近年では、幼児期の学びにタブレット教材を取り入れるご家庭が増えています。

幼児向けに作られたタブレット教材はゲーム要素やキャラクターを交えた工夫が多く、楽しく学べる要素が満載です。

また、小学校の入学準備に向けた総合学習型をはじめ、ワークや知育トイも併用して創造性を高めるタイプなど教材の種類は様々です。

本記事では、年少〜年長のお子さん向けにおすすめのタブレット教材6選に加えて、無料で使える学習アプリもご紹介します。

幼児期にデジタル教材を使う際の注意点や対策方法も解説するので、教材選びの参考にしてみて下さい。

幼児におすすめのタブレット学習教材ランキング

幼児タブレット教材	対象年齢	教材	学習方法	月額料金（税込）
すまいるぜみ	2〜6歳	デジタル教材	専用タブレット	3,630円〜
こどもちゃれんじ	3〜6歳	紙とデジタルのハイブリッド	専用タブレットか、自身のタブレット、スマホ	1,980円〜
RISUきっず	4〜6歳	デジタル教材	専用タブレット	2,948円
ワンダーボックス	4〜10歳	知育キットとアプリ	自身のタブレットやスマホ	3,700円〜
天神	0〜6歳	デジタル教材	専用タブレット	非公開
Z会幼児コース	3〜6歳	・紙教材 ・実体験ワーク	紙教材のみ	2,975円〜

すまいるぜみは年少から始められる専用タブレット教材のパイオニア

対象年齢	2〜6歳（プレ年少〜年長さん）
教材	デジタル学習
学習内容	8〜10分野（数や文字を中心に総合的な学び）
月額料金（税込）	3,630円〜
タブレット	専用タブレット：10,978円
入会金	無料
学習時間の目安・設定	学習を始めて30分を過ぎると利用制限がかかる（時間の設定の変更も可能）
無料体験	2週間お試し可能

すまいるぜみはタブレット学習に最適化された専用タブレットを提供しており、お子さん一人でも学習しやすい機能が充実しています。

本物の鉛筆の感覚に近い三角デジタイザーペンを採用し、独自の「筆圧検知システム」で筆圧を意識して書けるサポートも特徴です。

幼児向けコースでは、小学校入学までに身に付けておきたい社会性や言葉を増やす学習を重視しています。

以下の通り、年少〜年長さんの発達段階に応じた内容です。

年齢	学習内容	内容
プレ年少さん	8分野（ひらがな、ことば、えいご、ちえ、かず、かたち、せいかつ、しぜん）	・文字の概念に慣れる ・ペンの持ち方を学ぶ ・数の概念を覚える ・英語の音に親しむ
年少さん	8分野（ひらがな、ことば、えいご、ちえ、かず、かたち、せいかつ、しぜん）	・文字のなぞり方を習得 ・初めてのひらがな学習
年中さん	10分野（ひらがな、カタカナ、ことば、えいご、ちえ、かず、かたち、とけい、せいかつ、しぜん）	・ひらがな、カタカナ習得 ・時計が読めるようになる ・自分の名前を書く練習
年長さん（小学校準備講座）	10分野（ひらがな、カタカナ、ことば、えいご、ちえ、かず、かたち、とけい、せいかつ、しぜん）	・小学校入学準備 ・挨拶や交通ルールを学ぶ ・植物や動物への興味 ・文章を理解して読む

タブレットを起動すると「今日のミッション」で取り組むべき学習をおすすめされるため、意欲的に学習できます。

お子さんの1日の頑張りを確認後、スタンプやメッセージで褒めるコミュニケーションができるのも嬉しいポイント。

なお、以下の2大コンテンツも追加費用なしで利用できます。

教材	内容
無学年学習「コアトレ」	年少から中学3年生までの算数（数学）や国語の先取り学習できる
はなせるえほん	読み聞かせ付きの音声付き、お子さん一人でも楽しめる

すまいるぜみは2週間の無料お試しや資料請求もできるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみて下さい。

