子供の進路はどう考えるべきか?親ができる進路の提案

子供の進路どう考える?
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子どもの進路について悩み始める時期になりました。
子どもに進路で後悔して欲しくないという事はどの保護者の方も望んでいる事です。
本記事は子どもに後悔させない進路の提案についてです。
ただし子どもによって考え方は異なりますので、あくまでもアドバイスとして受け取っていただくようにお願いいたします。

子どもにアドバイスをする際に気をつけたい事

ポイント子どもと進路について話し合う最初の段階についてです。
学校に対する情報が無い前提で話を進めます。
この段階では子どもに進路を意識させて、将来の自分をイメージさせる事が重要となってきます。
ただし詳しくは後に解説していますが、将来と言っても様々です。
具体的な段階を指定してあげる事で子どもは考えやすくなります。

子どもが進学後にやりたい事を聞き出す

志望校が決まっている場合はその必要が無い場合が多いですが、子どもが学校を卒業した際にどのような姿になっているのかを想像させましょう。
英語を流暢に話すことが出来るようになっている、理系科目を得意にして設計の仕事に就いているなど可能であればより具体的にしておきましょう。

何も決まっていない場合は

とは言え、何もやりたい事が無いというケースもあるでしょう。
「もっとよく考えなさい」と言いたい所ですが、ここは堪えて対策を考えます。
なぜ子どもが将来の夢を決める事ができないのでしょうか。
様々な場合があることと思いますが、最も多いケースが「体験が足りない」事にあります。
経験ではありません、体験です。

子どもは職業に対する知識がありません。
中学校で職場体験学習があるように、仕事に対しての知識も深める必要があります。
保護者の方にとっては大変かもしれませんが、子どもを外に連れ出して様々な職業に触れる機械を増やすことをお勧めします。
グーグル検索などで「(お住まいの地域) 職業体験」で検索するとNPO法人や地方自治体が主催している職業体験イベントが多数ヒットします。
社会人となった時の事を想像させようとも、社会人の世界を知らない状態では何も出来ません。
「公務員になりなさい」のように指示を与えるのではなく、子どもに可能な限り大量の選択肢を与えるようにすると良いでしょう。
子どもも自ずとお気に入りの職業に出会えるでしょう。

卒業後の子どもが見えたら

子どもが自身の将来についてある程度方針がまとまってきたら、そのために必要な進路選択を行います。
例えばあなたの子どもが「学校の教師を目指したい」と言ったのであれば教育大学に多くの進学実績を残している高校や、大学受験を控えているのであれば教育大学がそのまま志望校となり得るでしょう。

3本の指この際に3つほど候補を出させる事をお勧めします。
複数の選択肢をリストアップする事や、検討するという事も将来とても役立つスキルです。
志望校を決める際に複数校を選ばせる大切さも伝えると良いでしょう。
3校まで選択肢を絞ることが出来たら、後は子どもに任せ必要に応じて助言を与える役に徹する事が大切です。

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志望校の検討

志望校を数校リストアップした後は、その中から自分の性格とマッチする学校を選ぶ必要があります。
その際に参考にしたいポイントをリストアップしています。
なお情報収集の際には学校のパンフレットや受験情報誌の他にもインターネットのレビューサイトなども参考にすると良いでしょう。
在校生や卒業生の生のコメントが掲載されているので特に学校の雰囲気を掴みたいときに重宝します。

学校の雰囲気についてチェックしよう

黒板の前に立つ学生学校によって雰囲気は異なります。
全体的にお固めのイメージなのか、にぎやかなイメージなのか等、子どもが適応出来るような学校を検討する必要があります。
ただし受験を控えている子どもは試験のプレッシャーや反抗期もあることから言葉選びには十分に注意しましょう。
「あなたは地味だからおとなしめの学校を選びなさい」等は禁句です。

また学校の雰囲気についても子どもが主導して行う必要があります。
子どもが調べようとしない際は声掛けをしてあげるなど、なるべく強制的にならないように仕向けると良いでしょう。
保護者の方は学校のキャラクターを把握しておく事に留めておき、必要に応じて助言を与えるようにすると上手に行きます。
「この学校は派手めな子が多いって在校生のレビューに有ったけど、どう?」等、子どもの自主性に任せるようにする事が安牌だと言えます。

将来像が確定していなくてもOK!

