中学生の学校外での学習機関として、学習塾や家庭教師などがありますが、その他にもタブレット学習という選択肢があります。
多くの中学校でタブレットを活用して授業をしているので、家でもタブレットでの学習はとっつきやすいでしょう。
タブレット学習は楽しくお子さんの成績を伸ばせます。また、塾等に送迎の必要がないため、保護者の負担もかかりません。
本記事ではおすすめタブレット学習ランキング10選に加え、タブレット学習の選び方やメリットデメリットなど徹底的に解説します。
ぜひタブレット学習がどのようなものかを把握して、お子さんにピッタリのタブレット学習を見つけてください。
中学生におすすめのタブレット学習ランキング10選!料金や目的別に紹介

中学生向けのタブレット学習はたくさんあります。
料金・目的・サポートなど、複数の観点から人気のタブレット学習を紹介します。
ランキングが高ければお子さんに合うわけではないので、お子さんの生活スタイルやニーズをもとに比較するといいでしょう。
無料体験の有無も記載しているので、ランキングを見て気になるものは申し込みまで進んでみることをおすすめします。
それぞれ順に紹介します。
進研ゼミ中学講座

| 料金・専用タブレットの購入 | 月額6,990円~(税込み) ※学年によって異なる 専用タブレットは初回無料 ※継続期間の条件あり |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策・受験対策 |
| オプション | 中学1,2年:スタンダード・ハイレベル 中学3年:受験総合コース・難関挑戦コース・最難関挑戦コース |
| サポート | 個別学習プランの提案 |
| 無料体験 | 無料体験教材 |
| 対応科目 | 9科目 |
| 運営会社 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
進研ゼミ中学講座は、ベネッセが提供するタブレット学習です。
進研ゼミの主なターゲットは定期テスト対策で9科目に対応しています。
中学3年生は受験コースになり、志望校のレベルに合わせてコースもレベル分けされています。
進研ゼミと聞くと紙テキストのイメージがありますが、専用タブレットを使用した学習もできます。
専用タブレット中心のハイブリッドスタイルと、紙テキストで取り組みたい人向けのオリジナルスタイルがあります。
専用タブレットでは、AIが学習スケジュールを作成してくれるのでそれをもとに学習することで、効率良く学習できるのが嬉しいポイントです。音声や動画で楽しく学習できるのでスマホやタブレットが身近な子どもにとって学習しやすいでしょう。
進研ゼミの教材は、学習指導要領に準拠した内容になっているので、学校の授業の先取り・復習に最適な教材と言えます。また、追加費用なしで英検対策ができるのも進研ゼミの特徴です。
専用タブレットは購入の必要があり、新品タブレットは定価39,800円(税込み)で、リユースタブレットは在庫があれば定価8,100円(税込み)です。しかし、初回申し込みに限り6カ月以上継続すれば無料、リユースタブレットは期間条件なく無料です。
進研ゼミ中学講座の公式サイトそら塾

| 料金・専用タブレットの購入 | 入会金11,000円(税込み) 授業料は授業数によって異なる 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策・受験対策 |
| オプション | ー |
| サポート | オンライン自習室 |
| 無料体験 | 最大1カ月の無料体験 |
| 対応科目 | 主要5科目 |
| 運営会社 | 株式会社スプリックス |
そら塾は株式会社スプリックスが運営するオンライン個別指導塾です。主要5科目に対応しており、定期テスト対策から受験対策まで幅広いお子さんの目的に対応しています。
個別指導は一般的に授業料が高額ですが、そら塾は月額5,800円〜受けられるので家計に優しいですね。
定期テスト対策は学校の教科書に準拠した内容で、宿題は定期テストに出題されやすい問題をピックアップしたものなので効率的に学べます。多くのお子さんが1科目+20点を実現しています。
