みなさんこんにちは、みなさんは勉強をする際に何を基準に勉強をしていますか?
多くの人が、「ここの範囲が終わるまで」、「大体2時間から3時間くらいやろう」などと、”時間”を明確にしないまま、勉強を始まるかもしれません。
さらに、休憩時間は普通決めないで勉強を始めるでしょう。
この勉強法では、非常に高い集中力を長時間保つことが必要となります。
このやり方が間違っている!…とまでは言わないですが、今まで上記の勉強法でやってきて、目に見える成果として現れなかった人は今回解説する「タイマー式勉強法」方法を試して欲しいです。
勉強における時間の使い方について
まず、多くの人が「2時間勉強をやろう」、「今日はここまでやろう」と大体の時間や単元・範囲で区切り勉強をするかと思います。
そしてどうでしょうか2時間ぶっ通しや3時間ぶっ通しで勉強した時の脳の記憶容量と集中力はいかがでしょうか?
おそらく多くの人がやった内容や時間に焦点を当て、今日は2時間勉強したから十分だ、5時間したからたくさんやったなどと時間を元に勉強をしたかどうかで判断をしているのではないでしょうか?
もちろんその2時間に100%の集中力を使い勉強をすることができれば、おそらく多くのことを覚え、効果的な勉強時間となるでしょう。
しかし、多くの人にそんな驚異的な集中力は備わっていないでしょう。
さらに多くの学生は朝7時くらいに起き、学校へいう準備をし、夕方まで学校で勉強をするかと思います。
そして人によっては部活動があり、夜まで学校にいて勉強をする時間がないという人はとても多いかと思います。
その中でテストや進路へ向けた勉強をしなければいけない、いかに限りある時間で最大限の効果を生み出すことができるかと考えているのではないでしょうか?
そこで、そんな人たちにオススメな勉強法が「タイマー式勉強法」、いわゆるストップウォッチで時間を測り時間を決めて勉強をするというものです。
タイマー式勉強法とは何か、そしてどのようにやるのか
それでは以下の疑問について順を追って解説してまいります。
- タイマー式勉強法とは何か
- タイマー式勉強法のはどのように効果的なのか
- タイマー式勉強法のをやる上で何を気をつけないといけないのか
タイマー式勉強法とは、勉強前に勉強時間と休憩時間、セット数を決め、その上で、タイマーを使い自分の勉強時間をマネジメント(管理)するというものです。
例えば、脳科学的に言われているのは、人間の脳は集中できる時間は約50分であるということです。
小学校から高校までの授業時間が大体この前後の時間に設定されていることからもわかるように、2時間、3時間と連続して学習をした場合に継続的に集中力を発揮し最初の1時間と同じ集中力で、2時間、3時間と勉強をし続けることができる人は限りなく少ないでしょう。
そこで、タイマー式勉強法で時間決めた上でタイマーを使い時間を細かく測ってやる方法がとてもオススメです。
ここでおすすめの方法ですが、50分間勉強をし、10-15分間の休憩、このサイクルを1日に数セット繰り返す。
これができることで非常に効果的かつ効率よく勉強をすることができます。
これは脳科学的に人間が問題なく集中することができる時間だそうです。
もちろん、それ以上に集中を持続することができる人はいるかもしれません。
ですが、多くの人はこの時間を元にストップウォッチ勉強法を進めていくことをオススメいたします。
または、30分勉強をし、10分休憩するなど、自分のなかでどの時間で区切りをつけ勉強をするときに一番無理せず、集中力を持続させることができるかということに注力し、試して見てください。
色々な時間配分で勉強をしていくことで、きっと自分に心地のよい、時間配分を見つけることができうると思います。
タイマー式勉強法の効果法とは
ここでは、タイマー式勉強法はどの様に効果的なのかについて解説していきたいと思います。
ここまででタイマー式勉強法はどの様にするのかということについて書いてきました。
そこで、次はそれを勉強のテクニックとして使うことでどの様に効果的なのかということについて解説していきたいと思います。
まず、人間の集中力の限界は何分だと思いますか?
