【受験生】1日の勉強計画!年間スケジュールも紹介

受験生の勉強計画
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今回は、特に勉強計画に主眼を当てて解説します。
受験生の1日の過ごし方から、本試験までの全体的なスケジューリングまでどうしたら良いか分からないと考えている学生は多いです。

そこで、具体的なマインドセットや計画、スケジューリングについてみていきます。

尚、高校3年生に特化したスケジュールの解説は以下の記事をご覧ください。

浪人生のスケジュールについては以下の記事です。

しっかりと睡眠を取る勉強計画

寝ている女性勉強計画として大事なのは、まずは睡眠です。
とかく受験生は、睡眠をおろそかに勉強し、睡眠時間を少なくすることで頑張っている気になる例があります。

人間の脳は、睡眠時にその日に記憶したことを定着させる機能を持っています。
一定の記憶について、覚醒したままでいる人と、いったん睡眠を取った人とでは、後者のほうが再生成績(記憶を思い出せたかどうか)が良いという調査結果が出ています(※)。

※参考:睡眠時の記憶過程 池田一成著 風間書房 第三章 睡眠時の情報処理

特に上掲の資料によると、睡眠は記憶痕跡を固定化させる能動的作用を持っていると考えられています。
少し難しい表現ですが、要は寝ている間に記憶を鮮明にする積極的な機能を持っているということです。

6時間以上の睡眠で記憶をクリアに

そのため、しっかり睡眠を取って勉強している人の多くは、寝る前に上手く思い出せなかったことを、寝て起きたらすっきりして思い出すことができる、という経験をしています。

そこで、受験生でも睡眠時間を短くしてがむしゃらに勉強をするのではなく、一日6時間以上の睡眠時間を確保すべきです。

睡眠のゴールデンタイムを意識する

睡眠に入る時間は、よく夜の10時が良いといわれます。
これは人間が最も深く眠ることができる時間だからです。

よく美容の話でも、夜の10時~翌2時は肌のゴールデンタイムといわれていて、ここでしっかりとした睡眠に入っていることで、肌のターンオーバーが促進されて翌日の肌状態が良くなると指摘されています。

これはより深く、質の高い睡眠が取れるからに他なりません。
そのため、勉強に関していっても、この時間帯に眠りに入っていることが有効です。

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一日の勉強計画

朝の勉強時間が重要

夜の10時に寝るとしたら、翌朝4時に起きる計算になります。
学校へ行く準備を始めるのが7時頃だとしたら、それまで3時間ほどの時間があります。

差し込む日光しっかりとした睡眠を取ることができたら、カーテンを開けて日差しを部屋に取り込み、窓を開けて深呼吸をします。

朝の澄んだ空気が身体に満ちて、とても爽快な気分になります。
勉強に入るにはうってつけの状態になっています。

ここで昨日の夜までに勉強したことを復習します。
すると、寝る前よりもクリアになって、思い出しやすくなっていることに気づきます。

前日の復習をしたら、過去問や参考書の勉強に入ります。
1日の勉強時間のなかでも、特に質の高い勉強ができるのが、この朝の時間帯です。

放課後はすぐに帰宅

受験生になって、部活を引退していたら、学校は16時ごろには終わります。
そうしたら、すぐに帰宅しましょう。
予備校があれば、予備校にすぐに行きます。

受験生で、いつまでも学校に残っている人がいます。
友達と予備校の時間まで勉強をする、教室で自習をする、など理由は様々です。

放課後の教室にメリットはない

教室しかし、図書室などで勉強するなら格別、教室に残るのは避けたほうが良いです。
特別の進学校でない限り、勉強に皆が集中しているわけではなく、雑談が飛び交うものですし、友だちと勉強をする、というのは問題を出し合ったり、話しながら過去問を検討したりすることです。

高校受験や大学受験の場合、友達と勉強をしたほうが効率が高まることはないといって過言ではありません。
その大部分は暗記であり、あとはひたすら問題演習をして、暗記した基礎を応用していく話です。

■大学受験において友達との勉強は必要ない

自分だけで完結し、また完結しなければならないのが大学受験の性質であり、学校の教師や予備校の先生、いきたい大学に合格した先輩の話などは聞いてメリットになることがありますが、教室に残って友達と話していても、建設的な時間にはなりにくいです。

息抜きとして位置づけるなら良いですが、だとしてもあまり長時間がいるべきではありません。
基本的には、ダラダラと教室に残らずに、帰宅するのが賢明です。

帰宅後の過ごし方

家に着いたら、ご飯やお風呂の時間まで勉強をします。
19時、20時くらいにご飯やお風呂を済ませて、また寝るまでの時間に勉強をします。

寝るまでの時間は、問題演習よりは暗記物をするのがおすすめです。
寝る前に見たこと、聞いたことは特に寝ている間に記憶に定着しやすくなるからです。

学校の授業の過ごし方

高校三年生で受験が近づいてくると、授業を行わずに積極的に自習時間としてくれる教師が増えます。
受験生の気持ちとしても、また客観的にみても、授業を聞くより自習でやるべき勉強をしているほうが、大学合格には有意義に働きます。

益のない授業も割り切って受けるべき

なかには、授業をしている教師でも、耳栓をつけて自習をする生徒がいます。
注意されても、自分の勉強を優先したいので、と反駁して続けます。

確かに、上述のように自習のほうが授業を聞くよりこと大学受験の観点からすると有益です。
ただ、色々な考え方がありますが、これはおすすめできません。

学校において授業を聞くのは当たり前で、それがたとえ一種のリスクなのだとしても、それを踏まえたうえで、限られた時間のなかで最善を尽くして結果を出すのが真の成功者といえるからです。