普段の授業では学校の授業の先取り学習を中心に行い、長期休暇中の講習でわからないところまで戻るため、お子さんの理解度が深まります。受験対策としては、大手塾との提携による受験情報をもとに面談もするため、安心して卒業まで利用できるのがそら塾の特徴です。
授業だけでなく、テキスト内容に準拠した映像解説授業があるので自学でも進められます。自学をする際に、オンライン自習室を利用すれば緊張感がある中でだらけることなく学習できます。
専用のタブレット購入は不要です。ご家庭にあるタブレットやパソコンで受講できます。
そら塾の公式サイトスマイルゼミ中学生

| 料金・専用タブレットの購入 | 月額10,230円~(税込み) 別途タブレット購入費:10,978円(税込み)の一括払い |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策・受験対策 |
| オプション | 特進クラス・英検対策の英語プレミアム |
| サポート | 対話形式の疑問解決 |
| 無料体験 | 2週間の無料体験 |
| 対応科目 | 9科目 |
| 運営会社 | 株式会社ジャストシステム |
スマイルゼミはジャストシステムが提供するタブレット型の学習サービスです。
国語・数学・英語・理科・社会の主要5科目だけでなく、実技4教科もタブレットで学習できるため、定期テスト対策はバッチリです。
1つの学習は15分程度なので、無理なく続けやすいのがスマイルゼミの特徴の1つと言えるでしょう。他のタブレット学習と大きく異なるのは、対話形式で質問が可能な点です。「その場で直接質問できない」というタブレット学習のデメリットがある中で、しっかりと解消しているサービスです。
学習を進めていく中で、お子さんの苦手をピックアップした補習講座も配信されるため、学校の授業についていけないお子さんにも向いています。
ここまで紹介すると定期テスト対策をしたいお子さんがターゲットに感じますが、受験対策にも対応しています。設定した志望校とお子さんの実力のギャップを埋めるための問題も提案してくれます。応用問題・難問を中心に取り組み、難関校を狙う「特進クラス」もあるので、ハイレベルな入試対策をしたいお子さんにもピッタリです。
スマイルゼミは専用タブレットの購入が必要であり、代金は10,978円(税込み)です。この価格は12カ月以上継続を前提としているので、契約期間が短いと最大32,802円(税込み)請求されます。
スマイルゼミ中学講座 公式サイトを見る東進オンライン学校 中学部

| 料金・専用タブレットの購入 | 月額3,762円(税込み) 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策(中高一貫校に通う中学生対象) |
| オプション | ー |
| サポート | 未来発見講座 |
| 無料体験 | お試し入会(入会後10日以内の解約で全額返金) |
| 対応科目 | 主要5科目 |
| 運営会社 | 株式会社ナガセ |
東進オンライン学校中学部は、映像授業型のタブレット学習です。入会時の学年に関わらず、中学校で習う全範囲の映像授業を見られます。
東進は大学受験を目指す塾であり、中学部は高校受験には対応していません。中学部は中高一貫校に通う中学生を対象としています。しっかりと定期テストで点数を取りつつ、ずっと先にある大学受験も見据えて基礎学力を身につけたいお子さんにおすすめです。
映像授業は好きな場所で好きな時間に見られるので、スキマ時間を見つけて得意分野の先取り学習や苦手分野の復習ができます。東進の講師は実力派の講師陣なので、質の高い授業で中学生にとってもわかりやすく説明してくれます。
タブレット学習はやって満足しがちですが、授業後の確認テストや月例テストがあるため、映像授業の理解度を見える化されるのが特徴です。保護者も一目でお子さんの学習状況を確認できるのが嬉しいポイントです。
東進は受験合格を人生のゴールとしておらず、あくまで通過点と位置付けています。将来への志があるほど学習へのモチベーションが高まると考えています。将来の目標を決められるように研究者・起業家・スポーツ選手などの特別講演「未来発見講座」を定期的に開催しています。
専用タブレットの購入は必要なく、自宅のタブレットやパソコンからID・パスワードを入力すれば学習できる仕組みです。
東進オンライン学校 中学部の公式サイトZ会 中学生コース