実はこれは研究により、大体90分が集中力の限界だと、言われております。
そして集中力並みは15分周期で変化するという研究もあります。
そこで、この集中力の限界という点を踏まえた上で最も効果的な勉強法がこのタイマー式勉強法なのです。
なぜこのタイマー式勉強法が効果的なのかということで最も容易な回答としては、「時間管理のし易さ」「緊張感を持って勉強に取り組むことができる」「勉強をした内容が非常に明確」という点です。
時間管理がし易いというのが最も大事な点であり、タイマーで時間を計測して勉強をするため、あと何分かということが非常に明確です。
そして何セットもこなしていくことで、自分がその時間内にどれくらいの範囲・量の勉強をすることができるのかということを頭で記憶することができるのです。
例えば、テスト範囲が出題されたり、宿題が出されたりします。
その際に、この勉強法により自分の勉強速度・集中力を考え、自分がこの範囲・量をどのくらいの時間で覚えることができる・解くことができると大枠をつかみ、勉強の管理を容易にします。
この能力は非常に大切であり、漠然と出題範囲と時間を決めずダラダラとやっている勉強と、自分の中で大体の時間配分と範囲・量を把握して短時間で集中力を発揮し、勉強をするのでは大きな違いがあります。
そして、「緊張感を持って勉強をする」という点についても同様のことが言えますが、時間を決めずやる範囲のみを決めると、そこの範囲が終わらなければ、終わるまでダラダラと勉強をし続ける必要があります。
ですが、タイマー式勉強法を用い、時間を決めた上で、集中力を発揮し勉強をすることで、50分2セットや3セットで終わらすことができるかもしれません。
時間を決めて勉強をすることで”その時間”だけの集中をすることができ、他の時間を考えず、”今の50分*”に集中することができます。
*ここでの分数は例題としてなので、気にしないでください。
一方、範囲のみを決めダラダラと勉強をすることで集中力は不完全で、50分と決めて勉強をした場合と大きく集中力に差が出るため、2時間まるまんま集中力を持って勉強ができていない場合が非常に高いです。
皆さんのテスト期間を考えてみてください、こんな人はいないでしょうか?
「今日は取り敢えず社会の勉強を夕方家に帰ってから夜ご飯までやろう」または、「ご飯を食べてシャワーを浴びて少しゆっくりしたら、寝る前に2時間くらい勉強しよう」この大体何時間や何分・何時間くらいという考えが非常に危険なのです。
人は明確な定義のないまま何かをするとその境界線を曖昧にしてしまいます。
自分の中でルールを作り、自分を納得させてしまいます。
例えば、もうお腹が空いてきたからやめようや、もう眠くなってきたからやめようといった具合に自分を納得させ、辞める言い訳を考え出す始末です。
ですが、タイマー式勉強法はどうでしょう?
明確に◯分とストップウォッチで計りながらやるため、あと自分は何分勉強をしなければならないか、そしてあと残り〇〇分だから最後までは勉強を続けようという思考になります。
「なぜそれは大事なのか?この勉強法がなぜ大事なのか」ということについては、ゴールが見えるか否かという点にあります。
目標を立てた時にゴールが見え、逆算してそのゴールを辿ることができる目標と、曖昧すぎて目指しずらい目標ではどちらが達成可能でしょうか?
例えば、「3ヶ月後の定期試験で学年10位以内に入る」という目標と「3ヶ月後の定期試験で5教科450点を取る」という目標を立てた場合、どちらが具体的かつわかり易い目標設定でしょうか?
