ラオスで保健衛生に関するボランティアに参加した、看護師Nさんの業務内容を紹介します。

看護師Nさんが派遣されたのはラオスのルアンナムター県です。
同県はラオスの北部に位置し、ミャンマーと中国の国境に接します。
面積の95%が標高2,000メートルの森林山岳地帯となっています。

Nさんはルアンナムター県病院で看護業務をすることになりました。
県唯一の総合病院で、内科、外科、産婦人科、小児科、眼科、歯科があり、ER(救急救命室)やICU(集中治療室)もあります。
病院の建物は2005年に新築されたばかりで、Nさんは着任当初、「とても立派な病院」と思いました。

しかし看護師として働き始めると、予算が足りないことで生じる支障と住民の困窮ぶりがみえてきました。

医療設備や医療器具は、故障しても修理するのに時間がかかります。
車いすにはフットレストという、患者さんが足を置く器具がなく、危険な状態になっています。
Nさんは日本のボランティア団体に日本製の安全な車いすを寄贈してもらいました。

そして入院患者さんのなかには、これ以上治療費を支払うことができないという理由で、自主的に退院してしまう人もいました。

青年海外協力隊では、過酷な現場を体験することができます。
日本の快適な職場を捨てて青年海外協力隊に参加する人のなかには、そのような場所に身を置いて自分のキャリアを見詰め直す人もいます。

まとめ~自分のためにやろう

「人のためになろうというおこがましいことは考えてなく、自己満足のためにボランティアをしています」という人もいます。

とてもよい言葉だと思いますが、この心境に到達することは簡単ではないでしょう。

まずは「人のためになった」という実感を得て、そこから喜びを感じてみてください。
そして「またやってみたい」と思うことができれば、いつかは、人のためになろうということのおこがましさがわかるようになるかもしれません。

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