『散歩・ウォーキング』で脳を活性化!あの偉人もたくさん歩いた

散歩で脳を活性化!
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ウォーキングをすることで、勉強に良い影響があります。
脳が活性化されて、記憶力・思考力が上がります。過去の偉人たちも、この効果を享受するために、積極的に日常に散歩を取り入れていました。

今回は、特に歩くことが脳に及ぼす効果、勉強に対するポジティブな影響についてみていきます。

ウォーキングでストレスを発散

長丁場の勉強はストレスが溜まり続ける

歩くことで脳が活性化され、勉強に良い影響がでます。
ずっと机に向かって勉強をする日々が続くと、ストレスが段々と蓄積されていきます。

学校の定期テストであれば、試験前の1~2週間、我慢すれば済む話ですから、家でじっと机に向かうのでも、問題ないケースが多いです。

ただ、高校入試や大学入試となると話は変わってきます。
休みの日も1日中家で勉強をする、というのが当たり前です。

その期間が定期テストと異なり、1ヶ月以内では収まりません。
高校入試なら1ヶ月以上、大学入試なら1年以上に及びます。
もちろん志望校や個人の能力に応じて勉強期間は増減します。
それでも入試に1~2週間だけの勉強で臨む、というのは通常はありえません。

ストレスが爆発するのが最大のリスク

これだけ長丁場の勉強になってくると、特に大きなリスクとなるのは、途中で投げ出してしまうことです。
毎日毎日机に向かって勉強することに耐え切れずに、逃げ出してしまう事態です。

それまで頑張って寝食以外の時間を全て勉強に費やしていても、投げ出した瞬間にそれまでの努力が全て水泡に帰してしまいます。

逃げてしまう原因は、他ならぬストレスです。
ガス抜きをせずに溜め続けたストレスが爆発した瞬間に、もうどうにでもなれ、とパソコンを起動させてネットゲームの世界へ逃避します。

ウォーキングでストレス発散できる理由

この最大のリスクを防ぐために必要なのが、日常的なストレスの発散であり、その方法として最も効果的なのがウォーキングです。

ウォーキングはそれ自体気分転換になり、ストレスの解消に役立ちます。
しかしそればかりではなく、脳を活性化させる働きも有しています。

記憶力、思考力、創造力が歩くことにより向上することが分かっています。
自宅で筋トレなどの運動をするのも効果があります。
ただ、外を歩くほうが、より高い効果を期待できます。

無理して走る必要はない

ランニングする女性ランニングももちろん良いです。
ただあくまで勉強に対する効果をあげるために行う運動ですから、強度が上がって肉体的に疲労を溜めてしまうのは良くありません。

もともと運動部で走ることに慣れている人は、少し走ったくらいで筋肉痛になったり、あまりに体が疲れて眠くなってしまったり、ということがありません。
そういった方は、歩くより走るほうが気持ちよく、より高い効果が見込めることがあります。

しかし走ることに慣れてなく、走ること自体に大きなエネルギーを使う、というタイプの人は、何も無理して走る必要はありません。
ゆっくり近所を散歩するだけで良いです。

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歴史上の偉人が散歩を取り入れた例

以上のように、脳に良い影響を与えることから、歴史上の多くの偉人たちが、自身のパフォーマンス向上のため、ウォーキングを日常に取り入れています。

以下ではその具体例をみていきます。

スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブス氏ジョブズといえば、アップル社の創業者として知られています。
iPhoneを始め今では昔に比べて多くの人がアップル製品を日常的に手にしています。

以前はアップルに馴染みがあるのは、OSを使っている大人ぐらいでしたが、今では小学生や中学生も当たり前にiPhoneを持つようになっています。

そのため、創業者であるスティーブ・ジョブズの名を聞いたことがある、という人もまた増えています。

ジョブズはビジネスのミーティングを1対1で行うとき、歩きながら行います。
脳が活性化されて、クリエイティブな発想がしやすくなるためです。

やはり今では知らない人がいないSNSであるFacebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグとミーティングを行う際にも、2人で歩きながら行っています。

ベートーベン

かの有名な作曲家、ベートーベンもまた、歩くことを愛した偉人の一人です。
彼はペンと譜面を持って歩き、良いアイデアが浮かんだらすぐに記録に残せるようにしていました。

ドイツの詩人であるゲーテは、ベートーベンとともにチェコとドイツの国境にあるテプリツェを歩きました。

チャールズ・ディケンズ

小説家で有名なディケンズは、特に長く歩くことで知られています。
1日30マイル(約48km)も歩いていました。
小説家ですから、やはり創造力が何より大事です。

歩きながら多くの魅力的な人物を生み出しました。

チャールズ・ダーウィン

進化論で有名なダーウィンも、歩きながら思考を巡らしました。
自宅に砂利道を作って、そこを歩いていました。

円を描いた砂利道の、スタート地点に石を積んでおきます。
1周するたびに石を1つずつ取り、問題が解決した時点でやめます。

残りの石の数が少ないほど、困難な問題にあたっていたと評価します。

ウォーキングの脳に対する影響を証明

スタンフォード大学による実験

オンライン講演を提供しているアメリカのメディアで有名なTEDにおいて、スタンフォード大学博士課程の教育心理学専攻のマリリー・オペッゾが、興味深い研究をしたことを発表しています(※)。

※参考:TED Marily Oppezzo: How Can Taking A Walk Spark Creative Ideas?