これは間違いなく後者でしょう。
なぜなら前者の場合、学年10位以内という目標順位は決まっていても、その順位になるには大体どのくらいの点数が必要かということが不明確です。
さらに、定期試験で10位以内に入るという目標を立てた場合、自分の勉強のみでは達成が非常に難しいです。
なぜなら、10位以内に入るという目標の場合、他の学生がどのくらいの点数を取得したかという事項が目標に含まれるため、自分の努力のみでは達成できるか不透明です。
一方後者は非常に明確で、実現可能な目標であると言えます。
5教科で450点以上ということであれば、全教科平均で90点を取ることで達成可能な目標です。
このように目標とそれまでの道筋がわかっていることで、目標への達成が非常に容易なのです。
例えば英語の試験で「80点を取る」という目標を立てた際に、出題範囲に含まれる単語は100語で、暗記しなければならない英文は30個あるとなった場合、自分が他の教科の勉強に加え1日に何単語・何例文を覚えなければならないかを明確にし、1日の勉強時間を決め、勉強に取り組むことができるのです。
そしてタイマーで勉強時間を計り、その時間に全集中で挑むということをすることで、非常に達成可能な目標となります。
目標が明確かつ、それに向けて自分がどれくらいの量をどの程度やることが必要かということがわかっている場合、非常に勉強がし安く感じるでしょう。
さらにわかり易い例としては、「これから大体2時間くらい走り続けてください。」というのと「これから50分間走ってください。」というのでは、曖昧な時間定義と明確な時間定義では、大きな差があります。
ゴールが見えて走り始めるのと、わずかにゴールっぽいものが見えながら走るのとでは、自分のペース・やる気に変化はないでしょうか?
ゴールが見えていれば、そこから自分がどれくらいのスピードで走ることができるかがわかります。
そうすると、せめてゴールまではなんとか辿り着こう!という気持ちになるかと思います。
これが、タイマー式勉強法を導入することで生まれる「緊張感」です。
タイマー式勉強法をすることのメリット
ここまでは、タイマー式勉強法の方法であったり、やることにより得られることを解説してきましたが、ここでは、タイマー式勉強法をすることによるメリットを解説していきます。
これまで、タイマー式勉強法を導入することにより、どのような変化があり、勉強にどのような効果があるかということについて話してきましたが、タイマー式勉強法の最大のメリットといえば、「時間管理のし易さ」と「人間の集中力に合わせた勉強法である」という2点に収束するでしょう。
時間管理は今までの解説で言わずもがなではありますが、50分勉強して10分の休憩と決めることにより、抜け道・自分ルールを作り、その状況を変更するということがないです。
2時間くらい勉強をするという場合では、範囲の進捗状況によっては、2時間30分になってしまったり、さらに1時間30で終わった場合、あと30分あるからと他の範囲を進めてしまい、その範囲が30分以上かかってしまった場合、区切りの良いところで勉強を終わらせようと2時間15分など、当初予定していた時間が曖昧となり、その後の勉強時間に影響が出ます。
ですが、タイマー式勉強法を導入することで、予め勉強時間が何分間であり、休憩時間も何分であるか十分に把握することで、自分の時間をマネジメントすることができます。
勉強時間を計るのはもちろん大事であり、勉強時間を把握するという点で非常に大事な要素です。
それと同時に休憩時間というのも勉強時間を有意義に過ごすために、マネジメントする必要があります。
なぜなら、”最高の休息に最高の集中”が生まれるからです。
例えば、勉強を50分間集中して行う、そして休憩時間を決めずに適当に休憩をする。
そして休憩時間にSNSをみたりして過ごす。
SNSは現代社会で非常に大きな問題と言ってもいいでしょう。
あっという間に私たちの時間を奪い、気づかぬ間に大幅な時間のロスが起きているのです。
こんなことはないでしょうか?
