大学入学おめでとうございます。
あるいは大学生活に希望を抱いて勉強している学生の方でしょうか、お疲れ様です。
本日の記事は大学のサークル活動についてです。
新入生の疑問である「サークルと部活の違い」とは?
サークル活動の楽しさや定番サークルに加え、少し変わったサークルについても掲載しています。
意外と知らないサークルと部活動の違い
さて、まずは部活とサークルの違いについて知っておかなければなりません。
両者の違いは「大学が公認しているか」にあります。
部活とは大学の公認団体に位置し、活動場所や設備、資金の面でも大学の優遇が受けられるメリットがあります。
顧問の先生をつけなければならず活動内容もストイックな部が多いので、プロ野球選手を目指している・バンドでメジャーデビューしたい等、高い目標を持って取り組んでいる部員が多いです。
つまり高校までの部活と変わらない立ち位置にあります。
対するサークルは有志の学生らが立ち上げた団体で、メンバー内でゆるく活動を行う場合が多い事が特徴です。
顧問を必要とせず、目標もサークルのメンバーで主体的に決定することができます。
「高校まで軽音楽部に所属して、コンテストにも出場したけど、大学生になったらサークル内のみで楽しめるライブをしてみたい」等、成果をあげることを目標とせずに仲間づくりや楽しむ事に重点を置きたい方にお薦めです。
ただし大学からの資金援助や活動場所の提供は積極的には行われておらず、基本的にはサークル内でお金を出し合って活動する必要があります。
金額は活動の内容によって変わりますが、ゆるいサークルは出来る限り金額を低くしている場合が多いです。
つまり、目的や目標が違う・大学からのサポートの有無の二つが大きく違う点です。
サークルに参加していた筆者の一日の流れ
筆者である私もサークル活動に参加していました。
大学生活をイメージしやすいように筆者のある日のスケジュールを紹介します。
筆者は文系大学で教育を専攻し、軽音楽サークルに所属していました。
6:00 起床
一日の始まりは大学生によりますが、私は必ず1限に授業を入れていたので必ずこの時間に起床していました。
歯磨きなど身だしなみを整えて朝食をとります。
朝食はほとんどグラノーラだったと記憶しています。
その後、ニュースを確認するまでが朝のルーティン。
オートバイの洗車などをするときもあります。
7:30〜8:30 通学
私はオートバイで通学していたのですが、朝は渋滞がひどいので安全運転で大学へ向かいます。
大学の始業時間である9:00に余裕を持って到着するために時間には余裕を持って行動しています。
交通状況によっては30分程の遅れもあります。
電車で通学する人が大多数ではありますが、その場合も人身事故やトラブルで電車が遅れることがあります。
やはり余裕を持って行動する必要があります。
9:00〜12:00 午前の授業
言うまでもなく授業を受けます。
教職課程を履修していたので基本的には授業三昧でしたが、日によっては空きコマがあります。
空きコマでは宿題を済ませたり執筆のお仕事をしていました。
12:00〜13:00 昼食
サークルの仲間と昼食の時間です。
私は軽音楽サークルに所属していたので、話題は音楽の話ばかり。
「次のライブではあの曲を演奏しよう!」「この機材が気になっているんだけど、今日は楽器屋へ寄ってから帰ろうよ」など話題は尽きません。
13:00〜18:00 午後の授業
昼休みも終わり、気持ちを入れ替えてまた勉強です。
英語でのグループディスカッションやプレゼンテーションなどを行い英語力を磨きます。
その他法学や経営学なども学びました。
お恥ずかしい話ですが今ではあまり覚えていません。
19:00〜21:00 サークル活動
ある日の私は街のスタジオでバンド練習。
スタジオだと大きい音が出せることに加え、個人練習だと意外とリーズナブルに利用できます。
そのせいかスタジオのスタッフさんとも仲良くなってしまいました。
バンド練習でやることは日によって変わります。
ある日はYouTubeにアップロードする動画の撮影を行い、ライブが近くなってくるとセットリスト(ライブ当日の進行表)に合わせてリハーサルを行います。
同じ趣味を持つ仲間どうしで集まるとお互いを高め合えます。
楽しく、かつ必死に練習をします。
22:00〜2:00
自宅に帰ると入浴や夕飯を済ませて自由時間です。
学校の宿題を済ませる他にも執筆のお仕事を行ったり、趣味の音楽理論を勉強したりします。
きりの良いところで寝るようにはしていますが、iPhoneの睡眠管理アプリによると大体の日は私は午前2時前後に就寝しているようです。
私は教職課程を履修しながらオートバイも所有していたので時間の余裕はありませんでしたが、非常に充実した学生生活を送ることが出来ました。
このようなケースは滅多にない事と思われますが、忙しいとされる教職学生でもサークル活動を謳歌することは十分に可能です。
サークル活動のQ&A
新入生が抱きがちな疑問にお答えします。
高校から大学に進学するなど環境の変化に伴い、多くの不安が生じます。
サークル活動に参加する事に心配事は必要ありません。
以下ではよく尋ねられる事をQ&A形式に整理してあります。
Q.サークル活動は就活に有利ですか?
