北海道のシングルマザー「子供の教育資金」のつくり方

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離婚したお母さまや、未婚・非婚のお母さまがご自分一人の力で子供を育てるシングルマザー。
今回の記事では、シングルマザーが子供の教育資金をつくる方法をアドバイスいたします。

シングルマザーの教育資金について

貯金通帳を眺める女性

北海道のシングルマザーが、子供の教育資金をつくることは簡単ではありません。
なぜなら、北海道は全国的に賃金が安い地域であり、女性の収入は一般的に男性の収入より低いからです。

しかし、道内のシングルマザーでも、子供を大学に入れて卒業させることは可能です。
もちろん簡単な方法ではありませんが、茨(いばら)の道というわけでもありません。
コツは「小さな積み重ね」です。

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圧倒的に不利だが不可能ではない

子供を大学に入れたいと考えている道内のシングルマザーは、まずは厳しい現実を直視する必要があるでしょう。

2017年賃金構造基本統計調査によると
男性の平均年収約552万円に対し、女性の平均年収は約378万円でした。

また、2017年民間給与実態統計調査によると
年収の全国平均は432万円でした。
日本は、女性がお金を稼ぎにくい国なのです。

またあるネット調査によると
都道府県別の平均年収で北海道は350万円で、47都道府県中33位と下位グループでした。
1位は東京都474万円、2位は神奈川県442万円で、100万円近い開きがあります。
ちなみに最下位の47位は秋田県で290万円でした。

したがって道内のシングルマザーは「女性かつ道民」という、年収が不利になる2つの要素を持っているわけです。
子供を大学に入れたいお母さんは、この現状からスタートすることになります。

しかし戦略を練って計画的に進めていけば、教育資金は必ず貯まります。

子供に進学の希望を聞く

現実を直視できたお母さんは、次は子供に進学の希望を聞きましょう。
「大学に行きたいかどうか」、「なぜ行きたいのか」または「なぜ行きたくないのか」を率直に尋ねてください。

尋ねる時期は、早いほうがいいでしょう。
小学生のときに聞いても問題ありません。
その代わり子供には、進学の希望はいつでも変更してよいことを伝えてください。
また、時期をみて何度も同じ質問をしてください。
さらに、お母さんが大学進学について調べて、子供に教えてあげてください。

微笑む女学生

「大学に行きたいかどうか」「なぜ行きたいのか」「なぜ行きたくないのか」の質問を繰り返すことで、子供の本音を聞き出すことができます。
「うちは母子家庭だから、大学に行けばお母さんの負担が大きくなる」と進学をあきらめる子供もいるでしょう。
もしくは「母子家庭だからこそ大学に行ってお金を稼げる人間になって、お母さんに楽をさせたい」と思うようになるかもしれません。

こうした話し合いを積み重ねることで、お母さんも子供も「大学に行く覚悟」または「進学を断念する決心」が固まるでしょう。

また子供が本心から「大学に行きたくない」と言うかもしれません。
早く社会に出て手に職をつける生き方も尊重できます。
もし子供が大学進学を希望しないのであれば、お母さんがつくらなければならない教育資金はそれほど多額でなくて済みます。

必要な金額を知っておく「原則、国公立で」

国公立大学の外観

教育資金をつくるといっても特別なことはなく、普通の預貯金と同じです。
つまり、目標金額を決めて、収入を増やしたり支出を減らしたりしてお金を増やしていくだけです。
したがって教育資金づくりでも、目標金額を決めましょう。

日本政策金融公庫によると、小中高大学をすべて国公立で卒業するには、子供1人当たり946万円かかります。
小中高大学すべて国公立なら、文系でも理系でも教育資金は1人約1,000万円で済みます。

大学のみ私立に通わせると、文系ならプラス211万円理系ならプラス395万円が必要になります。
中学から私立の中高一貫校に通わせると、さらにお金がかかります。

私立はお金がかかります。

やはりここも率直に、お母さんから子供に「大学に行くのであれば国公立を選んでほしい」「浪人はしないでほしい」「道内大学を選んでほしい」と伝えたほうがいいでしょう。

仕事を確保する、できれば正社員になる

微笑むビジネスウーマン

生活費や娯楽費とは別に、16年間(小中高大学)で1,000万円の教育費を用意するには、お母さんの収入を安定させなければなりません。
養育費を受け取っている人でも仕事を確保して、できれば正社員になったほうがよいでしょう。

正社員になると給料から社会保険料が差し引かれるので一時的に手取り額が減ることがあります。
しかし社会保険は将来や万が一のときの備えになります。

会社によっては正社員ならボーナスが増えたり退職金が支給されたりします。
長期的な視点でみると正社員のほうが「コスパ」がいいのです。

市区町村からの給付をしっかり確保する

札幌市役所の外観

市区町村は母子家庭に、児童手当などのお金を給付しています。
また市区町村によっては、独自政策として児童手当を増額することがあります。

こうしたお金を取りこぼさないようにしてください。
シングルマザーになることが確定したらすぐに市区町村役場に行き、給付金について尋ねてください。

離婚を経てシングルマザーになった方で、元夫が養育費を負担することになっている場合は、そのお金をしっかり確保するようにしてください。
元夫が養育費を滞納するケースは珍しくありません。
期日になっても入金されない場合、督促するなど素早い対応が必要です。