こどもちゃれんじは人気キャラクター「しまじろう」で楽しく学べる総合教材

対象年齢	3〜6歳（年少さん〜）
教材内容	・電子書籍が毎月約10冊デジタル配信 ・年齢に応じてコンテンツが自動表示 ・小学生の国語と算数の先取り学習が可能
月額料金（税込）	・デジタルのみ：1,980円〜 ・紙教材とハイブリッド：2,730円〜
入会金	無料
学習時間の目安・設定	約15分
タブレット	・専用タブレット：通常19,980円（12ヶ月以上の継続で9,980円） ・自身のタブレットも可能
無料体験	無料体験教材あり

こどもちゃれんじは、人気キャラクター「しまじろう」と一緒に学べる教材で、0歳から6歳までの年齢に合わせたコースが用意されています。

本格的なタブレット学習は年中さん向けの「すてっぷ」からスタートします。

コース	対象年齢
baby	0・1歳向け
ぷち	1・2歳向け
ぽけっと	2・3歳向け
ほっぷ	年少さん
すてっぷ	年中さん
じゃんぷ	年長さん

「すてっぷ」では、幼児期に習得しておきたい以下の13テーマの学習が中心です。

毎月約100の課題に取り組め、しまじろうと話す感覚で語彙力や表現力を伸ばせるほか、電子書籍も毎月約10冊配信されます。

2通りの学習方法の詳細は以下の通りです。

教材	デジタルスタイル	ハイブリッドスタイル
学習方法	専用タブレットで学ぶ	紙のワーク、エデュトイ、絵本などで学ぶ
料金（12ヶ月一括払い）	・月あたり：1,980円・総額：23,760円	・月あたり：2,730円 ・総額：34,320円
タブレット代金	通常19,980円／12ヶ月以上の継続で9,980円	不要

鉛筆で書く学びも大切にしたい場合は「ハイブリッドスタイル」、ものを増やしたくない場合は「デジタルスタイル」など、お子さんの好みやご家庭の状況に応じて選ぶのがおすすめ。

無料体験教材を申し込めるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみて下さい。

RISUきっずは数学専門のタブレット通信教育、先取り学習で実力アップ

対象年齢	4〜6歳（数が読めるお子さん向け）
教材内容	・算数に特化した教材 ・読み上げ機能付き
月あたり（税込）年額払いのみ	2,948円総額：35,376円
入会金	無料
学習時間の目安・設定	・制限機能は特になし ・1日10〜15分程度を推奨している
タブレット	専用タブレット：無料レンタル
無料体験	1週間の無料体験あり

RISUきっずは算数に特化している幼児向けタブレット教材で、数字に親しみ始めたお子さんが小学1年生までの算数を無理なく学習できます。

算数検定の飛び級合格や大手塾での全国1位輩出の実績もあり、算数力を伸ばしたいお子さんに特におすすめ。学習は全12のステージに分かれており、習得すると次のレベルに進めます。

ステージ	課題	内容
ステージ1	かずをかぞえよう①	1〜15までの数え方と並び
ステージ2	かずをかぞえよう②	30までの数え方と並び
ステージ3	かずをかぞえよう③	50までの数え方と並び
ステージ4	たしざんをしよう！①	＋1〜3までの足し算
ステージ5	たしざんをしよう！②	・＋5までの足し算 ・2桁＋2までの足し算
ステージ6	ひきざんをしよう！①	ー1〜3までの引き算
ステージ7	ひきざんをしよう！②	・ー4までの引き算 ・2桁ー2までの引き算
ステージ8	おおきいのはどっち？	イラストでサイズ比較
ステージ9	くらべてみよう！	大きさや長さの比較
ステージ10	とけいをよんでみよう！	アナログ、デジタル時計の読み方
ステージ11	なかまわけをしよう！	同じ種類のイラストの仲間わけや判別
ステージ12	さいごのテスト！	ステージ1〜11までの総復習

なお、問題文や説明は音声読み上げに対応しており、文字が読めないお子さんでも自分で学習可能です。学習内容は保護者にメールで配信されるため、ご家庭での声かけや褒める習慣によりお子さんのモチベーション維持をサポートできます。

