「子供の受験を心配しすぎる親、うざい」どう対処する?

【受験】うざい親の対処法
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受験生にお聞きします。

「親が心配しすぎて、うざい」と思っていませんか。

勉強の進み具合を何度も尋ねられたり、的外れな質問をされたり、精神論を押しつけられたりすると、イライラしませんか。

「うざ親」をどのように制御したらよいのでしょうか。

受験生を持つ親にお聞きします。

子供からうざがられていませんか。

「そっとしておいてあげよう」と思っていても、つい心配になって声をかけたり、何度も様子をみに行ったりしていませんか。

じっとしていられない親は、どうしたらよいのでしょうか。

受験生に「うざ親」対策を紹介します。

そして受験生を持つ親には「うざがられない」方法を紹介します。

受験生は、うざ親をこう対処しよう

本当は、受験生には、うざ親ほどありがたい存在はないことを知っていただきたいのですが、イライラしてストレスが溜ると勉強に差し支えるので、対処法を紹介します。

なぜ、うざ親になるのかを知っておこう

ポーズをとる女性うざ親対策を紹介する前に、なぜ親が、受験生がイライラするほどうざくなるのか解説します。

親は我が子に、受験で成功してほしいと願っています。
その願いの強さは、ときに受験生の願いより高まることがあります。

それは、受験生の親の思いが複雑かつ深いからです。

受験生が「合格したい」と思うのは、次のような気持ちがあるからです。

  • 「いい大学(または、いい高校)に入りたい」
  • 「落ちると恥ずかしい」
  • 「挑戦する以上は勝ちたい」

これらは自分のための感情で、とても単純です。

しかし親たちの「子供を合格させたい」という気持ちは、複合的です。

  • 「いい大学(または、いい高校)に入れてあげないと将来が心配」
  • 「落ちたら立ち直れないくらい傷つくのではないか」
  • 「勝つ喜びを味わわせてあげたい」
  • 「子供があんなに素晴らしい大学(または、あんなに素晴らしい高校)に入ったら、親として誇らしい」
  • 「子供が浪人したら世間体が悪い」
  • 「上の子が合格しているのだから、この子を合格させないわけにはいかない」

このように受験生の親たちは、子供の心のことや子供の将来に気を病むだけでなく、自分のことや家族のことも気になっています。
うざ親は気持ちが混乱しているのです。

次の章でうざ親の対処法を紹介しますが、それを試す受験生はぜひとも、親の複雑な心境を察してあげてください。

干渉する回数や時間を決める

アイデア受験生とうざ親の妥協点として最も理想的なのは、親が干渉する回数や時間を決めることです。

例えば、日曜日の午後8時から30分間、受験生が親に、進捗状況を報告する、という方法はいかがでしょうか。

模試の結果や、現在つまずいている科目や、滑り止め校の選定に迷っていることなどを、その30分で一気に報告してしまうのです。

受験生はその代わりに、親に「この30分以外は一切干渉しないで」とお願いするのです。

この交換条件なら、親も受け入れやすいはずです。

そして受験生自身にとっても、この報告会は意味があります。
1週間に行なった勉強を30分にまとめれば、記憶の整理になります。
さらに、勉強内容を報告すれば、親から感想やアドバイスをもらえるはずです。
それがブレークスルーのきっかけとなり、勉強を効率化できるかもしれません。

会う時間を減らす

「親の声を聞くだけでイライラする」という状態にまで追い込まれた受験生は、親と距離を置くことを考えましょう。

そのための最善の策は、会う時間を減らすことです。

学校や塾、図書館、喫茶店などで勉強できるのであれば、そこですごす時間を長くして、家に居る時間を極力減らしてください。

このとき親に、自分の感情を伝えても構いません。

「お母さん(または、お父さん)の干渉を受けたくないから、家では極力勉強しないようにする。その代わり、塾や図書館で勉強しているから心配しないで」と伝えるのです。

子供の本音を聞けば、親はうざい干渉を減らすかもしれません。
受験生は、本音を吐露すればストレス解消につながります。

無理なことは「無理」と伝える

受験生にとって最もやっかいなうざ親は、「いい大学(または、いい高校)に入れ」「とにかく1秒も無駄にするな」「浪人したら世間体が悪いから勉強をしろ」と言う親です。

親のアドバイスが単純だったり、親が自分の利益を優先していたりすると、受験にプラスになることはありません。

○×判定このような親には、きっぱりと「無理なものは無理」「それはしない」と伝えてしまいましょう。

例えば、受験生が偏差値55の大学を狙っているのに、親が偏差値65の大学に入ることを強く望んでいる場合、最悪、どちらの望みも実現しません。

偏差値55の大学向けの勉強と、偏差値65の大学向けの勉強はまったく違うからです。
基礎学力が身についていないのに偏差値65用の勉強をしても理解できないでしょう。
理解できない勉強を何時間続けても、成績は上がりません。

その結果、偏差値55の大学も偏差値65の大学も落ちてしまったら、受験生は「親のせいで落ちた」と思い、親は「言うことをきかないからこうなった」と思うかもしれません。
親子の仲に亀裂が入るかもしれません。