| 料金・専用タブレットの購入 | 料金月額9,470円~ 専用タブレット:39,600円(税込み)※条件付きで無料 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 受験対策・中高一貫校生学習サポート |
| オプション | 高校受験コース・中高一貫コース プログラミング講座・英語4技能講座Asteria |
| サポート | 添削指導 |
| 無料体験 | 公式サイト上でタブレット体験 |
| 対応科目 | 主要5科目 |
| 運営会社 | 株式会社Z会 |
Z会の通信教育はZ会が提供するオンライン学習サービスで、添削指導が中心です。添削指導と聞くと紙媒体での学習のイメージがありますが、Z会はデジタル教材でも添削ができるようになっています。
高校受験を目指すコースと中高一貫校生のサポートコースがあり、目的に合わせて選択できます。AIが習熟度に合わせて苦手分野を中心に出題したり、学習サポートがあったりするので、効率良く学習を進められるのが特徴です。
Z会の強みである添削指導では、タブレット上で答案を提出すると最短当日、遅くとも3日以内に返却されます。採点されるだけでなく、「お子さんがなぜその解答に至ったか」をくみ取って指導してくれるので、理解度が高まります。
難関受験対策にも十分適しており、難関高校や難関大学附属高校の入試問題に取り組める教材も揃っているため、ハイレベルな学習をしたいお子さんにもおすすめです。
中学生向けの通信教育のタブレット部門において、Z会は8年連続で最優秀賞を受賞しています。
専用タブレットは39,600円(税込み)かかりますが、6カ月もしくは12カ月の一括払いで無料になります。
Z会 中学生コースの公式サイトデキタス

| 料金・専用タブレットの購入 | 月額5,280円(税込み) 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策 |
| オプション | ー |
| サポート | がんばったご褒美(努力ポイントが景品等と交換可能) |
| 無料体験 | 5日間の無料体験 |
| 対応科目 | 主要5科目 |
| 運営会社 | 株式会社城南進学研究社 |
デキダスは城南進学研究社が提供するタブレット学習で、主要5科目に対応しています。教材は教科書に準拠した内容なので、安心して学習を進められます。
中学生にとって長時間机に向かうのは難しいですが、デキダスは1つの学習が5分程度なので継続しやすいです。部活や他の習い事などが忙しくても、無理なく学習できます。スキマ時間を見つけて学習する習慣を身につけると、中学卒業以降の自主的な学びにも活かされます。
お子さんが学習へのモチベーションを保ちやすいよう、工夫が数多くあるのもデキダスならではです。具体的には学年や科目ごとに異なる世界観が設定されており、キャラクターとともに学習できます。また、頑張った分だけポイントが貯まり、景品と交換も可能です。
豊富な問題演習やテストモード・穴埋め形式のノート機能があるので、理解度が高まり成績アップを狙えます。
楽しく無理なく学習を続けたいお子さんにとって、ピッタリのタブレット学習です。
専用タブレットの購入の必要はなく、月額料金も5,280円(税込み)なので、お手ごろ価格で家計にも優しいです。
トライのオンライン個別指導

| 料金・専用タブレットの購入 | 入会金 11,000 円(税込み) 授業料は授業数によって異なる 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策・受験対策・中高一貫校サポート・不登校サポート |
| オプション | 英検対策 |
| サポート | 教育プランナーが学習計画作成 |
| 無料体験 | 英語もしくは数学の30分無料体験 |
| 対応科目 | 主要5科目・情報 |
| 運営会社 | 株式会社トライグループ |
トライはオンライン家庭教師です。お子さん一人ひとりに合った講師がお子さんの学習目的に合わせて柔軟に授業をします。
家庭教師は毎週何曜日の何時からという固定のイメージですが、トライのオンライン家庭教師はお子さんの予定に合わせて自由に選択できます。急な変更でも対応してもらえるのは保護者にとっても嬉しいですよね。