A.サークル活動を通して得た経験は、確かに就職活動で有利です。
ですがサークルに参加していなくても就職活動で困ることはありません。
企業の方々が求めているものは「課外活動を通して何を得たのか・得たものをどうやって社会に活用するのか」です。
課外活動はサークル活動に限らずともボランティアや趣味も当てはまります。
海外旅行が趣味の友人は「現地の人との交流を通じて語学力に加え多様な価値観を身に付ける事が出来た」と話していました。
その友人は現在、大手旅行会社に就職しています。
そもそもサークル活動も趣味の延長線上にある事からも分かっていただけるかと思います。
Q.高校時代の部活動は出席に厳しかったです。大学では緩く活動したいのですが出席管理は厳しいですか?
A.サークルによります。
数あるサークル活動の中でも大会やコンクール等で成績を残しているサークルは出欠にも厳しい団体もあります。
しかし、多くのサークルでは身構えるほど出席管理が厳しい印象はありません。
筆者の所属していた軽音楽サークルは学外のイベントにも多数出演するなど目立った団体でしたが、出欠に関しては事前に申告しておけば特にペナルティもありませんでした。
Q.サークルで友だちができるか不安です。
A.大丈夫です、周りの新入生も同じ悩みを抱えています。
筆者も当時は友だちが出来るか不安でしたが、杞憂に終わりました。
同じ趣味を持った人々が集まっているので会話はどんどん弾みます。
思い切って話しかけてみると、後の話は早いことが多いです。
コミュニケーションに自信の無い方は英会話サークルやボランティアサークルに参加するとほぼ強制的に会話をすることになるので一度覗いてみてはいかがでしょうか。
実はこんなに変わったサークルも
サークルと言えば皆でワイワイとテニスをする、バンド活動を楽しむなどのイメージがありますが、活動内容や目標は学生自身で決めることが出来ます。
そのため一風変わった面白いサークルも存在します。
本項では少し変わったサークルの中から筆者が面白いと感じたものや、役に立つと思ったサークルを紹介します。
大阪大学「飛行機作成研究会 albatross」
筆者の地元である大阪大学で面白いサークルを発見しました。
鳥人間コンテストに出場し、優勝を目指すサークルのalbatrossさんです。
航空部サークルを抱える大学は多いようですが、読売テレビ主宰の鳥人間コンテストに出場しているサークルは多くはありません。
飛行機をイチから設計・制作し、実際に飛ばすという経験はあまり出来ないのではないでしょうか。
機械設計に興味のある理系だと思う方にお薦めです。
神戸大学ほか「学生国際協力団体CHISE」
地球規模で活動している学生国際協力団体CHISEさんは神戸大学の学生を中心に関西の学生9名で活動しています。
ベトナムやカンボジアと国境を持つアジアの国ラオスでの小学校建設・学習支援を行う学生による国際支援団体です。
語学力を活かして様々な価値観に触れてみたい学生はもちろん、ボランティアで海外の子どもに貢献したい学生にもお薦めです。
子どもの人生を左右する責任はありますが、間違いなく貴重な人生経験になります。
早稲田大学「早稲田スマブラ研究会」
早稲田大学は大隈重信が設立した学校を前身とする名門大学です。
誰もが名を知る早稲田大学には任天堂から発売されている「大乱闘スマッシュブラザーズ」を楽しむサークルがあります。
ゲーム好きの学生にはたまらないサークルですが活動は意外と本格的。
部員の自宅を活動場所とし、時には他大学のスマブラサークルとオンラインで交流戦を行うこともあるそうです。
北海道大学「留年生団体 Rebuilding LAB」
2016年12月に設立された、札幌を中心に活動している留年生専用のサークルです。
留年生どうしで意見交換を行うそうです。
トピックは就職や友人関係など真面目なもので、留年を経験しても力強く社会に羽ばたくために活動を行っているという印象を受けました。
新入生の皆さんは留年したくないと考えている事と思いますが、それでも前向きに活動されている様子は社会にとって必ずプラスとなります。
香川大学「メルシー笑クラブ」
マジックやジャグリング、バルーンアートなどいわゆる「大道芸」と呼ばれる活動を行っている香川大学のメルシー笑(ショー)クラブの紹介です。
大学祭ではマジックの出し物も行っているそうで本格的です。
人前で演技を行う機会が多いこのサークルではプレゼン力や発信力など社会に出てからも応用できるスキルが身につきそうです。
沖縄大学「ダイビングサークルCurrent」
沖縄といえば美しい海で有名ですが、ダイビングを活動内容とする沖縄らしいサークルが沖縄大学にあります。
大学周辺のビーチで活動しているらしく、都市部で生活している私は羨ましく感じました。
ライセンス講習にも参加しているそうです。
水族館などではダイビングのライセンスを所有している事が条件の一つでもあるので、水に潜る業界での就職を考えている方にはお薦めです。
まとめ
サークルに入りたい方やサークルと部活で悩んでいる方に向けて執筆しました。
参考になれば幸いです。
サークルは部活とは違い活動がゆるいので、勉学に励んだりアルバイトをする時間を確保することも簡単です。
また、サークルを通して出来る友人たちは趣味でつながっているので、活動外でも遊んだり旅行へ出かけたりと数多くの思い出が出来ること間違いなしです。
ただし、ただ集まるだけで得たものがないと就活では逆に不利になりますのでご注意下さい。
この記事を監修した人
「大成会」代表
池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。