阿寒湖中学校

阿寒湖中学校の特徴

■釧路市立阿寒湖中学校は、昭和22年に徹別中学校阿寒湖分校として発足し、阿寒湖小学校に併置され、昭和25年3月15日阿寒湖中学校となりました。その後阿寒湖の発展とともに人口が増え、小学校校舎の限界から中学校独立校舎の気運が高まり、新校舎へ移転しました。教育目標は人間尊重の精神に徹し、未来に生きる逞しい生活力と豊かな人間性あふれる生徒とされていて、「考える生徒」「心豊かな生徒」「行動する生徒」「逞しい生徒」を目標に掲げています。

■阿寒湖中学校は観光地である自然豊かな国立公園内に位置しているため、人の出入りが多いですが、生徒数は減少の一途をたどっていて現在の全校生徒は70人です。生徒たちは素直で明るく、基本的に仲が良いです。活動的な生徒が多い反面、学力的には個人差が目立ちます。また、狭い生育環境の中、人とのかかわり方に改善の余地があるように思われます。

阿寒湖中学校の主な進学先・就職先

■釧路市立阿寒湖中学校の進学については、ほとんどの生徒が近隣の高校へ進学します。

阿寒湖中学校の部活・クラブ活動

■釧路市立阿寒湖中学校のの部活動は、めずらしい部活動としては、スケート部があります。

阿寒湖中学校が輩出した有名人・著名人

該当データなし

阿寒湖中学校へのアクセス方法

■釧路市立阿寒湖中学校へのアクセスは国道240号線、まりも国道の付近、阿寒湖畔にあります。

阿寒湖中学校に関する補足情報

■阿寒湖中学校では、釧路市の教育目標として掲げる「自然との共生と文化芸術の振興」に特に着目し、文化財の保護とアイヌ文化の保存・継承を項目に挙げていることから、「アイヌ文化の教育普及」が実施項目として位置づけられています。学校教育でのアイヌ文化学習が行われるようになった背景の一つには、学校近隣に 「アイヌコタン」があり、その周辺からアイヌ民族の子どもたちが通学しているという点が大きいといえます。

■アイヌ民族の子どもたちは戦後「アイヌコタン」ができてから人数も増えていき、和人の子どもたちとともに通っていましたが、アイヌ民族の子供たちは人数的には少なく、アイヌ民族への理解のなさから、いじめや差別を受けていた時期も長くありました。アイヌ文化に関係する学習は、「まりも踊り」、「アイヌ文化教室」、「木彫教室」などが総合的な学習の時間に「ふるさとタイム」として設定され、特別活動として行われています。

■また、伝統文化の理解と地域の一員としての自覚を高め、郷土に誇りを持つことを目的に、湖畔のイベントまりも祭りに参加しています。まりも祭りの中に「まりも踊り」 というイベントが組み込まれており、地元観光協会と連携し地域の人々とともに、生徒・教職員一同が参加し街中を踊り歩きます。まりも踊りは和風でアイヌ文化とは直接のかかわりはありませんが、まりも祭り自体が地元のアイヌ民族の人々が主体となる祭りでもあり、それに自らも参加することで、地域の人々やアイヌの人々とつながることができます。こうした体験から地域を支える意識を学びます。