さらに、追加費用なしで「RISUきっずEnglish」も見放題なほか、東大や早稲田の現役大学生によるメールや解説動画での個別フォローを受けられるのも大きな魅力です。

受講料は年額のみですが月に換算すると2,948円で利用可能です。専用タブレットは無料レンタルで入会金や教材費も一切かかりません。まずは1週間の無料体験からお試し下さい。

ワンダーボックスは思考力と創造力を育むSTEAM系教材

対象年齢	4〜10歳
教材内容	・STEAM教材 ・知育キット ・アプリ
月額料金（税込）	3,700円〜
入会金	無料
学習時間の設定	1日の利用時間を「おやすみ機能」で設定可能
タブレット	自身のタブレット、スマホにアプリをダウンロード可能
無料体験	・無料でワークブックプレゼント ・アプリ教材のお試しあり

ワンダーボックスは、遊び感覚で思考力と創造力を育む「STEAM」教材です。専用アプリとキットを組み合わせ、論理的思考力に加えて感性や発想を育み、アイデアを生み出す力や疑問を解決する力を伸ばします。

効率的に知識を身に付けるよりも、自分の頭で考えて学ぶことを重視するご家庭におすすめです。4〜10歳向けに段階的にカリキュラムが用意され、成長に応じて無理なくステップアップできます。

コース	推奨年齢	内容
ジュニア	4〜6歳	・知的好奇心と自信を育む ・パズル、アート、理科実験など楽しめる教材が豊富
ジュニアプラス	5〜7歳	・自ら考え抜く力を養う ・アナログとデジタル併用
スタンダード	小1〜小3	理系センスと発想力を磨く
エキスパート	スタンダードコース修了者	・思考力と創造力を伸ばす ・好きや得意が見つかる

キットとアプリの教材の例としては以下のような種類があります。

【キット】

名前	内容
カラコロキューブ	カラフルな立方体実験で空間認識力と感性を育む
ザ・アニメーション	静止画をつなげて動画を作るアニメ制作教材で発想力を培う
ビッグペーパー	レジャーシートサイズの巨大な紙パズルで紙の良さを生かし発想力を培う

【アプリ】

名前	内容
くるまのズーミー	・ズーミーがまっすぐ進めるように道を作りプログラミング思考を培う
ずんちゃかシーケンス	身の回りの音の録音や編集をして表現力を育む
Think！Think！プラス	数理パズルで図形や迷路に挑戦し思考センスを磨く

ワンダーボックスは入会前に無料でワークブックのプレゼントがもらえるので、ぜひお試し下さい。

天神は0歳から小学生まで使える買い切り型タブレット教材、高難度まで網羅

対象年齢	0〜6歳
教材内容	無学年方式で幅広い学習
学習内容・教科	5系統60ジャンル（知識、数量、言葉、記憶、思考など）
料金（専用タブレット込み、買い切り）	非公開
入会金	非公開
学習時間の目安・設定	15分や30分でアラーム設定が可能
無料体験	4日間の無料体験あり

天神の幼児向けタブレット教材は買い切り型で、0歳〜6歳を対象に小学校入学までに必要な学習要素を幅広くカバーしています。幼児期の「モンテッソーリ教育」を取り入れ、自主性や自立心を育むフリー学習プログラムが大きな特徴です。

「知識・数量・言葉・記憶・思考」の5系統を軸に、60ジャンル・約1万問以上の問題を学習できます。

日本語や英語のフラッシュカードや百人一首など、知的好奇心をくすぐるコンテンツが充実しています。読み上げ機能や自動丸付け機能も備わっており、文字が読めないお子さんの学習も可能です。

15分や30分単位でアラーム設定ができるほか、一時的に苦手な目次を表示オフにできる機能もあり、学習意欲を損なわない工夫も魅力です。

学習履歴はカレンダーに残り、正解するとポイントが貯まるので、モチベーション維持にも効果的。費用は非公開ですが4日間の無料体験ができるので、気になる方はぜひお試し下さい。

