合格のコツ 志望校への受験対策

【合格のコツ】志望校に特化した受験対策!北海道トップ2校で解説

私立の高校の場合、学校によって独自の選考方法を採用していることがよくあります。
それこそ、いくつかコースを設置してそれぞれに難易度を分けたり、そもそも受験資格として厳格な内申基準を設けていたりします。

道内の公立高校では、一部の裁量問題を除いて問題は共通です。
しかしそれでも、高校によって科目ごとに傾斜配点を設定するなど、選考に違いがみられます。

受験は、第一志望の高校がどのような選考を実施しているかを見極めたうえで、それに合わせた対策を実施していくのが合格への近道であり王道です。

そこで今回は、北海道の私立・公立それぞれでトップの高校を例に取り、その具体的な対策方法をみていきます。

札幌光星高校

北海道の私立高校のなかでも、最も偏差値が高く志願倍率も高いのが、札幌光星高校です。
2019年度の北海道の私立高校(48校)志願倍率の平均は3.24倍でした(※)。

札幌光星高校は、平均値の2倍である7.4倍の志願倍率(ステラコース)を記録しています。
もちろん、道内トップです。

※参考:北海道総務部法務・法人局学事課 平成31年度 私立高等学校入試志願状況

3つのコース

札幌光星高校の最大の特徴は、ステラ・特進・文理と3つのコースが用意されていることです。
それぞれで、入りやすさが全く異なります。

まず募集人員からみると、ステラが40名、特進が240名、文理が80名です。
人員からみると特進が最も入りやすそうですが、そうではありません。

次に一般入試での合格基準点をみていきます。

合格への道300満点中、ステラは250点、特進が210点、文理が170点です。
これで入りやすさが一目瞭然になりました。

基本的に、入試時に決まったコースから、入学後に変更できることはありません。
そのため、入試での頑張りが非常に大事です。

というのも、一般入試では、ステラに不合格になった人が、順次、特進や文理に振り分けられる仕組みとなっているからです。

ステラしか望まない人も、特進や文理で引っかかれば、そこでの合格が出るということです。

ステラ以外のコースでは、単願入試も用意されています。
これについては後述します。
原則として、やはり特進と文理は推薦入試も設置されています。
これについても後で述べます。

ステラ

ステラコースは、難関国立大学を目指すコースです。
それこそ、東京一工(東大、京大、一橋、東工大)といったところが第一目標となります。

放課後履修が必須となっているため、運動部や吹奏楽部、クラシックギター部には入ることができません。
まさに勉強が一番、という高校生活になります。

特進

特進コースは、北海道大学を始めとする一般的な国立大学や、人気の有名私立大学が第一志望となります。
国立大学なら道大の他、名大や九大、神戸、筑波、千葉大あたりが対象になります。

私立だと、早慶上智、明治や立教が目標になります。

文理

文理は私立大学を目標とします。
道内なら北海学園大学、北海道医療大学などを希望する人が多いです。

3つの試験方式

一般入学試験

一般入学試験では、国数英理社の主要五科目が対象です。
入試対策としては、北海道の中学生のテンプレートともいうべき王道を貫徹することが最も有効です。

まずは札幌光星高校の過去問を入手して、出題傾向を掴む必要があります。
そのうえで、過去問演習と並行しながら、校内の定期テスト、学力テストABC、道コンの勉強を通して総合力、応用力をつけていきます。

特にステラコースにどうしても受かりたい、という人は、それに強い学習塾に通ったり、家庭教師を付けたりするケースも多いです。

単願入試

単願入試は、国数英の3科目しかないのが大きな特徴です。
社会の暗記系が苦手だったり、理科の物理系が苦手だったりする人には、狙い目です。

ただし、先述したようにステラコースには設置されておらず、特進か文理にのみ単願での出願が可能です。

成績表3科目しかないので、苦手な分野に受験勉強の多くを費やすことができます。
過去問演習を通して、苦手だと感じた分野を徹底的に潰しておくことが大事です。

注意点は、出願に評点の条件があることです。
特進コースは266以上と、かなり高い設定になっています。
266というと、Cランクに属します。
大体、オール4に5が2つは継続して取っていなければなりません。

文理コースの評点条件は楽です。
226でEランクなので、オール4に3があっても受けられます。

推薦入試

推薦入試も用意されています。
原則として特進コースと文理コースのみです。

■特別推薦

特別推薦については、評点条件が296以上と、最も厳しいです。
これはもちろんAランクで、オール4に5が7つ以上ですから、ほぼオール5に近い成績を中学一年から取り続けていなければなりません。

特別推薦は特進にのみ設置されています。
合格後、一般入試を受けることで、ステラコースへの変更が認められます。
つまり推薦入試の場合でも、ステラへは筆記5科目をパスしなくてはなりません。

■一般推薦

一般推薦もあり、こちらは特進か文理かを選択可能です。
特別推薦との違いは、学費の負担割合です。
推薦で受かると学費が大きく軽減されますが、一般推薦のほうがその特典が少なくなります。

一般推薦は評定基準が特別推薦に比べれば緩いですが、それでもかなり厳格で276以上となっています。
学期あたりの内申はつまり40以上、オール4に5が4つ以上を取り続ける計算です。

■面接の注意点

保護者も一緒に受ける

推薦入試の共通の特徴として、面接に保護者同伴なことが挙げられます。
一般的な推薦入試のイメージだと、面接があるのは当然ですが、保護者も一緒に、というのはあまり思い浮かべません。

