核家族化や共働きの家庭が増えたことによって起こる子どもの「孤食」を防ぐことや、貧困家庭の子どもに食事を提供することを目的として作られた子ども食堂。
朝日新聞デジタル やNHKハートネット が特集を組むなど、近年注目を集めている試みです。
現在は全国各地に次々と子ども食堂が設立され、もちろん札幌市内にも多くの子ども食堂が存在するのです。
しかし、「ニュースでは聞いたことあるけど、実際どういう風に利用すれば良いの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで当記事では子ども食堂の利用方法を解説すると共に札幌市内にある子ども食堂を区別にご紹介。
最後までお読みいただければ、最寄りの子ども食堂をすぐに利用できるような内容になっておりますのでぜひお付き合いください。
子ども食堂って一体何?どうやって利用する?
それではまず子ども食堂について改めて説明すると共に、利用方法について解説します。
2012年に東京から始まった
子ども食堂は2012年に東京都大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん」がスペースの一角で生まれました。
同店の店主である近藤博子さんは「ひとり親で、給食以外の食事はバナナ一本という子供がいる」という話を聞いたことをきっかけに、子どもにしっかりと食事と居場所を提供するために始めたそうです。
その後マスメディアに取り上げられたことをきっかけに全国にネットワークが広がり、日本全国に少なくとも3718ヶ所で子ども食堂が開かれています(NPO法人 全国こども食堂支援センターむすびえ「こども食堂について」 )。
また、多くの子ども食堂は単に食事を提供するだけでなく宿題の時間や自炊ができるように調理の時間を設けたり、地域住民との交流の場となったりと子どもが健全に成長できるように様々な活動を行なっています。
子ども食堂はどうやって利用する?
子どもが自炊をできるようになることを目的として、利用するにあたって調理に参加することを条件としている場合があります。
しかし、その他で特別な条件は必要ありません。
大抵の子ども食堂では事前予約をせずとも、開催されている日に立ち寄れば利用することができます。
また「子ども食堂」と聞くと、子供だけが利用できるような印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、大人でも利用することが可能です。
利用するのにお金はかかる?
大抵の子ども食堂は無料もしくは200〜300円ほどの低価格で利用することができます。
貧困家庭の利用を促すため、自分で利用費を決定できる子ども食堂もあります。
どれくらいの頻度で開催されてるの?
地域にもよりますが、月1回〜月2回で開催されていることが多いです。
また時間帯は平日夜であることが大半です。
札幌市内の子ども食堂を区別にご紹介!
以上、子ども食堂の概要をご説明差し上げました。
単に子どもに食事提供の場を設けるだけでなく地域交流なども目的としており、仕事の都合などから子どもを一人にしてしまうことが多いご家庭はぜひ利用されてみてはいかがでしょうか。
さて、それでは実際に札幌市内にある子ども食堂の数例を区別にご紹介します。
中央区にある子ども食堂
すすきのこどもCafe わくわく
中央区にある子ども食堂の例としてまず最初にご紹介するのは「すすきのこどもCafe わくわく」です。
ホテルを開催場所として使用しているのが最大の特徴。
そのため徹底した安全・衛生管理が行われており、なんとホテル内の浴場を利用することも可能です。
電話番号:525-6550
E-mail:なし
開催日時:毎月第3火曜 15:00〜20:00
参加費:中学生以下10円 高校生100円 保護者200円 その他500円
住所:南8条西3丁目1-4ホテルリリーフ札幌すすきの1階
行啓通り子ども食堂
次にご紹介するのは「行啓通り子ども食堂」です。
子どもと一緒に料理を作ることを進めており、子どもの自炊力を培うと共に料理を通じて多世代が交流を持つことを目的として活動しています。
電話番号:596-0074
E-mail: gyokeikodomo@gmail.com
開催日時:毎月第4土曜16:00〜18:00(要申込)
参加費:中高生以下無料 高校生・大学生100円 保護者200円 その他500円
住所:南14条西7丁目2-2
北区にある子ども食堂
こども食堂りあん
北区にある子ども食堂の例としてまずご紹介するのは「こども食堂りあん」です。
麻生商店街振興組合が地域全体で子どもを見守ることを目的として設立されました。
親の連絡先を確認することをしておらず、子どもが気軽に立ち寄れるよう配慮しています。
しかし、子どもが急に体調不良になった際といった非常事態の対応をしっかりと考えており、子どもが安心して利用することが可能です。
電話番号:707-9923
E-mail:なし
開催日時:毎月第3金曜18:00〜20:00
参加費:子ども100円 大人500円
住所:北39条西5丁目2-12麻生キッチンりあん
パーマン子ども食堂
次にご紹介するのは「パーマン子ども食堂」です。
運営母体が「善友寿し」という寿司屋であるため、料理メニューが「稲荷寿司」などであることが特徴です。
電話番号:762-3337
E-mail:なし
開催日時:4〜9月の毎週月曜16:00〜18:00(大人数の場合は要申込)
参加費:一律300円
住所:新琴似7条5丁目4-24善友BLD8階善友寿し内
南区にある子ども食堂
みんなの食堂~かわぞえSunshie~
南区にある子ども食堂の例としてまずご紹介するのは「みんなの食堂~かわぞえSunshie~」です。
食事の提供だけでなく、シニア世代とのレクリエーションなど世代間交流を積極的に行っています。
2017年の報告書 によれば子ども15名を含め72名が開催当日に集まっており、世代間交流や地域交流の場として大きな役割を果たしていることがわかります。