文理選択ここまではあたかも卒業後のビジョンが見えているように話を進めてきましたが、具体的な職業が決まっていなくても構いません。
大切なことは卒業後の自身について考える事です。
とは言え、本記事で紹介しているセオリー通りに話を進めると好ましくない状況です。
職業や進学について具体的なイメージが出来ていなくても、文系に進路を取るのか理系を選択するのかを決めておけば十分でしょう。

例を上げるとITエンジニアは理系のイメージがあるかもしれませんが、文系出身の方が活躍している方が筆者の身近に居られます。
また、文系に進学しているものの数学の教師を目指している方もおられます。
将来は何が起きるのか分かりませんので、現時点で子どもがやりたいことを前提に文理選択を行って頂いて結構です。
現在中学生の子どもをお抱えの保護者の方であれば大学受験時に、大学受験を控えた子どもが居られる保護者の方であれば大学院進学や社会人になってからの進路変更も可能です。
現在出来る範囲で最も良い選択をするということを心がけるようにしましょう。

理由を尋ねる

学校選びで心配な事が「子どもが適当に進路を選んでいないか」についてです。
子どもが最終的な判断を下すことが大切ではありますが、その一方でその選択が正しいかをチェックする必要も生じてきます。
何をもって正しいとするのかについては保護者の方によって様々ですが、一つの目安として「その学校を選んだ理由を3つ挙げることができる」というものがあります。
決して「保護者の方が理想としている学校を選択したこと」が正解では有りませんのでご注意をお願いします。

なぜ理由を説明する必要があるのでしょうか。
進路選択に限らず相手に説得を持ちかけるためには裏付け(理由や根拠)が必要です。
そのため理由を説明させるという行為は、子どもがどの程度学校について理解しているかを知る最善の方法となるわけです。
意思決定に対する裏付けをしっかりと行う習慣が身につくと、社会人になった際に役立ちますし間接的に学習にも好影響を与えます。
理由自体を追求する必要はありませんが、きちんと考えられているかを知るために理由を尋ねる事は良い方法です。

絶対に言ってはならないアドバイス

ここまでは好ましいアドバイスの方針についてお話してきましたが、掛けるべきでない言葉についても触れておきたいと思います。
ご家庭によって方針は異なりますが、以下のような言葉がけは行わないほうが良いでしょう。
理由も併せてご説明いたします。

マイナス思考のアドバイス

バツサインをする女子生徒言語道断とも言えますが、後ろ向きの発言は控えたほうが良いでしょう。
多くの受験生は進学を楽しみにしており希望に満ちています。
そのため保護者の方からの消極的な発言はもはや禁句です。
具体的には「高校なんて卒業したらどこでも一緒だよ」「大学の学部に悩んでいるなら、とりあえず理系にしておけば?」等が挙げられます。

子どもの将来をサポートする使命を背負っている以上、子どもが弱音を吐いても引っ張ることの出来る図太さやポジティブさが求められます。
ただ応援するだけでは説得力に欠けますので、一緒に考える時間も必要となるでしょう。

選択の機会を取り上げるアドバイス

志望校選択の最終決定権は子どもにあります。
必ずしも保護者の方が理想と考えている学校へ進学してくれるとは限りません。
親が主導して志望校選びに取り組むことは大変良いですが、ある程度の情報収集が済んだ後は子どもに決めさせましょう。
「この学校に絶対に行きなさい」「○○君が選んだ学校より、こっちの学校のほうが良いと思うけど」等は控えましょう。

このケースは特に中学受験を控えている保護者の方が陥りがちな物ですが、高校や大学受験の際も教育熱心な家庭では稀に見られます。
このケースの悪い点は「子どもの為を思った発言に見えてしまう」事です。
保護者の側からしてみても「子どもを思って言ってあげている」と錯覚しやすいアドバイスですので注意しましょう。
自分の事は自分で決める習慣をなるべく早い段階から身に着けさせる事も教育のひとつです。

保護者ありきの学校選びになるアドバイス

ビジネスマン上記のケースと多少かぶる部分はありますが、別の切り口から説明を行いたいと思います。
本記事では保護者の適切なアドバイスや働きかけによって子どもの進路選択をサポートすることが重要と説明してきましたが、過干渉にも注意する必要があります。

あくまでも保護者のサポートを必要とする段階は情報収集までです。
それ以降の意思決定は基本的に子どもの意思に委ねることが理想的です。
保護者の方がつきっきりで進路選択をサポートするシーンは、一見すると面倒見の良い親に映るかもしれませんが、子どもが保護者を頼らずとも意思決定が出来る機会を作ることは大切です。

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さいごに:志望校選びはアシストが必須

子どもの進路を決める際は本人も保護者の方も不安です。
長男長女など初めての受験経験となる場合は一層の事です。
保護者の方が心がけるべき事は、なるべく子どもを不安にさせない事です。
情報収集の段階ではなるべく保護者の方が先導して物事を進め、進路が決まりつつある段階で子どもに決定権をシフトしてゆく流れが理想的です。

また、子どもの意思決定に関してはなるべく干渉しない事も大切です。
当然アドバイスを求められたらそれに応じる必要がありますが、子どもが「親に喜んでもらうため」等の理由で学校選択をしないような雰囲気も普段から意識しましょう。

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この記事を監修した人

チーム個別指導塾
「大成会」代表
池端 祐次

2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。


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公開日:2019年11月29日 更新日:2024年2月28日
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