プロの教育プランナーがお子さんの目的・理解度に合わせて学習計画を作成してくれるので、効率良く学習できるのがポイントです。定期テスト対策や受験対策だけでなく、不登校児のサポート学習の実績もあります。
家庭教師による授業だけでなく、デジタル教材も充実しています。6,000本の高クオリティな映像授業・オリジナルの演習問題が無料で利用可能できるので、自学にも適しているサービスです。
AI教材が単元ごとの理解度を診断し、お子さんに合った演習問題の出題機能もあります。お子さんの学習進捗管理システムがあるため、保護者の人も確認できます。
専用タブレット購入の必要はなく、自宅にあるタブレットやパソコンで始められます。タブレットやパソコンがない場合は有料貸出サービスもあります。
トライのオンライン個別指導の公式サイトサブスタ

| 料金・専用タブレットの購入 | 月額9,800円(税込み) 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策・不登校児の学習サポート |
| オプション | 学年問わず受講可能 |
| サポート | プロの学習アドバイザーが学習計画を作成 |
| 無料体験 | 無料体験版の閲覧可能 |
| 対応科目 | 主要5科目 |
| 運営会社 | 株式会社lean earns |
サブスタは、株式会社Lean Earnsが運営するサブスクリプション型のタブレット学習です。月額料金のみで中学1年生〜中学3年生まで全範囲の映像授業を見られます。全範囲の映像が見られるタブレット学習は少なく、苦手な単元に学年をまたいで戻れるのは良いポイントです。対応科目は主要5科目です。
文部科学省の新指導要領に基づいた教材のため、定期テストで高得点を狙いたいお子さんにおすすめです。また、不登校のお子さんがいるご家庭からも「わかりやすい」と支持されています。
お子さんの目標や理解度に合わせてプロの学習アドバイザーが、1カ月ごとに「学習計画表」を作成します。計画表をもとに1日20分程度の学習で、学習習慣の定着や目標達成を実現できるのがサブスタの特徴です。
タブレット型の学習はどうしても溜まったり、疑問点を放置しがちですが、チャットでの進捗確認や赤ペン先生の解説もあるので安心できます。
タブレットの購入の必要がなく、申し込めばすぐに学習が始まります。
サブスタの公式サイトすらら

| 料金・専用タブレットの購入 | 英語・国語・社会の3科目:月額8,800円(税込み) 主要5科目+情報の6科目:月額10,978円(税込み) 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 基礎学習の定着 |
| オプション | 英語・国語・社会の3科目 主要5科目+情報の6科目 |
| サポート | すららコーチによる学習サポート |
| 無料体験 | 体験版の利用可 |
| 対応科目 | 主要5科目・情報 |
| 運営会社 | 出版会社株式会社すららネット |
すららネットは、株式会社すららネットが提供するe-ラーニング型の学習サービスです。お子さんの学習面や生活面について詳しくヒアリングし、すららコーチが最適な学習計画を立てます。学習計画に則って進められるのは、お子さんが継続しやすいポイントの1つです。
AIがお子さんの苦手の根本原因を見つけ、繰り返し学習できるようなAIシステムが搭載されているので、苦手単元を克服できます。「見る、聞く、書く、読む、話す」など複数の感覚を使って学習することで、楽しく続けられるのが嬉しいポイントです。
すららネットは「偏差値30台でも成績がどんどん上がる」と唱っており、塾や家庭教師でもなかなか対応できなかったお子さんも見捨てることはありません。基礎学力を身につけられるので、継続学習によって点数アップや授業の先取りまで目指せます。
主要3科目もしくは主要5科目のセットでプランを選べ、主要5科目プランには近年必修科目となっている情報も含まれています。ご自宅にあるタブレットやパソコンで学習できます。
すららの公式サイト松陰スタディ

| 料金・専用タブレットの購入 | 月額17,050円(税込み) ※コースにより異なる 専用タブレットの購入不要 |
|---|---|
| 学習目的・難易度 | 定期テスト対策・受験対策 |