電話番号:571-6000/571-5300
E-mail:sangure@aizenkai.or.jp
開催日時:毎月第1水曜16:30〜18:30(食事は17:00~)
参加費:乳幼児100円 小学生・70歳以上200円 中学生以上300円
住所:川沿13条3丁目5-1高齢者総合福祉施設サン・グレイス
まこまない子ども食堂 みんなの子
次にご紹介するのは「まこまない子ども食堂 みんなの子」です。
開催場所のユニバーサルカフェminna内では子ども食堂だけでなくコンサートやワークショップといったイベントも催されているので、子どもにとってさまざまな刺激を与えてくれる場所として利用することができます。
電話番号:080-1881-4269
E-mail:siidasluftschiff@grace.on.jp
開催日時:毎月第3金曜15:00〜19:00(食事は17:30~)
参加費:子ども200円 保護者300円 その他500円
住所:真駒内上町3丁目2-12ユニバーサルカフェminna内
東区にある子ども食堂
ゆるきち(NPO法人Kacotam-カコタム-)
東区にある子ども食堂の例としてまずご紹介するのは「ゆるきち(NPO法人Kacotam-カコタム-)」です。
食事の提供に加えて学習支援も積極的に行っています。
子供たちが集まるのは「安心できるところだから」という理念の下、居心地の良さを第一に考えて運営を行なっているのが特徴です。
出典:ゆるきちホームページ
電話番号:299-2545
E-mail:info@katacom.com
開催日時:毎週火曜16:00〜20:30、毎週金曜16:00〜18:00
参加費:中高生100円(中学生〜18歳以下対象)
住所:北25条東6丁目3-2
地域食堂きらりの(NPO法人ニルスの会)
次にご紹介するのは「地域食堂きらりの(NPO法人ニルスの会)」です。
食事提供に加えて開催会場に隣接する農作業での食育などを通して、子供が保護者以外の多世代と交流することを支援してます。
その他、スイカ割りやBBQ、絵手紙づくり体験などさまざまなイベントを開催しており、子どもにとって非常に良い刺激を提供しています。
電話番号:789-8800
E-mail:なし
開催日時:毎月1回土曜11:00〜14:00(要申込)
参加費:中学生以下100円 高校生以上300円
住所:東雁来12条4丁目1-18
西区にある子ども食堂
西野子ども食堂kaokao
西区にある子ども食堂の例としてまずご紹介するのは「西野子ども食堂kaokao」です。
子どもにとって適切な場を提供できるよう、町内会や学校・幼稚園・保育園にニーズ調査を行っています。
またスタッフは食品衛生責任資格者養成講習会を受講しており、衛生管理を徹底するなど非常に信頼の置ける運営を行なっています。
電話番号:671-1443
E-mail:なし
開催日時:毎週水曜14:00〜20:00(食事は17:00~)
参加費:子ども300円 大人500円
住所:西野8条9丁目18-67 西野厨房だんら
あかはな子ども食堂
次にご紹介するのは「あかはな子ども食堂」です。
時にはマジックやバルーンといった子どもが楽しめるよう趣向を凝らし、地域の子ども達に人気の子ども食堂です。
電話番号:090-4873-8852
E-mail:akahana_s@yahoo.co.jp
開催日時:毎月第2金曜17:00〜20:30(祝日・会館休館日は翌週第3金曜に実施)
参加費:子ども200円 保護者300円 その他500円(保護者とシェアする場合、子ども無料)
住所:西町南9丁目2-2 西町会館
豊平区にある子ども食堂
にじ色こども食堂(NPO法人子どもの未来・にじ色プレイス)
豊平区にある子ども食堂の例としては「にじ色こども食堂(NPO法人子どもの未来・にじ色プレイス)」です。
2015年11月に開設し、札幌の子ども食堂の先駆けとなりました。
学習スペースやフリースペースなど子ども達のさまざまなニーズに応える場所を提供しています。
電話番号:090-9439-3748
E-mail:nijisyoku.happy@gmai.com
開催日時:第2・第4火曜17:30〜19:30
参加費:子ども0〜200円 大人300〜500円
住所:豊平区月寒東2条7丁目9-3(野草茶房蓮ほう)
ぴらけし子ども食堂
最後にご紹介するのは「ぴらけし子ども食堂」です。
コミュニティFM「FMアップル」が運営を行なっており、学校や地域商店街と連携が強いことが特徴です。
そのため、より地域全体で子どもの成長を見守る場として機能しています。
電話番号:813-2233
E-mail:なし
開催日時:毎月第4火曜17:00〜19:00(長期休暇中はランチ受入、一部の子どものみ)
参加費:子ども200円 保護者300円 その他500円
住所:平岸3条5丁目平岸グランドビル本館
まとめ
以上、子ども食堂の利用方法および札幌市内の数例についてご説明差し上げました。
主な目的としては子どもの「孤食」を避けることや貧困家庭へ援助であることが挙げられますが、地域交流や勉強を教えるといったことも目的として掲げられており、全ての子ども達の健やかな成長に大きく役立ちます。
実際にそうった方面の反響は大きく、利用者からは「毎日がバタバタしていて、ここに来て心が落ち着いた」「ストレス発散の場になる」といった声が寄せられています。
ぜひ当記事を参考して、子ども食堂を上手にご利用になってみてください。
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この記事を監修した人

「大成会」代表:池端 祐次
2013年「合同会社大成会」を設立し、代表を務める。学習塾の運営、教育コンサルティングを主な事業内容とし、札幌市区のチーム個別指導塾「大成会」を運営する。「完璧にできなくても、ただ成りたいものに成れるだけの勉強はできて欲しい。」をモットーに、これまで数多くの生徒さんを志望校の合格へと導いてきた。