Z会幼児コースは親子で取り組む高品質な通信教育

対象年齢	3〜6歳
教材	・紙教材ワーク ・実体験教材
学習内容	ことば、数、形、論理、自然、環境、生活、自立、表現、身体活動
月額料金（税込）／12ヶ月一括払い	・年少：2,975円〜 ・年中：3,383円〜 ・年長：3,781円〜
入会金	無料
学習時間の目安・設定	1回5〜10分の短時間学習
タブレット	不要
無料体験	絵本ガイドブックを無料プレゼント

Z会は受験に強い教育サービスで、幼児向け教材においても付録のトイ教材やゲーム要素は少なく難易度はやや高めです。

「観察する力・発見する力・創造する力」の3つの力を重視しており、思考力を養う良問を厳選しています。量より質を追求しているため、中学受験を視野に入れているご家庭にも適しています。

紙教材の「かんがえるちからワーク」と、親子で取り組む体験型教材「ぺあぜっと」がメイン学習で、年齢ごとの内容は以下の通りです。

年齢	かんがえるちからワーク	ぺあぜっと／月4回目安
年少	・言葉の基礎力を伸ばす ・数や形に親しむ ・自由な表現を学ぶ	・遊びながら数を数えたり形を比較する体験 ・発想力を刺激する遊び
年中	・ひらがな、カタカナ習得 ・数やひらがなの自立書き ・多様な問題で論理的思考を養う	・季節ごとの自然に親しむ ・発見や驚きから好奇心を広げ日常生活へ関心を広げる
年長	・話す、聞く、書く、読むの力を身に付ける ・算数の基礎を身に付ける ・時計の読み方を習得する	・小学校生活への期待感を高める ・思考力や表現力を育む

なお、毎月専属の担任指導者による添削指導が受けられるのも大きな魅力で、お子さんだけでなく保護者の方に対する教育サポートも充実しています。

紙教材が中心でタブレットに依存する心配もなく、じっくり考える力や自立心を育てたいご家庭におすすめです。

幼児向けタブレット学習教材の選び方や比較ポイント

幼児向けタブレット学習教材を選ぶ際は、以下の5つのポイントに注目してみましょう。

それぞれのポイントを解説していきますので、選ぶ際の参考にしてみて下さい。

学習内容や教材のタイプ

幼児向けタブレット教材を選ぶ際は、お子さんの発達に適した学習内容で、かつ楽しく続けられる教材タイプを重視することがおすすめです。参考までに、本記事でご紹介したサービスは、以下のように分類ができます。

タブレット教材	教材タイプ	特徴
・すまいるぜみ ・こどもちゃれんじ ・Z会幼児コース	総合型	・文字や数を中心に基本学習をバランス良く学べる ・小学校入学前の準備に最適
RISUきっず	算数特化型	・算数に特化して学べる ・興味のある科目を重点的に学ばせたいご家庭向け
・ワンダーボックス ・天神	無学年方式	・トイやキットを活用した学習 ・自由な発想力や創造力を伸ばしたいご家庭向け

総合型は小学校入学までに基本要素をバランス良く学ばせたい場合に、専門特化型は好きな科目をどんどん伸ばしたい場合に最適です。

無学年方式は、自発的な学びや創造力を重視したいご家庭に特におすすめです。お子さんの興味関心や成長に合わせて選んでみて下さい。

専用タブレットの有無

幼児向けタブレット学習では、サービスによって専用タブレットが必要な場合と自身の端末にダウンロードするタイプに分かれます。本記事でご紹介した教材の学習方法は以下の通りです。

タブレット教材	タブレット・教材
すまいるぜみ	専用タブレット：10,978円
こどもちゃれんじ	専用タブレット：9,980円〜or 自身のスマホ、タブレット
RISUきっず	専用タブレット：無料レンタル
ワンダーボックス	アプリとキット
天神	専用タブレット：買い切り型
Z会幼児コース	基本は紙教材

お手持ちのタブレットやスマホがあれば端末の購入が不要ですぐに学習を始められます。一方で、専用タブレットは幼児学習向けに最適化されているので、初めてのタブレット学習にもおすすめです。