| オプション | 見守りコース・プライベートコース・英検合格コース |
| サポート | プロコーチが隔週計画作成 |
| 無料体験 | 30分の無料体験 |
| 対応科目 | 主要5科目 |
| 運営会社 | 株式会社ショウイン |
松陰スタディは、24時間利用できるデジタル教材「AI-Showin」を使った学習サービスです。「お子さまが自ら学ぶようになると成績は必ず向上する」という法則に則ったプログラムになっています。
具体的に他のタブレット学習と異なる点は、コーチがお子さんの学習に対してポジティブなフィードバックをし、自主的に学ぶ姿勢を身につける点です。
AI-Showinシステムには教科書に準拠した内容が12万問題以上あり、国内最大級のデータ量を誇ります。AI-Showinで「見る」「読む」「聴く」の学習に加えて、松陰スタディ独自のノートに書き込むことで記憶の定着を促進します。「わかった」という成功体験を積み重ねると、学習が楽しくなるのは保護者も実感した経験があるのではないでしょうか。
中学1~2年生で学習習慣の定着と応用へのステップアップを図り、中学3年生からは志望校を意識した学習になります。
専用のタブレット購入の必要がなく、自宅のタブレットやパソコンで学習できるのも嬉しいポイントです。
松陰スタディの公式サイト中学生向けタブレット学習の選び方5選!目的や目標に合わせて選ぼう
中学生向けのタブレット学習サービスは複数ありますが、人気なものならどれでもいいわけではありません。お子さんの目的や目標に合わせて最適なものを選ぶのが重要です。
選ぶ際のポイントを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
タブレット学習の選び方についてそれぞれ順に解説します。
基礎学力向上や学校授業以上の学習など目的に合わせて選ぶ
中学生向けタブレット学習サービスは、提供会社がターゲットとしている層が異なります。学校の授業の先取り学習や復習を目的として基礎的レベルのものもあれば、受験合格を目指すものもあります。また、基礎学力向上から受験合格まで幅広い目的に合わせたコースを提供しているタブレット学習も少なくありません。
なんとなく人気だからとレベルが合っていないタブレット学習を選んでしまうご家庭も一定数あります。毎日努力しているのに志望校合格レベルに達しないのは、悲しいですよね。
また、学校の授業で学習した単元の理解度を上げたいのに受験対策をしても、オーバーワークになってつまづいてしまうお子さんもいるでしょう。
学習を進めていく中でレベルや目的に合わせてコースを変えられるサービスもあるので、申し込む前に提供元のターゲットを確認しましょう。また、お子さんとよく話し合って、どこまでのレベルを目指してタブレット学習をするのか認識を統一させることをおすすめします。
中高一貫校の中学生向けや不登校児向け、海外在住の中学生向けなど探してみると様々なターゲット向けのサービスがあります。
受講料だけではなくトータルの料金を把握して予算に合うか
タブレット学習に限らず、習い事などで誰もが月々の支払い額を確認して比較するでしょう。タブレット学習を選ぶ際は、受講料だけでなく、タブレットの購入費用が必要かも把握しましょう。
タブレット学習は、自宅にあるタブレットやパソコンで学習できるものと専用のタブレットの購入が必要なものに分かれます。そもそも自宅にタブレットやパソコンがないと、機材の購入が必要ですよね。
新規購入の場合で購入費用が数万円〜数十万円だと、予算をオーバーするご家庭もあるでしょう。受講料が安いと安易に契約すると、思わぬ落とし穴に悩まされるかもしれません。トータルの料金が予算に合うかはしっかりと確認すべきポイントです。
タブレットの新規購入を視野に入れていない場合は、IDやパスワードが付与されてWeb上で学習できるサービスを検討しましょう。また、機材がなく新規購入が難しいご家庭は、紙で学習する通信教材もあるので検討してみるといいでしょう。
専用タブレットかインストール型の教材かで選ぶ
タブレット学習には、専用のタブレットを使用する教材とインストール型の教材の2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、しっかりと理解した上でどちらが良いかを検討しましょう。
