話題の「NN勉強法」は丸飲みせず、必要な要素だけ真似よう

話題のNN勉強法とは?

天才子役として名をはせた芦田愛菜さんが、多忙な女優業にもかかわらず勉強にも力を入れ、慶應義塾中等部に入学しました。

芦田さんは、その他の都内の複数の難関私立中学にも合格しました。

芦田さんが特別な勉強法に取り組んだことから、その勉強法が「短時間で最高の効果を生み出す画期的な方法」として注目されました。

その名も【NN勉強法】といい、中学受験だけでなく、高校受験や大学受験にも応用できるといわれています。

今回は、この勉強法について詳しく解説いたします。

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はじめに注意してほしいこと

注意NN勉強法は確かに合理的な部分があるので、学力を上げたい児童・生徒が、その要素(エッセンス)を自分のなかに取り入れることは理にかなっています。

しかし、ある人にとって最適な勉強法が、すべての人によい効果をもたらすとは限りません。

今回ご紹介するNN勉強法について、当コラムを読んだ上でご自身に合っているかどうか確認してみてください。

そしてNN勉強法を試すなら、「丸飲み」することなく、自分流にアレンジすることを忘れないでください。

ある予備校が開発した勉強法

NN勉強法は、芦田さんが通っていたW予備校が開発したもので、「何がなんでも志望校に合格する勉強法」ということで「NN(何が何でも)」と名付けられました。

その特徴は次のとおりです。

  • 志望校の入試の傾向を徹底的に調べて対策する
  • 受講生を厳選する
  • 受講生にとにかく勉強させる

ひとつずつみていきましょう。

志望校の入試の傾向を徹底的に調べて対策する

W予備校は、有名中学の入試を徹底的に調査しています。

W予備校の小学生向け授業には「NN志望校別コース」があり、このコースには次の12クラスがあります。

開成クラス、麻布クラス、武蔵クラス、早稲田クラス、渋谷幕張クラス、桜蔭クラス、慶應義塾普通部クラス、駒場東邦クラス、早稲田学院クラス、女子学院クラス、雙葉クラス、早実クラス

それぞれのクラスでは、開成中学や麻布中学校、武蔵中学、早稲田中学、渋谷教育学園幕張中学、桜蔭中学校、慶應義塾中等部などへの入学を目指す授業が行われています。

テキストはW予備校オリジナルで、クラスごとに異なる内容にする徹底ぶりです。

各クラスの受講生は、クラスの名前になっている中学を狙っています。
例えば、開成クラスの受講生は、開成中学を狙っています。

ポイントこれがNN勉強法の「肝(きも)」になります。

クラスの全員が開成中学を狙っているのであれば、開成クラスを担当している講師は、開成中学入試だけを研究することができます。
開成中学の入試問題の傾向や構成、出題の癖などを、徹底的に調べます。

しかも調べたことを受講生にすべて教えることができます。
なぜなら、そこにいる受講生たちは、開成中学に入りたいからです。

このような教え方は、普通の予備校や普通の塾では難しいでしょう。

例えば、ある予備校で開成中学を狙っている受講生が5人しかいなかったら、5人のために開成中学対策をしなければなりません。
それでは予備校は採算が取れません。

それで普通の予備校や普通の塾では、複数の進学校の入試対策の「最大公約数」を教えることになります。

想像してみてください。

開成中学の入試対策しかしてこなかった子供と、開成中・麻布中・武蔵中の入試対策をしてきた子供では、どちらが開成中学の入試に有利でしょうか。

受講生を厳選する

W予備校に通えば、必ずNN勉強法を受けられるわけではありません。

先ほど紹介した12のクラスがあるNN志望校別コースは、試験に合格した子供しか入ることができません。

W予備校の小学6年生向けコースには、NN志望校別コース以外に「Sコース(私国立中受験)」「Tコース(公立中高一貫校対策)」「Kコース(公立中進学)」「Expressコース(公立中進学)」があります。

名称からもわかるとおり、NN志望校別コース以外のコースは、ターゲットにする中学が「大きなくくり」になっています。
NN志望校別コースのように「この中学」と限定しているわけではありません。

NN志望校別コースの受講生たちは、厳選されています。

この仕組みは、難関中学を目指す子供に、最高の学習環境を提供するでしょう。
クラスのなかに自分と同じ程度の学力の子供しかいません。
講師は、授業についてこられない子供のために、教える内容のレベルを落とす必要がありません。

また、同じクラスの子供たちは、最大のライバルになります。
ライバルが試験で1点でも多くとれば、自分の競争心に火がつくはずです。

さらにNN志望校別コースの受講生たちは、選ばれたことを誇りに思うでしょう。
エリート予備軍としての意識が芽生えます。
「この場所から落ちるわけにはいかない」という気持ちは「絶対に志望校に合格するぞ」という強い気持ちをつくります。

中学受験の勉強内容は、小学生にとっては難問ですが、「学問全体」のなかでは簡単にできています。
そのため、中学受験では「頭のよし悪し」や「記憶力のよし悪し」より、子供のやる気が重要になってきます。