制約のなかで頑張ることに人間的価値がある

社会に出ても、このように求める結果に直接寄与しないものに時間を割かなければならない場面は多くあります。
かといって、周囲の反感を買って、上司の気持ちを踏みにじって(先の例であれば教師の思いを蹴散らして)自分の利益を追求すれば良いというものではありません。

たとえそれで結果が出ても、どこか虚しく感じるはずです。
それを虚しく感じないのであれば、結果を出すために人間として大事なものを失っているといえます。

授業を無視せずちゃんと聞いて、そのうえで自習を許された授業では集中して取り組む、このような姿勢が推奨されます。

良い大学に入れば勝ちではない

大学は人生においてみると、実は小さな通過点に過ぎません。
もっと頑張らなければならないシーンは数多く今後待ち受けています。

受験産業として予備校はその利益のために、東大に受かれば絶対勝者のように言いますが、実質は異なります。
たとえば国家公務員の話でいうと、国家総合職(キャリア組)に受からないノンキャリアの東大出身より、キャリア組に入った日大出身者のほうが遥か彼方に上です。

しかしキャリアでも無能で仕事ができなければ出世争いから脱落します。
このような問題は、国家公務員に限りません。
民間企業でも形は違えど存在します。

限られた時間のなかでも必ず結果は出る

受験生であっても、勉強以外のものに時間を取られるケースがあります。
それは、上述のような意味のない授業であったり、引退した部活の合宿補助であったり、経済的な問題でバイトをしなければならなかったり、様々です。

勉強する手それらを全て排除して我が道を突き進むのではなく、受け止めて頑張りながら、与えられた時間のなかで計画を立てて勉強をする姿勢が大事です。

そうすれば、あの授業があったせいで、部活を手伝ったせいで、バイトをしてたせいで、志望校に落ちたなどということにはなりません。

高校三年生の勉強スケジュール

特別の強豪校でない限り、多くの高三生は5月頃に引退します。
部活を引退したら、本格的に受験勉強が始まります。

引退後からの勉強で国立も射程内

それまで全く勉強をしてこなかったし、故にできないけれど、ここからの頑張りで十分に志望校に合格できます。
もちろん、三科目の私立だけではなく、国立も狙えます。

高校の先生のなかには、それまでの内申や授業態度を見て、国立は無理だから私立専願にしなさい、と安易な決めつけをする人がいます。

周囲の評価は度外視でOK

しかし、そんな評価は右から左で受け流しましょう。
先生がそう言うんだから、と鵜呑みにしてはいけません。
大学入試は、決められた範囲のなかで特に出やすい問題を把握し、基本を押さえていくことで攻略できます。

そのためには、引退後の時間で充分に対応できますし、よく地頭などといいますが、大学の入試レベルでそこまで高度な知能は要求されません。

どれだけ真面目に机に向かえたかどうかで合否は決まります。
基本を忠実にやることを意識すれば、もともとの頭の良し悪しはほとんど関係ありません。

後ろ姿今この記事を読んで、これから頑張ろう、と思えるマインドがある人なら大丈夫です。

なので、引退後、これまでどれだけ勉強してこなかったとしても、してこなかったらおそらく周りからは勉強ができない人だと評価されていると思いますが、そんなものは完全無視して頑張りましょう。

必ず国立も合格圏に達します。

夏休みまでは基礎を重視

夏休みまでは、やはり基本を押さえることに注力すべきです。
このとき、過去問はまだ早い、という人がいます。
しかし、過去問を見るのに早いことはありません。

特に過去問を見ても、ちんぷんかんぷんかもしれません。
そうしたら、解説を読みましょう。
解説には解答に必要な知識が載っています。
ここを参考書代わりにすれば良いだけです。

過去問にも取り組むべき

過去問題集試験は、今後大学入試を通って、国家資格を取るためのものなど、より難易度の高いものに挑む場面がありえます。
このシーンにおいても、過去問に始まり過去問に終わるという格言が妥当します。

より難度の高い試験に妥当するセオリーが、大学入試にだけ当てはまらないわけがありません。

過去問を解いて解説を読みつつ、さらに英語なら単語や文法、熟語、イディオムといった基礎知識の理解に努めます。

夏休み~秋

夏休みは、特に高三生にとっては受験に専念できる大事な時期です。
ここでも基礎を大事にしながら、問題演習に励みます。

秋に入ったら、過去問を筆頭に問題演習の比重を徐々に多くしていきます。
特に国立受験を考えているなら、二次の論述力を養成する時期です。

センター対策(12月)

12月に入ったらセンター対策に重点を置きます。
ただし、東大のように志望大学によってはセンター試験があまり重要でない、最低限できれば良いところもあります。

このときは、当然、センター対策にあまり時間をかけるのは得策ではありません。
それよりも比重の高い二次に時間を割いたほうが賢明です。

センター後

センターが終わったら、本試験のためにとにかく過去問を完璧に解けるようにします。
新しい知識を拡充するというよりは、復習に主眼を置いた勉強をします。

憶えたところを諳んじることができるレベルを目指します。

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受験生の勉強計画についてまとめ

今回は、特にどう計画を立てて良いか分からないという学生の方に向けて、具体的な組み立て方やマインドセットについて解説してきました。

特に睡眠をちゃんと取り入れて計画を立てることが大切です。
睡眠をしっかりと取って勉強をしたほうが、記憶の定着が良くなり効率的な勉強ができます。

部活動の引退後は基礎固めから始まり、早い段階で過去問をみておきます。
特に国立の論述対策は秋ごろから重点を置いて取り組むのが良いです。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2019年11月14日 更新日:2024年2月28日
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