オンライン成績開示 やり方と知る意義

大学受験の【オンライン成績開示】のやり方と「知る意義」

大学が積極的に情報公開に取り組んでいます。
それはとてもよいことで、なぜなら「隠し立て」ができなくなるからです。
例えばある私立医大が、女性受験生と長期の浪人生を不利に取り扱う入試選考をして大きな社会問題になりましたが、問題発覚後の入試では男女の合格率は同じになり、長期の浪人生も合格しやすくなりました。
情報公開は公正な大学運営には欠かせません。

大学の情報公開のひとつとして注目されているのが、入試の結果がわかる「オンライン成績開示」です。
大学に問い合わせると、自分が入試で何点獲得したかがわかります。
独立行政法人大学入試センターも、センター試験の成績を開示しています。

受験生は積極的にオンライン成績開示を活用しましょう。
自分がなぜ合格できたかがわかります。

そして成績開示で自分の入試成績を知ることは、浪人が決まった人にはさらに大切です。
なぜなら浪人生活は、現役時代の勉強の反省からスタートしなければならないからです。
自分の弱点と自分の強みを知るには、入試成績と向き合う必要があります。

オンライン成績開示の仕方と、入試成績を知る意義を解説します。

センター試験の情報開示の仕方

センター試験の成績開示の方法はとてもアナログです。
インターネット(オンライン)ではなく、郵便を使います。

10月の出願時に申し込む必要がある

マークシートセンター試験の結果を知りたい人は、出願のときに申し込みをする必要があります。
例えば、20201月のセンター試験を受ける受験生は、20191011012日までに出願しなければなりませんが、このタイミングで成績開示の希望を表明しなければなりません。

センター試験の受験料(検定料)を払い込むときに、「成績通知を希望する」と書かれた振込書を使わなければなりません。

成績開示を希望するには、検定料(3教科以上18,000円、2教科以下12,000円)に800円をプラスして支払う必要があります。

成績がわかるのは4月中旬ごろ

20201月のセンター試験の成績が開示されるのは、4月中旬ごろです。
書留郵便で「成績通知書」が受験生の自宅に届きます。

つまり成績がわかるのは、大学に合格している人は大学生生活を始めたばかりのころで、浪人している人は再度受験勉強に取り組んでいるところです。

センター試験の結果を知ることは、「過去にこだわること」に他なりません。
それに意義があるのでしょうか。

合格者にとっての意義

キャンパス風景入試に合格してキャンパスライフを始めている人がセンター試験の成績を知る意義は、自分の今を知ることです。

もし今の大学にギリギリで合格したのであれば、「受験で自分の力をすべて出し切ることができた」ことがわかります。
または、「入学できたのは運がよかっただけ」とわかれば、気を引き締めることができます。
大学1年生は、4年後には再び入社選考という大きな試練に直面します。
「今度は運ではなく実力で合格しなければならない」と肝に銘じることができるでしょう。

もし今の大学に余裕で合格したのであれば、「自分にはまだ、伸びしろがある」ことがわかります。
もしくは、もっと偏差値が高い大学を受験していても、合格していたかもしれません。
したがって次の挑戦では、もっと自分を信じて高みを目指すことができます。

浪人生にとっての意義

センター試験の成績を知る意義は、浪人した人にとってのほうが大きいでしょう。
成績通知書は、自分の受験勉強のすべてです。

過去問や模試で、もっとよい成績を残せていた人は、「自分は本番に弱いのかもしれない」と考えることができます。

開示した成績が、過去問や模試を上回っていたら、挑戦した大学の偏差値が高すぎたと推測できます。
翌年も同じ大学に挑戦するには、浪人中に学力を向上させる必要があります。
もしくは志望大学や滑り止め大学のランクを12落とさなければなりません。

浪人生にとっての成績開示の意義はまだありますので、後段で再び紹介します。

北大の入試成績開示の仕方

郵送北大の入試の成績開示方法もアナログです。
請求も開示も郵送です。

成績開示をするための特別な用紙はありません。
一般的な封筒に次の3点を同封し、北大に郵送します。
請求できるのは受験者本人だけです。

1)550円分の切手を貼った角2号の返信用封筒

のり付きまたはテープ付きの封筒を使ってください。

封筒の表面には、請求者(本人)の郵便番号、住所、氏名を記載してください。

2)郵便為替(成績通知手数料)

前期日程のみ、後期日程のみは、定額小為替300円を1枚

前期と後期の両方は定額小為替300円を2枚

3)受験票の写し(コピー)

受験票のコピーはA4サイズを使ってください。

この3点を入れる封筒の表面には「〒060-0817 札幌市北区北17条西8丁目 北海道大学学務部入試課」と書いたうえで、その左下にさらに、赤ペンで「成績請求(受験学部・系・学科等名・前期日程・後期日程の別)」を書いてください。