専用タブレットのメリットとデメリットを解説
専用タブレットのメリットは、タブレット学習に集中できる点です。タブレットでは学習しかできないので、YouTubeの視聴や学習と関係ないことの検索ができません。
保護者の方から見て「学習しているのか遊んでいるのかわからない」という事態を防げるので、安心してタブレット学習を見守れます。お子さんにとっても誘惑材料がなく、集中して学習に取り組めます。
デメリットは、専用タブレットの購入費用がかかる点です。一般的なタブレットを購入すると数万円~数十万円かかりますが、専用タブレットも決して安くありません。専用タブレットの購入費用がかさむことで、予算オーバーなご家庭もあるでしょう。また、学習でしか使えないので、タブレット学習を辞めたら使い道もなくなり一時のための高い買い物です。
インストール型教材のメリットとデメリットを解説
インストール型教材のメリットは、専用タブレットの購入費がかからない点です。学習のための利用料のみを支払えばいいので、リーズナブルな価格で学習ができます。
一方で、学習以外でタブレットを使用していても気づきにくいというデメリットもあります。ご家庭でタブレットで遊ぶ時間を制限していても、タブレット学習をしている振りをしながら遊んでしまうお子さんも一定数います。
お子さんにとっても自由にタブレットを使える中で、学習をするのは難しいでしょう。ご家庭でしっかりとルールを作り、学習に集中できる環境を整えてあげてください。
無料体験がある場合は一度試してみて合うかどうかで決める
タブレット学習サービスには、無料体験があるものが多いです。早く学習を始めたいと思うお子さんもいますが、無料で体験できる場合は体験からスタートしましょう。
一見楽しそうなタブレット学習ですが、実際にやってみるとタブレットでの学習が合わなかったり、思っていたものと違ったりする場合があります。そもそもタブレット学習が合わないと継続的に取り組み、成績アップを目指すのは難しいですよね。
専用タブレットの購入が必要な場合でも、申し込みから数日以内であれば全額返金の対応をとっているサービスもあります。各社のサービス内容やタブレットの購入が必要かを確認した上で、無料体験でイメージを掴むことを強くおすすめします。
無料体験がない場合は検討していないサービスの無料体験を挟んだり、紹介映像などを見てイメージしたりするといいでしょう。体験中に出た不明点は、無料体験のうちに問い合わせセンターなどに連絡してみてください。
学習進捗が確認できるサポート体制がある
タブレット学習はお子さん自身で進めていくので、計画的に進められているのか心配ですよね。学習進捗を管理したり、確認したりできるサポートがあるものを選ぶと安心です。
学習管理はカウンセラーやコーチなどがサポートしてくれるものもあれば、保護者に月報などが届いて確認できるものもあります。
カウンセラーなどがいるサービスでは、学習計画を立てて進捗を管理し、チャットなどでモチベーション維持までしてくれる場合もあります。
保護者が管理するタイプのものは、お子さんがどれくらいのペースで進めているかや理解度テストの結果を報告してくれるので、お子さんと一緒に確認できます。
中学生が学習を自己管理するのは難しいので、サポート体制があるタブレットがいいでしょう。また、お子さんにとっても大人が管理していると「やらなければ」という気持ちになるでしょう。大人に褒められると、さらに頑張ろうとスイッチが入るかもしれませんね。
中学生がタブレット学習で得られるメリットを3つ紹介
タブレット学習には、塾や家庭教師、紙教材の通信教育にはないメリットがあります。そのメリットがお子さんのニーズに合えば、タブレットがお子さんにとってピッタリの選択肢です。
3つ紹介するので、1つずつ確認していきましょう。
メリットについてそれぞれ順に解説します。
自動採点機能があればお子さん一人で学習を進められる
タブレット学習は、お子さん一人で学習を進められるのがメリットです。問題を解くとその場で採点されるものが多く、間違えてもすぐに復習できます。
紙の教材ではお子さんから保護者の人に丸付けをお願いする場合もあるでしょう。また、添削型の通信教育だと添削が返ってくるまでに時間がかかり、返ってきたときには解いた際の疑問は薄れてしまいます。