費用対効果

本記事でご紹介したタブレット教材の費用対効果に注目してみましょう。

タブレット教材	月額料金	タブレット代	特徴
すまいるぜみ	3,630円〜	10,978円	初回に専用タブレットの購入が必要だが、総合力と継続性でコスパが良い
こどもちゃれんじ	1,980円〜	9,980円〜	・紙教材とデジタル教材を選択可能 ・ハイブリッドスタイルもお得
RISUきっず	2,948円〜	無料	・リーズナブルに算数を学べる ・チューター制度あり
ワンダーボックス	3,700円〜	不要	・STEAM教材 ・高品質な知育トイを利用できる
天神	非公開	非公開（買い切り型）	・買い切り型で初期費用高め ・一度購入すれば自由に学べる
Z会幼児コース	2,975円〜	不要	・紙と体験型教材中心 ・添削もあり低価格で質が高い

月額料金だけでなく、タブレット代を含む総合費用で判断することが大切です。

また、学習内容に加えてサポート体制も確認し、総合的な費用対効果を意識してみましょう。

安全性やサポート

幼児向けタブレット教材を使用する際は、以下のような安全性やサポート体制のチェックをしておきましょう。

項目	チェックポイント
ペアレンタルコントロール	・使用時間の設定 ・閲覧可能コンテンツの管理 ・外部サイトへのアクセス制限
コンテンツの適性や質	教材が幼児の発達段階に適した内容である
ハードウェアの安全設計	・耐久性があり幼児が扱いやすい設計 ・破損時の対応や保証内容
視力や身体への配慮	・画面の明るさ調整 ・ブルーライトカット機能 ・適切な距離で使用できる設計
保護者向けサポート	・チャットメールなど問い合わせ対応 ・専門スタッフの有無

ネット利用の有無やご家庭での見守りやすさ、サポート体制を総合的に判断しておくことが大切です。また、詳しいサポート内容は事前に確認しておくと安心です。

子どもの好みに合うか

幼児向けタブレットを利用する際には、お子さんの好みに合う教材かを意識することが大切です。

興味を持っている分野が明確に決まっていれば「RISUきっず」のように算数特化の教材が適しています。しまじろうが好きなお子さんなら「こどもちゃれんじ」を選ぶなど、好みのキャラクターやデザインで選ぶのもおすすめです。

また、タブレット特有のタッチ操作やゲーム感覚の要素を好むことがあれば、紙教材での書く学習や知育トイを使った体験的な学びの方が夢中になるなど様々です。お子さんの興味や関心、好みに最適なスタイルの教材を、ぜひ見つけてみて下さい。

幼児のタブレット学習のデメリットや弊害、注意点

幼児のタブレット学習のデメリットや弊害として、以下の3点に注意が必要です。

それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。

視力への影響が心配

こども家庭庁による「乳幼児の情報通信機器の使用や近視等について」では、幼児期にタブレットやスマホの画面を長時間見過ぎると、視力低下や近視の進行に影響することが指摘されています。

対策としては、1日の利用を30分〜1時間程度に抑え、こまめに休憩を取るなど「目を休めるルール」を設けることが推奨されています。

画面との距離は30〜40cmを保ち、明るすぎず暗すぎない証明環境を整えることや、ブルーライトの制御機能が搭載されているタブレットを使用するのもおすすめです。

リスクが気になる場合は、デジタル教材だけでなく紙教材やトイ教材と併用できるサービスを選ぶことも、目の健康を守ることに効果的です。

紙の読み書きに慣れにくい

タブレット学習はタッチ操作や音声で楽しめる一方で、紙の読み書きに慣れにくいデメリットがあります。タブレット特有のタップ操作やデジタルペンは、鉛筆やクレヨンでの筆圧感覚や細やかな手指の動きとは異なります。