請求期間は、4月中旬から4月下旬の半年間です。
例えば、20202月の入試を受けた受験生は、20204月中旬から下旬にかけて請求しなければなりません。

請求は郵送のみで、インターネットでも窓口でも受け付けていません。

開示される内容は次の3点です。

  • 総合点
  • 科目ごとの得点
  • 出願した学部・系・学科・選抜群・専攻等ごとの順位

自分が何位で入学できたかのかがわかります。
もしくは、自分は何位で落選したのかもわかります。

北大を受験した人でも、次の人は成績開示を請求できません。

  • 1科目でも受験しなかった人
  • 前期日程試験に合格し、入学手続きをした後期日程の試験を受験した人

北大での成績開示請求は、合否が判明した後になります。
この点は、試験前に請求しなければならないセンター試験とは異なります。

北大が開示する成績は一般入試(2次試験)だけで、センター試験は含まれません。

オンライン成績開示はインターネットを使う

パソコンを触る北大以外の大学のほとんどは、オンライン方式(インターネット経由)で成績を開示しています。
大学によって請求方法は異なりますが、大体次のような流れになります。

46月ごろ、大学のホームページでオンライン成績開示(Web成績開示)の方法が公開されます。
そこに書かれてあるサイト(ULR)にアクセスして、成績開示用番号と生年月日と大学の受験番号を入力すると、ログインできます。

成績開示用番号は、センター試験の成績請求票に書かれてあります。

すると画面に「成績開示」のボタンが現れるので、それをクリックするとセンター試験の成績や2次試験の成績が表示されます。

必要な人はその画面を印刷します。

印刷しなくても構いませんが、期限が過ぎるとデータは消えてしまいます。
一生の思い出」になるかもしれないので、印刷することをおすすめします。

入試の成績を開示する意義~東京医科大の入試問題

東京医科大が、女性の受験生や長期間の浪人生を入試で不利に取り扱っていたことが、2018年に発覚しました。
男性の現役受験生や男性の短期間浪人生を優先的に入学させていたのです。

2018年の合格率は、男性の8.8%に対し女性は2.9%でした。
男性受験生は女性より3倍も入学しやすかったのです。
このことが明るみになり、東京医科大はマスコミや社会からバッシングを受けました。

それで2019年の入試を公正なものにあらためたところ、男性の合格率は19.3%、女性の合格率は19.8%となりました。
公正なルールに直したら、女性のほうが多く合格したのです。

また4浪以上の人の合格率も、2018年の1.2%から2019年の13.6%に急上昇しました。

東京医科大の場合、自ら情報を公開したのではなく、強制的に情報公開することになりました。
しかしいずれにしても、情報公開をすると「正しい入試」が行われることがこれで証明されたわけです。

各大学が成績開示を行うのは、自らの潔白を証明することになります。

浪人する人こそ開示すべき

男性の背中浪人生こそ、成績開示をすべきでしょう。
センター試験は出願時に開示請求するかどうか決めなければなりませんが、もし浪人する可能性がゼロでなければ、開示を請求しましょう。

浪人生活をスタートさせるには、まずは過去1年の勉強法を反省しなければなりません。
反省するには、「何が悪かったのか」を明らかにする必要があります。

開示された入試の成績に、何が悪かったのかが書かれてあります。

強い後悔は再チャレンジのエネルギー源

浪人が決まると、しばらくは落ち込むと思います。
そのとき、過去の失敗に直面することは、さらにつらい体験になるでしょう。

しかし落ち込んだ気持ちは、強い後悔から起きています。
後悔が強ければ強いほど、次の1年の勉強モチベーションが高まります。

気持ちが高まっているときに入試の成績をみれば、「二度と同じ間違いはしない」「弱点を強化する」と誓うことができます。

また、入試の成績のなかには、得意科目のよい点数も書かれてあるはずです。
それは大きな自信になるはずです。
「やればここまでできる」ことがわかることも、勉強エネルギーになるでしょう。

新鮮な記憶を活用しよう

自分が受験した入試は、最新の過去問です。
それを早いうちにもう一度解いてみましょう。
問題をみると、入試会場の雰囲気をまざまざと思い出すことでしょう。

記憶が新鮮なうちに最新の過去問をと解いておけば、理解度が増すはずです。

そして「今この問題で入試をさせてもらったら100%合格できる」と思えるまで、徹底的に問題を分析してください。
そう思えたとき、気持ちを新たに再出発することができるでしょう。

そして、「落ちた大学よりランクが高い大学に挑戦する」と思うことができたら、「浪人した甲斐」があります。

まとめ~現実と今の自分を知る

テストの点数だけで合否が決まる入試ほど、フェアな判断方法はないでしょう(公正に入試を実施している限りは)。
したがって、合格した人も不合格だった人も、結果を真摯に受け止める必要があります。

そして入試の成績を知れば、結果だけでなく、現実と今の自分を把握することもできます。
特に不合格だった人は、何が足りなかったのかが、そこに書かれてあります。

ぜひ、成績開示をしてみてください。

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