お子さん自身で学習を進めながらも、疑問点をわからないままにしないことでお子さんの学習は非常にはかどるはずです。
塾などに送る時間がないから自宅で学習してほしいご家庭もあるでしょう。保護者の人の負担を増やさずにできるタブレット学習は、お子さん・保護者の味方です。
採点機能が備わっているかはタブレット学習を進める上でポイントになるので、あらかじめ搭載されているかを確認しましょう。
動画教材で視覚や聴覚を使って楽しく学習ができる
タブレット学習は視覚や聴覚を使うので、紙教材と比べて楽しく学習できるのもメリットです。
近年では学校の授業でもタブレットを使用するので、今の中学生にとってタブレット学習は身近になっています。日頃の授業と同様に視覚や聴覚を使う学習方法は、学校外の学習でもとっつきやすいでしょう。
言い方を変えるならば、活字だけを追って学習する方法はハードルが高いと感じるお子さんもいるはずです。
授業動画なら苦にならずに見続けられるので、気づいたら学習時間を大幅に確保できているということもあるのではないでしょうか。また、動画が楽しいからこそ、どんどん学習
を進めていきたいと感じるお子さんもいるでしょう。
楽しみながら学習することによって、高校生になって以降もあらゆることへの学習に積極的に取り組めるかもしれません。お子さんの将来の選択肢を広げるきっかけすらもタブレット学習は提供してくれるのです。
部活動や他の習い事で忙しくても自分のペースで学習できる
タブレット学習は部活動や他の習い事が忙しくても、両立しながら自分のペースで学習できます。
部活動が忙しいと部活動が生活の中心になり、中学3年生で引退するまで学習に注力できないお子さんは一定数います。引退してから学習を始めても学習習慣がついておらず、志望校を諦めざるを得ない場合もあるでしょう。
タブレット学習であれば忙しい課外活動を頑張りつつも、低学年のうちから学習にも注力できるのが嬉しいポイントです。
例えば、朝起きて30分復習をして、部活動から帰宅後に夕飯までの時間に先取り学習を1時間するだけでも、1日1時間半も学習できます。時間を分けて学習できるのも塾や家庭教師との大きな違いです。
日々の空いた時間を見つけて取り組んだり、部活動がオフの日に一気に進めたりすることで、クラス上位の成績も目指せます。塾などに出向く必要もないので、より勉強時間を確保しやすいのも特徴です。
部活動や習い事が忙しい人ほど、タブレット学習を早めに始めるのがおすすめです。
中学生がタブレット学習する上での3つの注意点
タブレット学習のメリットをたくさん紹介しましたが、注意しなければいけない点もあります。
注意すべき点を把握せずに始めてしまうと、お子さんを苦しめる可能性も出てきます。
タブレット学習をする際の気をつけるべきポイントを3つ紹介するので、しっかりと確認してください。
注意点についてそれぞれ順に解説します。
お子さんの自主性がないとモチベーションが維持しづらく続かない
タブレット学習はお子さん自身のペースで進められますが、自己管理や継続的に取り組むのが苦手なお子さんは学習が進みません。
夏休みの宿題を提出日に一気にやるようなお子さんは、提出期限があるからこそなんとか間に合っている状態です。タブレット学習は学習計画を作成してくれるサービスは合っても、提出期限などは設けられていません。期限に迫られることがないため、気づいたら1週間できないというお子さんもいます。
学校以外の学習も頑張ることで成績向上や志望校合格を目指すのにも関わらず、学習が続かないのは本末転倒です。学習をするだけでなく、計画的に進めること事態にプレッシャーを感じて勉強嫌いになる恐れもあります。
自主性がないお子さんは、塾や家庭教師などを利用して誰かに導いてもらう方が間違いなく向いています。
お子さんが続かない恐れがあってもタブレット学習を頑張ってほしいご家庭は、保護者の根気強いサポートが必要です。お子さんとよく話し合って、どうしたら継続的に学習できそうかを考えてください。
お子さんの性格に合っていると感じたらタブレット学習を選ぶといいでしょう。
家庭のタブレットを使う場合はSNSやゲームなど勉強目的でなくなってしまう
お子さんに頑張りたいという意思があっても、家庭のタブレットで学習する際は注意が必要です。