しかし中学は進路決定時の三者面談がポピュラーですから、あまり抵抗は感じないはずです。
学校の三者面談でよくあるのが、先生の前で喧嘩を始める親子です。

互いの考え、それこそ志望先が合わずに言い争いを始めます。
三者面談であれば、先生が「まあまあ」などとなだめて、問題を一度家に持ち帰らせて話し合ってもらいます。

一方で、推薦入試の場面ではこうもいきません。
一発勝負ですから、親と子で言っている内容が違ったり、最悪、言い争いを始めたりしたら、もう取り返しがつきません。

特になぜ光星高校を志望するのか、子どもにいかせたいのか、また、将来の目標、それに対する親の理解、これを示すことは必須であり、ここに親子間で食い違いがあってはなりません。

学習塾では、面接対策も行ってくれることが多いです。
このとき、もちろん親も一緒に子どもと受けるのがおすすめです。

塾に通っていなかったり、塾で対策をしていなかったりするときでも、お父さんに面接官役をやってもらうなどして、綿密に親子一体でシミュレーションしておくことが大事です。

面接の前後も気を抜かない

バツサインをする女子生徒余談ですが、面接の前後に私語をする親子がたまにいます。
声を落として大事なことを話すなら良いのですが、家と変わらないテンションで、内容も昨日観たテレビの話や、面接が終わったら何を食べに行こう、などを笑いながら話していると、印象はとても悪くなります。

面接自体の評価が悪くなくても、ここで評価を落としてしまうことがあります。
合否の決定に関わる人が、どこで見ているかは分かりません。

特に待っている間、面接を終わってからも、緊張感を保つようにしましょう。

できれば、遠足のように家に着くまでを面接だと思ったほうが良いです。
面接が終わった開放感から、近くの駅などで親子して夜まで羽目を外して遊んでしまうケースがあります。

最寄の駅など学校近くのエリアでは、やはりどこで誰が見ているか分かりません。
担当した面接官も人間ですから、大笑いしている姿を見て印象を変えてしまうかもしれません。

面接当日は、家に帰るまで羽を伸ばさないようにしましょう。

北海道札幌北高等学校

札幌北高等学校は北海道公立高校トップの偏差値を誇っています。
私立でトップは先の札幌光星高校です。
北海道での高校受験において、第一志望を私立なら光星、公立なら札幌北、とするのが最も勉強を頑張る選択肢だといえます。

札幌北高校は、特に国立大学の進学者が多いのが特徴です。
平成30年度は国公立に264名が進学を決めています(※)。

なかでも地元の北海道大学は群を抜いて多く、122名です。
難関の国立大学にも合格者を出しています。
たとえば、東大で4人、一橋5人、東工大3人、京大2人、阪大8人です。

公立高校だと地元で進学校として知られていても、中堅の国立には一定の合格者を出している一方で、上記のようなトップ層はほぼ0に等しいことが多いです。

しかし札幌北は北海道のなかで№1ということで、毎年、トップレベルの国立にも一定数の合格者を出し続けています。
この点で、この高校に入る子の学力の高さが窺えます。

※参考:北海道札幌北高等学校 平成30年度入試結果

公立高校の試験問題は共通

公立高校受験の最大の特徴として、どれほど偏差値が高くても、逆に低い高校でも、出される問題は同じだということがあります(裁量問題を除く なお裁量問題は2022年度より廃止予定(※))。

もちろん、札幌北も例外ではありません。
そのため、公立高校受験の王道対策を徹底することに尽きます。
学期テストを頑張って内申に配慮をしながら、学力テストや道コンなどで総合力を養います。

※参考:北海道新聞

独自の傾斜配点に注意

1つ他の公立高校と違い、意識をしたいのが、英語と数学です。
これらの勉強には他科目より時間をかけて、特に力を入れましょう、ということです。

理由は、平成29年度の入試から、独自の傾斜配点を導入しているからです。
内容は推して量ることができる通り、英語と数学の配点が2倍になるものです。

2倍ですから、たとえば、国語で50点、英語で50点取った場合、英語は100点分の価値があるということです。
英語50点からみれば国語は25点分の価値しかない、と考えても構いません。

英語と数学の勉強を重視

英語の勉強これくらいの差がありますから、特に英語と数学は重視をして勉強をするべきです。
特にこの両者が強くなっていると、札幌北の入試で有利になるばかりではなく、その後の大学入試、とりわけ国立大学の入試で非常に効いてきます。

札幌北高校が英語と数学を重視する理由は、この点にあると考えている人が多いです。
つまり、進学実績をより高くしようという狙いです。

これは受験生のニーズと相反するものではなく、むしろ多くの生徒が良い大学に行きたくて札幌北を志望するわけですから、両者は合致するものだといえます。

学習塾に通っている人は、特に英語と数学の対策に力を入れてもらうようにしましょう。
それに特化した講座を取るのもアリです。

自宅学習では、公立高校の過去問をまんべんなく押さえることはもちろん、全国版の過去問集を使って、裁量問題にも対応できるような総合力を上げていくことが大切です。

その際には、特に英語と数学について演習を繰り返し、得意科目としておく必要があります。

志望校に特化した受験対策についてまとめ

今回は、特に北海道の私立・公立のトップ2校を例に取り、その選考方法に合わせた受験対策の重要性について解説してきました。

光星高校では、3つのコースと3つの試験方式が用意されているのが特徴です。

それぞれに難度や出願条件、試験内容が異なりますから、まずは自分の志望コース、受けたい試験方式を決定することが大切です。
光星高校を第一志望にするという決意だけでは足りません。

公立高校でも選考方法は一様ではなく、紹介した札幌北のように傾斜配点を導入していることがあります。
その場合、もちろん配点が重くなる科目、札幌北なら英語と数学について特に力を入れて学習します。

自分の志望先、志望コースなどに合わせた実践的な対策を実施していくことが、合格のコツであり必須の要素といえます。

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