この最悪の事態を回避するには、親に「無理なものは無理」であることを知らせるしかありません。

そして「自分の理想や価値観を押し付けないでほしい。僕は、自分の身の丈に合った大学に入りたいんだ」と伝えてもいいでしょう。

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親はどうすれば、うざがられないのか

受験生の子供からうざがられている親は、どうすればよいのでしょうか。
どのように接すれば、子供は親のアドバイスを受け入るのでしょうか。

なぜ、うざがられるのか知っておこう

受験生対策を紹介する前に、なぜ子供は親の勉強アドバイスをうざく感じるのか解説します。

親にとってはショックかもしれませんが、受験生のなかには、親の勉強アドバイスをまったく信用していない人がいます。

子供は、自分の周りに、受験戦略に長けた教師や塾講師がいると、その人たちのアドバイスを尊重しようとします。
そのような状態にある受験生が親から助言を受け、その助言が教師や塾講師たちのアドバイスと異なると、その子は親をうざがります。

「受験のことをわかりもしないのに、アドバイスしないでほしい」と反抗したくなります。

受験生はときに、とても残酷になります。
親が高卒で、学校の教師や塾講師が有名大学を出ていると、双方のアドバイスの内容を深く吟味することなく、「学校の教師や塾講師が言うことはすべて正しく、親の助言はすべて間違っている」と判断してしまいます。

子供がこのように考えることは、親にとっては悔しいことですが、ここは、子供が学校の教師と塾講師の助言にしたがっていることを「よしとする」ほうがよいでしょう。

また、親が有名大学を出ているのに、子供が低偏差値大学を狙っていると、その子は親のアドバイスを無視しようとするでしょう。

子供は、こう考えています。

「私だってお父さんが出た有名大学に入りたいよ。でも私には無理なの。お父さんの理想を押し付けないで」

この感情は、受験勉強の邪魔にしかなりません。

親は、受験生からうざがられないようにすべきです。

エビデンスに基づいたアドバイスを「短く」伝えよう

親が子供から「お母さんのアドバイスは、私の勉強に役立たない」と言われたら、自分の助言が直感的になっていないか、検証してください。
受験生は、直感的なアドバイスや精神論を嫌います。

受験生が高校教師や塾講師のアドバイスにしたがうのは、そのアドバイスにエビデンスがあるからです。

エビデンスとは「証拠、根拠」という意味です。
学校教師や塾講師は受験のプロとして、合格に近づく根拠があるアドバイスしかしないようにしています。

例えば塾講師は、受験生に新しい勉強法を紹介するときに「この勉強法に切り替えたことで学力がグングン上がり、北大に合格した人がいる」と言い添えます。
そのように言われるだけで受験生は「その勉強法に切り替えてみよう」と思うことができます。

ひらめき親も、エビデンスに基づくアドバイスを、短時間で伝える工夫をしてください。

本屋の受験コーナーに行けば、蛍雪時代などの受験雑誌が並んでいます。
それらでエビデンスを集めてください。

そして「今月号の蛍雪時代を読んだか。それによると、5月はまだ過去問に手を付けなくていいらしいぞ。今は地道に、基礎固めに集中しなさい」と言ってあげてください。

短時間で話を済ませるのも重要です。
アドバイスが短ければ、子供は「うざいけどすぐに終わるから、相手をしてあげよう」と思うでしょう。

子供を肯定することから入る 

子供の偏差値が思うように上がらず、「親が入れたい大学(または高校)」に全然届いていない場合、親の干渉はどうしても過剰になってしまいます。

親としては、「親がうるさく言わなくてどうする」と思ったり、「うざがられても勉強をして有名大学(または有名高校)に入ってくれるならそれでいい」と考えたりするでしょう。

しかしそれは逆効果になりかねません。

思いやり子供の学力を上げたい親は、子供を肯定することから始めましょう。
そして、子供が自分の考えに共感するように導いてあげましょう。

親は自分の子供に、普通の大学と高偏差値大学の違いや、普通の高校と有名高校の違いを、合理的に説明できるでしょうか。
または、合理的に説明する努力をしているでしょうか。

「いい大学はいいに決まっている。そんなことは入ってみればわかる。今は四の五の言わずに、お父さんを信じて、もっと勉強しなさい」

このアドバイスには、高偏差値大学や有名高校に入るメリットを合理的に説明しようという気持ちが少しも含まれていません。
このようなことを言っても、子供から反発されるだけです。

これは単に「お前は子供なんだから親の言うことを聞け」と言っているだけです。

共感できない指示を親から強要された子供は、反発するだけでは済まなくなり、指示と真逆のことをしようとします。
「いい大学に入れ、そのための勉強を怠るな」としか言わないと、「高卒で働いて収入を得て家を出る」と思うようになるかもしれません。

「それは駄目だ、こうしなさい」という指示ではなく、「それもいいけど、こういう選択肢もあるよ」と、肯定から入るとよいでしょう。

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まとめ~「合格できたのは親のおかげ」と思えたら幸せ

うざ親に悩んでいる受験生は、子供の受験にまったく関心を示さない親がいることを知っておいてください。
無関心親より、うざ親のほうが100倍ましです。

しかし、親をうざく感じることはマイナス効果しかないので、対策を取りましょう。

受験生の子供からうざがられている自覚がある親は、態度をあらためましょう。
当然ですが干渉自体は悪いことではありません。
問題は干渉の仕方です。
うざがられてしまったら、アドバイスの内容が正しくても子供には伝わりません。

子供から「合格できたのは親のおかげ」と思ってもらえるような声掛けやアドバイスを心がけてください。

合格を知った子供が「親のおかげ」と思えたら、子供も親も幸せになります。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2020年1月22日 更新日:2024年2月28日  
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