元々あるタブレットは、普段からSNSやゲームをしている場合が多いでしょう。普段制限を設けていても、タブレット学習を始めることでSNSやゲームと学習の境目が曖昧になってしまいます。
お子さんによっては、タブレットをしているように見えて遊んでいる時間が増えてしまう恐れもあります。また、学習を頑張ろうと思っていてもついつい違うアプリが気になってしまうこともあるでしょう。
家庭のタブレットを使う際は、アプリの使用制限をかけたり、ルールを作ったりと何らかの工夫が必要です。
画面を長時間見ることで眼の疲れや猫背などの健康面のリスクがある
タブレット学習はデジタル機器を使用するため、健康上のリスクは切り離せません。長時間画面を見ることで、目の疲れや視力の低下の恐れがあるのは、保護者の人も容易に想像がつくでしょう。
また、姿勢が悪い状態で学習を続けていると猫背になる可能性もあります。紙媒体で学習するよりもタブレット学習は、姿勢が悪くなりやすい傾向にあります。頑張って学習をしているのに健康状態が悪くなるのは悲しいですよね。
連続してタブレット学習をする時間を決めて、健康面のリスクを回避できるように心がけましょう。また、ブルーライトカットのメガネや姿勢を正す椅子の使用を検討するのもおすすめです。
教材によっては記述式問題がなく書く力が養われない
タブレット学習の演習問題は、選択問題のみで記述式の問題に対応していないサービスもあります。
教科書レベルの基礎的な学力を伸ばすのが目的であれば、気にする必要はないでしょう。しかし、高校受験で記述式解答が出る場合や定期テストで満点を狙いたい場合は、記述式問題の練習も必要です。
記述式問題でしっかりと得点するためには、知識のインプット学習だけでは足りません。自分で解答を実際に書いて、添削されることで書く力を養えます。
記述式問題は配点が大きいので、記述式問題が解けないと合格点に達しないこともあるかもしれません。記述式問題を確実に押さえる学習もしっかりとしたいですよね。
タブレット学習でも記述式解答をAIが添削するなど、対応しているサービスもあります。高校受験を見据えて学習したいなら、記述式問題が出題されて書く力を養えるものを探しましょう。
中学生向けタブレット学習に関するよくある質問
中学生向けのタブレット学習に関して、多くの人が気になることを紹介します。
無料で使える教材アプリはありますか?
本記事で紹介したタブレット学習サービスは、有料です。継続的な学習を前提としているため月額料金が発生しますが、無料体験ができるものもあります。
子どもの教育は高いため、保護者の視点では安いサービスが嬉しいでしょう。無料や安いという言葉につられて選んでしまうとお子さんに合っていないものの可能性もあります。
サービスやコースによって料金は大きく変わるので、チェックしてみてください。予算を決めるのは非常に大事ですが、予算を多少オーバーしてもお子さんの成績がグッと上がるものもあるかもしれません。
タブレット学習だけで高校受験対策はできるものでしょうか?
タブレット学習だけで高校受験対策は可能です。
高校受験に特化したコースを設置しているタブレット学習は複数あります。高校受験を見据えて学習したいご家庭は、コース内容を確認しましょう。中学1年生などまだ受験が先の場合も、3年生になったら自動的に受験コースに入れるサービスがおすすめです。
学力をつけるという視点ではタブレット学習で十分ですが、1点だけ注意すべきポイントがあります。
タブレット学習では最新の受験情報をキャッチしづらいので、情報をどう収集するかはあらかじめ考えておきましょう。タブレット学習の中には、大手学習塾と提携していて、最新情報をもとに面談等をしてくれるものもあります。
ない場合は、学校の三者面談などの機会をしっかりと活用しましょう。
不登校の子どもはタブレット学習で出席扱いにできますか?
不登校のお子さんは、タブレット学習でも出席扱いになります。
保護者世代と比べ、近年不登校児の数が増えています。文部科学省も不登校児のサポートを検討しており、学校の授業同様の学習を学校外でできている場合は、出席扱いにしたり評価をつけたりすると発表しています。
タブレット学習は対面でないため、不登校のお子さんにとっても学習しやすいサービスでしょう。
不登校のお子さんへのサポートとして成績証明を出しているタブレット学習もあるので、サービス内容が不登校のお子さんに合うか見てみてください。