この、子供のやる気を引き出す「仕掛け」は、NN勉強法の特徴のひとつといえます。

受講生にとにかく勉強させる

NN志望校別コースの受講生たちは、とにかく勉強させられます。

W予備校では授業中、子供たちの私語は厳禁です。
もちろん、授業の内容については、授業中であっても講師と受講生で話しをしますが、それ以外の勉強に関係ない話をすることは許されません。

そして宿題が大量に出されるため、授業がない週末や休みの日も自宅学習が必要になります。

「とにかく勉強させる」ことは、NN勉強法でなくても実行できるはずです。
しかし、実際は極めて困難です。

なぜなら小学生は勉強が嫌いだからです。
勉強するより、ゲームをしたりアニメをみたりしたいからです。

「とにかく勉強させる」ことは、勉強法としてはとても単純にみえるのですが、子供たちのモチベーションを高めないと実現しません。

だから、「とにかく勉強させる」ことができるNN勉強法は優れているといえるのです。
そして、だからこそ「合格」という結果を出すことができるのです。

NN勉強法を「あえて」批判的にみてみる

W予備校は東京にありますが、NN勉強法はどこででもできます。
もちろん、北海道でもできます。

何しろNN勉強法の特徴は、次の3つしかないからです。

  • 志望校の入試の傾向を徹底的に調べて対策する
  • 受講生を厳選する
  • 受講生にとにかく勉強させる

道内にも難関中学があるので、そこを狙っている小学生とその保護者は、NN勉強法を試してみてもよいでしょう。

またこの勉強法は、高校受験や大学受験にも通用します。
中学生、高校生、浪人生も、NN勉強法を知っておいて損はありません。

ビジネスマンしかしNN勉強法をそのまま丸ごと真似することはおすすめしません。
NN勉強法を取り入れるにしても「完コピ」するのではなく、NN勉強法のエッセンス(要素)をひとつひとつ吟味して、必要なものだけ選んだほうがよいでしょう。

小学生の保護者は、NN勉強法のなかから、自分の子供に必要なエッセンスだけを抽出してあげてください。

なぜ、NN勉強法を丸飲みしないほうがよいのでしょうか。
NN勉強法を「あえて」批判的にみてみましょう。

戦略が露骨すぎる

NN勉強法で気になるのは、戦略が露骨すぎるところです。

NN勉強法では、例えば開成中学のみにターゲットを絞ることになります。
W予備校は開成中学の入試を研究してオリジナルテキストをつくり、それを受講生に学ばせます。
開成コースの講師は、子供たちに勉強を教えるのではなく、開成中の入試の攻略法を教えるわけです。

もちろん、開成中の入試の攻略法は、勉強の一部です。
そして開成中の入試の攻略法を学べば、自ずと学力も上がっていくでしょう。

比較のイメージしかし、「選択する」ということは「捨てる」ということです。
「戦略が露骨」に感じるのは、1つの中学に絞っているからです。
1つの中学を選ぶことは、他の中学を視界に入れないことと同義です。

1つの学校に絞るのは、大学受験であれば違和感がありません。
高校生であれば、どの大学に、自分が求める学問があるか判断できるからです。
3生が「絶対に北大に入りたい。その他の大学には入りたくない」と考えることは健全な闘争心といえます。

しかし小学生に「1番の中学とそれ以外の中学」という考えを植え付けるのは、いかがなものでしょうか。
AA以外か」という考え方は視野を狭めるような気がします。

「入試こそすべて」にならないか懸念される

小学生のうちから競争心や向上心を持つことは悪いことではないでしょう。
子供が入試に向けて頑張ることは、よいことです。

佇む女の子しかし、NN勉強法をそのまま実行した子供が、「入試こそすべて」と考えるようになることは、あまりよいこととはいえません。
なぜなら、子供の世界では「入試がすべて」ではないからです。 

「入試こそすべて」と考えるようになってしまうと、入試に落ちた人や、そもそも入試にチャレンジしない人は「落伍者」になってしまいます。

「入試こそすべて」という考えは、質の悪いエリートをつくることになりかねません。

中学受験、高校受験、大学受験に挑戦する本来の目的は、よい教育や高度な教育を受けることです。
そして、よい教育を受けて立派な大人になることです。
教養を身につけて豊かな心を養うことです。
優れた先生から、人の生きる道を教わることです。

受験において「入試で勝つ」価値は、5番目か6番目くらいでしょう。

ところがNN勉強法を極めようとすると、「入試で勝つ」ことが1番目になってしまいます。
それはよいこととはいえません。 

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まとめ~真似をするなら批判的精神も持っておこう

NN勉強法は優れた手法です。
合理的ですし、何より実績があります。

勉強法は真似から入るのが最も効果的です。
なかなか自分に合った勉強法に出会えない人がNN勉強法を真似れば、よい結果が得らえるかもしれません。

しかし、NN勉強を試す前に、真似は所詮(しょせん)真似にすぎないことを知っておいてください。
NN勉強法を試してみて「ここはなんか違うな」という部分があったら、遠慮なく自分流にアレンジしていきましょう。
人の真似をするときは、常に批判的精神を持っておきましょう。
批判的精神を持っていれば、闇雲に追従することを回避できます。

真似から始めて成功した人はたくさんいますが、真似しかしないで成功した人はいません。

この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表:池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2020年1月23日
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