そのため、幼児期の健全な手指発達や書字能力習得にはやや注意が必要です。

一方で「すまいるぜみ」のように専用タッチペンで筆圧を測定し、鉛筆に近い感覚を提供するサービスもあります。

また、紙の読み書きに不慣れになる点が気になる場合は、紙教材を併用できるハイブリット型のサービスを利用することもおすすめです。

デジタル学習は取り入れつつ、鉛筆やクレヨンで書く体験を増やすことで、手指の動きを習慣付ける対策は可能です。読み書き能力が不足するリスクを避けられるように、ご家庭で意識してみて下さい。

夢中になりすぎて依存するリスク

幼児期のタブレット使用はゲーム要素や映像刺激が工夫されているため夢中になりやすく、依存してしまうリスクに注意が必要です。

文部科学省の「デジタル教科書」に関するガイドライン検討会議資料『子どもの健康とICT』によると、幼児期のICT端末の長時間利用でVDT症候群を引き起こす可能性が指摘されています。

デジタル端末に依存し過ぎてしまうと、生活リズムの乱れやコミュニケーション能力の低下にもつながる危険性があります。

依存するリスクを避けるためには「1回15〜20分以内」「1日1時間まで」など明確なルール設定と休憩の徹底が大切です。また、屋外遊びや運動などデジタル以外の活動を取り入れ、刺激のバランスを取ることも効果的です。

市販タブレット(iPad・AmazonのFireなど)でも幼児学習はできる？

幼児向けタブレット学習は、専用タブレットだけでなく市販のタブレットも利用でき、自前のiPadやAndroidのタブレットに教材をダウンロードして学習する方法があります。

また、市販の幼児向け学習タブレットとして代表的なのが「Amazon Fireキッズモデル」です。

幼児向けオールインワンサービス「Amazon Kids+」が付属し、端末購入から1年間は追加料金なしで利用できます。端末は「Fire7キッズモデル」や「Fire HD10キッズモデル」など5種類が展開されています。以下に主な特徴をまとめました。

対象年齢	3歳〜12歳
端末参考価格	13,980円〜23,980円
月額料金（1年間無料）	・プライム会員：580円 ・非会員：980円
内容	・ひらがな、数字、英語を学べる知育アプリやゲーム ・絵本や図鑑、しまじろう、オリジナル作品など多数
安全性・機能	・年齢フィルターによるコンテンツ制御 ・15分単位など利用時間の設定可能 ・ペアレントダッシュボードで操作制限やロック機能

「Amazon Kids+」は年齢に応じて絵本や動画、知育ゲームを楽しめる設計です。1年経過後は月額料金が発生しますが解約も自由で、通常のタブレット機能はそのまま使えます。

専用教材ほど細かい学習サポートはありませんが、幼児向けに設計されているため安全性は充実しています。定額料金もリーズナブルなので、Amazonプライム会員のご家庭には特におすすめです。

無料で試せる幼児向けタブレット学習アプリはある？

月額制のタブレット教材とは別に、無料で使える幼児向け学習アプリもあります。ここで、代表的な無料アプリをご紹介します。

タブレット学習アプリ	対象年齢	対応端末	特徴
ワオっち！ランド	2〜7歳	スマホ、タブレット	・文字、数、ひらがな、パズルなどの知育アプリ ・学習傾向グラフ付き
タッチ！あそベビー	0〜3歳	スマホ、タブレット	・タッチ操作だけでイラストや音が変化 ・赤ちゃん向け感覚遊び ・ワオっち！ランド以前の乳児版
ごっこランド	2〜9歳	スマホ、タブレット	・実在の企業と連携したお仕事体験アプリ ・150以上のごっこ遊びコンテンツ
Khan Academy Kids	2〜8歳	スマホ、タブレット	・世界基準の知育アプリ ・本や教育ビデオなど数千種類のコンテンツ

上記の無料アプリはスマホやタブレットにインストールしてすぐに利用可能です。一部有料コンテンツを含む場合がありますが、基本的には無料で楽しめます。

まずは親子で試してみて操作性やお子さんの反応を確認し、興味を持ちやすいものを選ぶと安心です。無料アプリを体験してから有料のタブレット教材へステップアップする流れもおすすめなので、ぜひお試し下さい。