寝る前にYouTubeを少し見よう、Insragramを少し見ようと思っていたら、いつの間にかすごい遅くまで夜更かしをしてしてしまう。
このように我々の生活に気づかぬうちに溶け込んでいるSNSを遮断するために休憩時間を決め、さらに勉強の合間の休憩時間にはSNSを見ずに休息のために時間を使うことををオススメいたします。
デジタル機器から離れ、休息に努めるというのは非常に大事なことの一つです。
なぜなら、SNSなどインターネットを介した情報に触れることで脳の中は情報過多の状態になります。
短い時間で非常に多くの情報を得ることにより、脳の中が情報で溢れ、せっかく集中して勉強したことが無駄になってしまいます。
この勉強時間の休息は次のセットでも同様の集中力を発揮するためのものであり、遊ぶための休憩時間ではないです。
脳を休息させ、次のセットに高い集中力を発揮するためには短時間の睡眠も効果的です。
このように、勉強時間の計測はもちろん、休憩時間も計測をすることで自分の勉強に対する集中直の持続と勉強時間のマネジメントに必要な要素なのです。
タイマー式勉強法の注意点
- 時間をオーバーしない
- ストップウォッチ通りにやる
- 休憩も測る
- 勉強の内容ではなく時間で動く(例え50分と設定した時間で範囲が終わらなくても取り敢えずその50で一度休憩を取る)
上記の4点が非常に重要なルールなのです。
上記のルールを無視しすると、タイマー式勉強法ではなく、その効果も薄れてしまいます。
上記4点について細かく解説していきます。
まず、「時間をオーバーしない」ということについてですが、これはタイマー式勉強法をする中でも非常に大事な要素の一つです。
なぜなら、オーバーしても続けるという行為は一見、勉強に集中していているからいいだろうと考える人もいるかもしれません。
ですが、これを続けることでオーバーをしても勉強を続けるという癖がついてしまいます。
次にストップウォッチ通りにやるという点と休憩も測るということについてですが、この勉強法の最も重要な点は”タイマーで時間を測る”ということであり、勉強時間はもちろんのこと、休憩も正確に測ることで自分の時間をマネジメント(管理)することが必須です。
勉強の内容・範囲ではなく時間で動くという点については、こちらもストップウォッチ通りにやるという点と非常に近いですが、どんなに範囲が終わらなくて、勉強時間が長引きそうになっても決して最初に決めた勉強時間をオーバーしてはいけないということです。
もし勉強が長引きそうであれば、一旦決めた勉強時間を終わらせ、休憩後に次のセットでその範囲をするということが必要です。
上記の注意点を守り、この「ストップウォッチ勉強法」をすることで、集中力を持続し、効果的かつ効率よく勉強をすることができます。
もしあなたが、少ない勉強時間で最大限の効果を発揮し、高い集中力を維持して勉強をしたいと思っていた場合、この勉強法を導入し勉強をすることをおすすめします。
さらに、この勉強法についていくつかアドバイスですが、タイマーを計測する際に使用するストップウォッチはできるだけスマートフォンを避けるということです。
もちろん時間を計測するということであれば全くもって問題ないどころか、その他様々な機能が備わっているスマートフォンでいいのではないかと考え人はいるかもしれません。
ですが、スマートフォンでは勉強には関係ない通知であったり、そのほかの誘惑が非常に多いです。
そのため、アナログなストップウォッチの利用をおすすめします。
さらに休憩時はなるべくスマートフォン等を使わず、休息を取るということも非常に大事な点です。
なぜなら、こんなことはないでしょうか?
YouTubeを少し見ようとしたら、すごく時間が立っていた。
Instagramを閲覧していたら、あっという間に時間が経っていたということが起こりうるのです。
さらに、それにより十分な休息時間が取れず、本来急速である時間に休息が取れず、物足りないまま勉強に向かう必要があります。
そのため、勉強時間は勉強・休息の時間は休息とちゃんと決めてやるべきなのです。
まとめ
今回はストップウォッチを使った「ストップウォッチ勉強法」をしましたが、この方法を導入し勉強をすることで、高い集中力を保ち、自分の時間を有効的かつ効率的に使うことができる方法なのです。
今回の記事と同じように、時間を上手く使うポモドーロ勉強法もあります。以下の記事を参考にしてみてください。
実際に多くの人が自分の時間をいかに有効的に使い勉強時間に最大の集中力を発揮し取り組むことができるかを考えているかと思います。
そのような方はぜひこの勉強法を使ってみてください。
この記事を監修した人
「大成会」代表
池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。