さらに、子供の医療費を無料にしている市区町村もあります。
もし、お母さんが離婚後に子供と一緒に別の家に引っ越すことがあれば、子育て支援や母子家庭サポートが手厚い市区町村に行くことは有効な手段です。

また、隣接した自治体でも、水道料金に開きがあることがあります。
お金がかからない土地を探すことも、教育資金づくりには重要です。

給付金だけでなく、『教育ローン』という制度もありますので、こちらも検討してみるのも一つの方法です。
教育ローンに関しては以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

子供に「お金のこと」を話す

話し合いをする女性二名

子供にお金の心配をかけさせたくないお母さんもいると思います。
しかし、それほど収入が多くないお母さんには、子供にお金事情を説明することをおすすめします。

経済的に楽な状況でないことを知れば、子供のなかに「大学に行くのであれば国公立しかない」「自宅から通える大学なら、お金がかかる1人暮らしをしなくて済む」といった考えが芽生えるようになります。
さらに、「浪人する余裕はないからしっかり勉強しよう」という意欲が湧いてくるかもしれません。

子供が家計を把握すれば、経済観念が養われます。
経済観念を身につけた子供は、次の章で紹介する「メリハリのある生活」に協力してくれるようになるでしょう。

メリハリのある生活を送る

メリハリのある生活を心がけましょう。
節約できるところは徹底的に節約して、娯楽にお金を使うときは計画的に使いましょう。

貯金通帳の写真

スマホを格安スマホに切り替えたり、有料の衛星放送契約を解約したり、省エネに取り組んだりと、生活費を切り詰める方法はいくらでもあります。
しかし、単なる「ケチケチ作戦」では、お母さんの気持ちがすさんでしまいますし、子供も委縮してしまいます。

そこで例えば、子供と一緒に「節約ゲーム」をしてみてはいかがでしょうか。
節約できたお金の半分を娯楽費に回したり、子供の小遣いの資金にしたりするのです。

また、「お金を使うときは使う」ことも大切です。
家族旅行も繁忙期を避ければ安く済みます。

娯楽費の使い方のポイントは、事前に「いつ、何をするために、いくら使うか」を決めておくことです。
家族でこのように決めておけば、その日が来るのが楽しみになります。

また、生命保険も、入院保障がついている最小限のものに加入しておいたほうがいいでしょう。
せっかくメリハリある生活や節約ゲームでお金を貯めることができても、万が一の事態が起きればそれらのお金が一気に減ってしまいます。
生命保険の入院保障はそのリスクを減らしてくれます。

リスクを最小限にする「健康」「無事故」「引っ越さない」

健康・無事故・引っ越さないのイメージ

お金を貯めるには、支出を減らす必要があります。
ポイントは、健康無事故むやみに引っ越さない、の3つです。

病気を発症するとお金がかかるだけでなく、仕事を休まなければならなくなるので収入も減ってしまいます。
もちろん、病気の原因には遺伝や不運(としか思えないもの)もありますが、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は、節度ある生活を送ることでかなりリスクを減らすことができます。

また、生きているとさまざまな事故を起こしたり、事故に巻き込まれたりしてしまいます。
事故に関わると、損害を被ります。
しかし用心深い人はあまり事故を起こしませんので用心深く生きましょう。

そして引っ越しはお金がかかるので、極力少なくしましょう。
離婚すると家族が減るので、家賃の安い狭い住宅に引っ越すことがあると思います。
そのとき、引っ越してから住みづらいことがわかって、再度引っ越すことがないようにしましょう。
複数回の引っ越しコストは無駄な出費です。

引っ越すときはじっくり吟味して、長くそこに住み続けることができるかどうか見極める必要があります。

【最重要課題】子供にしっかり勉強してもらう

子供が「大学に行きたい」と言い、お母さんも「行かせたい」と思っている場合、子供にしっかり勉強させましょう。
なぜなら「成績のよい子供は教育資金がかからない」という法則があるからです。

ガッツポーズする女学生

例えば、大学生が受けることができる日本学生支援機構の奨学金には第1種(無利息)と第2種(利息あり)があります。
第1種の奨学金を受けるには「特に優れた学生」になる必要があります。

また、大手企業は独自に大学生向けの奨学金制度を設けていますが、これも成績優秀者にだけ給付しています。

さらに、私立大学によっては、成績優秀者の学費を免除しています。
早稲田大学には「めざせ! 都の西北奨学金 」があります。

首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外の高校の出身者で、成績が優秀であるにもかかわらず家計の事情で早稲田大学への進学を断念せざるを得ない受験生が対象になります。
この奨学金を手にするには、もちろん、早稲田の入試に合格する学力が必要になります。

子供がしっかり勉強して成績と偏差値を上げることは、子供自身のためになります。
お母さんが子供に「しっかり勉強しなさい」と勇気づけてあげて、子供がそれに応えて勉学にいそしむことは、両者にとって幸せなことといえます。

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まとめ~大変だがなんとかなる

大学に限らず、高校進学も専門学校への進学も、「進学」はすべからく未来を広げるための有効手段となります。
シングルマザーであることは子供の進学にはハンデになってしまいますが、母子が一致団結して大学入学を目指せば乗り越えられない壁ではありません。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2019年6月20日 更新日:2024年2月28日
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