ある実験を行いました。
実験内容は、3グループに分けて、創造的なアイデアを試すテストを2回受けさせるというものです。

1グループは、ルームランナーで歩きながら、1回目と2回目のテストを受けます。
2つ目のグループは1回目のテストはルームランナーで歩きながら、2回目はただ座った状態で受けます。
3つ目のグループは、1回目、2回目ともに座った状態で受けます。

実験結果は、歩きながら受けたグループのほうが、3つ目のずっと座っていたグループに比べて、2倍のアイデアが生まれました。

1回目に歩きながら、2回目は座りながら受けたグループと、1回目と2回目の両方とも歩きながら受けたグループとの差はありませんでした。

このことから、一度歩くと、それによる脳の創造力の活性化は、一定時間続くことが分かります。

ともあれ、やはり歩いたほうが脳のパフォーマンスが倍増することが分かった、興味深い実験です。

セロトニンによる脳の覚醒

脳の信号イメージウォーキングは、セロトニンという神経伝達物質、別名:幸せホルモンを分泌することにも役立ちます。
セロトニン研究の第一人者として知られる東邦大学名誉教授の有田 秀穂氏(※)もまた、ウォーキングによるセロトニン神経の活性化を提唱しています。

※参考:かんき出版 有田秀穂

セロトニンの効果として、脳の覚醒、それによるやる気の向上、自律神経が整えられるなど、心身ともに健康を保つことが挙げられます。

太陽の光もまた、セロトニンの分泌を促すことが分かっています。
そのため、生活リズムを整え、脳を目覚めさせる意味でも、早朝のウォーキングが最も効果的です。

朝日を浴びながら散歩をして、それから勉強に取り組むほうが、ベッドからのそのそと起き出して寝ぼけ眼のまま参考書を開くよりよほど効率が上がります。

ウォーキングの効果をより挙げる方法

勉強した事柄を頭の中で繰り返す

歩いていると、脳が活性化して思考がクリアになります。
過去の偉人が物事を整理したり、よりクリエイティブな発想をしたりするために、よくウォーキングをしていたのは前述したとおりです。

このことから、歩いているときに頭の中で知識を整理するのがおすすめです。

勉強に限らず、物事は何度も頭のなかでリピートすることで鮮明になり、喚起が容易になります。
たとえば、自分の好きなゲームの知識やノウハウ、漫画のキャラクターの技の名前、発動条件など、かなり詳細な情報もすぐに思い出すことができるのは、それだけ頭の中で繰り返す機会が多いからです。

好きな物事は考えることにストレスがないために、むしろそれ以上に心地良さがあるため、無意識のうちに頭で何度もリピートしています。

勉強はそれ自体好きでたまらないという人は稀で、少なからずストレスを伴うために、繰り返しのハードルが高いです。

見るより頭で繰り返すほうが記憶に結びつく

記憶しかし記憶の定着には繰り返しが不可欠の工程です。
特に机に向かって参考書を広げ復習として読みながら繰り返すのと、何も見ずに記憶に沈んでいる知識を呼び戻すのとでは、やはり後者のほうがより長期記憶として定着する確度が高いです。

読みながら復習するだけだと、まだそれが記憶として残っているかは定かではありません。
一方で、以前にやったことを思い出せたなら、それは記憶できているということを意味します。

この記憶の喚起が最も簡単にできるタイミングが、散歩をしているときです。
歩いて脳が活性化している状態だからこそ、かなり深く記憶の底に沈んでいる知識も喚起しやすくなります。

たくさん歩いて健康になる

ウォーキングのメリットとして脳の活性化の他に、カロリーを消費できることも挙げられます。
厚生労働省の発表した資料によると、1日1万歩を確保することが健康上理想だと述べられています(※)。

※参考:厚生労働省 身体活動・運動

同資料では、海外文献を根拠に1日300kcalの身体活動を推奨しています。

体重60kgの人が10分歩く(700m、1000歩)と、消費カロリーは約30kcalです。
つまり、1日300kcal消費するには1万歩が必要だというわけです。

1日の平均歩数をみてみると、男性8,202歩、女性7,282歩です。
なかなか1万歩を継続して歩いている人はいません。

実際、1万歩に到達するには1日あたり100分も歩かなければなりません。
特に受験生にとって、これはあまり現実的ではないといえます。

可能な範囲で歩くのが◎

歩く足元そこで、30分を上限とするなど自分のできる範囲で運動をするというスタンスが良いです。
1万歩に到達できれば良いですが、それに固執すると逆にストレスが溜まって本末転倒になりかねません。

先の有田秀穂氏の見解によれば、5分歩くだけでもセロトニンが分泌され、脳の活性化に役立ちますから、後は健康のためにストレスが溜まらない程度でできるかぎり歩く、という姿勢で大丈夫です。

なるべく短い時間で消費カロリー量を増やしたいのであれば、やはり歩くの範囲を超えて走る必要があります。
ウォーキングに慣れてきたら、ランニングに切り替えるのも良い方法です。

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ウォーキングと脳の活性化についてまとめ

歩くことは、勉強で溜まったストレスを発散するのにはうってつけの方法です。
気分転換になるだけではなく、脳が活性化されて記憶力や思考力、創造力といった勉強に必要な力がアップします。

なかなか憶えられず煮詰まっていた項目も、歩くことで頭がクリアになり、自然と良い具合に整理できる可能性があります。

勉強のために良い影響があるだけではなく、ウォーキングはカロリー消費にも役立つので、健康維持の観点からも有効です。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2020年1月20日 更新日:2024年2月28日  
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